ブログ - 2019年度ブログ一覧

2回目!ボランティア新規説明会&研修会を開催しました。

ブログ2019/04/04

 3月16日(土) メディアコスモス1階みんなのホールで、 平成31年度図書館ボランティアに応募いただいた新規ボランティアの
説明会と、今図書館で活動いただいているボランティアの研修会を行いました。

 午前の説明会ではこれからボランティアとして図書館に関わる皆さんに、まず「岐阜市立図書館」を知ってもらいたいと、
模造紙を使って手作りした「よく分かる岐阜市立図書館」でこの図書館がどんなところか解説しました。
さらに「もしも私が図書館長だったら」と題して自身の野望を語り合い、ほどよくボランティア同士の交流を行いました。

説明会(交流)_s.jpg   説明会(説明)_s.jpg

 午後は平成30年度ボランティア活動の報告とおたのしみ講演会です。
中央、分館、5つの図書室のそれぞれの活動を写真とコメントで報告しました。
手作りの人形劇のセットや季節ごとの飾りなど、それぞれの活動が一目でわかるグッズの展示も行いました。
中には図書室で活動する人がもっと欲しいという報告があり、それに対して「活動しても良いよ」という声を頂きました。
職員・ボランティアともに活動を振り返り、より活発に活動できるようしていきたいなと改めて思いました。

 今回の"おたのしみ講演会"はギフノート編集室の高野直子氏に、「本を編集する」ことについてお話しいただきました。
気安い語り口で始まった聞き手の図書館職員とのトークはあっという間に1時間が過ぎます。
「私の好きなお店しか載せていません」と、楽しそうにページをめくり、「実際に持って歩いて岐阜の街を見てほしいのでノートサイズにしました」など、高野さんの「岐阜が好き!」という気持ちがいっぱい伝わってきました。

講師写真_s.jpg

高野さんが編集した「ギフノート」「柳ヶ瀬Book」「EditGIFU」の3冊は、図書館で閲覧することができます。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/04/08

YAのYAなカンジ!?

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。 四月は、フレッシュさが溢れるのでいいですね。

今、このブログを読んでいる人の中には中学生になった方もいるでしょう。
YAに仲間入りおめでとうございます。

YA(ヤングアダルト)とは、12歳から18歳までの大人でも子どもでもない微妙な年頃を指す、
図書館で使われている言葉でして、岐阜市立中央図書館ではそんなみなさん向けの本を収集したり、
中高生向けのイベントをいろいろ行っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


展示グローブに出現したのは・・・?

ブログ2019/04/17

 数日前から、展示グローブに出現した"あるもの"にお気づきでしょうか?
岐阜市立中央図書館に『共読本棚』という新しい本棚ができました。
『共読』ってなんだろう?どんな本棚なのかな?
今までの本棚とはまるで違う、秘密基地のようなワクワクがいっぱい詰まった本棚になる予定です。

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柴橋市長や子ども司書によるこの本棚のお披露目会を4月21日に行います。
ぜひお気軽に、のぞきに来てください。 お楽しみに!!

【共読本棚お披露目会】
日時:4月21日(日) 午後1時~
場所:展示グローブ


【"共読本棚"のお披露目会を行いました!】

ブログ2019/05/03

 4月21日(日)、岐阜市立中央図書館の展示グローブに、新しい本棚が登場しました!
当日は柴橋市長や子ども司書たちによる本棚のお披露目会が行われました。
本棚の全貌は当日まで白い布に包まれてヒミツ。どんな本棚なんだろう?とカウントダウンに期待が膨らみます。
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 お披露目会が始まり、柴橋市長、吉成館長と子ども司書たちによって除幕され本棚が現れると、そこに広がっていた世界に、お披露目を待っていた方々から「わぁ~!」と歓声が上がりました。
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 共読は誰かと分かち合う楽しい読書の合言葉。自分一人でじっくり楽しむのもいいけれど、語り合い、シェアすることで新しいワクワクが見えてくる、そんな想いでこの本棚はできました。 外側は『社会とつながる窓』のような役割を果たす、「みんなでシェアする共読本棚」になっています。今までイベントなどでこの図書館を訪れてくださった、つながりのある作家さんたちの本を置いてあるコーナー、柴橋市長や早川教育長がYA世代におすすめしたいコーナー、そして、子ども司書たちが選んだ"私の大切な一冊"。
面によってそれぞれ違う世界が広がっていて、どの面を見ても『みんな』が持ち寄った1冊が、ワクワクする世界を届けてくれます。

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 黒板に思いを描いて誰かと共有することもできます。
子ども達も、自分にとっての大切な一冊や自分の将来の夢などを
自由に描きました。
   





そしてこの本棚、中に入ることができるのです。

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『ようこそ内的(インナー)宇宙(スペース)へ』の言葉の通り、
靴を脱いで一歩中に入るとそこは別世界。
カンチョーの『内的宇宙』が広がっています。
中ではだれにも邪魔されたくない、
こっそり読みたい1冊を自分だけの世界に浸りながらじっくり楽しめます。





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 中には黒板やヒミツの引き出しなど、仕掛けがたくさん。
何が出てくるかな?
子ども司書たちも、「ここ、1日こもっていられそう!」と楽しそうでした。







 お披露目会では、柴橋市長も子どもたちも、自分たちが選んだ本を紹介しあいました。 市長からは高校生の時に一番心に響いた1冊や、30代になって、政治家として一番苦しかった時代に読んだ1冊など、今の中高生に薦めたい本について語ってくださいました。読書は生きる糧、迷った時の道しるべになってくれるもの。この本棚に並んだたくさんの本を共有し、種をまいていってほしいとの言葉に子ども達も聞き入っていました。また、子ども司書たちも3名の中学生が自分の大切な1冊を紹介。自分の言葉で思いを語りました。

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お披露目会が終わってからも市長と子どもたちは会話を楽しみ、終始やわらかい雰囲気でした。

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 そしてこの本棚にはまだまだ秘密が・・・!
この本棚、なんと3つに分かれ、さらにその一部分を取り外して持ち運ぶことができるモバイル型の本棚なのです。
これからは取り外した本棚を中学校に持って行ってワークショップをしたり、天気のいい日には外に持って行って野外読書会をしたり、なんていう夢も広がります。
 秘密基地のようなワクワクするこの本棚を通じて、多くの人が言葉を交わし、本を通じたたくさんのつながりが生まれていけばいいなと思います。

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【共読本棚の愛称募集中!】
 現在、この「どこにもない本棚」の愛称を募集しています。詳しくはこちらまで。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/05/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

5月になりました。そして、新しい時代の始まりですね! これからもYAブログをよろしくお願いします。
新学期が始まり1ヶ月ほど経ちましたが、学校生活には慣れましたか?
勉強に励むのも大切ですが、息抜きを忘れずに頑張っていきましょう!

今回のYAブログでは「好きなこと」に関するお悩みを集めました!


YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/06/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

「別冊ほんまるけvol.6」完成!!

6月になりました。 2019年も半年が過ぎました・・・
あっという間です。

さて、6月といえばYAにとって明るいニュースがひとつ・・・
「別冊ほんまるけ」の完成披露の月です!! 編集委員のみんなの思いが形となりました。
YA特集コーナーでは「別冊ほんまるけvol.6」の紹介をしております。 ぜひ見に来てくださいね!


雨の日は、本の森を歩いてみよう

ブログ2019/06/18

 6月のおたよりは手に取っていただけましたでしょうか?
展示グローブの展示は規模が大きく見ごたえのある展示で、中央図書館に来られた方も見てくださる方が多いと思います。

 でも、それだけじゃないのです。図書館をぐるっと一周してみると、いろいろな本棚のスキマに司書の手づくりのポップや飾りがあります。おたよりでとりあげたのは、その中のほんの一部。おたよりでは紹介しきれなかった、展示たちをご紹介します。

 IMG_8113_s.JPG芸術やスポーツの本が置かれている、7類の棚は遊び心がいっぱい。
新しいことを始めたい人や、自分の好きな趣味をとことん追求したい!という人の気持ちを満たしてくれる、素敵な1冊にきっと出会えます。

 ステンドグラスのようなきれいなお花の切り絵やキャラクターものなど、司書が7類の棚にある本を見ながら作ってみた、手作りのこった展示ばかりです。

 





IMG_8139_s.JPG郷土の棚では、鵜飼や鮎など、岐阜ならではの立体作品がたくさん。
本で、展示で、岐阜に触れてみてください。










IMG_5977_s.JPG 【衣食住】という、生活に欠かせない部分についての本が置いてある5類の棚。
この棚に置かれた本たちは、「お金について考えたい」とか、「模様替えしたいけど、お部屋のインテリアどうしよう?」「明日の息子のお弁当、何を入れようかな?」リアルで、身近なあなたの悩みに応えてくれるはず。
どうせなら、こだわりたい!楽しみたい!あなたの毎日の生活を豊かにするかもしれない1冊が、手に取ってもらえるのを静かに待っています。






  IMG_5971_s.JPG医学の本が並ぶ棚は、専門用語別の表記とともに
「いびき」「腰痛」「肩こり」などのわかりやすい言葉とイラストで分類されていて、それぞれの悩みに合わせた1冊を選びやすくなっています。
参考にしてみてください。

 






IMG_8321_s.JPG つい先日、東海地方も梅雨入りしましたね。
雨の日が続いて、ちょっと気分が滅入ってしまうこともあるかもしれません。
そんな雨の日にぴったりな本を集めた展示が、川舟読書スペースで始まりました。













雨の日は、外を思うように歩けない分、図書館に来て本の森を歩いてみませんか。
思わぬ楽しい出会いがあなたを待っているかもしれません。


長良川大学講座~初めての朗読、『君たちはどう生きるか』を読んでみよう~を開催しました

ブログ2019/07/01

 長良川大学講座 朗読教室を令和元年5月13日(月)から6月24日(月)の間、全5回の講座として開催しました。
初心者の方が対象でしたので、題材を読みながら発声の仕方や間の取り方、声の落とし方などの朗読に必要な基本的技術を学ぶことから始まります。
 
 今回の題材は1937年に出版されてから、多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』。
2017年8月に発売された『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)で は、2018年年間総合ランキング、〔BOOK〕の部門で一位になるなど、話題になりました。 主人公のコペル君とおじさんの、二人の会話を通して楽しく、人間としてどのように生きていけばいいのか考えさせられる作品です。そして、講師はフリーアナウンサーの前田幸子先生です。明るくて笑顔がとっても素敵な方です。

 みなさんが講座に申し込まれたきっかけは「講師の先生に惹かれて」「『君たちはどう生きるか』に惹かれて」など様々でした。
自己紹介ではこの講座にかける意気込みが伝わってきます。自己紹介の時間からなごやかな雰囲気でスタートしました。
はじめは人の前で声を出すことに緊張されていましたが、明るく気さくな先生の声かけで場の雰囲気がとても和みます。すると少しずつリラックスでき、声が前に出るようになり、皆さん楽しそうでした。
朗読教室_s.jpg 講座では「間の取り方が勝負」「上手に読もうとせず、心で読む」など朗読において大切なことを、一人一人に合わせてアドバイスをいただきました。
しっかり読んだり、声を落として読んだり、強弱をつけていくことが、なかなか難しそうです。講座の4回目では、いよいよ3つのグループに分かれてのパート決め。チーム名を決めて、本番に向けて準備します。終了時間を過ぎて、練習しているグループも!皆さんの結束がぐっと深まったように感じました。 講座の最終日では、3つのグループに分かれての発表会です。開始時間の30分前からグループごとで集まり、熱心に練習に励まれていて、発表会にかける思いが伝わってきました。リハーサルから笑顔がこぼれます。

 
 本番では、時折顔を見合わせて楽しそうに、生き生きと朗読されています。まるで、コペル君とおじさんがそこでしゃべっているようで、わくわく。皆さん朗読の最後にはやりきった!という達成感と同時にどこか名残惜しそうな様子です。 講座終了後には、「毎回朗読教室の時間が楽しみだった」「楽しく充実した時間だった」といった声が聞かれました。
朗読することの楽しさを知っていただけたようで嬉しかったです。

朗読教室2_s.jpg  朗読教室4_s.jpg

参加していただいた皆さん、ありがとうございました! あっという間の5回でしたね。
ブログ読者のみなさんも、朗読する楽しさを味わってみませんか? 次回はぜひご参加を!


第1回ボランティア茶話会を開催しました。

ブログ2019/07/03

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第1回 ボランティア茶話会 6月28日(金)14時~15時 協働のへや
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今年度もボランティア茶話会と称して、 お茶やお菓子を摘まみつつ、協働のへやでお喋りする会を2,3回開催します。

名称について、とくに反対意見などは出ませんでしたので、(仮)を外して、正式に「茶話会」になりました!

今回は、前年度のボランティア研修会の反省点などをふまえて、 年度末の活動報告に臨場感を持たせるための、 図書館ボランティア向けアンケートの質問作りをする......予定でした。

が、お喋りが盛り上がって楽しい会になったので、 アンケート作りは後ほど責任とひらめきを持ってボランティア担当が心を込めてお作りします。

1時間では相変わらず物足りないお喋りは、 子どもたちの図書館を楽しむ様子やYAサポーターとの遭遇、書架整理の目線の報告や、 本を選んで使うおはなし会の立場から見た書架の話など、 普段は出会うことの無い書架整理とおはなし会の情報交換会になりました。

次回は未定ですが、少しでも活動促進のきっかけになるように、 引き続きゆるっと茶話会を開催していきます。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/07/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】
いよいよ夏休みですね。
「長期休暇」ですね、かっこよく言ってみましたよ。
YAの皆さんは勉強、部活、プライベート、予定は決まっていますか?
私は旅行に行ける休みがほしいです(切実に)。
さて、今回は新メンバーの私が印象に残った投稿をあげてみました。どうぞ!


地域よみきかせボランティア育成講座 子どものしあわせと読書~ともに読むよろこび~を開催しました!

ブログ2019/07/12

 6月29日(土)、「地域よみきかせボランティア育成講座 子どものしあわせと読書~ともに読むよろこび~」が開催されました。 「地域よみきかせボランティア育成講座」はボランティアで読み聞かせ活動をされている方や、これから読み聞かせボランティアをしてみたいと思っていらっしゃる方、読み聞かせに興味のある方を対象に、読み聞かせの基礎を学んでいただく場として企画されました。昨年から始まった講座で、今回で3回目になります。

 講師としてお招きしたのは、三重県四日市市で子どもの本専門店「メリーゴーランド」の店長をしていらっしゃる増田善昭さんです。
 増田さんはプロの絵本作家・童話作家を養成するワークショップ「絵本塾」「童話塾」を主宰され、これらは次の時代の作家の出発点となっています。2007年にはメリーゴーランド京都店を開店、現在は三重大学において児童サービス論の講義を受け持っておられるほか、新聞・雑誌コラムの執筆、ラジオでの本の紹介、各地での講演会など、子どもの本の普及、遊びと学びのある子どもの居場所づくりに力を注いでいらっしゃいます。
 今回はそんな増田先生に、「子どものしあわせと読書」というテーマでお話をしていただきました。

 講座では、増田さんがおすすめの絵本をお持ちくださり、それぞれの特徴や注目すべき点、絵本にまつわるエピソードなどを紹介してくださいました。また、「子どもは何度でも同じ本を読みたがるが、そういう子ほど褒めてあげてほしい。読み聞かせをしている人も同じ本を何度も読んであげてほしい」など、大人として子ども達にしてあげてほしいことを熱く、ときには冗談を交えて語ってくださいました。
 「読み聞かせの役目は子どもを読書へ誘う事。子どもが自分自身の手で本への扉をあけたときが読書」、「子どもが『もう1冊読んで』と言ってくれたら、それで読み聞かせの役割は果たした。子どもの中に1つぶの種をまくだけでよい」とのお話は、とても印象に残りました。増田さんの軽快で巧みな話術に、皆さんの笑い声がこぼれる楽しい講座となりました。

 参加してくださった方々は意欲のある方々ばかりで、講座を終えてからも多くの方が次々と増田さんに声をかけ、また、増田さんがお持ちくださった本の書名を熱心にメモしているお姿も印象的でした。帰り際、図書館の係員に好評の言葉をかけてくださる方も多く、充実した講座を受けていただけたことを感じました。

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【満員御礼】本de子育てカフェ ~中高生編~「はやみね先生、読書への入口ってどこですか?

ブログ2019/07/15

 【満員御礼】本de子育てカフェ ~中高生編~「はやみね先生、読書への入口ってどこですか?

定員に達したため、募集を締め切りました。
キャンセル待ちはありません。

日 時:令和元年8月25日(日)午前10時30分~正午

場 所 みんなの森 ぎふメディアコスモス 1階 かんがえるスタジオ

講 師:はやみね かおるさん(作家)

対 象:若者向け小説に興味のある方、中高生のお子さんを持つ保護者

定 員:100名(要申込・先着順)

参加費:無料

申込み:7月19日(金)午前9時から、中央図書館の窓口または電話にて受付。
     氏名・電話番号をお伝えください。


問合せ:中央図書館
TEL/058-262-2924


中央図書館のボランティアと司書で合同書架整理をしました!

ブログ2019/07/17

 7/3(水)の午後2時から、ボランティア11名と司書5名で、一緒に書架整理をしました!
今回、一般書架の4類(自然科学)、5類(工業)と雑誌架、そして児童書架に焦点をあてました。

 みなさんが手に取りやすいように、4類、5類では分類番号(背のラベルのところに記されている文字)の順に並べるだけではなく、おおよその内容ごとに本を並べるような工夫をしています。実際に書架を見ながらその説明を行いました。
合同書架整理①_s.jpg  合同書架整理②_s.jpg

「今日返却された本」の棚がいっぱいになりがちな雑誌にも、チャレンジ!
最新号とバックナンバー、それぞれを戻す場所・整え方を確認しました。
児童書架では本の背ラベルに触れながら、担当者の説明を熱心に聞かれていました。
どのコーナーでも質問が飛び交っており、ボランティアのみなさんの書架整理に対する熱意が感じられ、私たちもうれしかったです。


 ボランティアのみなさんからは、「実際に書架の本を見ながらできたので、今まで分からなかったところが、理解できました」「司書やほかのボランティアと相談しながらできたので、よかったです」などといった声も。 
 和やかな雰囲気の中、とても有意義な時間を過ごすことができました!
参加していただいたみなさん、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします!


中央図書館開館4周年記念イベント ~新たな知の広場を創り続けるために~を開催しました!

ブログ2019/07/30

 7月14日(日)、岐阜市立中央図書館開館4周年を記念して、トークイベント「新たな知の広場を創り続けるために」が開催されました。ゲストは劇作家で演出家の平田オリザさんです。

 第1部は『広場としての図書館』をテーマに、平田オリザさんにご講演いただきました。  
冒頭で紹介されたのは、宮沢賢治の農民芸術概論。宮沢賢治はこの中で農民一人一人が、芸術的感性を持たねばならないと、社会における芸術の役割について説いています。 地方都市は年々画一化され、利便性が追求される中で失ってきたものが多くあります。たとえば町の床屋や銭湯、駄菓子屋で大人が子どもたちを見守り、みんなで子どもを育ててきた風景。そこには見る、見られるの関係が自然に出来ていて、子どもたちを守る「無意識のセーフティネット」が存在していました。そしてそういった日々を振り返り、『昔はよかった』と今を嘆くのは簡単ですが、平田さんは「私たちは昔に戻ることはできない、取り戻すことはもはやできない。」とおっしゃいます。よかった昔に戻るのではなく、それに代わる新しい『何か』を見つけていかなければいけない、という言葉が心に残りました。では、その新しい『何か』とはなんなのでしょうか。

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 以前の大学入試はそれぞれが持つ知識、情報の量をはかるものでしたが、いま重要なのは得た情報をどう使うのか、ということ。大学に入ってから学びのモチベーションをどう継続していくのか、ということや「何を」というより"誰と"学ぶのか、その新しい学びの共同体の形成が求められています。いいもの、本物に触れ、身体におとしていくこと、そうすることでつちかわれるセンスや感性を「身体的文化資本」といいます。この「身体的文化資本」を得る機会に都会と地方では大きな開きがあるのだと平田さんは語られました。
 


 また、平田さんご自身が深くかかわっておられる演劇や図書館という「文化」や「芸術」の場の可能性についてもお話してくださいました。調査データによれば、子ども達の最後までやり遂げる力、挑戦する力、好奇心などをはじめとする力、『非認知スキル』を上げるには、親や先生からの「勉強しなさい」の言葉よりも、図書館に行くこと、読み聞かせをすること、美術館や博物館で「本物」に触れることの方がずっと有効だそうです。子どもというのは友達や環境から勝手に学んでいくのだから、塾に行かなくても身近に本があればそれでいいのだ、という言葉に、図書館で働く者として大変勇気づけられる思いでした。

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  第2部は平田オリザさんと吉成館長のトーク『図書館という文化装置をめぐって』です。教室で学ぶ中で発見される教育格差と比べて、発見されにくい「文化格差」。親が連れて行かなければ子どもが自分から美術館や劇場、図書館へ足を運ぶことはまずありません。この絶望的な格差をどうするのか。平田さんが第1部で語られた「身体的文化資本」について、さらに話は広がります。文化政策というのは、往々にして届いてほしいところには届かないジレンマがあり、関心がない人は自らアクセスすることをしません。図書館の本は鎮座する知識の塊ではいけない、図書館に本を読みに来なくたっていい、来るきっかけは何でもいいのだ、「ありとあらゆる手を使って子どもたちの中に身体的文化資本を育んでいく」しくみづくりをしていかなければいけない、という言葉が印象的でした。

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 昔の商店街の、「誰もが誰もを知っている」共同体から、「誰かが誰かを知っている」というゆるやかなネットワークに変わりつつある中で、いま求められるのは「居場所づくりと出番づくり」だと平田さんは言います。たとえば日本で失業者や不登校の子どもたちが劇場にお芝居を見に行くと、「学校にも行かずにこんな所へ来るなんて」「失業中の身でこんな所へ来るなんて」と白い目で見られる風潮があります。でも、そういった形でどんどん彼らを追い込むのではなく、彼らを孤立させない方法を見出していく。文化施設は人と人とがつながっていくことのできる場所なのだというおはなしに、参加者も大きくうなずいておられました。 また、平田さんの言葉を受けて子どもの成長に欠かせないキーワードとして、「体験」そして「いのち」があると吉成館長は語ります。大人には生活場面に応じてたとえば夫、父、サラリーマンなどの「役割」があります。でも、生活場面が限られる子ども達には「本当の自分」であることを求めがちで、同じ仮面をかぶり続けなければいけない息苦しさがあります。「寄り道」や「買い食い」などの彼らが息抜きをする場面も奪われつつあります。そんな生活をする彼らが疑似体験をできるのが本や演劇なのです。本を開けば何にでもなれる、どこにでも行ける、過去の偉人の生き方の中に、自分の悩みの答えを見出すこともできるかもしれない。『子どもの声は未来の声』だとうたう図書館として、いま、子ども達に何ができるのか。人と人とのつながりを回復する施設としての公共施設の在り方について考えさせられた時間となりました。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/08/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

 夏休み、中高生のみなさんは充実していますか?宿題は早めに終わらせたもん勝ちですよ。
数学をギリギリまで残して最後を辛く過ごした私なので。
計画的に、今からでも遅くはない!
今回は数多く寄せられている恋愛相談について考察してみました。


子ども司書5期生、元気いっぱいでした!

ブログ2019/08/12

 7月26日、29日、31日、そして8月2日の4日間、第5期子ども司書養成講座が開催されました。『子ども司書養成講座』とは、子どもたちが図書館で働く人の仕事について学び、読書の素晴らしさを友達や家族に伝えられる、『本と人とを結ぶリーダー』になることを目的としてはじまりました。今年で5回目の開催となり、これまでに80名の子ども司書が誕生し、学校で、家庭で、そして図書館で活動しています。 この子ども司書養成講座は毎年大人気で、20名の募集枠に対して応募はなんと今年は過去最高の85名。たくさんの応募の中から厳正な抽選で選ばれた小学4年生から中学3年生までの20名が集まりました。今年も講師は、東海学院大学教授のアンドリュー・デュアー先生と岐阜市立図書館の吉成カンチョ―、そして司書さんたちです。

 養成講座初日の朝は、まだみんなの顔も緊張して、ピリッと固い空気が流れています。これから4日間がどんなものになるのか、私たちもドキドキ、ワクワクしながらこの日を迎えました。

 子ども司書養成講座では、利用者の求めている本を探すお手伝いをする「レファレンス」や「おはなし会での絵本の読み聞かせ」、「選書」や「本の修理」など多岐にわたる司書の仕事を、時にはワークショップや体験を通して習っていきます。楽しみながらも真剣な顔で修理や本の分類など、難しい体験にも取り組みました。 5期生のみんなを一言で表すなら、「元気!」。最初こそ固かったものの元気イッパイな20人は、相談したり助け合ったり楽しくおしゃべりしたりしながら4日間を過ごすうちに急速に距離を縮め、仲良くなっていきました。

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 また、岐阜市の子ども司書に求められるのは、『自分で考え、自分の言葉で伝える力』。たくさんの情報があふれる世界で、私たちは何が大切なのかを、選んでいかなければいけません。そして、考え、たしかめ、自分の言葉にしていく。本と人とを結ぶリーダーになるのに欠かせないこの力をつけるために、養成講座では、ブックトーク、絵本作り、ポップづくりなど、自分の考えを人に伝える練習、形にする練習もたくさんしました。 絵本作りの時間には、一からストーリーとコマ割りを考え、丁寧に下書きをして色を塗って・・・世界に1冊だけの自分の絵本を作りました。できあがった作品はしっかりと練りこまれたストーリー性のある作品だったり、あっと驚く仕掛けがついていたり、細部にまでひとりひとりのこだわりが垣間見えます。絵本やポップは最終日に会場に展示し、みんなで本屋さんで立ち読みをするように、見せ合いっこをして楽しみました。

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 最後に4日間のふりかえりをしてカンチョ-とデュアー先生から子ども司書認定書と認定カードを受け取り、5期生の子ども司書養成講座は終わりました。でも、カンチョ―も言っていたように、ここからが『始まり』です。これから、家庭で、学校で、そして小さな司書のラジオ局で、本と人とをつなぐ子ども司書としての彼らの活動が始まるのです。養成講座を通じてすっかり仲良くなった20人のメンバー。「新しい友達ができてうれしかった」「みんなとご飯を食べたり、本のことも、本のこと以外もたくさん話せて楽しかった」そんなことを語ってくれる子がたくさんいたのが印象に残りました。彼らは4日間で、「本」が人と人とを強くつなげてくれる可能性があるものだということを、身を持って実感したのではないでしょうか。そんな『本の力』を知る彼ら20人が加わって、これからどんなことが始まっていくのか、とても楽しみです。

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ぎふライブラリークラブ 定例がやがや会議を開催しました

ブログ2019/08/12

 図書館を舞台に「本」と「ひと」と「まち」をつなぎ広げていく活動を企画・運営する図書館ボランティアグループ・ぎふライブラリークラブの企画提案と交流の場「定例がやがや会議」を、8月3日(土)午前10時より、ぎふメディアコスモス1F・協働のへやで開催しました。
 この会議は、偶数月の第1土曜日・午前10時から開催する定期打合せの場。  当日参加自由なので、どなたでも参加できます。

 この日は、4月に「自分史講座」を開催した人、大学生を中心とした「岐阜をもっと知るための勉強会」立ち上げに向けて企画を練っているグループメンバーなどが参加し、次回の企画実施に向けてのお悩み相談や、情報などを交換しあいました。

 そして、「こんなことやってみたい!」と新たな企画を持ち込む人も、もちろん大歓迎。「朝井リョウ検定」をやってみたい! など好奇心旺盛なメンバーからのアイディアには、参加メンバーがさらに触発されたアイディアも飛び出し盛り上がりました。

 持ち込んだアイディアは、当人が実行してもよし。またそのアイディアに共鳴した仲間を集めて代わりに実行してもよし。企画は運営メンバーを3人以上集め、事業計画書を提出してスタートできます。

 次回の定例がやがや会議は、10月5日(土)午前10時 ぎふメディアコスモス1F 協働のへやで開催します。


「君が読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。

ブログ2019/08/22

 令和元年8月5日(月)と8月9日(金)に、夏休み調べもの講座「君が読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。  
 小学1年生から6年生までの元気なお友達が参加してくれました。

 当日はまず、ウォーミングアップとして絵本の読み聞かせを行ってからスタート。皆さん元気に声を出して、講師の問いかけに答えていました。
 前半はテキストを使って、図書館のなぞを解くクイズです。図書館で使用している0から9までの数字の意味や本の並び方などについて学びました。

1.読み聞かせ_s.JPG2.講義の様子_s.JPG











 後半は、OPAC(蔵書検索機)から出したレシートを一人3枚ずつ持って、書架から本を探す練習を行いました。
 苦戦している子もいましたが、地図やテキストを片手に頑張って本を探していました。3冊全て探し終わった子には、追加問題をプレゼント! ウォーミングアップで読んだ絵本を元にした問題もあり難易度は高かったですが、あっという間に本を見つけ出していました。
 最後に、図書館マスターの証であるハンコをテキストに押し、「認定シール」を受け取って、約2時間の講座は終了です。立派な"図書館マスター"が誕生しました!

3.本探索の様子_s.JPG4.認定シール授与_s.JPG











 短い時間でしたが、とても熱心にお話を聞いてくれる子どもたちが参加してくれました。この講座で学んだことを忘れず、今後も図書館を利用してもらえると、私たち司書も嬉しいです。
 ご参加、ありがとうございました!


共読本棚の愛称は「ぶっくらぼ」に決定!

ブログ2019/09/03

 4月に中央図書館の展示グローブに登場した、共読本棚。

 共読とは、読書を一人で楽しむのもいいけれど、語り合い、シェアすることで、新しいワクワクを体験しよう!という読書法です。

 この共読本棚には本棚と黒板が付いていて、本のテーマ展示がされています。中央には、隠れ家のような籠って本を読むスペースもあり、落ち着いて読書をすることができます。

 他にどこにもない、世界に一つだけの本棚です。

 この本棚の愛称を募集したところ、たくさんの方が考えてくださり、306点の応募がありました!

 その中から決定した愛称が「ぶっくらぼ」です!

ぶっくらぼ.png

 8月24日(土)、共読本棚の愛称発表会を行いました。

 愛称を考えてくれたのは中学一年生の大野こと子さん。

 Book(本)とLab(研究室)を合わせて、ぶっくらぼです。

 ひらがなにした理由は、この図書館の柔らかい、優しいが雰囲気がぴったりだと思ったからだそうです。

 ワクワクする「ぶっくらぼ」で多くの人が言葉を交わし、本を通じてたくさんのつながりが生まれていくといいなと思います。


はやみね先生、読書への入り口ってどこですか?「本de子育てカフェ~中高生編~」開催

ブログ2019/09/03

 2019年8月25日(日)、「本de子育てカフェ~中高生編~」を開催しました。「本de子育てカフェ」は子育てに奮闘中のみなさんを応援する図書館シリーズです。

 今回、お越しいただいたのは児童文学作家のはやみねかおる先生。はやみね先生は「都会(まち)のトム&ソーヤ」や「怪盗クイーンシリーズ」など児童のためのミステリーを数多く出版されています。中高生のとき、さらには大人になってからも夢中で読んだという思い出のある人も多いのではないのでしょうか? 今日のお話では、先生の学生時代の悩みや子育てへの考え、創作秘話などについてお伺いしました。

○不思議!ペットボトルから抜けない棒

 まず、はやみね先生が見せてくださったのは、ペットボトルに入った木の棒。木の棒の先にはボルトがついていて、ペットボトルの中から引き抜くことができなくなっています。道具を見て「?」となった私たちにはやみね先生は「これがぼくの仕事です。」とおっしゃいました。最初に謎を出し、ここあやしいんちゃうか?というところをにおわせ、そうではないことをばらし、読者にあれっ!と思わせ、探偵がサッと解決し、読者を爽快な気分にする。これが先生のミステリーだとおしゃるのです。一見関係のない道具から自身の創作方法につなげるあざやかな説明でした。

○先生も悩めるYA(ヤングアダルト)だった

 そんな先生も学生のころは私たちと同じ悩みを抱えていたというのです。モテなかったこと、勉強がヤバかったこと、応募した賞に落選したこと、自信を持てなかったこと、将来が不安だったこと。よくYA交流掲示板(岐阜市立中央図書館のYAエリアにあります)に投稿される悩みと同じです。児童文学大作家の先生も私たちと同じ悩みを持っていたと思うと心強いですね。

○これからの子どもたちへ

 そんな悩みを乗り越えてこられたはやみね先生は「上手なうそがつける子どもを育ててください」とおっしゃいました。海外の劇場の出来事を例に挙げ、上手なうそは人を助ける力があると話してくださいました。また、参加者を巻き込んでのバーベット(bar bet:酒場での賭け)の実演では、「上手なうそ」は人を楽しませてくれることを教えてくださいました。(本当のバーベットは絶対に受けてはいけないと念押しをされて。)では、極上の上手なうそはどこから学ぶのか。それは、ミステリーの中だとおっしゃるのです。「上手なうそ」は読書から生まれ、読書は生きるために必要な「人生を楽しむ力」のひとつとなりえると教えて下さいました。

 気さくで聴衆一人ひとりを大切にしてくださったはやみね先生。「はやみね先生を知らなかったけど子どもに誘われてきてよかった」と話してくださった参加者の方もいる、親子で楽しむ会になりました。次回の「本de子育てカフェ」は赤ちゃん編を9月12日に、児童編を来年2月8日に行います。乞うご期待!


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"国盗り物語"から"麒麟がくる"へ

ブログ2019/09/04

 いよいよ2020年1月からNHK大河ドラマ"麒麟がくる"の放送が始まります。斉藤道三の国盗りから本能寺の変までを、明智光秀の視点から描く意欲作。2019年度最初の「おとなの夜学」では、ドラマ前半の舞台となった井ノ口(後の岐阜)の状況を岐阜市歴史博物館学芸員の中島さんをゲストに招き、おさらいしました。

 司馬遼太郎さんが大河ドラマにもなった「国盗り物語」を描いてから半世紀近くが経とうとしています。前半は「美濃の蝮」と呼ばれた齋藤道三が油売りから美濃国の当主に成り上がるまでが描かれるサクセスストーリー。後半は道三がその才能を見込んだ光秀と信長を主人公に、信長が天下統一を目前に本能寺の変に倒れるまでが描かれます。

 私たちが斉藤道三をイメージするときはいつもこの「国盗り物語」で描かれた道三が基になっています。しかし現在分かっている史実によれば、道三は一代で成り上がった訳ではなかったらしいことなど、少々ロマンの無い事実も認めざるを得ないようです。土岐氏や六角氏、浅井氏ら周辺との関係や思惑。そして道三や光秀、信長はもちろん、斉藤義龍や濃姫らとの人間関係など、乱世の中心にあった岐阜が半世紀を経てどんな描かれ方をするのか。大河ドラマ「麒麟がくる」がますます楽しみになってきました。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/09/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

 今月は岐阜市立中央図書館にインターンシップで来ていた大学生にコメントを考えて頂きました!今月のテーマは'告白'です。平成の子はメールが主流なのでしょうか?『靴箱へのラブレター、体育館裏への呼び出し~』とどっぷり昭和っ子であるレッドには想像もできません。何がアリでナシなのか後学のため情報をお願いします。


絵本っていつから読んであげるの?「本de子育てカフェ~赤ちゃん編~」開催

ブログ2019/09/22

 子育てに奮闘中のみなさんのための講座のシリーズ第2弾「本de子育てカフェ~赤ちゃん編~」が、9月12日(木)に開催されました。

 ♪はじめましてのごあいさつ~♪「はじめまして」の大型絵本を歌いながら読み聞かせをし、最後にご自分の名前も歌いながら紹介された東海学院大学短期大学部教授の杉山喜美恵先生。参加した0~3歳のお子さんや保護者のみなさんの緊張もほぐれ、「絵本っていつから読んであげるの?」というテーマでお話が始まりました。

 中央図書館では以前にも杉山喜美恵先生の読み聞かせ講座を開催したことがあります。優しくわかりやすい語り口が毎回大変好評の先生です。

 年間1000冊もの絵本が出版される中、何歳ごろどんな絵本を選んであげればよいか迷われる方も多いと思います。今回、子供の発達に合わせた絵本やわらべ歌を実演をはさみながら紹介をしてくださいました。先生は、「読まなければいけないという本はないですよ。お母さんが読んで楽しいと思うものを選んで下さいね。」と話されました。乳幼児期に一番発達する聴覚。お母さんが笑顔で語りかけたり歌いかけたりすれば、赤ちゃんも笑顔に。読み手の声が表情に出るそうです。「3歳までに人との関係、暖かい関係をどれだけ築けるかが大事。絵本を無理強いせずに生活の中に取り入れていく、絵本=楽しいと思ってもらうことが大事。」ともおっしゃってみえました。

 杉山先生の読み聞かせに合わせて親子で身体をゆらゆらしたり、子どもを抱き上げたりする様子や先生が歌うわらべうたをいっしょに口ずさむ様子をお見かけしました。これからも図書館として子育て世代のみなさんの関心に応えていきたいと思います。

 今後の「本de子育てカフェ」は、来年2月8日(土)に「児童編」の開催を予定しています。詳細や申し込みについては順次お知らせページで案内しますのでチェックしてください!

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美濃六庚申としょうけらナイト-庚申待の夜、三尸の虫が騒ぎ出す-

ブログ2019/09/22

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館おとなの夜学」の記念すべき第30回は「美濃六庚申としょうけらナイト」をテーマに行いました。60日に一度巡ってくる庚申の日に眠ると三尸の虫が人間の体内から抜け出し天帝にその宿主の罪悪を告げ、その人間の寿命を縮めるといわれています。そのため庚申の夜はみんなで眠らずに過ごす"庚申待"という風習があります。今回は岐阜市のほか美濃市や山県市、関市などを含めた美濃六庚申についての話がされました。ゲストは大日山美江寺住職の加藤弘春さんと、写真家の澤田尚正さん。戦前から伝えられる庚申信仰や川原町庚申堂、各地に残る青面金剛の謎について、写真を交えて話がされました。庚申の夜に信長公が明智光秀を「金柑頭」とバカにして恨みを買ったとか、夏目漱石が庚申の夜に生まれたことから泥棒になることを案じた親が、お金に困らないよう「金之助」と名付けたなどといった逸話が残る庚申の夜ですが、どうやら昔の人にとっては仲間と集まって飲んで騒いで遊ぶという楽しみな夜でもあったようです。謎と歴史と人々の営みを感じた今回の「おとなの夜学」、まさに庚申待の夜のごとくみんなで過ごす楽しい夜になりました。それではみなさんご一緒に、オンディバヤキシャバンダバンダカカカカソハカ。


「みんなとつながるバッグ」残りわずか!

ブログ2019/09/25

今年の3月から販売が始まった、図書館オリジナルバッグ「みんなとつながるバッグ」。
大好評につきの在庫が残りわずかとなりました。

すでにグレーとイエローが完売してしまいました。
残っているカラーは、グリーン、アイボリー、モカです。
価格は1,000円です。

どの色も在庫に限りがあります。
少しでも気になった方は、見本が展示してありますので、見に来てくださいね。

お求めは、岐阜市立中央図書館のレファレンスカウンターへ。


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第5回ぼくのわたしのショートショート発表会の発表作品が決定!

ブログ2019/10/02

こんにちは。ぼくのわたしのショートショート発表会(通称ぼくわた)担当者です。

「ぼくわた」もついに第5回です。第1回に発表してくれた高校3年生は、もう立派な大人になっていることでしょう。その間事業の廃止もされず人事異動もせず、第5回を無事見届けることができそうで、当時の私には想像もできなかったことです。

第4回までは私がジャンプっ子だったからという理由で話を持ち込ませていただいた集英社さんにお世話になっていましたが、今年は朝井リョウさんの最新刊「どうしても生きてる」(10月10日発売)を発行する幻冬舎さんに間に入ってもらうことになりました。幻冬舎さんといえば槍を掲げてる人のマークでおなじみですよね。私はミステリーが好きなので幻冬舎ノベルズにはお世話になりました。

さて今年の「ぼくわた」は魂のこもった94もの作品が応募されました。これらバラエティ豊かで、アイデアと感性あふれる作品群から8つの作品を選考しなくてはなりません。去る9月25日、作品選考の打ち合わせのため東京渋谷区の幻冬舎さんにて朝井リョウさんに会いに行ってまいりました。自慢ではないですが図書館に勤務する私がネクタイを締めるのは冠婚葬祭以外ではこの日くらいのものです。家からネクタイをしていくと首が締まって精神的に窒息するので鞄にしまっていざ東京へ。

渋谷といえばハロウィンに若者が軽トラックをひっくり返したり、日本代表が勝つとにわかサッカーファンが暴れて警察のお世話になったりというイメージもあり少々緊張しましたが、私が降りた代々木駅のあたりはむしろ落ち着いた雰囲気のある町。道に迷いながらも映画「蜜蜂と遠雷」のポスターが貼られたビルを発見し無事幻冬舎さんにたどり着きました。

今回お持ちしたお土産は醤油です。ただしこれはただの醤油ではなく山川醸造さんの「焼鮎醤油」。長良川の伏流水を使用したたまり醤油に川漁師の平工顕太郎さんが漁獲した天然鮎を焼いて漬け込んであります。私自身はイチビキとかキッコーマンの普通の醤油しか使ったことがないので美味しいのかどうかは定かではないですが、我らが長良川が絡んでいるので美味しいに決まっています。直木賞作家にぴったり。編集者さんには福まる屋の「岐麩ラスク」をお持ちしました。ネーミングセンスが素敵なので多分美味しいです。

ご挨拶をすませたところで早速作品の選考にかかります。今年は意外と恋愛ものは少なめな印象。どちらかというとショートショートらしい起承転結のしっかりした作品が多かった気がします。本当にいろいろな楽しい作品があり、両親の夫婦喧嘩をたった一言で治めてしまう子どもの話だったりとか、カレーに合うのはどちらかを、らっきょ派と福神漬け派が言い争う作品なんていうのもありました。AIに仕事を奪われる男の作品もあり社会派近未来小説といったところでしょうか。朝井さんも気になった作品がいくつもあるようで、「ここの表現がすごい」「伏線がうまくはまってる」など意見が交わされます。素敵な作品が多くてなかなか絞り切るのがむつかしいようですが、朝井さんも編集者さんも終始笑顔でした。

そんな中で選ばれた作品がこちらです
「鳥」
「色彩動物」
「卵焼きの中」
「吾輩は鹿である」
「私の類義語」
「肉塊」
「羽のあるもの」
「私の嫌いな人」

どうです?タイトルだけでもなんだか気になってきませんか?気になる方はぜひ11月3日(日)開催の「ぼくのわたしのショートショート発表会」見に来てください!(要申し込み) →申込ページへ

なお、今回の応募作品の中に朝井リョウさん、および我々事務局への「果たし状」が紛れ込んでおりました。5年も連続で作品応募してきたというのに、市岐商デパートの開催日である11月3日に「ぼくわた」をぶつけてきたこと、絶対に許さないそうです。ごめんよ市立岐阜商業高校のみんな。陰ながら成功を祈っております。

この子に限らず毎年作品を送ってきてくれる中高生が何人かいます。噂ですが、応募しようと思って取りかかったけれど結局小説が形にならずに応募できなかったという子たちもいると聞きました。ショートショートとはいえ一本の小説を書くというのは本当に難しいことだと思います。選ばれなかったものも含めて今回送られてきた94作品は、作者自身を次の段階へと導く糧となることでしょう。

そんなことを思いながら打ち合わせを終えて資料をしまうと、鞄の隅に小さく折りたたまれたものを発見。ネクタイするの忘れとったわ...


商店街とコラボ!「としょかん×まちライブラリー」

ブログ2019/10/04

柳ケ瀬 あい愛ステーションの一角に置かれた本棚、「としょかん×まちライブラリー」。

ここでは、2か月に1回のペースで、柳ケ瀬にちなんだテーマで本を展示しています。

10、11月の企画は、図書館と柳ヶ瀬(ぎふ)のまちの人のコラボ企画です! 「秋に読みたい、おすすめの本」というテーマで、柳ヶ瀬とその周辺の店主さん12名に本を選んでいただきました。

本棚では、本と一緒におすすめ理由と店舗情報をポップにして紹介しています。

どんなお店があるかは見てのお楽しみ。行ったことのあるお店の店主さんの意外な一面がみえたり、本をきっかけに新しいお店に出あったり・・・。 この本棚を通して、お店と図書館、まちと図書館のつながりが生まれると嬉しいです。

あい愛ステーションで読書を楽しまれた後は、ぜひ、本を紹介しているお店へも足を運んでくださいね。おすすめ本を読んだよと伝えると、店主さんも喜んでくださると思います。


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YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/10/08

YAのYAなカンジ!?

毎月日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

今月も先月に引き続き、岐阜市立中央図書館にインターンシップで来ていた大学生にコメントを考えて頂きました!
フレッシュなコメントをお楽しみください。

さて、今月のテーマは'夢'です。

YA世代で夢がある意識高い系のアナタ。素晴らしいです。
夢が叶うよう陰ながら応援させてください。

そして、夢が見つかっていないアナタ。
YA世代で明確な将来の夢がある人は稀だと思います。
まだまだあせらず夢を探せばよいのですよ。
職業案内関係はYA366の棚です。ヒントがあるかもです。


第2回ボランティア茶話会を開催しました!

ブログ2019/10/18

 2回目のボランティア茶話会を10月2日(水)午後2時から協働のへやで開催しました。 分館や図書室で活動されている方も参加され、10名での開催となりました。

 今回はおしゃべりのお供に、絵本といっしょ(※1)で持って行く赤ちゃん向け絵本に目印となるシールを貼ったり、来たるクリスマスに向けて児童エリアにおくメッセージカードをはさみで切ったりしました。

 一段落したところで、お茶を飲みながらお菓子を食べながらの和やかなおしゃべりタイム!
 「他の方がどんな活動をされているのか気になる」ということで、資料修理や窓飾り作りが話題になりました。
 「何年も中央で書架整理をしていても初めて会うわ」と話がはずんでいる様子も見かけました。こんな感じで茶話会で知りあって、交流が広まればいいなと思います。

 ということで、ボランティアの皆さん!!
 不定期ですが、また企画しますので次回の参加お待ちしています。

(※1)絵本といっしょとは...
 市民健康センターで行われる10ヶ月児健康診査に来場する保護者や乳児に、赤ちゃん向け絵本の紹介や図書館の利用案内などをしています。


ぎふライブラリークラブ 定例がやがや会議を開催しました

ブログ2019/10/18

 図書館を舞台に「本」と「ひと」と「まち」をつなぎ広げていく活動を企画・運営する図書館ボランティアグループ・ぎふライブラリークラブの企画提案と交流の場「定例がやがや会議」を、10月5日(土)午前10時より、ぎふメディアコスモス1F・協働のへやで開催しました。    
 この会議は、偶数月の第1土曜日・午前10時から開催する定期打合せの場。
 当日参加自由なので、どなたでも参加できます。

 この日は、「いままでずっと気になっていたんだけど、やっと来られました!」と初登場の人、岐阜をもっと知るための勉強会「ぎふ市のなに史」の企画メンバー、毎回斬新な企画アイディアを考えてきてくださる常連メンバーなどが集まり、雑談など交えながら和やかな雰囲気の会となりました。

 今回は新企画「ぎふ市のなに史」の開催実現に向けて[やることリスト]の確認をしたり、「メディコス 新たなる都市伝説」と題したブックレットを作っては?という新アイディアが飛び出して、岐阜市界隈の都市伝説談義に花が咲きました。

 持ち込んだアイディアは、当人が実行してもよし。またそのアイディアに共鳴した仲間を集めて代わりに実行してもよし。企画は運営メンバーを3人以上集め、事業計画書を提出してスタートできます。

 次回の定例がやがや会議は、12月7日(土)午前10時 みんなの森 ぎふメディアコスモス 1F 協働のへやで開催します。事前申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。


岐阜町に育まれた明治の天才クリエイター -川合玉堂と勅使河原直治郎-

ブログ2019/10/28

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館おとなの夜学」の第31回が、去る10月16日に行われました。かつて長良川の水運により多量の美濃和紙が持ち込まれた岐阜では、提灯、うちわ、和傘などの和紙の工芸産業が花開きました。明治にはヨーロッパを中心に流行したジャポニスムの中核をなした華麗な工芸品たち。それを牽引したのが岐阜在住の勅使河原直治郎というプロデューサーでした。彼と出会いその後日本画壇に大きな足跡を残したのが岐阜で幼少期を過ごした川合玉堂です。
 講師は岐阜県美術館学芸員の青山訓子さんとぎふのふ代表の関愛子さん。お二人からアートへの尊敬と愛情あふれるトークが展開されスクリーンに映し出される玉堂の作品に会場から嘆息がもれます。玉堂が東京に出てどんどん活躍の場を広げていった後も、紹介された勅使河原直治郎との手紙からは二人の親交の厚さが感じられました。意外とズケズケ言い合う仲だったみたい。玉堂は鮎が大変に好きだったりとか母校の岐阜小学校(当時は金華小学校と京町小学校)に絵を寄進したりするなど、岐阜で過ごした根っこは東京に行ってからも失わずにいたようで親近感がわきますね。
 岐阜に根を持つ天才絵師と岐阜市の工芸をつくりあげた名プロデューサー。岐阜市のプライドをまた一つ発見した今回の「おとなの夜学」でした。

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【館長よりメッセージ】

ブログ2019/11/05

 今度は図書館で何をクロストークするの?と思われる方もいるかもしれないので、少しお話をさせていただきます。

 高橋博之さんは、3.11の後、激烈に生き方を変えてしまったひとです。魚や野菜やお肉まで食べ物が付録につく月刊情報誌(東北食べる通信)の発刊です。岩手に住んでいたその頃、彼に被災されたまちで一緒に対談してくれと頼まれました。なぜ? だって吉成さんは下りていく生き方の代表みたいなもんでしょと電話口で真面目に言う高橋さんが僕には印象的でした。下りていく意思はないと自分では思ってたので、僕は違うよ~と笑って返したのですが、その時は予定が合わず残念ながら対談は実現できませんでした。
 でも今回やっとここ岐阜で実現できます。下りていくとはどういうことなのか。今は少しわかる気がします。自分の中の自然に目覚めて生きる(これは服部さんの著書タイトルですね)だと思うからです。
 服部みれいさんも、内沼晋太郎さんも、みなそういう意味ではそれぞれの分野で下りて行く生き方をされてる方という気がします(違うかな)。下りていくとは何なのだろう。東京を目指さない? やみくもな経済成長を追いかけない?
 岐阜で楽しく自分らしく暮らしたい。 地元で活躍する蒲勇介さんもそうですが、暮らしの中からなりわいを創り出そうとされて来た魅力的な方々ばかりです。
 僕は岐阜のみなさんにぜひ9日、出会っていただきたいと思っています。トーク終了後にもゲストとの交流の時間も作ります。

 長々と書きました。読んでくれた方、ありがとうございます。ご来場をお待ちしています。

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/11/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】
少しずつ寒くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか?
今月のテーマは「」です。秋になると必ず体重が増えるブルー担当です。
今月は岐阜市立中央図書館にインターンシップに来てくれた大学生にコメントを書いてもらいました!
どうぞお楽しみに~!!


「第5回ぼくのわたしのショートショート発表会」が開催されました!

ブログ2019/11/17

 11月3日(日)文化の日、当館の秋の名物イベント「第5回ぼくのわたしのショートショート発表会」を開催しました。出演者は朝井リョウさんと8人の中高生(映画のサブタイトルみたいでかっこいい!)です。このイベントは何といっても直木賞作家のお話が聞ける貴重な機会なわけですが、中高生たちの感性あふれるショートショートを楽しむことができるのも醍醐味です。

 今年もたいへんに粒ぞろい。中学生3人、高校生5人の作品が朗読発表されました。朝井さん曰く「小説を書くということは世界をどう見つめるか」ということなのだそうです。なるほど確かに今回出演してくれた8人が世界をどう見つめているのか、その作品からうかがい知ることができます。本棚に横たわっている本や弱々しく飛ぶ羽虫を起点に物語が展開する作品、いじめの被害者ではなく加害者の視点で書かれた作品もありました。8人がそれぞれの世界の見つめかたを物語として昇華し、「ぼくわた」を盛り上げてくれました。朝井さんの話術はラジオ番組同様に軽妙で楽しくて、それでいて学生たちに真摯に誠実に向き合ってくださいました。中高生たちの作品のいいところを巧みに解説していただき、朝井さんあっての「ぼくわた」ですね。

 朝井さんのお言葉を借りれば、小説は100%自由です。潔白さも、求められているものもありません。図書館としては来年度もこのイベントは実施したいと考えていますので、ぜひ自由な世界を楽しみながら小説を書いて「ぼくわた」に応募してください!

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日本文化の真髄も、岐阜和傘が無ければ成り立たない!? ~歌舞伎小道具の現場から語る、岐阜和傘の課題と可能性~

ブログ2019/11/18

日本文化の真髄も、岐阜和傘が無ければ成り立たない!? ~歌舞伎小道具の現場から語る、岐阜和傘の課題と可能性~

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館おとなの夜学」の第32回が、去る11月12日に行われました。
 今回のテーマは「和傘」。日本の和傘は7割近くが岐阜で作られており、コア部品の職人も岐阜にしかいません。歌舞伎などの伝統芸能の世界ではこの和傘が今でも大活躍しています。大歌舞伎の最前線で小道具のお仕事に従事しながら、小道具の工芸の継承に取り組む藤波小道具の近藤真理子さんをお招きし、歌舞伎の中の和傘のお話や、岐阜和傘の未来について語っていただきました。
 夜学の会場には様々な和傘が展示されました。三段階に開く和傘や骨組みだけの和傘など雨風どころか紫外線も防げなさそうな、実用性とは程遠い和傘もありましたが、歌舞伎の舞台ではこれらがとても美しく映えていて、こんな和傘の魅せ方もあるのかと衝撃。これら舞台で活躍している和傘も浅草の職人さんが引退してからは岐阜和傘が使われているのです。
 こんな岐阜和傘ですが最盛期の明治には年間1500万本生産されていたのが現在は約2500本程度。職人さんも減少の一途をたどり後継者の育成が大きな課題となっています。そこで岐阜市和傘振興会が始めたのが岐阜和傘部品職人の育成を支援するクラウドファンディング。素敵な特典もあるようなので、興味がある方は是非ご支援を。
 歌舞伎の世界は不勉強なのですが、市川海老蔵さんが来年5月に「団十郎」を襲名されるとのこと。その際には岐阜和傘も使われる見込みのようでこちらもたいへん楽しみです。美しくてかっこいい岐阜和傘の逆襲が始まりました。これからどんどん存在感を増していくことに期待しています。


トークイベント 「ぼくらの時代。ぼくらの知の広場をつくろう」が開催されました

ブログ2019/11/20

 秋の読書週間にあたる11月9日(土)、トークイベント「ぼくらの時代。ぼくらの知の広場をつくろう」が開催されました。

 岐阜市立図書館では、来年3月までに「シビックプライドライブラリー(集いの広場)」の開設にむけて準備を進めています。目指しているのは、岐阜に住むひとびとが、自分たちの暮らしを、自分たちでつくるための支えとなる情報を集めて、本とひとをつなぎながら語り合うことのできる、新たな知の広場。

 今回のイベントはその一環としての企画であり、2部構成の1時間半にわたって、熱いトークが繰り広げられました。

 第1部は『都市と地方をかきまぜる!食べる通信の挑戦』をテーマに、日本食べる通信リーグ代表理事の高橋博之さんにご講演いただきました。東日本大震災を契機に、高橋さんは5年前から、魚や野菜が付録でついてくる月刊情報誌「東北食べる通信」を発刊されています。地方の生産者のもとへ何度も出かけて対話をし、その食材ができるまでのプロセスに焦点をあてて紹介している新しい媒体です(現在では、全国各地で40誌以上の食べる通信が発刊されています)。

 今の日本では、生産者と食べ手である私たちが「分断」されており、食べ物がつくられる現場が見えづらくなっています。人は食べないと生きていけません。全国民が当事者であるはずの食べることが、他人事になってしまっているという現状。『人は、かかわりがあることにしか行動を起こさない』、と何度も言及されていた高橋さん。この「分断」と「かかわり」という言葉は、後半のトークでも度々登場していきます。

 第2部は高橋さんと、ブック・コーディネーターの内沼晋太郎さん、美濃市在住で文筆家の服部みれいさん、NPO法人ORGAN理事長の蒲勇介さんに、当図書館の館長を加えたクロストークです。5人の共通点のひとつが、ある時点で都会から地方へ暮らしの拠点を移した(つつある)ということ。お互いの移住の経緯から、「自然」と「子ども」についてのトークへ。田舎の子が、おもちゃ屋の砂を欲しがったりゲームをしたりするように、自然と触れあう機会は田舎の子のほうが多いとは限りません。子どもは都会から排除されなかった最後の自然そのものであり、その子どもすら排除されつつあるという言葉が印象的でした。

 トークの後半は、シビックプイドライブラリーに入れるならぜひこの1冊を!というイチオシの本について、パネリストの方々に語っていただきました。そして、近年少なくなっている里山、原っぱについての話から、終盤では再び「かかわり」がkeywordに。

 「検索」するだけで、求めている答えにすぐたどり着いてしまう時代に生きている私たち。しかし、検索できるのは自分と「かかわり」のあるものだけ...。ただ、何が自分とかかわっているのかが具体的にわからないという声も。

 そんなときに頼りになる場のひとつとして挙げられたのが、本屋や図書館。本が並んでいる場所には、偶発的な、予期しない出会いがたくさん待っています。「何だかわからないけど出あいがしらに出あってしまった」本やコトバとの出会いは、ときに自分の行動を大きく変えるきっかけになります。ただ今準備中のシビックプライドライブラリーも、岐阜に住むみなさんにとってそんな場になれば嬉しいです。どうぞご期待ください!


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※パネリストのみなさんが選んだ1冊はこちら!

高橋博之さん:『生物の世界ほか』(今西錦司/著)

服部みれいさん:『長くつ下のピッピ』(アストリッド・リンドグレーン/著)

内沼晋太郎さん:『オーバーストーリー』(リチャード・パワーズ/著)

蒲勇介さん:「農民芸術概論綱要」(宮沢賢治/著)

吉成信夫(図書館長):『ホールアースカタログ』


10/25 館内案内ボランティアの研修をしました!

ブログ2019/12/02

 みなさん、中央図書館には本を探すお手伝いをしたり、トイレの場所を案内したりする館内案内ボランティアがいることを知っていますか?

 今回は新たに館内案内ボランティアを始める方たちと案内の基礎を学びました。

 館内を案内するには図書館を知らないと!
 普段あまり利用することがないおはなしのへやや授乳室、子供用トイレなどを実際に見てまわりました。

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 次は本を探して借りること!!
 蔵書検索機(OPAC)はほとんどの方が使い慣れていて早速実践です。
 司書が指定した本を蔵書検索機(OPAC)を使って検索し、書架へ探しに行きました。

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 探していた本がみつかると、自動貸出機です。
 使ったことがないという方を優先に実際に操作してみました。
 これで利用者への説明もバッチリですね。
 
 皆さんとても熱心に説明を聞いてくださり、これからの館内案内の活動に活かせるのではないかと期待でいっぱいになりました。

 早速、何人かが館内案内ボランティアデビューをしています。
 「館内案内」の腕章をつけた方に出会ったら、探している本の場所などわからないことをいろいろ聞いて下さいね。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/12/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】 いよいよ今年もあと一ヶ月となりました。
令和元年はどんな一年だったでしょうか?
ブルー担当は今年の春から図書館で働き始めたので、楽しいことも苦しいこともいっぱいで、一年が過ぎるのがとってもはやかったです。
そんなわけで、2019年は自分のことだけで精一杯の一年だったので、来年は周りに気を使える一年にしたいなと思っています。

今月も先月に引き続きインターンの方にコメントを書いていただきました。 どうぞお楽しみに~!


YAのYAなカンジ!?

ブログ2020/01/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

あけましておめでとうございます。今年もYAをよろしくお願いいたします。
ところで、新年明けると清々しい気持ちになるのはなぜなんでしょうか。
少しでもその清らかさが続くよう、今年も健やかに過ごせたらいいですね。


ボランティア活動報告会&交流会を開催しました。

ブログ2020/01/21

 令和2年1月11日(土) 午前10時~11時半 かんがえるスタジオ

 ボランティアへの日々の感謝を込めて、2019年度のボランティア活動を振り返る活動報告会を行いました。
 毎年、真面目に統計を取り、所見を述べ、粛々とまとめられる活動報告ですが、長くて眠いと言われることもありました。
 活動報告を有意義なものにするため、職員一同この1年あーでもないこーでもないと頭を悩ませました。 

 ボランティアへの思いを(職員も含めて)メッセージカードとして集め、
 活動の様子や茶話会の写真を撮りまくり、
 書架整理や館内案内の研修をビデオを担いで追いかけ......。

 努力の甲斐あり、皆さんがパワーポイントや動画を興味深そうに見て、職員のコメントに頷いたり笑ったりとしっかりご参加いただけたと思います。

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 後半はせっかくたくさんのボランティアが一堂に会しているので交流会を行いました。
 報告をコンパクトにまとめすぎたせいか時間はたっぷり。
 途中でグループを変えつつ、推し本の話、ボランティアしててうれしい話、活動で気になっていることなど、聞きたいこと言いたいことを出し切ったのではないでしょうか。
 初めは「ながーい」という声も上がりましたが、最後には「え、もう1時間?!」と言われるくらい盛り上がりました。

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 協働のへやに皆さんから集めたメッセージカードを展示しています。
 本日参加できなかった方もぜひご覧ください。

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「作家と語ろうin岐阜」を開催しました!

ブログ2020/02/02

 普段なかなか岐阜でお会いできない作家を招いてお話しいただくこのイベントも3年目迎えました。今回は、岩手県在住の絵本作家澤口たまみさんをお招きし『「賢治」と「自然」と「生きること」‐絵本作家・澤口たまみさんと語る‐』」と題して、お話しいただきました。聞き手の吉成館長が岩手にいる時から親交のあるお二人。事前の打ち合わせから話が止まりません。なぜか今まで宮沢賢治について語り合うことは少なかったというお二人ですが、どんなお話が聞けるのかワクワクします。

 今回の「作家と語ろうin岐阜」ではゲストがもう一人。ベーシストの石澤由男さんです。石澤さんはドリフターズの番組で生演奏されていたベーシスト。すごい方にお越しいただきました。(私、「8時だヨ!全員集合」で育ちました!)

 石澤さんのウッドベースの伴奏に乗せて澤口さんが「注文の多い料理店」の序文を朗読されイベント開始です。(この後講演が終了するまでの2時間、澤口さんのお話の伴奏をずっと続けてくださいました。やさしい澤口さんの語りに石澤さんのベースの音楽。とても素敵な心地よい時間でした。)


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 澤口たまみさんの著作「それぞれの賢治」が東京から岩手に移住するきっかけだったという吉成館長の話から始まります。「賢治さんは立派な人と思われているけどそうではない。」後輩だという澤口さんは宮沢賢治のことを「賢治さん」と呼びます。賢治さんはお茶目な一面もあるし、中学校の通信簿には皮肉屋で不満家で内向的と書かれているし、恋もしてます。聖人君子で生涯独身と思われているけれど、作品を読めば読むほど賢治は恋愛していたとわかると澤口さんはおっしゃいます。澤口さんがその意見を発表したところ、昭和50年代にすでに恋人がいるといたと発表していた人がいたそうです。私たちが「これが賢治だ」と思っている賢治像は、賢治の作品を守り、世に出すために情報が取捨選択されていることがあったり、賢治研究家の先生たちが賢治像を立派な人にしているところもあったりするようです。あの作品のこの山は〇〇山だろうと偉い研究家が言うけど、岩手で実際見れば、その山ではなくてこの山ってすぐにわかる。岩手という賢治が作品を生み出したその土地だからわかることや感じることがあるというのは納得です。

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 人によっては苦手意識をもってしまう虫たちのことを伝えることを仕事とした澤口さん。私にしかわからない虫のいいところを伝えていこうという思いを後押ししてくれたのは賢治の文学だったといいます。宮沢賢治の作品が近くに感じられる環境で、賢治は読んで当たり前だったといいます。今では、「賢治さんだったらどうかな」と賢治作品を参考書にされています。

 作品の中で、虫・自然・いのちを伝えることを大切にしている澤口さんは、賢治さんが伝えたかったことは「自然」なのではないかと思っていらっしゃいます。教え子に詩の書き方を教えるといった賢治さんは教え子と野原をひたすら歩いて、書き方そのものではなく自然観察することを教えたそうです。「シグナルとシグナレス」という最新型信号機と旧式信号機の恋を描いた作品ではつまらないところが尊いといいます。「どんぐりと山猫」ではこの世につまらないものはないといいます。みんなに素敵なところがあって、あるがままでいいと言ってくれているのですね。

 賢治さんは火山灰質であるため農作物の育ちが悪い地域のために、石灰工場でも働いていました。賢治さんは貧しい岩手のみんなのために、自分の命を削ってまで工場労働を行っていました。澤口さんは、みんなのために何かをしたいと頑張っている人々の中にそれぞれの「賢治さん」がいるといいます。そう考えると、賢治さんはもうこの世にいない人ですが、たくさんの「賢治さん」が私たちの周りにいますね。

 そして話は、東日本大震災の日の話になります。

 初めての震災の体験に自然はこわいと感じたとおっしゃいます。でも、電気のない真っ暗な夜の星空や翌日の青空がとても美しいと感じたとお話されます。どちらも素直な気持ちだと感じました。そして、すぐには支援に立ち上がれなかったこと、人を助けるためには自分が元気でいることが大切という澤口さんの言葉には、こころの栄養の前に体の栄養と地質の改善に努めた賢治さんの姿が重なります。

 質問コーナーでは、一番好きな賢治作品は?と質問されました。吉成館長は、以前は「グスコーブドリの伝記」だったけど震災後の今は「セロ弾きのゴーシュ」と答えます。澤口さんにとってたった一つを選ぶことは非常に難しそうです。「シグナルとシグナレス」も好きなんだけど、一番というと「カイロ団長」「鹿踊りのはじまり」・・・。やはり一つには絞れないようです。

 今回の講演、いのちといのちの間に線を引くことはしないほうがいい。虫と人の間に線を引くことに慣れてしまうと、それは人と人の間に線を引くことにつながってしまう。とお話されたことが私にはとても心に残りました。みんな等しく「いのち」なんですよね。

 イベントの最後は館長からのリクエストに応えて、澤口さんによる朗読と石澤さんの演奏です。澤口さんが選ばれたのは「永訣の朝」。澤口さんが語る賢治さんの話にすっかり偉人・宮沢賢治からすぐそこにいる賢治さんと身近に感じ始めている私の耳には、知っているはずの文章が違うものに感じます。

 あめゆじゅとてちてけんじゃ
 岩手在住の澤口さんがつむぐ言葉が心にしみて、思わず涙しそうでした。

 作家と語ろうin岐阜は3月にも開催予定です。
 次回はどなたのどんな言葉が聞けるのか、今から楽しみです。

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再・岐阜は名古屋の植民地!?

ブログ2020/02/02

 2020年最初のおとなの夜学は、岐阜人にとって喉に引っかかる小骨のように気になる「名古屋」との関係と岐阜人の気質について、「岐阜は名古屋の植民地!?」の著者・松尾一(まつお いち)さんと、岐阜の街の達人・ブラトガシこと岐阜大学地域科学部学部長・富樫幸一(とがし こういち)さんが語り合いました。

 博報堂が2014年に行った都道府県別ブランド力調査によると、岐阜県は外部評価は50%近くと高いけれど内部評価は約30%と低い結果でした。岐阜の人はあまり岐阜を好きでないのかしら? 県外出身のワタシは「?」を頭に乗せての夜学スタートです。

 松尾さんは酒場や喫茶店などでの聞き取りを中心にした「内側から見た岐阜」を、富樫さんは大学の研究で集めたデータからの「外側から見た岐阜」を、交通・人柄・方言などいろんな角度から見えてきた岐阜の長所短所を紹介し、岐阜の「ほどほど」な気質が見えてきました。

 岐阜市は名古屋・大阪などの都市圏に近く、水が美味しく金華山と長良川といった自然が身近にあるので、生活で困ることはない「ぬるま湯」な環境が岐阜人を「井の中の蛙」にし、「岐阜には何もない」と自己評価を低くしている要因ではないかとの分析には、思わず唸りました。身の丈にあう良い意味の「ほどほど」は、裏を返すと「発展性がない」悪い意味にもなります。

 観光地や産業の振興をブランドとして売り出すのもいいけれど、経済に寄りすぎていいのでしょうか。地域にブランド志向が薄れフラットに見えてきている中、高校・大学生らが「地元をもっと知りたい」と自ら学ぶ動きが出てきています。生まれ育った土地の文化や歴史を教科書からだけでなく、土地の人や地元紙などから吸収することが、自分の存在への自信にもつながるアイデンティティを育み、岐阜人自らが岐阜の良さを周囲に広める宣伝マンになるのではないでしょうか。

 誰かに話したくてウズウズする「愛する岐阜」をたっぷり吸収する時間となりました。

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2020/02/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

2月になりました。
今日も寒いですね。家から出たくありませんが、頑張っていきましょう。
というわけで、今月は、ちょっとでもみなさんの心がホットになるような投稿を
セレクトしました。


えほんの絵 たのしむ えほんの言葉 たのしむ「本de子育てカフェ~児童編~」を開催しました

ブログ2020/02/25

 子育て中のみなさんのための講座のシリーズ第3弾!「本de子育てカフェ~児童編~」が、2月8日(土)に開催されました。

 今回の講師は絵本作家・イラストレーターの高畠純先生。高畠先生は1月27日から販売された岐阜市立図書館のオリジナルマグカップのデザインもしてくださいました。すでに完売の絵柄もあるほどの素敵なマグカップです!

 第一部は、子育て中の当館男性職員との対談。同じ絵本作家である息子の高畠那生さんとの関わりを中心に盛り上がりました。那生さんの行動が変わるほどの影響を受けた絵本の話や、那生さんが絵本をさかさまにして読むといった自由な読み方をしても見守るスタンスであった事などお話してくださいました。
 高畠先生の著作はじめ、絵本は自由に読んでもかまわない、絵本は大きく言えば教育の一環かもしれないですが、しつけとかマナーを教えるためではなく一つの想像力の世界として楽しんでほしいとの事。参加している皆さんも同感と頷いていらっしゃいました。
 高畠先生の考えは那生さんが大きくなっても変わらず、絵本作家さんを目指した那生さんに絵を教えたわけでもなく出版社に紹介するわけでもなく見守る姿勢であったそうです。高畠先生のお話から、子育ては「おおらかな気持ちで見守ること」が大切なのだと深く頷きました。

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 そして第二部はワークショップ。高畠先生の著作を数冊紹介してくださった後は「どうぶつたいじゅうそくてい」のよみきかせタイムです。絵本を読みながらクイズを出してくださり、「ライオンとカバはどちらが重い?」「クジャクは何キロ?」等。大人も子供も元気に手をあげました。
 その勢いのまま高畠先生の「動物といえば何を思いつく?」から始まり、動物しりとりへ。あちこちから大きな声で答えが飛び交い、時には「メンフクロウ」等、なかなか通な動物の名前も。苦しい時には「ズッキーニを食べたブタ!」と高畠先生がユーモアたっぷりにつなげてくださいました。
 最後はらくがきタイム。最初は誰でも描きやすい星や雲から始まり、サルやフラミンゴ等7種類の動物たちの描き方をとてもわかりやすく教えていただきました。動物の特徴を簡単に楽しく教えてくださったおかげで、司書Gも先生の教え通りにもう一度描くと・・・ウマっぽかった謎の動物がちゃんとキリンに!動物をしっかり観察して描いている先生ならではのワンポイントレッスンに会場全体も大盛り上がりでした。
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 ユーモアたっぷりでありながら温かなお人柄の高畠先生。ぜひまた岐阜市立図書館にお越しいただけたらと願っています。ありがとうございました!


地域読み聞かせボランティア育成講座を開催しました

ブログ2020/02/27

 2月11日(火・祝)、「地域よみきかせボランティア育成講座 ~おはなしを楽しく~」が開催しました。   
 「地域よみきかせボランティア育成講座」はボランティアで読み聞かせ活動をされている方や、これから読み聞かせボランティアをしてみたいと思っていらっしゃる方、読み聞かせに興味のある方を対象に、読み聞かせの基礎を学んでいただく場として企画されました。昨年から始まった講座で、今回で4回目となります。

 講師としてお招きしたのは、「おはなしおばさん」として親しまれている藤田浩子さん。藤田さんは、幼児教育にたずさわられて60年、短大・専門学校の幼児教育科や各地の幼稚園・保育園・図書館等で若い人たちにわらべうたや手遊びを伝えておられるほか、子育て講演会を行っていらっしゃいます。また、数々の著書を出しておられ、岐阜市立図書館にも藤田さんの本がたくさんあります。


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 今回はそんな藤田さんが、いろいろな素話や手遊び、面白い小道具の使い方などを教えてくださいました。
 講座では、受講者の皆さんも一緒に参加しながら手遊びを練習。隣の席同士でペアを組み、実践しながら学びました。また、素話についても教えていただきました。素話は、何回も同じパターンのくり返しがあることが特徴。藤田さんは、子どもはこのくり返しが大好きなので、省略しないでお話してあげてほしいと語られました。実際に藤田さんの素話を聞かせてもらうと、大人でもくり返しの場面がとても楽しくて、省略しないことの大切さがよくわかりました。司書の私たちも、くり返しが続くと子どもたちが飽きてこないかしら...と心配になってしまうこともあるのですが、藤田さんのお話を聞いて、自信を持ってくり返そう!と思えました。


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 小道具を使ったお話を実演する場面では、大人に混じって男の子も演者として参加してくれました。お母さんと一緒に講座を聞きに来てくれていた男の子。実は、講座の始めのころは前に出るのを断っていたのですが...。中盤からは藤田さんのお話の小道具をよく見ようとだんだん前に移動し、最後には藤田さんのお手伝いもしてくれていました。
 そんな心温まる光景とともに、藤田さんの卓越した語りの技術と魅力、温かいお人柄を感じる講座となりました。(がんばって演者を務めてくれた男の子にも、感謝です!)

 藤田さんの素話、手遊び、小道具などどれも素晴らしく、参加してくださった方々は講座終了後も名残惜しそうに藤田さんにお話をきいていました。
 とても楽しい講座をしてくださった藤田さん。またぜひ岐阜市立図書館にお招きできたらと願っています。

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岐阜に生まれた美の巨人、原三溪

ブログ2020/02/28

 2月の「おとなの夜学」は岐阜に生まれた美の巨人、原三溪。原三溪は、明治から昭和にかけて生糸貿易で財を成した実業家にして(経営していた富岡製糸場は世界遺産として有名ですね)古美術・近代日本美術のコレクター、新進画家のパトロン、さらに自らも絵筆をとる文人であり茶人です。
 原三溪柳津文化の里構想実行委員会副会長もつとめる林憲和さんと、岐阜県歴史資料館学芸員の入江康太さんにお越しいただき、それぞれの立場から原三溪のさまざまな顔についてお話をしていただきました。
 岐阜で生まれた原三溪は、横浜の原家に婿入りしてからも岐阜のことは故郷としてずっと気にかけていたようです。濃尾震災のときには親族だけでなく近所の人にまで見舞金を配りました。その後、横浜を含む地域が関東大震災によって壊滅的な打撃を受けたときには横浜市復興会会長に就任し、横浜市民の心をまとめ上げて復興に貢献したのでした。
 ビジネスだけではなく、茶や芸術といった文化振興に尽力し、なによりも社会のために力を尽くす姿こそが原三溪の真髄であると感じました。
 岐阜から生まれた明治の偉人原三溪、我々現代の人間も、今一度その精神を学ぶべきときなのかもしれません。

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2020/03/08

YAのYAなカンジ!?

別れの季節3月がやってまいりました。
今年度もいろんな思い出ができましたね。しみじみ。
残りの日々でも思い出つくるぞー!