急に季節が進んだように朝晩肌寒さを感じるようになってきました。秋の気配を感じたら今年もそろそろ、岐阜市立図書館恒例イベント、「ショートショート発表会」の季節です。
第10回 めざせ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会。岐阜出身の直木賞作家、朝井リョウさんをお招きして中高生たちが舞台上で自作のショートショート作品を朗読する、という企画で開館からずっと続く岐阜市立図書館の毎年の人気企画となっています。今年は10回の節目ということもあり、朝井リョウさんと同じく岐阜県出身の小説家、中村航さんもご参加くださいます。
今年の応募総数は過去最多の232作品が全国から届き、嬉しい悲鳴を上げていました。先日図書館の担当者と朝井リョウさん・中村航さんとの打ち合わせで、当日発表会で朗読される8作品の選考が行われました。
今年選ばれた作品は、こちらの8作品!
1.永遠の二千秒
2.小春日和
3.ミュージックミラー
4.熊の彼氏
5.オオタニ
6.りなちゃんの福祉作文
7.ある断熱材と話した日
8.イマジナリー公園散歩日記
今日お伝えできるのはタイトルだけです。どんな作品なのかは当日までお楽しみですが、「どんな作品なんだろう?」とワクワクしますね。朝井さんは毎年応募作品すべてに目を通されるのですが、選ばれるのは、王道の「ショートショート」と呼ばれる作風のモノや、精度が高く、整っている作品ばかりではありません。今回の選考作品に対して朝井さんや中村さんから何度も出たのは「この作品の作者に会ってみたい!」「この子聞きたいことがありすぎる!」という言葉。作品として平均点以上だとしても、「おもしろい!」という一行がなければ選ばないかもしれないし、逆にその一文があれば、それだけで選べるのだ、と朝井さんは言います。
「どうしてこのテーマなんだろう」「ペンネームがまた最高で気になる!」真剣に話し合いながらも1つ、また1つと選考作品が決まるにつれて今年のショートショート発表会本番に向けてのワクワクが高まり、終始笑顔の絶えない選考会でした。選考会のあと、今回初めて参加くださる中村航さんから、「杓子定規じゃない"おもしろさ"がこの発表会のいいところなんですね」とポツリ。10年をかけ朝井さんが作ってくださった、この「ぼくわた」唯一無二のおもしろさを感じに、ぜひ当日は会場にお越しください。
発表会で朗読されると、文章を読むのとはまたちがった雰囲気をまとい、楽しめます。11月3日(日・祝)第10回ぼくのわたしのショートショート発表会はただいま会場観覧、Zoom観覧ともに申し込み受付中です。