ブログ - 2022年度ブログ一覧

ボランティア活動報告会&交流会を開催しました

ブログ2022/04/02

3月23日(水)、2021年度のボランティア活動を振り返る報告会と交流会を行いました。
報告会では写真などによる各館・各図書室それぞれの活動の様子の紹介を中心に
事前にボランティアの皆さんから募ったメッセージカードの紹介などをできるだけコンパクトにまとめて行いました。
昨年同様、コロナ禍で休館するなど多くの制約があった中たくさんのボランティアに活動いただき、職員一同とても感謝しています。

来年度こそ以前のような活動ができますように!
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続く交流会では、それぞれ持参の「推し本」のPOPを作成した後少人数のグループに分かれて一人ずつ本の紹介をしました。
推し本に対する熱い思いを語ったり、質問を受けたりと時間がもっとあればいいのにと思いました.
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当日作ったPOPは4月1日(金)より中央図書館エントランス周りに本と並べて展示しています。
またメッセージカードも、報告会で紹介できなかったカードを含め全てメディアコスモス1階にある協働のへやに展示しています。

どちらもぜひご覧ください。
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子ども司書がレポート!シビックプライドプレイス

ブログ2022/04/05

3月26日(土)、ぎふメディアコスモス1階にシビックプライドプレイスがオープンしました。
一般公開に先駆けて1週間前の3月20日、この新しくできた魅力的なエリアを子ども司書たちと
取材してきました!メディアコスモスの職員さんの案内で、こっそり内部へ潜入!
この時はまだ、白い幕でおおわれて外からは中がどうなっているのか、わからないようになっていました。

さて、シビックプライドって、なんなのでしょうか?
「誇り」というとすこし難しく感じますが、ひとりひとりの心の中にある、
岐阜市の「いいな」と思うトコロ、それを「好きだな」と思うコト、
そしてそんな気持ちを、誰かとつながりながらどんどん大きく育てていくこと。
そうすることで岐阜での暮らしがもっと楽しく、豊かになっていくはずです。

今回オープンした「シビックプライドプレイス」は、過去・現在・未来にわたる岐阜の魅力を伝える、
情報集積のシンボルエリア。コクーン(まゆ)の形のドームには金華山が描かれ、
長良川を模した流れる川のような形のカウンターがあったり、
和傘や岐阜提灯といった伝統工芸品を自由に手に取ることもできたりと、そこにいるだけで、
「岐阜」を感じることができます。

カウンターにあるタブレット端末をつかって、自分だけのオリジナルおさんぽマップを作れる
「まち歩きステーション」で、子どもたちはカフェの写真を見ながら「おいしそう!行ってみたい!」
「こんなお店知らなかった!」と盛り上がっていました。
また、古地図、古い写真から岐阜を知ることができる「ぎふ歴史ギャラリー」では、
家族で行ったことのある場所の昔の様子を見てみたり、「歴史は好きじゃないけど、
これはおもしろい!」と興味津々。シビックプライドプレイスに集まった情報をきっかけに
子どもたちどうしでたくさんの会話が生まれていました。

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そして子どもたちが一番盛り上がっていたのがセレクトブックシェルフに置かれた「岐阜な人カード」。
信長公や昆虫翁名和靖などの岐阜の偉人や、伝統工芸の職人さんなど
現在岐阜でユニークな活動をしているひとたちがしおりサイズのカードで紹介されています。
36種類あるカードは自由に持って帰っていいと聞いて、早速全種類持って帰った子もいました。
ラジオでは、カードに書かれた「謎多き姫」「初恋はやぶれた」など
その人をあらわすキーワードを使ってクイズ形式で「岐阜な人カード」を紹介しました。

このシビックプライドプレイスの大きな特徴は、「まだ完成していないこと」。
それは現在も工事中、ということではなくて情報収集のためにまちに出かけたり写真を集めたり、
市民の皆さんと一緒になって、これからも情報を増やし続ける、ということ。
案内してくださった職員さんの「この場所は永遠の未完成な場所なんですよ」という言葉に、
「永遠の未完成ってなんかかっこいい!」と子どもたちも盛り上がり、
ラジオでもばっちりその言葉で紹介してきました。

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子どもたちの「シビックプライドプレイスレポート」はラジオで
4月12日(火)~17日(日)にFMわっちでお聞きいただけます。

シビックプライドプレイスを利用すれば、初めて岐阜を訪れた人がさまざまな岐阜の情報を得ることが
できるのはもちろん、ずっとここに住んでいる人もきっと新たな「岐阜」を見つけられるはず。
メディアコスモスにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください!


ぎふライブラリークラブイベント「科学する絵本 地球がうみだす土のはなし」を開催しました!

ブログ2022/04/09

4月3日(日)13時~、小中学生を対象としたライブラリークラブイベント、
「科学する絵本 地球がうみだす土のはなし」を開催しました。

「科学する絵本」は、科学にまつわる絵本の朗読と、専門家のお話で構成する講座で、
これまでに3回開催してきました。今回のテーマは『土』。「地球がうみだす土の話」という絵本を入り口に
岐阜大学准教授の大西先生から長い時間をかけて生き物と地球が育んできた土の不思議について、
実験などを見せていただきながら話を聞き、みんなで楽しく学びました。
大西先生は第1回の「地球を旅する水のはなし」に続き2回目の登場です。 

はじめに絵本『地球がうみだす土のはなし』の朗読からスタート。フリーアナウンサーの
浅井彰子さんの朗読を、会場に設置された大きなスクリーンにうつされた絵本を見ながら聞きました。

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そして「土を観察してみよう!」ということで見せていただいたのは、「土の?ぎ取り標本」。
地面を深くまで掘り、断面に接着剤をつけて布を当ててはぎとる、という方法で作られた本物の土です。土の表面から、普段は地面の奥深く、目に見えないところにある土までを地層のように一目で見ることができます。

数人ずつ順番に、じっくり近くで観察してもらいました。子どもたちは観察から、"土の上のほうは色が黒く、
ふかふかしていること" "下に行けば行くほど黄土色でごつごつ、ぱさぱさしていること"
"木の枝や葉っぱが混じっていること"などたくさんのことを発見。発表を聞いた大西先生から
「みんな土博士になれそうだね!」と言われていました。

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そのあとは土にまつわるさまざまな『不思議』をクイズや実験で学びます。
「2.5cmの土が作られるのにどれくらいの時間がかかる?」や「家にあるもので粘土を使っているものは?」
など、クイズでは積極的に手が上がり、また、「細かい砂と荒い土、どちらがより多くの水を吸い上げるのか?」を実演する先生の手元に注がれるみんなの熱い視線!
みんなの「知りたい!おもしろい!」という静かだけれど熱い気持ちが伝わってきました。

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これからも子どもたちの『知りたい!』のスイッチを押せるような楽しいイベントをやっていきたいです。
ご来場のみなさん、ありがとうございました!


シビックプライドライブラリーに新着図書が入りました!

ブログ2022/04/30

 新しくシビックプライドライブラリーに入った本たちをご紹介します。

「自分を表現する方法」としてラップを授業に取り入れた『ヒップホップ・ラップの授業づくり』が[オルタナティブな教育]に仲間入り。
「学ぶこと」は新しいことを知るだけでなく、考えたり、互いに話し合ったり、表現したりすることも大事な要素です。

地域とのつながりや、まちの困りごとを自分事として捉えたり、内にある思いを身体で表現する方法、働き方や役割を見直しするなど、ヒントとして取り入れたくなる本を充実しました。

 いまこの状況だからこそ、様々な視点を積極的に取り入れて「なにができるか」を考える足がかりにしていただけたら、と思います。

 ※シビックプライドライブラリーについては、コチラの記事もご覧ください。  
 シビックプライドについては、シビックプライドプレイスのホームページも合わせてご覧ください。

【シビックプライドライブラリー 新着図書リスト】

書名 著者名/ほか 出版社 棚の場所
1 竹内レッスン! からだで考える 竹内敏晴/文 森 洋子/画 ほか 藤原書店 緑12身体感覚を取り戻す
2 センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソン/著 上遠恵子/訳 新潮社 緑12身体感覚を取り戻す
3 自由をつくる 自在に生きる 森 博嗣/著 集英社(集英社新書) 緑13オルタナティブな教育
4 ヒップホップ・ラップの授業づくり 「わたし」と「社会」を表現し伝えるために 磯田三津子/著 晋平太(ラッパー)/協力 明石書店 緑15オルタナティブな教育
5 NEUTRAL COLORS ISSUE 2 (2021 SPRING) 特集:子供が初めて学校に入る朝のこと NEUTRAL COLORS 緑15オルタナティブな教育
6 NEUTRAL COLORS ISSUE 3 (2022 SPRING) 特集:大人になって見る行きたい学校の夢 NEUTRAL COLORS 緑15オルタナティブな教育
7 学校と社会をつなぐ! これからの人づくり・学校づくり・地域づくり 藤原文雄、生重幸恵、竹原和泉ほか/著 学事出版 緑15オルタナティブな教育
8 大人を本気にさせる子どもたち 社会とつながるリアル・プロジェクト学習 福田 晃、山田滋彦/著 さくら社 緑15オルタナティブな教育
9 SDGsな生活のヒント あなたの物の使い方が地球を救う タラ・シャイン/著 武井摩利/訳 創元社 緑17みんなでつくるみらいのカタチSDGs
10 モノから学びます 今日がもっと好きになる魔法 イム・ジーナ/著 呉 永雅/訳 KADOKAWA 緑18みんなでつくる未来のカタチSDGs
11 食べる経済学 下川 哲/著 大和書房 緑18お金=経済じゃない!
12 ワーケーションの教科書 長田英知/著 KADOKAWA 緑18お金=経済じゃない!
13 ワーク・ファミリー・バランス これからの家族と共働き社会を考える 高橋美恵子/編 慶應義塾大学出版 緑18お金=経済じゃない!
14 子育てしながらフリーランス カワグチ マサミ/著 左右社 緑23なりわいを持つ
15 お母さんが1番!からの解放 「固定観念」と「思い込み」を捨てる!! てらい まき/著 KADOKAWA 緑25いのちと向き合う
16 おんなのじかん 吉川トリコ/著 新潮社 緑33いのちと向き合う

 


「こどもの日のおはなし会」を開催しました!

ブログ2022/05/19

5月3日(火・祝)に「こどもの日のおはなし会」を開催しました!
昨年は残念ながら中止となってしまいましたが、今年は感染症対策をしながら行いました。

はじめは手遊びからスタート。大型絵本の「ぴょーん」では掛け声とともに
親子でぴょーんと飛ぶ姿に和やかな雰囲気で始まりました。
通常は絵本1冊を読みますが、今回は「ぼくのおべんとう」「わたしのおべんとう」
の2冊を交互で読みました。お弁当という身近な内容でいつもと違う読み方に
子どもたちも興味津々!親子で顔を見合わせて食べる真似をしていました。
また、エプロンシアターの「3びきのこぶた」では知っている内容ながらも
「次はどうなるの!?」と皆さん目をキラキラさせて聞いていました。

最後はこどもの日が近いこともあり、新聞紙でかぶとを作りました。
折り紙ではなく、新聞紙で作った大きなかぶとを頭の乗せているのがとても微笑ましかったです。
子どもたちがかぶとをかぶったまま笑顔で手を振って帰る姿を見て私たちも元気をもらえました。

エプロンシアターや紙芝居、新聞紙を使ったお話など
いつもよりちょっと特別なおはなし会になりました。

参加していただいたみなさん、ありがとうございました!

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ボランティア茶話会を開催しました!

ブログ2022/06/02

悪天候もあり参加者は3名でしたが、
所蔵本の汚れを落としながら和気あいあいとした時間を過ごしました。
ボランティア活動中の体験談にはお互い「あるある」と相槌の打ち合い。
終了後の「楽しかったぁ~」の一声、私たちもうれしかったです。

今回は作業に先立って、普段は職員しか入れない閉架書庫の見学会を開催。
イベント用や保存が目的の資料や、利用者さんの希望に応じて職員が取りに行く
資料がおいてあり、2階や1階の「本の蔵」とは全く違う可動式の書架や資料に
普段とは違う図書館の一面を見てもらえたかと思います。

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今年度は秋にもう一度開催を計画しています。
色々企画も練っていますので、ご参加お待ちしています。
その時こそは、お茶を飲みながらお話をする文字通りの「茶話会」ができますように!


まちライブラリアン養成講座「本と人とまちをつなぐスペースづくり」を開催しました!

ブログ2022/06/23

 6月4日、柳ヶ瀬のロイヤル劇場ビル2FのやながせRテラスにてまちライブラリアン養成講座「本と人とまちをつなぐスペースづくり」が行われました。講師は静岡県焼津市で私設図書館「みんなの図書館さんかく」を
立ち上げた館長の土肥潤也さん。

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 「みんなの図書館さんかく」は、土肥さんが商店街の人たちと協力して空き物件を借りて一からつくった場所です。館内にはDIYで作られた本棚が並び、まちの人が自分の本で自由に本棚をつくれる「一箱本棚オーナー」制度というユニークな取り組みに使われています。オーナーは現在55人いて、キャンセル待ちも出ているとのことで、オーナーになるとお店番をする権利、休憩スペースにマグカップを置く権利が与えられます。また、「さんかく」内にはチャレンジショップの出店もできるなど、たくさんの人が主体的に関わることで、運営されているのが印象的でした。
 土肥さんはご自身の過去の経験から自分を表現し、人生の主人公になることで、結果的にまちにも関わっていけるのではないかと思い、自分を表現できる場所をつくろうとしました。その一つが「一箱本棚オーナー制度」なのだそうです。

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 後半はぎふメディアコスモスの吉成総合プロデューサーとの対談が行われました。主な話題は本がつなぐ人々のゆるやかなコミュニティの運営について。その中でも印象的な話を1つ紹介します。

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 「さんかく」には自由に食べることができるお菓子があるのですが、1個お菓子を食べたら、別のお菓子を1個継ぎ足すというゆるやかな決まりがあります。そうした「お菓子を分け合う」人々の動きから見えてくるのは、お金を使ってお客さんとしてサービスを受けるのではなく、他人とゆるやかなつながりを築きながら、1人の個人として主体的に関われるコミュニティの姿です。
 本にしても、お菓子にしても、自分の持っているものをシェア出来る場がまちの中にあることの大切さについて、お2人とも言葉を交わされていました。


メディアコスモス開館7周年!

ブログ2022/07/29

 7月の16日、17日、18日の3連休は、ぎふメディアコスモス開館7周年ということで、メディコス全体で、様々なイベントが行われおおいに盛り上がった3日間になりました。

 カオカオ広場では音楽ステージの脇にプレイエリアが設けられ積み木で遊ぶ子どもたちの姿が見られたり、普段は来ないような珍しいお店のキッチンカーや出店に人が集い、にぎやかで楽しい空間になりました。

 図書館では、作家の米澤穂信さんの講演会やわんこカートきららのおはなし会のほか、シビックプライドライブラリーでもイベントを行いました。(講演会やおはなし会のそれぞれの様子はそのうちブログでレポートしますので、お楽しみに!)
 16日は朝からわんこカート『きらら』が『7周年おめでとう!』の看板とともに利用者のみなさんをお出迎え。一緒に写真を撮ったり、小さいお子さんになでてもらったりときららは大忙しの1日となりました。最近はコロナ禍で学校へわんこカートが出かけていくおはなし会もできていなかったのできららもきっと喜んでいたと思います。
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 謎解きラリー『きららとかくれんぼ』では地図をもってたくさんの子どもたちが館内を歩き回り、なぞなぞを親子で相談しながら解く姿がいろんなところで見られました。また、おすすめ本のPOPをつくるイベントではリラックスして楽しめるといいな、と思ってシビックプライドライブラリーにマットとちゃぶ台を用意。普段シビックプライドライブラリーに足を運ぶことは少ないかもしれない親子連れや中高生たちが言葉を交わしあいながら思い思いに創作を楽しんでくださったことが印象に残りました。この日みなさんが作ってくださったポップは後日図書館で展示しますので楽しみにしていてくださいね。
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 18日の『推し本!本語り』もそれぞれ持ち寄った本をおすすめしあったり、互いに質問しあったりと終始和やかな雰囲気の中楽しい語り合いが行われ、あっという間の1時間。参加者の「司書さんのおすすめ本も聞きたかった!」の声にこたえて司書も一緒におすすめ本トークを楽しみました。

 もう7年。まだ7年?!大人も子どもも利用者さんも司書も。みんな一緒になって混ざり合い楽しめる場をこれからもつくっていけたらいいなと感じた3連休でした。この3日間を一緒に盛り上げてくださったみなさま、ありがとうございました!8年目も、どうぞよろしくお願いいたします。


7周年記念イベント「夏休みだよ!わんこカートのおはなし会」を開催しました!

ブログ2022/08/05

 7/18(月)に、7周年記念「夏休みだよ!わんこカートのおはなし会」を開催しました。最近はあまり子どもたちの前に登場する機会のなかったわんこのきららとともに、参加者をお迎えしました。

 子どもたちは、「名前はなに?」や「なでていい?」と聞くなど、きららに興味深々!その和やかな空気に包まれながらおはなし会を行うことができました。

 子どもたちは、エプロンを舞台に見立てて、人形を出し入れしていくエプロンシアターが珍しいのか、じいっとエプロンに注目していました。そして、大人たちも一緒になって「めっきらもっきらどおんどん」や「じんべえざめ」に目が釘付け!大型の紙芝居なども楽しみ、盛りだくさんなおはなし会となりました。

参加していただいたみなさん、ありがとうございました!

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館内案内体験会を開催しました!

ブログ2022/08/07

 利用の増える夏休みに向けて、ボランティアにも気軽に質問に応えてもらえるように「館内案内体験会」を開催しました。
 利用者が探している本をボランティアが書架まで案内するロールプレイを行いました。夏休みになるとよくきかれるサバイバルシリーズの「児童特集コーナー」、旅行ガイドブックのコーナー、おなじみのF(日本の小説)のコーナーや、G(郷土資料)・L(大活字本)・H(障がい者支援資料)Y(多読・洋書)などアルファベットの別置記号のついたコーナーなど、図書館を歩き回りました。
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シビックプライドライブラリーやファッションライブラリーなど岐阜市立図書館ならではのコーナーについてもお話しすることができました。参加者からは、「知らなかった場所がたくさんあって勉強になった」「書架整理をしていると必ずきかれるので今後に生かしたい」など、前向きな意見がきけました。
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ボランティアのみなさんの力をお借りして、図書館を心地よい場所にしていけたらいいなと思いました。


図書館文学部 謎解きゲーム「探偵ウヤムヤの事件簿 File.2」の問題と解答を掲載します!

ブログ2022/08/08

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こんにちは、岐阜市立図書館・分館です。

 8月3日(水)から8月7日(日)まで、「図書館謎解きゲーム 探偵ウヤムヤの事件簿 File.2」を開催しました。暑い中、多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。

 探偵ウヤムヤの助手として問題にチャレンジいただいた皆さん、いかがでしたか。問題と解答を掲載しますので、答え合わせや、別の問題にチャレンジして、お楽しみ頂けたら嬉しいです。

①助手入門コース 問題ヒントキーワード(解答)
②スキルアップコースA  問題ヒント解答
③スキルアップコースB  問題ヒント回答用紙解答

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問い合せ:岐阜市立図書館 分館
岐阜市橋本町1-10-23 電話058-268-1061


米澤穂信さんの講演会を開催しました!

ブログ2022/08/09

 7月16日(土)に、作家と語ろうin岐阜を開催しました。

 今年は「ミステリの種はすぐ側に」と題し、2022年1月に「黒牢城」で第166回直木賞を受賞された岐阜県出身のミステリ作家、米澤穂信さんをお迎えしました。

 講演前に岐阜市立図書館をご案内した際には「資料の選び方がとてもいいですね」「近ければ通いたい」などの嬉しいお言葉も!書棚を見て回りながら、たまに気になる本を手に取って、図書館を楽しんでいる様子でした。

 講演会では、岐阜市で2,3年ほど生活していた頃のエピソードを聞くことができました。原付でラーメン屋に通っていたこと、岐阜県図書館が近かったので通って本をたくさん読んでいたこと、試験監督や選挙の出口調査のアルバイトをしていたことなどを話され、地名もちらほら出ていたので、改めて親近感が湧いた方もいたのではないでしょうか。

 岐阜にいた頃は浴びるように本を読んでいた時期だった、とのこと。岐阜での生活が、今の米澤さんの執筆活動の一部になっているのかもしれないと思うと、なんだか誇らしい気持ちになります。

 また、直木賞に関する話では、受賞の際は運営側から「おめでとうございます」は言われない、「賞を受けてくれてありがとうございます」と言われる、といった裏話から、「小説とはあるべき道筋を辿っていくもの」「書きたいものと書くべきものが一致したのが黒牢城だった」「書いたものが面白くないと思うときは、文章と小説が噛み合っていない」など小説を書く際の話まで、興味深い内容をたくさん聞くことができました。

 その後は、質問コーナーへ。事前に募集していた質問や、当日Zoomで観覧している方から寄せられた質問に次々とお答えいただきました。

 他の作家さんとの交流、アイデアのメモはどのように?、執筆について、岐阜県のおすすめの場所は、得意料理は、作品の映像化の感想は、一日の過ごし方は...などなど、普段は聞けないような質問にもざっくばらんに答えていただき、貴重な時間になりました。

 途中、米澤さんの水がなくなったことに気づいたスタッフがそっと飲み物を差し入れたところ、ちょうど米澤さんからは死角になっていて近づいていることに気づかず、写し出された影に「誰か来た!?」と驚く一幕も。

 その状況を面白がって、今にも新しくミステリを作り出してしまいそうな米澤さんに、まさしく「ミステリの種」は近くにあるんだなあ、と思った出来事でした。

 終盤には、会場に来ていた方から質問をしていただく時間もあり、和やかな雰囲気の中で講演会は終了しました。

 米澤さんの真面目で暖かい人柄を感じることができた、あっという間の2時間でした。

 今後のさらなるご活躍を期待しつつ、また岐阜市立図書館にお越しいただけるのを楽しみにしています。

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「展示紹介」FC岐阜を応援しよう!

ブログ2022/08/15

中央図書館の展示グローブにて、FC岐阜を応援する展示が今年も始まりました!
今年のテーマは『FC岐阜と夢をつかもう~家族でわくわくサッカー観戦!』です!FC岐阜といっしょに家族の絆を深めていけたらと願いを込めました。
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 サッカーを経験した子どもたちや家族ならきっと、うん、うんとうなずいてもらえる「サッカーあるある」、サッカーと家族をテーマにした短編小説。この短編小説は今回の担当司書が書き下ろした心あたたまる作品です。ぜひ読んでいただけたらうれしいです!

 また今年も全国にたくさんあるJ3リーグチームの紹介と、FC岐阜の試合結果を展示しています。試合ごとに更新しますのでチェックしてみてください!
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 テーマでもある家族でわくわくサッカー観戦も実際に行ってみました!サッカー観戦の様子、スタジアムグルメ、イベントなど、とっても楽しい1日レポとなっています。家族でFC岐阜の観戦をして、わくわく体験、おススメです!

 今年のFC岐阜も健闘しています!ぜひぜひみなさんの応援の力でFC岐阜を盛り上げていきましょう!
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本de子育てカフェ『もったいないばあさんと考えよう、世界のこととSDGs』を開催しました!

ブログ2022/08/18

 子育て中のみなさんのための講座シリーズ「本de子育てカフェ」が2022年7月30日(土)に開催されました。今回の講師は絵本作家の真珠まりこ先生。ベストセラーになった絵本「もったいないばあさん」シリーズの作者です。
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 まずは、真珠先生による絵本『もったいないばあさん』の読み聞かせから始まりました。『もったいないばあさん』は当時4歳の息子さんから、「もったいないってどういう意味?」と聞かれ、上手く説明できる本を作ろう!と思い、作られた絵本だそうです。真珠先生の読み聞かせと絵本の誕生秘話を聞くことができ感激!でした。
 続いて、ユニセフと共同で行っている『もったいないばあさんのワールドレポート展』についてのお話を聞かせていただきました。『もったいないばあさんのワールドレポート展』は、今地球で起きている問題と、私たちの生活がどう繋がっているのかを考える展覧会です。
 今地球で起きている10の問題について、真珠先生が世界を回られて目の当たりにした現状を写真とイラストと共に語ってくださいました。その中でも真珠さんが一番気になっているという「子どもが働かされる」問題では、学校に行くことが出来ずロボットのように働かされるインドの子どもの話を聞き、胸が痛くなりました。テレビやネットで取り上げられている地球上の問題は、どこか遠い国のお話のように感じていましたが、もったいないばあさんを通して知り、考えることで、とても身近なことのように感じることができました。
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 今回の講演で私が一番印象に残った言葉があります。それは「ケチは執着、もったいないには愛がある」という言葉です。ケチ=自分だけのものにすること、もったいない=良いものは人と分け合うことという考えの違いに納得しました。また、真珠先生は「自分の住んでいる場所を大切に思うことがSDGs」とおっしゃっていました。私も岐阜の美味しいものをたくさん食べ、伝統行事を知り、未来へと繋いでいけたらと思いました。

真珠まりこ先生、ありがとうございました!


「君の読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。

ブログ2022/08/21

 8月3日、5日に小学生を対象とした講座、「君の読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。

 こんな本が読みたいと思ったときや、夏休みの自由研究をするときなど、「たくさんの本の中から自分が読みたい本を探すのが大変!」「どこにどんな本が置いてあるのかわからない!」と思った経験はありませんか?今回は小学生の皆さんに、図書館のことをよく知ってもらい、読みたい本を自分で見つけられる「図書館マスター」になってもらうための講座を開催しました。

 毎年夏休みに開催しているこの講座ですが、今年も2日間で12人の小学生が参加してくれました。普段は調べ物のお手伝いをするレファレンスカウンターにいる司書から、図書館をもっと便利に使いこなす極意を学びました。

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 司書から出されたクイズに元気に答えたり、うんうんと頷いて反応したりと終始にぎやかな雰囲気で講座は進んでいきました。テキストを進めていくと、館内の検索機を使うと出てくるレシートが入った封筒が!そのレシートに書いてある本や、出題されたテーマに沿った本を探しにいくチャレンジでは、本棚に出てすぐに本を見つける姿もあり驚きました。たくさんの本の中からひとつの本を探すのは大変ですが、皆さん悩みながらもしっかりと見つけ出してくれました。
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 講座の終わりには「少し難しかったけど楽しかった!」「本が探せるようになって良かった!」などと話してくれました。大人になってからも生かせる極意を学んだ「図書館マスター」たちが、これからも図書館を通してたくさんの本に出会ってくれることを期待しています!参加してくださった皆さん、見守ってくださった保護者の方々、ありがとうございました!


シビックプライドライブラリーに新着図書が入りました!

ブログ2022/10/03

 新しくシビックプライドライブラリーに入った本たちをご紹介します。

岐阜の街中にあるトマソン(不動産に明らかに無用なものが綺麗に残されているもの)を宝探しのように見つけていくのが面白い「岐阜路上オモシロ図鑑」は、1988年当時ののんびりした空気も感じる1冊です。

「スケッチジャーナリスト」「無駄なことを続けるために」などは、自分らしく生きてきた彼女たちの足跡から、「これからなにができるか」を考える足がかりにしていただけたら、と思います。

 ※シビックプライドライブラリーについては、コチラの記事もご覧ください。  
 シビックプライドについては、シビックプライドプレイスのホームページも合わせてご覧ください。

【シビックプライドライブラリー 新着図書リスト】

書名 著者名/ほか 出版社 棚の場所
1 岐阜路上オモシロ図鑑 作美善男/著 林文堂 緑20岐阜で生きることの意味
2 スケッチジャーナリスト 大角真子/著 床下出版 緑25なりわいを持つ
3 無駄なことを続けるために 藤原麻里菜/著 ヨシモトブッックス/ワニブックス 緑23なりわいを持つ
4 こんな夜は 小川 糸/著 幻冬舎(幻冬舎文庫) 青06 3.11後の世界観
5 ルポ 森のようちえん おおたとしまさ/著 集英社(集英社新書) 緑13オルタナティブな教育
6 やりすぎ教育 商品化する子どもたち 武田信子/著 ポプラ社(ポプラ新書) 緑13オルタナティブな教育
7 三陸×アジア、未来へ 三陸国際芸術祭2014-2021   三陸国際芸術推進委員会 緑26みんな手から生まれてきた
8 メディアとアーカイブ 地域でつくる・地域をつくる 松本恭幸/編 大月書店 緑22コミュニティデザイン
9 場づくりという冒険 いかしあうつながりを編み直す 藤本 遼/著 グリーンズ出版 緑22コミュニティデザイン
10 ほしい未来をつくりたい人のためのブックガイド   グリーンズ出版 緑22コミュニティデザイン
11 beの肩書き 「人生の肩書き」は、プレゼントしよう 兼松佳宏/著 グリーンズ出版 緑22コミュニティデザイン
12 ソーシャルデザイン白書 2016   グリーンズ出版 緑22コミュニティデザイン
13 サステイナブルに暮らしたい 地球とつながる自由な生き方 服部雄一郎、服部麻子/著 KTC中央出版 緑36食とエネルギー

 


発表!「第8回ぼくのわたしのショートショート発表会」の選考作品!!

ブログ2022/10/15

 さて、今年もいよいよ『ぼくわた』の季節がやってきました!今回のブログは、去年に引き続きこの『ぼくのわたしのショートショート発表会』を担当するYA担当の司書Tがお送りします。

 『ショートショート』、その名が表す通り、『短い小説』のことをそう呼びます。最近では10分で読める!とか5分後にまさか!とか、そうタイトルに冠されたショートショートの作品集も増えてきました。(中央図書館のYA書架には9類(文学)やF(日本の小説)のコーナーにありますので、興味が湧いたらぜひ手に取ってみてくださいね!)

 スキマ時間や通学時間にも読むことができて、中高生世代のみなさんにも人気のショートショート。そんなショートショートを中高生世代のみなさん自身に書き上げてもらい、直木賞作家の朝井リョウさんに読んでもらう――、岐阜市立図書館の人気イベントもついに今年で8回目。今年集まった作品は、なんと過去最多の171作品!それまで最多だった去年を超えて集まった作品たちに、私たち担当もうれしい気持ちでいっぱいです。

 集まった作品はすべて朝井さんにも読んでいただき、オンラインミーティングのZoomを使った打ち合わせで、当日朗読してもらう作品を選考していただきました。打ち合わせ当日は落ち着いた雰囲気を醸し出せるように努めていた私含め担当2人でしたが、やはり緊張しました。毎年驚かされることなのですが、緊張しっぱなしのそんな私たちに対しても、朝井さんは驚くほど気さくに話してくださいます。
 そうして今年も、8作品が朝井さんに選ばれました。ここで、その作品のタイトルを紹介したいと思います。

①きっと左利きでAB型で229日生まれな君へ
②丸眼鏡
③嫌いなこの子
④メダカ町
⑤五百文字タイムトラベラー
⑥朝のグラウンドは優しい
⑦宇宙人
⑧山蛍

タイトルを見ただけでも、いったいどんな話なんだろう?と想像が膨らみますね!?

「あってはならない感情なんて、この世にないんだから」

 こちらは朝井さんの著作、「正欲」(新潮社刊)の一節です。清々しい感情も鬱々とした感情も、すべての感情を肯定してくれるようなこの言葉。自分が感じたことを伝えること・表現することの難しさと、それを分かち合う大切さをこの一節を読んだときに感じました。今回作品を応募してくれたみなさんにも、それぞれにいろいろな思いがあっただろうなと思います。応募してくれたひとりひとりに感謝しています。本当にありがとうございました!

 中高生世代がたくさん悩んだり考えたりして生み出した作品にこめられた、色とりどりの感情たち。そんな感情の結晶をみなさんも見届けませんか?選考された作品の作者本人による作品の朗読と朝井さんの講評を聞くことのできる「ぼくのわたしのショートショート発表会」は 10月30日(日)に開催。会場観覧とZoom観覧、どちらもまだ募集中ですので、興味のある方はぜひ申し込みをお願いします!

第8回ぼくのわたしのショートショート発表会 観覧募集


おとなの夜学 第8期:いよいよ始まりました。第1回は出張講座に行ってきました。

ブログ2022/10/21

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。第8期1回目を2022年9月24日に行いました。
 今回は「茶室水琴亭・淀君化粧の間で、原三渓の志に思いを馳せる ~近代産業と美の巨人が、岐阜に残した宝を拝見~」と題し、いつもの中央図書館を飛び出して米屋町の料亭「ぎふ水琴亭」が舞台となります。
 テーマは「原三溪の軌跡をたどる」。ゲストは第35夜でも登壇いただいた林憲和さん。原三溪の持つ芸術への関心やぎふ水琴亭との関係について前半は座学形式で学び、後半は水琴亭の中を林さんのガイドで見学しました。
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 原三溪は明治改元直前の1868年に柳津町で生まれ、横浜の大財閥・原家へ婿入りし実業家の道を歩むかたわら芸術にも強い関心を寄せます。 幕末からあった水琴亭は原三溪お気に入りの料亭。昭和初期に伊奈波神社の境内から米屋町へ移築する時に原三溪は協力を惜しまず、金銭的な援助だけでなく、横浜の三溪園にある臨春閣を模した部屋をつくらせ、二階の「淀君化粧の間」(「三溪の間」)の壁画と襖絵を自ら描きました。
 座学のあとは普段は入ることのできない2階に上がり三溪自筆の壁画と襖絵を間近に見ることができました。三溪の作品は彼と交流のあった横山大観や下村観山、小林古径や、安田靫彦らから琳派を継承するものとして高く評価されています。
 本物の作品を目の前にして、その道の専門家からよもやまな講義を聞ける機会はとても貴重で、参加者の方々からも興奮が伝わってきました。


本de子育てカフェ 「はりねずみをつくろう!~地球にやさしい布の工作~」を開催しました!!

ブログ2022/10/26

 子育て中の皆さんのための「本と子育て」がテーマの講座「本de子育てカフェ」が10/16(日)に開催されました。今回の講師は岐阜市出身のフエルトや布を使った絵本が大人気の*すまいるママ*先生です。

*すまいるママ*先生は若い男性であり3児のパパさんです。

 参加者は1歳から小学生までの親子です。先生の原画やスケッチブックをお借りし、たくさん展示したところ、皆さん目を輝かせて見入っていました。
先生はオリジナルのカラフルなエプロンをつけて登場!自己紹介のあと、さっそくお絵かきタイムです。模造紙に絵をかきながら「何を描いているか分かったら言ってね。」と子どもとやり取りを楽しみながら、リズミカルにペンをはしらせていました。かえるからカバへ。カバから牛の絵に変化する楽しい絵が完成しました。その次は参加者に好きな動物を尋ねられ、子どもたちが口々に「馬!」「はりねずみ!」「ネコ!」「イヌ!」「うさぎ!」と答えると、馬の上にイヌとネコが乗り、はりねずみは馬のしっぽにつかまります。うさぎはどこかというと、なんと馬と競争しているのでした!参加者から歓声があがりとても盛り上がったお絵かきタイムでした。
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 先生による絵本の読みきかせもしていただきました。『はなになりたい』(東京書店)は「世界一受けたい授業」というテレビ番組で紹介されたそうです。せつなくも心が温かくなるお話に胸がいっぱいになりました。『はなになりたい』の続編である『パパになったぼくへ』(東京書店)には、先生が未来の自分に宛てた手紙が載っています。「いつか赤ちゃんが生まれたらこれを一緒にしたい、こうしてあげたい」という思いのつまった手紙は愛情がたっぷりで、心の底からほっこりしました。手紙の最後には「がんばれ パパに なった ぼく!」とあります。「子育て中は大変なこともたくさんあるけれど、ちょっと昔を思い出すといいかもしれませんね。」という先生の言葉が印象的でした。

 絵本『チクチクさん』(PHP研究所)を読んでいただいたあとは楽しみにしていた工作です。主人公のはりねずみのチクチクさんを、それぞれ家から持って来たはぎれをつかって作りました。大人も子どもも夢中になってかわいくてカラフルなはりねずみを作ることができました!小さい子がお父さんに布を引っ張ってもらって一生懸命ハサミを使い布を切る姿がとてもかわいらしかったです。
それぞれ個性豊かで素敵なはりねずみはどこかに飾られて参加者の皆さんのことを見守っていることでしょうね。

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大人も子どもも一緒になって楽しめた素敵なイベントになりました。
*すまいるママ*先生 ありがとうございました!


第2回ボランティア茶話会を開催しました!

ブログ2022/11/06

 今年2回目の茶話会は、6名と多くの参加がありました。ありがとうございます。
今回は、本のページ取れや破れの修理体験と、音声資料用のCDジャケット切りを行いました。

 岐阜市立図書館では、のりをメインに使って修理を行っているため、初めて修理をする皆さんは「テープを使って修理するのかと思っていた」とびっくりされていました。作業されていく中で、自宅で本を修理する時には、どういうものを使って行えばいいのかと質問があり、「本の修理」への関心が高まってくれたなぁと感じました。
ボランティア_s.jpg 後半は、ジャケット切りを行いながら、軽いお話や活動中に困ったことなどを話し合いました。日頃の活動で、疑問に思ったことがなかなか解消できないままの方も多いので、こういった場でお話ができ、良かったと感じました。今後のボランティア活動に繋げていただけたらと嬉しいです!

今後も不定期に、皆さんが交流できる場を増やしていきたいと思います。
これからもご参加をお待ちしています!


ゆったりカルチャーマルシェで、ぎふべんクイズラリー!

ブログ2022/11/13

 11月3日(木・祝)文化の日にメディコスで行われた秋のゆったりカルチャーマルシェにて、ぎふべんクイズラリーを行いました。
 当日は気持ちのいい晴天に恵まれ、小さなお子さんから年配の方まで、たくさんの方がメディアコスモスを訪れていました。カオカオ広場に出していたクイズラリーのブースにも200名以上が来てくださり親子で、友達同士で、カップルで岐阜弁クイズにチャレンジ!
図書館内6か所に貼られた「岐阜弁」がどんな意味の言葉なのか?館内を巡りながら該当する言葉のシールを回答用紙に貼っていきます。
 毎日話しているのに、知らないことや発見がいっぱい。奥が深くって面白い。それが岐阜弁。主催した図書館も準備の段階から岐阜出身者と他府県出身者で「岐阜弁わからんかったエピソード」で盛り上がり、たくさんの会話が生まれていましたが、イベント当日も家族や友達同士でも意見が分かれたり、思いのほか白熱しているようでした。
 ずっと岐阜に住んでいる人も、最近岐阜に来たばかりの人も。性別も年齢も関係なくみんなで楽しめる、言葉を交わすきっかけになる。それが「ことば」のおもしろいところかもしれません。クイズをきっかけに図書館を歩き回り、ここおもしろいな、居心地いいな、と思っていただけていたら嬉しいです。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
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 この日はいつもメディアコスモス1階に設置してある移動本棚ぶっくらぼ(まちライブラリー@メディコス)も屋外のカオカオ広場へ。本棚に座って絵本を読む親子連れなどの姿がたくさん見られました。晴れた日に外で読書、気持ちがいいですね。
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 このぶっくらぼに置いてある本にはすべて、「この本を誰かに読んでほしい!」と思っている本のオーナーがいます。本についているオーナーさんからのコメントを読んでみてください。貸し出しは1人1冊まで、ノートに本のタイトルと名前を書いていただけばどなたでも借りられます。ゆるーくやっていますので図書館のようなきっちりとした返却期限やペナルティはありませんが、読み終わったらコメントカードに感想を書いて、だいたい2週間程度で返していただければ嬉しいです。オーナーさんも時々コメントカードをチェックして読者とのやり取りを楽しんでいますよ。

 1冊ずつに挟まっているしおりを裏返せば、すてきな言葉に出会えるかも!?図書館とはまた違う、読書の形をお楽しみください。


第8回めざせ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会を開催しました!

ブログ2022/11/15

 10月30日(日)、岐阜県出身の直木賞作家、朝井リョウさんをお招きして『めざせ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会』をみんなのホールにて開催しました。8回目となる今年は過去最多の171作品が集まりました。たくさんの応募作品から事前に朝井さんに選ばれた8作品を、作者の中高生自身の朗読で発表し、朝井さんから1人ずつコメントをいただくという企画です。今年の応募作品の半数が公募サイトなどからこのイベントを知った岐阜県外からの参加者でした。「この場所が創作をする若者たちが切磋琢磨し、互いのレベルを高め合う登龍門のような、いい作品が集まるものに育ってきている、始まった当初はここまでになるとは思っていなかった」、と朝井さん。

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8名の中高生が発表した作品名と、朝井さんからのコメントの一部をご紹介します。

① メダカ町
 メダカを飼っていて、そのメダカを主人公にしたらどんな物語になるかな、というところから書き始めたそうです。生まれて初めて書いた作品と聞いて、『気持ちのいいオチのついた王道のショートショートだね、完成度が高い!』と朝井さんも驚いていました。

② 五百文字タイムトラベラー
 ひねりがあって作中にしかけが重なっていることでオリジナリティが出ている作品。『緊迫した中に滑稽さもあってそれが不気味さを募らせているね』、と朝井さん。朗読を聴くとざらりとした怖さが増すような気がしました。非常に緻密な「五百文字」のしかけにご注目!

③ 山蛍
 『文章表現や描写力が優れていてそのセンスは宝物!』と朝井さん。読んでいると世界観に引き込まれ想像力が広がります。作者のこだわりが全編通して感じられ、選ばれた8作品の中でも他のどれとも違う、不思議な雰囲気のある作品です。

④ 宇宙人
 なんと締め切り日になって慌てて書かなきゃ!と仕上げた作品なんだとか。何気なく持っていた「宇宙人の日常」というメモから発想を膨らませて書かれたそうです。『短い文の中でキャラクターを愛おしく思わせるように書けるのがすごい!』という朝井さんのコメントどおり、なんだかかわいげのある、ちょっと不思議な宇宙人のおはなしでした。

⑤ 丸眼鏡
 大人が書いたような落ち着きのある雰囲気の文体。なんと作者は中学1年生でした。国語は苦手で、本を読む習慣もなかった、と語る彼はこれが初めて書いた作品。自分の書いた作品を「作文」と言う感じが新鮮で印象的でした。『"ちょっとおかしなこと"がずっと真剣に書かれているのがおもしろいよね。新たな視点をくれる作品は自分の中でも印象に残るけど、この作品にはそれがありました』、と朝井さん。

⑥ 朝のグラウンドは優しい
 『朝の野球部のグラウンド、晴れた空。この年齢じゃないとこのテーマをこんな風に鮮明には書けない、場面場面の解像度の高さが印象的』と朝井さん。朝井さんも創作を長く続けていく中で、「もうそれをテーマに選べなくなっている自分」を感じてしまうことがあるそうです。

⑦ 嫌いなこの子
作品を読んで、「作者は女子」と思い込んでいたので、登場した作者を見てとても驚きました。登場人物が「僕」や「俺」だと恥ずかしくなっちゃって、女子の目線の物語にしました、ということだそうです。『この短さでこの"嫌な雰囲気"を出すのは難しいのにうまい!』と朝井さんも驚かれていましたよ。

⑧ きっと左利きでAB型で2月29日生まれな君へ
ショートショートなのに、長編を1本読んだような錯覚を覚える余韻のある作品。朝井さんも『いろんな気づきを膨らませて物語を紡げる人だね。巧みだな~』と感心されていました。全編にわたって『チョコレート』が表現に効いています。『AB型で、左利きで、2月29日生まれの人に会ってみたいな』という思いから生まれた作品なのだそう。

 8作品、どれも魅力的で、作者の声を通して味わうとまた想像力が掻き立てられます。発表をした8名の結束も強く、舞台袖では発表者同士互いに「がんばって!」と励まし合う姿も見られ、みんなでつくった『ぼくわた』。図書館としても第1回で作品の発表者だった高校生が、岐阜市立図書館の司書となり今年は発表する中高生をサポート。彼らの姿を見ながら8年の歳月が流れたことを実感し、感慨深いものがありました。
 発表者の皆さん、そして会場で、Zoomを通して、彼らを見守ってくださったみなさま、ありがとうございました。今回応募された全ての作品は作品集にまとめられており、図書館で借りていただくこともできます。ぜひ手に取ってみてください。

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令和4年度 地域よみきかせボランティア育成講座を開催しました。

ブログ2022/11/16

 11月5日(土)、「地域よみきかせボランティア育成講座 ~みんなを笑顔にする!絵本と紙芝居の魅力的な演じ方~」が開催されました。

 今回の講師は、愛知県北名古屋市で「こども古本店」の代表取締役をしていらっしゃる、中島英昭さん。「こども古本店」は、全国的にも珍しい、子どものための古本専門店です。

"あたらしいより、あたたかい"をコンセプトに、きれいで安心のリサイクル絵本を届けている中島さんは、子どもたちに絵本の読み聞かせもされています。今回は読み聞かせのコツを教えてくださるため、かわいらしいお店のエプロンに身を包み、颯爽とぎふメディアコスモスに来てくださいました。

 講座では、絵本と紙芝居の演じ方のポイントをスライドにまとめてくださり、実演をまじえてとても分かりやすく教えてくださいました。

紙芝居の舞台は小さな劇場であり、"世界を切り取る窓"ですとおっしゃっていた中島さん。舞台の扉を開ける順番についても教えてくださいました。なぜその順が良いとされているのか、理由をふまえ実際にやって見せてくださると、参加者の皆さんも納得の様子で見入っていました。舞台の開け方はあまり気にされないこともある部分かもしれませんが、そういったところに、子どもたちをお話の世界に誘うコツが隠されているのかもしれないですね。

このほかにも絵本と紙芝居の魅力的な演じ方について、ユーモアたっぷりに詳しく教えてくださった中島さん。参加者の皆さんも積極的にメモを取られている姿が印象的でした。

 質疑応答の時間では次々と質問が飛び出し、参加者の皆さんの意識の高さと熱心さが強く伝わってきました。「子どもを引き付けるコツ・技術・ポイント等がとてもわかりやすかった」「読み聞かせ始めることになってとても不安だったが、最初にこの講座を受けられて本当によかった」などのお声もいただきました。

講座の最後には参加者の方々から記念撮影をお願いされ、快く応じてくださった中島さん。笑顔のあふれる、
楽しい講座となりました。ありがとうございました。

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おとなの夜学 「岐阜復興期の新聞・出版群像 ―メディアでたどる戦後岐阜―」を開催しました

ブログ2022/11/18

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。第8期2回目を令和4年10月19日シビックプライドライブラリーで開催しました。テーマは「 岐阜復興期の新聞・出版群像 ―メディアでたどる戦後岐阜―」です。
 戦後の岐阜を生きた知られざる出版人たちを紹介されるのは岐阜放送の社長である山本さんと、「東海民報」の林さん。敗戦後、人々の日本を変えたいという政治への熱はそのまま出版活動への意欲につながり、多くの新聞・雑誌が生まれました。

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 山本さんは岐阜復興期の出版状況についてプランゲ文庫(*1)などを参考に調べられていますが、興味を持った入り口はカストリ雑誌(*2)でした。岐阜で有名だったのは戦後の柳ヶ瀬にあった石神書店です。石神書店ではすぐ儲かるからと性を売り物にした単行本や雑誌を発行する一方で、青年向けの健全な新聞も発行していました。
玉石混交の出版物があふれる時代において、岐阜のジャーナリズムは今よりも活発的で大きな流れを築いていました。
 当時、乱立していた新聞や発行物の中で今日もなお岐阜で健在なのがローカルメディア「東海民報」です。発行人である林さんは先代編集者だった父親が「立派なことを言っても続かないと意味がない」と経営面もおろそかにせずに新聞を続けていく姿に感銘を受け、跡を継ぎました。岐阜や柳ヶ瀬の様子など、私たちに馴染みのある話題と関連付けながら当時の出版世相を語られました。
個人が自由に情報を発信できる現代の状況に触れながら、ジャーナリズムや地方のメディアが担うべき役割について林さんは問題提起をしており、考えを深めるきっかけの時間となりました。

*1 プランゲ文庫 国立国会図書館が1948年にできるまで、戦後の日本で発行された出版物を集めていた歴史学者ゴードン博士によるコレクション。原本はアメリカにありますが、国立国会図書館のデジタルアーカイブから見ることができます。保管されている岐阜の新聞は147紙、雑誌は85冊に渡ります。

*2 カストリ雑誌 戦後4、5年にわたって流行った大衆娯楽雑誌。扱う内容は性的なもの、グロテスクなもの、怪奇的なものなど多岐にわたり、度々摘発されました。内容が粗悪なことから3号以上続かない雑誌を意味していて、当時流行した3合も飲めば潰れるカストリ焼酎とかけているとされます。


Library of the Year2022 大賞を受賞しました!

ブログ2022/11/30

みんなの森ぎふメディアコスモス はLibrary of the Year2022において、大賞を受賞しました。

優秀賞を受賞した4館の中から大賞を決める最終選考会が2022年11月30日に開催され、厳正な審査の結果、大賞をいただくことができました。

「ここにいることが気持ちいい」
「ずっとここにいたくなる」
「何度でも来てみたくなる」
を合言葉に、本や人との偶然の出会いがあったり、本をまん中に人がコミュニケートできる、誰もが生き生きとした表情に満ちた場所を目指してきた私たちにとって、とても嬉しい賞です。
これからも市民のみなさまにとっての「居心地のいい場所」となれるように、精進していきたいと思います。
ありがとうございました。

吉成信夫(みんなの森 ぎふメディアコスモス 総合プロデューサー)よりコメント
ライブラリーオブザイヤー2022大賞を受賞して ープロデューサー'sブログ

○Library of the Yearとは
 これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に対して、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が毎年授与しています。

○みんなの森 ぎふメディアコスモス 授賞理由
 中心市街地に位置する「知・文化・絆の拠点」の建物と機能が「子どもの声は未来の声」という理念のもと、見事に融和する。「子ども司書養成講座」「おとなの夜学」等に加え、新たにまちの誇りを育む「シビックプライドライブラリー」を6年目から、地域情報のシンボルエリア「シビックプライドプレイス」を7年目から展開し、地域の魅力と可能性を掘り起こしている。市民と共に成長する複合文化施設のモデルとして高く評価する。


○優秀賞受賞館
 ・津山市立図書館(岡山県津山市)
 ・西ノ島町コミュニティ図書館「いかあ屋」(島根県隠岐郡西ノ島町)
 ・みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜県岐阜市)
 ・大和市文化創造拠点シリウス(神奈川県大和市)

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子ども司書8期生いよいよ始動!

ブログ2022/12/09

 この夏に養成講座を受講した子ども司書8期生と吉成信夫ぎふメディアコスモス総合プロデューサー(Pさん)との<ヒミツ会議>が11月27日(日)に行われました。その名の通り、詳細 8期生とPさんだけの「ヒミツ」なのですが、今日は特別にその様子を少しだけご紹介いたします。

 子ども司書の主な活動のひとつに、ラジオ番組作りがあります。市民ラジオ<てにておラジオ>のなかに「小さな司書のラジオ局」という子ども司書の番組があり、2016年から毎月企画会議でのネタ出し、取材、原稿づくりに収録と番組作りをすべて、彼ら自身が主体となって行ってきました。〈ヒミツ会議〉は来月からこのラジオ作りに参加していく8期生とPさんの作戦会議のようなものです。
 まずは、アイスブレイク!じゃんけん列車と瞬間劇場をやりました。瞬間劇場は、 "銀行強盗"、"バーゲンセール"など、Pさんが出すお題に合わせて一瞬で登場人物になりきり、全員でその場面を作りあげるコミュニケーションゲーム。とても盛り上がりました!
 みんなで体を動かして思いっきり笑った後は実際に放送されるラジオ番組を作っていくうえで大切なことと、ラジオ作りの流れをPさんとおとな司書が話しました。最後にラジオのテーマでやってみたいことを出し合ったら、みんなからアイデアがどんどん出てきて驚きました。やる気いっぱいの8期生、一緒に企画会議をするのが楽しみです。
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 その頃、別室では4期生から7期生までの子ども司書7人が集まってラジオ収録に向けた最終準備!1週間前の企画会議で決まったテーマは『クリスマス』と『子ども司書の思い出』の2つ。
クリスマスチームは「サンタさんはいるのか?いないのか?論争」(子ども司書の間でも意見がわかれました)やクリスマスのそれぞれの家庭の過ごし方、ちょっとショックだったクリスマスの事件について...チームワークもよく、楽しいトークになりました。子ども司書の思い出チームは、それぞれの「子ども司書になりたい!」と思ったきっかけやこれまで取り上げたラジオのテーマで印象に残っているエピソードなどをそれぞれ振り返りました。
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 どちらのチームも収録に来れなくなってしまった子がいてメンバーの変更や原稿の書き直しがあり、直前まで「時間足らなかったらこのエピソードもいれようか?!」と案を出しあって練習していました。そのかいあって、お客さんにもたくさん笑ってもらえる楽しい番組になりました。8期生は収録を見てどんなことを感じたでしょうか。この日収録した放送は、FMわっち(78.5MHz)でお聞きいただけます。
 子どもラジオは決まっていることは何もありません。何を、どうやるか、すべては子どもたち次第!来月からは8期生も一緒になって、わくわくする体験をしていけたら、と思っています。
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「読書推進トークイベント 日常の中にある豊かな暮らし」を開催しました!

ブログ2023/01/22

 1月8日(日)みんなのホールにて、作家の小川糸さんをお招きして「読書推進トークイベント 日常の中にある豊かな暮らし」を開催しました。聞き役はぎふメディアコスモスの吉成信夫総合プロデューサーです。吉成総合プロデューサーが岩手でつくった「森と風のがっこう」に糸さんが訪問されるなど以前から親交のあったお二人。なごやかな雰囲気のなか、おはなしがはずみました。
 まずはどんな環境のなかで小川糸さんの作品は生まれてきたのか、「暮らし」に焦点を当ててお話を伺います。水と空気がきれいな場所に身を置きたい、という思いから昨年長野県に山小屋を立て、そこで新しい暮らしを始めた糸さん。人が暮らせるギリギリという標高1600メートルでの暮らしについて、語ってくださいました。

 夜、道路で寝転んで星を見る幸せや、人生初めての薪ストーブを使っての暮らし。今はいろいろなことを石橋をたたきながら、なにができるのかやってみている「おためし期間」なのだそうです。山での暮らしをはずむように語る糸さんは「ウキウキ」「ルンルン」といった言葉がぴったりで、新しいことを知ったり、できることが増えてちょっとずつ成長していく自分がうれしい、と本当に暮らしのなかの一つ一つを楽しんでいるようでした。

 また、山での暮らしを始める以前は、ドイツのベルリンで3年ほど生活されていました。毎年夏だけ行く生活を続けて10年くらいたったころ、もっと深く知りたい、作家はどこにいてもできる、という思いでベルリン生活を始めたそうです。ベルリンは「住んでみたらとても"楽"な場所だったんです」と語る糸さん。暮らしの中に息づいている「もったいない」「おかげさま」の精神があり、そこに暮らす人はどんなことも楽しみながら工夫しているそうです。日々の暮らしの中から遊びながら、「楽しいから」「そのほうが気持ちがいいから」やっている感じがいいんですよねえとのびやかに語られる姿が印象的でした。

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トークの後半は糸さんがそんな環境で紡がれてきた作品への思いや、「書く」ことに対する原点について、うかがいました。

本屋大賞にノミネートされた「ライオンのおやつ」は瀬戸内の大三島(おおみしま)がモデルになっています。瀬戸内の海は穏やかだけど実は流れが激しくて、そのさまが死と近くにあるひとの穏やかではないだろう心情や感情と通じる部分があるような気がして、瀬戸内の海を作品の舞台に選ばれたそうです。この作品で暗い、痛いだけではない「死」を描きたかった、という糸さん。 
 プロデューサーが、「"おやつ"という言葉には幸せと結びついている記憶がありますよね」、というと、糸さんも「"おやつ"は「食事」と違って笑い声や優しさと一緒にあって、自分の人生にこんな幸せな場面があった、と最後に自分の人生を肯定できるような気がして」、とこの題材を選ばれた理由を語ってくださいました。どんなに死が近くにあっても生きている限りやり直せるし、終わっていない、という糸さん。生きること、死ぬことどちらも自分の意志でどうにもならないことがあり、時に恐怖を感じることもありますが、そんな『得体の知れない恐怖』を『だいじょうぶ』に変えてくれるのが、小川糸さんの物語のような気がするのです。

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 糸さんの『書く』ことの原点は子どもの頃から日記に創作の物語を書いていたこと。本に携わる仕事につきたいと思いながらも10年くらいは真っ暗なトンネルの中にいるような状況が続いたこと、これがだめならあきらめよう、という思いで書いた作品がデビュー作の『食堂かたつむり』だったこと。うれしい、楽しいだけでは成り立たない、ままならない感情や状況の中にも喜びを見つけていけたら、と思って作品を書いている、という言葉には、作品の一読者として、「そうそう、そんな作品の主人公たちと励まし合いながら私もがんばってきたんです」という思いで大きくうなずきながらお話を聞いていました。

 会場やZoom観覧のお客さんからの質問にもたくさん答えてくださいました。なかでも印象に残ったのは、子どもたちに送った言葉です。
「糸さんが今まで読んだ本で、これは読んだほうがいいと私たちにおすすめする本は?」という子どもからの問いには、"これ"という一冊の"これ"は一生をかけて一冊と出会えれば十分だと思うので、そんな出会いをするために読書を続けるのかな、と思います。」と、また、子どもたち、未来を創っていく人へ伝えたいことは?という問いには「自由というのは当たり前にあるものではなく意識をして守っていかないといけないもの。自分の自由を守るために具体的に行動して」と強いメッセージを送ってくださいました。

?凛としていて、でも終始やわらかなトーンと雰囲気で言葉を選びながら大切にお話してくださる糸さんのお話は大変興味深く、新しい年の始まりに心が晴れるような、すがすがしい気持ちになれた時間でした。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
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第1回別冊ほんまるけ編集委員会を開催しました!

ブログ2023/01/25

 1月14日(土)、別冊ほんまるけ編集委員会・第1回を開催しました。

 年に一度、YAの皆さんと協力して作成している、YAの、YAによる、YAのためのおすすめ本リスト「別冊ほんまるけ」も、今年でVol.10!

 節目の今回、「Go for it! ~やってみよう!~」のテーマのもとに、おすすめの2冊を携えた編集委員が集まりました。

「お気に入りの本をぜひともおすすめしたい!」とやってきてくれた中学生3名。
自己紹介では少しだけ緊張した様子でしたが、本の話となると表情が一変。目を輝かせて自分の推し本をいきいきと語り、紹介文を考え、素晴らしい集中力で筆を走らせていました。私たち司書も、本語りとあらば黙ってはいられないとばかりに、最近読んだ本などについてYAの皆さんと語り合いました。

 今回でvol.10と節目のほんまるけ。どんな素敵な冊子になるのか、完成が楽しみです!編集委員会の2回目も、一緒にがんばりましょう!
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編集委員の募集は終了していますが、ほんまるけへの参加チャンスはまだまだありますよ!

というのも、ほんまるけの表紙を飾るイラストを大募集中なのです!

 編集委員会には都合がつかなくて参加できなかったという方も、この機会にちょっとほんまるけに関わってみたいという方も、ぜひ奮ってご応募を!詳細はこちらのページをご確認ください。皆さんの熱いイラスト、おまちしております!


長良川大学講座「読み聞かせ教室」を開催しました!

ブログ2023/02/07

 1月23日(月)と1月30日(月)に、長良川大学講座「読み聞かせ教室」を開催しました。
ご家庭での読み聞かせについて、講義と実践で学ぶ二回連続講座。
昨年はZoomにて一回目のみ行われた本教室ですが、今回は現地での開催となり、
二日間の日程をフルに活用して実施されました。


 今回、講師としてお招きしたのは、東海学院大学短期大学部教授・杉山喜美恵先生です。
昨年はモニター越しにお話を聞かせてくださった杉山先生も、今回は生身でのご登壇!意欲もあらわに聞き入る親子の皆さんの前で、身振り手振りも大きく楽しげに、昨年に増していきいきと語ってくださいました。
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 「読み聞かせ」を行うにあたって、考え事は尽きません。例えば絵本の選び方、読み方。
読み手と聞き手の適切な体勢、破る・次々めくる等といった絵本の扱い。
そんな中、先生のお話で心に残ったのは、「子どもの『静』と『動』のタイミングを見極める」という言葉です。
 幼い子どもは特に、自分にとって楽しいこと、やりたいことを優先させがちです。体を使って動きたい「動」の気分のときに、「おとなしくお話を聞いて」と「静」の状態へ誘導されても、なかなか興味を示してはくれません。むしろ、行動を強制されることで、絵本について「いやなもの」と印象づいてしまう可能性もあります。
 逆に、「ちょっと疲れたな」「静かにしていたいな」という気分のときには、外から提供される娯楽である「読み聞かせ」をすんなり楽しんでくれる場合が多くあります。 
 絵本とのかかわりの大前提は、「とにかく楽しむ・楽しいものであること」。
子どもが絵本を楽しめる状態になるタイミングをはかり、読み手も聞き手も楽しい読み聞かせを実現することが大切であるとのお話を、とても印象深く聞かせていただきました。

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 1年ぶりの現地開催となった本教室。参加者の皆さんも、先生と一緒になって声を出したり、質問をしたりと、とても積極的に講義や実践に取り組んでいらっしゃいました。
楽しくためになる講座をしてくださった杉山先生、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。


第2回別冊ほんまるけ編集委員会を開催しました!

ブログ2023/02/22

 1月28日(土)、別冊ほんまるけ編集委員会・第2回を開催しました。
 今年は本を1人2冊ずつ紹介することになった「別冊ほんまるけ Vol.10」。1回目に引き続き集まった3人の編集委員が、協力しながらオンリーワンの「別冊ほんまるけ」を作り上げました。


 今回は2回目ということで、みなさんリラックスした様子でおしゃべりをしながら作業に取り組んでいました。「時間がない~」「色使いに迷う......」などと悩みながらも工夫してページを彩っていく様子はとても楽しそうでした。冊子全体の雰囲気を決める際には進んでアイデアを出し合い、納得いくものを作ろうとしていました。
 紹介したい本の面白かったポイントを語る姿が印象的で、誰かに話さずにはいられないほど魅力的な本であることが伝わってきました。きっと大切な宝物になるような作品に出会えたのだと思うと、私たちも嬉しくなりました。
 文章もデザインも情熱が込められた「別冊ほんまるけ Vol.10」は、2023年6月に発行予定です!IMG_2320_s.JPG

 今年編集に参加できなかった方、新たに興味を持たれた方は、いままでに発行された「別冊ほんまるけ」をぜひ読んでみてください!⇒過去の別冊ほんまるけはこちら


おとなの夜学 「世界都市金沢に学び語る「岐阜らしさとは何か」」を開催しました

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 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。第8期3回目を令和5年2月13日シビックプライドライブラリーで開催しました。
 金沢といえば「加賀百万石」の城下町であり、北陸新幹線と21世紀美術館など観光でも注目の都市。現在の「金沢ブランド」を築き上げた山出 保・元金沢市長と共にまちづくりに関わってきたゲストのお二人から金沢の取り組みを学び、「岐阜らしさ」とは何かを一緒に考えます。

 はじめに浦さんから金沢の歴史と成り立ちを聞きました。金沢は江戸時代から始まった比較的新しい街。太平洋戦争時は空爆を逃れたことで昔ながらの風景が多く残ります。1987年の景観とラスト運動からは特に景観を守る市の条例が多く出されるなど行政・市民共に景観に対しての意識が高く、古いものを大切にした上で新しい時代にも合う創造性を伸ばす政策が、現在の金沢には続いているのです。

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 内田さんは研究者として「らしさ」とは何かを分析していきました。「らしさ」にはオーセンティシティ(真正性・本物)があり、「客観的」「社会的」「個性的」と3つの種類に分類しました。さらに「らしさ」の価値観は時間とともに変化していくものであり、人々に受け入れられる過程が必要だそうです。「らしさ」の価値が本物ならば、ゆらぎ(価値観の変化)を恐れず、なじみ(時間経過)を待つことが大事であることを教えてくださいました。

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 最後に、吉成総合プロデューサーと司会の蒲さんも入り「岐阜らしさ」について会場を意見交換が行われました。金沢は21世紀美術館が金沢にゆらぎを与え、今は「金沢らしさ」としてなじんでいます。岐阜ではぎふメディアコスモスが出来、すでに市民になじんでいます。これからの「岐阜」をどうしていきたいのか、私たちが暮らすこの街について改めて考える機会となりました。

おとなの夜学 第45夜 世界都市金沢に学び語る「岐阜らしさとは何か」動画
https://www.youtube.com/watch?v=CHWrd9zQVb0


令和5年度人権イベントを開催しました

ブログ2023/03/11

3/4(土)中央図書館シビックプライドライブラリーにて、
「ウチのコトはジブンのコト?!~家事をシェアしよう~」を開催しました。

大人から子どもまで幅広い世代に食育を届ける「ほっぺの会」の伊藤惠さんを講師として、
家事(ウチのコト)とは何かを考え交流しました。

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パワフルな伊藤さんに触発され、参加者がそれぞれの考える、感じている家事についてたくさんの
意見がでました。

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それぞれに思う家事は、種類も量も違いましたが、まとめると、家事とは生きる力を養うことでした。
親や子ども、そして、パートナーと一緒に、できることは何か、できないことは何か。
得意なことは?苦手なことは?いろんな疑問を話し合い、生きていくための技術をシェアしあいましょう。


おとなの夜学 「鮎鮨、どうすか家康」を開催しました

ブログ2023/03/21

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。第8期4回目を令和5年3月8日に開催しました。
 岐阜市内を通る「御鮨街道」は尾張藩が長良川・小瀬の鵜飼で獲った鮎を熟れ鮨に加工し徳川幕府に献上した道のり。徳川家康がその味に惚れ込み毎年お取り寄せしてきたその味の秘密に、漁師と研究家が迫ります。

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「熟れ鮨」とは魚をご飯に漬けて乳酸発酵させたもの。はじめに川漁師の平工さんに鮎熟れ鮨の作り方について解説していただきました。
 産卵間近の秋の錆鮎を塩漬にし、塩抜きした後内臓を取除いて腹に炊いたご飯を入れて樽に敷き詰めます。その上にさらに水で濡らしたご飯で覆います。これを約30日間重石にかけて発酵させると出来上がりです。家ごとに道具の形、塩抜きの塩梅が異なり、平工さんも試行錯誤しているそう。この鮎の熟れ鮨、今は冬に30日かけて作りますが、江戸時代は夏に5日間で作っていたそうです。

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 続いて郷土料理研究家の日比野さんが「すし」の歴史を紐解きます。「すし」は東南アジア発祥とされ、日本に渡ってきたのは700年頃。元は保存を目的とした調理法を指し、発酵に使った米は捨て魚だけ食べていたそうです。
 江戸期の鮎熟れ鮨の製法は岐阜市歴史博物館所蔵の「長良川鮎鮨図」に描かれています。絵を見ていくと作り方は現在とほとんど同じでした。昔と現代との違い、それは熟れ鮨を作る時期と期間のようです。

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 家康の時代と今とでは、気候、環境、食材の鮎や米の時期、味付け、そして「美味しい」と感じる価値観が異なります。鮎熟れ鮨は岐阜の夏の味として「美味しい」と思っていたからこそ、江戸幕府が続いていた300年間ずっと献上され続けてていたのではないか?漁師と研究家の推理は尽きず、続きは次にとすることで一旦閉幕しました。

※諸事情により出演者が変更となりました

おとなの夜学 第46夜「鮎鮨、どうすか家康」動画
https://www.youtube.com/watch?v=uPYnswmFqHY


ボランティア活動報告会&交流会を開催しました!

ブログ2023/03/31

2022年度のボランティア活動を振り返る報告会と交流会を行いました。
活動報告会では写真などによる各館・各図書室それぞれの活動の様子を紹介したり、
中央館で書架整理ボランティアとして活動中の二人に、
お話を伺ったりしました。
利用者の方が探している本を見つけることができたときは、
「やった!」と思う、返却の棚に本が一冊もなくなると達成感が
あるなど、お話が聞けて楽しかったです。
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続く交流会では、「本でしりとりをしよう!」を行いました。
3冊以上本を選んでもらい、題名でしりとりをするゲームです。
 ・3冊で1ポイント、1冊増えるごとに1ポイント、
 ・「図」の字が入っていたら1ポイント、
 ・春にちなんだ書名、絵、色、内容で1ポイント
 ・ シークレットポイント(最後に「ん」で終わる書名)

 4人でグループを作り交流した後に、グループの中でポイントの一番多い方に発表してもらいました。制限時間が30分だったのですが、10冊以上探した方や、おすすめしたい本を何冊も探した方もいて驚きました。司書Kは、4冊しか見つけられませんでした。
見つけた本でお話が盛り上がって、楽しい時間を過ごせました。

制限のある中でしたが、ボランティア活動をしていただき職員一同とても感謝しています。
来年度こそ以前のような活動ができますように!
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