このたび、岐阜市の能楽文化の振興・発展のために活動を続けてきた岐阜能楽同好会より、能楽の普及と、将来にわたる岐阜市での能楽文化の継承と発展を願い、100万円相当の能楽に関する図書・視聴覚資料を寄贈いただきました。 8月28日(金)には、寄贈いただいた資料を集めた中央図書館の特設コーナーのお披露目と、柴橋正直市長から岐阜能楽同好会へ感謝状の贈呈を行いました。
昭和40~50年代にかけて、市内で謡曲(ようきょく)・狂言・鼓(つづみ)などを習う人々が、それぞれ勉強会をつくり活動をしていましたが、それら14の会が集まって結成されたのが岐阜能楽同好会です。これまで謡曲大会を開催するほか、同好会の尽力もあって旧中央青少年会館3階多目的ホールに移動式の能舞台が併設されました。
特設コーナーには本やCD、DVDなど多様な資料が揃っており、初めて能楽に触れる方から、実際に能楽に携わっている方まで、能楽を堪能いただける内容となっています。
「高尚」「難解」なイメージを持たれがちな能楽ですが、謡曲の「高砂」や「鶴亀」などは、お祝いの席でも謡われるなど、意外と身近にあるものです。 今年は長良川薪能が中止になり、直接能楽に触れる機会が減ってしまいましたが、利用者の皆さまには、ぜひこれらの資料を利用して、岐阜市が誇る伝統文化でもある能楽に触れていただければ幸いです。