地域よみきかせボランティア育成講座 子どものしあわせと読書~ともに読むよろこび~を開催しました!

  • 2019年7月12日

 6月29日(土)、「地域よみきかせボランティア育成講座 子どものしあわせと読書~ともに読むよろこび~」が開催されました。 「地域よみきかせボランティア育成講座」はボランティアで読み聞かせ活動をされている方や、これから読み聞かせボランティアをしてみたいと思っていらっしゃる方、読み聞かせに興味のある方を対象に、読み聞かせの基礎を学んでいただく場として企画されました。昨年から始まった講座で、今回で3回目になります。

 講師としてお招きしたのは、三重県四日市市で子どもの本専門店「メリーゴーランド」の店長をしていらっしゃる増田善昭さんです。
 増田さんはプロの絵本作家・童話作家を養成するワークショップ「絵本塾」「童話塾」を主宰され、これらは次の時代の作家の出発点となっています。2007年にはメリーゴーランド京都店を開店、現在は三重大学において児童サービス論の講義を受け持っておられるほか、新聞・雑誌コラムの執筆、ラジオでの本の紹介、各地での講演会など、子どもの本の普及、遊びと学びのある子どもの居場所づくりに力を注いでいらっしゃいます。
 今回はそんな増田先生に、「子どものしあわせと読書」というテーマでお話をしていただきました。

 講座では、増田さんがおすすめの絵本をお持ちくださり、それぞれの特徴や注目すべき点、絵本にまつわるエピソードなどを紹介してくださいました。また、「子どもは何度でも同じ本を読みたがるが、そういう子ほど褒めてあげてほしい。読み聞かせをしている人も同じ本を何度も読んであげてほしい」など、大人として子ども達にしてあげてほしいことを熱く、ときには冗談を交えて語ってくださいました。
 「読み聞かせの役目は子どもを読書へ誘う事。子どもが自分自身の手で本への扉をあけたときが読書」、「子どもが『もう1冊読んで』と言ってくれたら、それで読み聞かせの役割は果たした。子どもの中に1つぶの種をまくだけでよい」とのお話は、とても印象に残りました。増田さんの軽快で巧みな話術に、皆さんの笑い声がこぼれる楽しい講座となりました。

 参加してくださった方々は意欲のある方々ばかりで、講座を終えてからも多くの方が次々と増田さんに声をかけ、また、増田さんがお持ちくださった本の書名を熱心にメモしているお姿も印象的でした。帰り際、図書館の係員に好評の言葉をかけてくださる方も多く、充実した講座を受けていただけたことを感じました。

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