人権イベント『SNSの向こうには誰がいる?』を開催しました!

  • 2021年3月 2日

 2月27日、検温や手指消毒、マスクなどの新型コロナウイルス拡大防止に努めながら、約2年ぶりに人権イベントを開催しました。
『SNSの向こうには誰がいる?』をテーマに、情報モラル教育研究所の代表、上水流信秀(かみずるのぶひで)さんを迎えし、『今』のネット社会、特にSNSについて、様々な危険、付き合い方のお話をしていただきました。
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 突然ですが、【タヒね】これは若者言葉で何と読むと思いますか? 
たひね? 実は...タヒの上に横棒を一本足すと...。【死ね】になるのです。また、ラインにおいて「ごめんなさい、もうしません」と謝っていても【足りない】【で、どうするの?】という言葉を投げかけ精神的に追い詰めていく、といういじめが横行しているそうです。ただの仲間外れや身体的な暴力ではなく、相手の顔が見えないSNSを使った特徴的ないじめの事例です。小学生でも3割、中学生は8割、高校生はほぼ全員が使っているというSNS。「ネットいじめはもう特別なものではなくなっているという事実を私は見てきました」と上水流さんは語ります。
 ネットいじめは見えにくい、わかりづらい、解決に時間がかかるということを聞き、確かに学校だけじゃわからないよなと思いました。だからこそ、SNSの使い始めの時期に家庭で大人と一緒にやってみて危険を伝えていくことも重要だなと感じました。

 スマートフォンが出て10年近くになります。さまざまなアプリ(SNS)が世に出ています。SNSのいいところも悪いところも【つながれる】ということ。上水流さんは写真、個人情報をばらまくキケン、チャットやゲームで知らない人とつながるキケン、依存や引きこもりで外とつながらなくなるキケンを指摘してきました。SNSの向こうは善人なのかそうではないのか、判断がとても難しく、動画一つ、写真一枚からでも、背景の看板や壁の模様、持っていたカバンの紋章などから、あらゆる手を使って住所や個人情報を調べ、児童を事件に巻き込んでいく危険があるのです。  そうならないためにも、大人である私たちは子どもと一緒にSNSはどのようなものなのか知ったり、ルールを共有したり、子どもが一人で抱え込まずに話し合える環境が大切なんだなとお話を聞いて改めて思いました。
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 参加された方は40代以上が占めていましたが、わかりやすい言葉に置き換えてお話ししてくださり、とても楽しく聞けました。来年、コロナが今よりも収まっていたらもっと大勢の方に参加していただきたいなあと思います。

 3月末までSNSの展示は続きますので、ぜひ、展示グローブをご覧くださいね。
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