開館8周年に寄せて

2023/07/18

おかげさまで7月18日で、メディアコスモスは8回目の誕生日を迎えることができました。

私は開館以来ずっと毎年の誕生日を見守って来ましたが、今年の「ゆったりカルチャーマルシェ3days」にはとても強い印象を感じました。
それは、地域の方々や子ども司書やボランティアの皆さんをはじめ、コロナ禍でお目にかかれなかった方々に多く出会えたことです。
地元のアーティストの方々の献身的なご協力と親子で参加されたみなさんのコラボによって生み出されたメディコスの住人たちのオブジェは、図書館脇のガラス面に陳列することができまました。一回性のイベントを越えて、メディアコスモスの空間で過ごす、そののびやかな気持ちが、これから新たな景色となってこの空間に彩りを与え、来館されるみなさんを楽しませてくれるのだと思います。

ここで、開館1周年に寄せて図書館内に掲示した文章を少しだけ引用させてください。

「初めての折り返し地点
これから何周も何周もずっと回っていくだろう時間。
その初めての折り返し地点に来た。
昨日と今日は同じではない。螺旋を描きながらも少しずつ上昇して行きたいというのはこの図書館を預かる私や職員たちの願望である。

この一年の間、私のからだの中で鳴り響いている言葉がある。
「みんなの森」という言葉。
みんなとは誰のことを言うのだろう。そんなことをいつも想いながらやってきた。

ここで出会った無数の方々がいる。
ちょっぴり話をした方、微笑んでくれた子ども。講座やおはなし会に来てくれたひと。
いつも思うのは、ひとりひとりのみなさんの思いや期待が図書館を創っているということだ。つくづくそう思う。そう感じる。」

あれから折り返し地点は7回巡ってきたのですが、この間溢れ出したみなさんの力が、とめどなくこのメディアコスモスという器からまちへと流れ込み、逆にまたメディアコスモスへと再度流れ込んで来る豊かな時間を強く感じています。
これは私の願望でもありますが、メディアコスモスは、ひととひと、ひとと地域をつなぐ社会的なハブ、コモンズのような存在になりつつあるのかもしれません。

9周目に向けて、これからも変わらぬご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 みんなの森 ぎふメディアコスモス
 総合プロデューサー 吉成信夫