平成29年6月11日(日)、ぎふライブラリークラブが主催するイベント、並木道読書会が開催されました。並木道読書会は、テーマ作品ごとにグループに分かれてその作品の感想や作品に対する自分の思いを自由に語り合う読書会。今回取り上げた作品は「国盗り物語」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、そして映画の「メッセージ」の3つです。3つの作品にそれぞれ5名ずつ、計15名の参加者が集まりました。
テーマ作品ごとにグループに分かれ自己紹介をした後は、それぞれ感想などを語り合いました。どのグループもみなさん思い入れたっぷりに語り、聞き、テーマ作品の話にとどまらず、大いに盛り上がっていました。「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のグループでは時代が行ったり来たりする不思議な物語ゆえにそれぞれ解釈が異なっていたりして、話し合いが深まっていました。今回取り上げる作品の一つでしたが参加者が集まらず開催されなかった遠藤周作の「沈黙」もぜひ語りたかったよねということから、遠藤周作の作品も話題に上がっていたグループもあったようです。
読書には様々な形があり、誰かと共有することで「そんな見方もあるのか!」と大好きで何度も読んだ本のはずなのに新発見があって驚いたり、「そうそう、そうだよね!!」と共感してうれしくなったり。一人で読んでいては生まれることのない、さまざまな感情を味わうことができます。本に「こう読まなくてはいけない」なんてものはないのだなと、改めて実感する時間になりました。参加者の方の中にはご自身の読書記録ノートをご持参される方や、テーマ作品以外にも深い本の知識を持たれている方がたくさんいらっしゃって、新たに読んでみたい本との出会いもたくさんありました。
さて、この並木道読書会、早くも第3回の開催が決定しています。
次回は8月6日(日)10:00~。みんなの森ぎふメディアコスモスのおどるスタジオにて開催されます。次回のテーマ作品は『ピクニック(恩田陸)』、『空飛ぶタイヤ(池井戸潤)』、映画化もされたコミックの、『この世界の片隅に(こうの史代)』、『ハリーポッターシリーズ(J・Kローリンズ)』、そして『真田太平記(池波正太郎)』の5作品を予定しています。お楽しみに!!
さらに7月には、ぎふライブラリークラブ主催のイベントがもう一つ予定されています。『世界に開く窓』というイベントです。
こちらは世界で話題になっているニュースを英米の新聞から選び、ニュースの背景や関係を図書館の本と合わせて読み、考えていきます。今回のテーマは『アフリカの飢餓』。BBCのニュースをテキストに読み解きます。
図書館の蔵書や新聞記事は自分をそれまで知らなかった世界へと誘ってくれる、まさに"世界に開く窓"ではないでしょうか。図書館には、身近なテーマから少し普段の生活からは縁遠いなと感じるテーマまで、本を手に取りさえすればどんな場所ともつながることのできる『窓』がたくさんあります。お申し込みは、岐阜市立中央図書館の総合カウンターと電話、メールで受け付けています。
ぜひ、この機会に世界に開く窓、開けてみませんか?
【世界に開く窓】
日時:7月2日(日)10:00~11:30
場所:みんなの森ぎふメディアコスモス1階 おどるスタジオ
詳細につきましてはホームページのイベント情報をご覧ください。