長良川大学講座 朗読教室を令和元年5月13日(月)から6月24日(月)の間、全5回の講座として開催しました。
初心者の方が対象でしたので、題材を読みながら発声の仕方や間の取り方、声の落とし方などの朗読に必要な基本的技術を学ぶことから始まります。
今回の題材は1937年に出版されてから、多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』。
2017年8月に発売された『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)で は、2018年年間総合ランキング、〔BOOK〕の部門で一位になるなど、話題になりました。 主人公のコペル君とおじさんの、二人の会話を通して楽しく、人間としてどのように生きていけばいいのか考えさせられる作品です。そして、講師はフリーアナウンサーの前田幸子先生です。明るくて笑顔がとっても素敵な方です。
みなさんが講座に申し込まれたきっかけは「講師の先生に惹かれて」「『君たちはどう生きるか』に惹かれて」など様々でした。
自己紹介ではこの講座にかける意気込みが伝わってきます。自己紹介の時間からなごやかな雰囲気でスタートしました。
はじめは人の前で声を出すことに緊張されていましたが、明るく気さくな先生の声かけで場の雰囲気がとても和みます。すると少しずつリラックスでき、声が前に出るようになり、皆さん楽しそうでした。
講座では「間の取り方が勝負」「上手に読もうとせず、心で読む」など朗読において大切なことを、一人一人に合わせてアドバイスをいただきました。
しっかり読んだり、声を落として読んだり、強弱をつけていくことが、なかなか難しそうです。講座の4回目では、いよいよ3つのグループに分かれてのパート決め。チーム名を決めて、本番に向けて準備します。終了時間を過ぎて、練習しているグループも!皆さんの結束がぐっと深まったように感じました。 講座の最終日では、3つのグループに分かれての発表会です。開始時間の30分前からグループごとで集まり、熱心に練習に励まれていて、発表会にかける思いが伝わってきました。リハーサルから笑顔がこぼれます。
本番では、時折顔を見合わせて楽しそうに、生き生きと朗読されています。まるで、コペル君とおじさんがそこでしゃべっているようで、わくわく。皆さん朗読の最後にはやりきった!という達成感と同時にどこか名残惜しそうな様子です。 講座終了後には、「毎回朗読教室の時間が楽しみだった」「楽しく充実した時間だった」といった声が聞かれました。
朗読することの楽しさを知っていただけたようで嬉しかったです。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました! あっという間の5回でしたね。
ブログ読者のみなさんも、朗読する楽しさを味わってみませんか? 次回はぜひご参加を!