落語であっはっは!

  • 2018年7月18日

 中央図書館開館時から続く人気イベント、『子どもと本と遊ぶ日』の今年度第1回目が7月1日(日)、開催されました。
ゲストは大阪の落語家、桂米平さん。とても大きな米平さん。体重110kgと落語家の中でも大きな米平さんは「百獣(110)の王と呼ばれています」と自己紹介から笑いをとっていきます。

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 はじめに、落語初心者の子どものための落語解説から。一人で何役も演じ分けるために小道具の使い方や目線、体の向きを変えています。落語は、ひとつの噺が15分~20分くらいですが、一番長いものは、「地獄(じごく)八景(ばっけい)亡者戯(もうじゃのたわむれ)」というお噺です。1時間を超える大ネタで、絵本「じごくのそうべえ」はこの落語のお話をもとにして書かれたものだそうです。そして一番短い噺はたった3秒!だから落語って、だれでも、いつでもできるんだよと、子ども達へ言葉をかけてくださいました。
 そこで、参加者の一人が高座に上がり、米平さんの羽織を着て3秒落語にチャレンジ!堂々とした語りでばっちり笑いを取っていました。 そして落語に欠かせないのが小道具です。扇子がお箸になったり、しゃもじになったり、盃になったり...扱い方ひとつで同じ扇子が全く違うものに見えてくるから不思議です。ここでも参加者の一人が高座に上がり、扇子を使って「うどんを食べる」にチャレンジしました。

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 落語の基本がわかったところで、次は落語を一席。演目は落語絵本にもなっている『犬の目』です。
お医者さんと患者さんの掛け合いがおもしろいこの噺。「ばれへん、ばれへん」とお医者さんをおもしろおかしく演じる米平さんに子どもたちは笑い転げ、会場は大盛り上がりでした!

 そして最後は落語家の中でも継承しているのは米平さんだけ、という唯一無二の芸、「立体紙芝居」を楽しみました。演目は、「シンデレラ」。シンデレラの物語に落語ならではのおかしみのエッセンスを加え、手作りの小道具に王子様もお姫様も米平さんが演じるという、桂米平プロデュースの「シンデレラ」です。 あっという間の1時間。大人も子どもも一緒になって笑い大いに盛り上がった楽しい時間となりました。子どもと本と遊ぶ日、次回もお楽しみに!