地域よみきかせボランティア育成講座 ~子どもと絵本と大人~ を開催しました!

  • 2021年10月22日

 10月9日(土)、「地域よみきかせボランティア育成講座 ~子どもと絵本と大人~」が開催されました。 この講座は平成30年度から毎年開催されていましたが、昨年は新型コロナウイルス感染症対策のため残念ながら中止に。やっと今年、無事に開催することができました。

今回、講師としてお招きしたのは、名古屋で子どもの本専門店「メルヘンハウス」の2代目店長をしていらっしゃる三輪丈太郎さん。 実は三輪さん、2019年1月にも講師として来てくださっています。当時はメルヘンハウスを閉店されていましたが、「子どもたちに良い本を!」というメルヘンハウスの基本理念を胸に、講演会やイベントの企画運営などの活動をされながら店舗再開に向け歩んでいらっしゃる道中でした。 そして今回、ついに2021年8月に店舗を再開され、再び岐阜市立図書館にお越しくださった三輪さん。講演では絵本に対する熱く深い想いを、楽しくお話してくださいました。

 講座では、「大人が本を楽しむこと」が大切だという三輪さんの言葉が印象的でした。子どもに本を読もうとすると、「子どものために良い本を選ばなくては」「学びのある内容にしなくては」と肩に力が入ってしまいがち。でも、子どもは大人が一緒に本を楽しんでくれることを望んでいます。まずは力をぬいて、一緒に楽しい時間を過ごすこと。読み聞かせは、子どもに「本は楽しいかもしれない」と思ってもらうためのきっかけ作りであり、その先につなげるためのもの、というお話に、参加者の皆さんもうなずいていました。
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 本屋に生まれて、身の回りに絵本があることが普通だと思っていた、という三輪さん。大人になって、それが特別な環境で、世の中では絵本が身近にあるほうが珍しいことなのだと気付いたそうです。だからこそ、子どもたちに絵本を届ける活動をしている"読み聞かせボランティア"や、その活動をしてみようと思ってくれている人たちは、マイノリティだけど無くてはならない存在なのだとおっしゃっていました。

 笑い声がこぼれ、ときに深いうなずきの声も響く、とても楽しい講座をしてくださった三輪さん。ありがとうございました。参加してくださった方々も、講座が終わってからも名残惜しそうに三輪さんにお話をきかれていて、大変充実した講座となりました。
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