人権イベント『もっと知ろう もっと語ろう 認知症』を開催しました!

  • 2023年12月29日

令和51210日(日)に中央図書館のシビックプライドライブラリーにて、今年度の人権イベント『もっと知ろう もっと語ろう 認知症』を開催しました。

講師には「認知症の人と家族の会」の敷島はるみさんをお招きしました。
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 敷島さんは、ご自身の祖父とお母様の認知症介護を経験されたそうですが、「介護の経験がなかったら、今感じている生きる喜びや人生の深い味わいは感じなかっただろう」と語られました。

 ご自身の祖父の介護の際は、出来ないことを叱ったり馬鹿にしたりせず、人生の先輩として接することで、自信を持ってもらい尊厳を守ることを大切にしていたそうです。「笑顔で接し、笑顔にする、ただそれだけで重くこじれてしまった認知症の症状が改善し、隠れていた力を取り戻していった。それがなによりうれしかった」と、当時を振り返られました。
 後半には、参加者の皆さんと認知症について語り合うフリートークを行いました。今回参加された方の中には、ご家族が認知症と診断され現在介護をされている方や、自分も将来もしかしたら認知症になるかもしれないと不安を抱いている方など、様々な境遇の方がいらっしゃいました。
 フリートークが始まると、岐阜市の認知症の方の支援策を確認したり、日々感じている悩みや不安を語り合ったりする場面もみられ、皆さん話が尽きないようでした。とあるグループでは、「認知症の人を介護する人も、付きっきりにならず自分の時間をもつことも大切」という話題が出ました。認知症の人の人権だけでなく、認知症の人を支える人たちの人権についても考えていかなければならないと感じました。
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 敷島さんが経験された介護は、決して楽なものではなく、つらいこともあったと思いますが、終始笑顔で楽しそうに話される姿が印象的でした。認知症は誰でもなり得る病気です。これからも理解を深めていければと強く思いました。

 また、「認知症の人と家族の会」では、認知症の方やそのご家族などのつどい「オレンジカフェ」を開催しています。気になる方は「認知症の人と家族の会」までお問い合わせください。