4月3日(日)13時~、小中学生を対象としたライブラリークラブイベント、
「科学する絵本 地球がうみだす土のはなし」を開催しました。
「科学する絵本」は、科学にまつわる絵本の朗読と、専門家のお話で構成する講座で、
これまでに3回開催してきました。今回のテーマは『土』。「地球がうみだす土の話」という絵本を入り口に
岐阜大学准教授の大西先生から長い時間をかけて生き物と地球が育んできた土の不思議について、
実験などを見せていただきながら話を聞き、みんなで楽しく学びました。
大西先生は第1回の「地球を旅する水のはなし」に続き2回目の登場です。
はじめに絵本『地球がうみだす土のはなし』の朗読からスタート。フリーアナウンサーの
浅井彰子さんの朗読を、会場に設置された大きなスクリーンにうつされた絵本を見ながら聞きました。
そして「土を観察してみよう!」ということで見せていただいたのは、「土の?ぎ取り標本」。
地面を深くまで掘り、断面に接着剤をつけて布を当ててはぎとる、という方法で作られた本物の土です。土の表面から、普段は地面の奥深く、目に見えないところにある土までを地層のように一目で見ることができます。
数人ずつ順番に、じっくり近くで観察してもらいました。子どもたちは観察から、"土の上のほうは色が黒く、
ふかふかしていること" "下に行けば行くほど黄土色でごつごつ、ぱさぱさしていること"
"木の枝や葉っぱが混じっていること"などたくさんのことを発見。発表を聞いた大西先生から
「みんな土博士になれそうだね!」と言われていました。
そのあとは土にまつわるさまざまな『不思議』をクイズや実験で学びます。
「2.5cmの土が作られるのにどれくらいの時間がかかる?」や「家にあるもので粘土を使っているものは?」
など、クイズでは積極的に手が上がり、また、「細かい砂と荒い土、どちらがより多くの水を吸い上げるのか?」を実演する先生の手元に注がれるみんなの熱い視線!
みんなの「知りたい!おもしろい!」という静かだけれど熱い気持ちが伝わってきました。
これからも子どもたちの『知りたい!』のスイッチを押せるような楽しいイベントをやっていきたいです。
ご来場のみなさん、ありがとうございました!