10/1(日)、10/15(日)、10/29(日)の3日間、おどるスタジオにて「長良川大学講座 前田幸子先生と楽しく朗読しよう!」と題して、朗読教室を開催しました。
今回は『昨夜のカレー、明日のパン』(木皿泉/著 河出書房新社)に収録されている「山ガール」という短編を朗読しました。講師の前田幸子先生は岐阜出身のフリーアナウンサーです。明朗で快活、身振り手振りを交えて朗読の楽しさを教えてくれる様子に参加された皆さんからは自然と笑顔がこぼれ、和気あいあいとした雰囲気が広がっていました。
当初はどこか緊張の表情を浮かべていた参加者の皆さんは1日目、2日目、3日目と回を重ねていくごとに、はきはきとした声色で作品の世界観を表現することを楽しんでいる様子でした。
前田先生は楽しく朗読ができることを第一に、テキストの中で「さらっと読むところと、情感を分けて読むところを分ける」ことや、「同じ文章を読むにしてもいくつかの読み方があること」、アクセントの特徴など実践的な知識も教えてくれました。前田先生の話を一生懸命聞いて、練習を続ける参加者の様子からは情熱が伝わってきました。
最終日には3つのグループに分かれての朗読発表がありました。地の文を読む人、登場人物を演じる人に分かれて息を合わせながらひとつの作品をつくりあげていきました。次の場面の人にアイコンタクトを交わしたり、作品の世界観を音に乗せてのびのびと伝える様子からは一緒に作品をつくる「楽しさ」が滲み出ていました。グループごとにそれぞれ登場人物が発したセリフの解釈が違ったり、同じ作品でも雰囲気が違っていて1つとして同じ朗読はないのが印象的でした。
今回の講座に参加していただいた皆さん、講師の前田先生、本当にありがとうございました!