おとなの夜学 出張講座「おとなの夜学 "通過儀礼"としての柳ケ瀬」を開催しました

  • 2024年10月 2日

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」を令和6年9月14日に開催しました。今年度最初の夜学は、図書館を飛び出して岐阜市美殿町にある喫茶店FIELDで開催しました。

 美殿町は柳ケ瀬の東側に位置し、レンガの石畳とガス灯が今も健在の商店街。メイン通りから少し入ったところにある喫茶店FIELDは1984年に私設貸本喫茶としてこの地で創業。緑多い古民家に一歩入れば時の流れが緩やかな寛ぎの空間と、時代と共に人と街を見てきた多くの本が本棚に並びます。
 柳ケ瀬は美川憲一さんの「柳ケ瀬ブルース」など、昭和最盛期の岐阜の象徴として大きな主語で語られることが多いですが、今回は参加した多様な年代の方たちが語る「柳ケ瀬とわたし」という目線から柳ケ瀬の多面的な魅力(魔力?)を共有しました。会場には黄金時代を知る大先輩から20代までの幅広い方が集まりました。

 最盛期の1970年代は複数の映画館でオールナイト上映を見たり、自由書房と大衆書房の存在が「柳ケ瀬=都会」を印象づけていました。夜はスナックやキャバレーが多く『学校の通学路に柳ケ瀬があったので、普段とは違う大人の文化や世界を見られた』『職場以外のいろんなつながりを持てる場所』と多様な経済やサイクルに触れ経験できる一面が見えました。
 また『大人に叱られたのが新鮮だった』と、若者にさり気なく手助けしてくれる、いい意味でおせっかいなコミュニケーションがいまも健在なエピソードも出ました。
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 柳ケ瀬は『90%以上は『自分』が揺らがない人のお店』などキャラが濃く近寄りがたいものの、『昔の柳ケ瀬を知る人と、何の気なしに話せる』と、気さくな面も垣間見えます。あらゆることに柔軟な気質は、 岐阜人らしさの現れではないかな、と思いました。

 後日おとなの夜学ホームページにてイベントの様子を記録した動画がアップ予定です。気になる方はぜひ動画をチェックしてみてくださいね。
おとなの夜Youtubeページ(別のページに移動します)