速報!今年のショートショート発表会選考作品が決まりました!

  • 2023年10月 7日

 急に季節が進んだように朝晩肌寒さを感じるようになってきました。秋の気配を感じたら今年もそろそろ、岐阜市立図書館恒例イベント、「ショートショート発表会」の季節です。
第9回 めざせ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会。
岐阜出身の直木賞作家、朝井リョウさんをお招きして中高生たちが舞台上で自作のショートショート作品を朗読する、という企画で開館してからずっと続いています。
今年集まった作品の総数は148作品。どの作品からも中高生たちの「本気」を感じます。先日図書館の担当者と朝井リョウさんの打ち合わせで、この中から当日朗読される8作品の選考が行われました。

 今年選ばれた作品は、こちらの8作品!

 1.可愛いトマト
 2.八月三十日に削除されたブログ
 3.認めない平下
 4.唐揚げが降った日
 5.自販機センチメートル
 6.ステップ・アップ
 7.春の日の信号機
 8.脱獄 

 今日お伝えできるのはタイトルだけで、どんな作品なのかは当日のお楽しみなのですが、タイトルだけでも「どんな作品なんだろう?」とワクワクしますね。朝井さんは毎年応募作品すべてに目を通されるのですが、実は、選ばれる作品は、王道の「ショートショート」と呼ばれる作風のモノばかりではありません。SF、ミステリ、恋愛もの、青春もの、とジャンルも様々でそのごちゃまぜ感も含めて、この「ぼくのわたしのショートショート発表会」のおもしろさだと担当者は語ります。
 また、朝井さんは8作品が朗読される様子をイメージして、どの作品が何番目に読まれたら効果的か、という順番まで考えて選ばれているそうですよ。今年も、どれもが違ったテイストのバラエティー豊かな8作品が選ばれました。『可愛いトマト』はかわいらしいタイトルとテンポのいいリズムのある文体からは想像できない、ちょっと背筋が寒くなるような読後感。タイトルの不思議さでは群を抜いている『唐揚げが降った日』は孫を思うおばあちゃんの独白で綴られた作品。『自販機センチメートル』の主人公の甘酸っぱく、ちょっとほろ苦いような恋心には現役の中高生も、かつて中高生だった人もどこか共感するところがあるのではないでしょうか。

 発表会で朗読されると、文章を読むのとはまたちがった雰囲気をまとい、楽しめます。
気になった人はぜひ、10月29日(日)第9回ぼくのわたしのショートショート発表会へお越しください。ただいま会場観覧、Zoom観覧ともに申し込み受付中です。