ブログ - 2018年度ブログ一覧

あい愛ステーションに図書館がやってきた!?

ブログ2018/04/03

 全国的に広がっている「まちライブラリー」。岐阜市では2016年秋に金華 地区に「ぎふまちライブラリー」が8つの店舗でスタートしました。また、2017年11月に「まちライブラリアン養成講座」を開催し、まちライブラリーの担い手養成にも乗り出しました。まちライブラリーを中心に人々が集い、交流の輪がつながっていく。そんな『まち』と『図書館』であればいいなと思っています。    そんな『まち×図書館』の新たな取り組みがこの3月から始まりました。柳ケ瀬のあい愛ステーションに、図書館の本の本棚を置きます。月ごとにテーマを決め、そのテーマにちなんだ本を15冊~20冊程度展示します。図書館にあるたくさんの本の中からあい愛ステーションの中で楽しんでいただきたい本を毎月連れていきます。

 記念すべき第1回目のテーマは、「映画」。かつて、12もの映画館が柳ケ瀬商店街にはありました。そして、映画を楽しんだ後は喫茶店で語り合う。映画館の思い出のそばには、いつも喫茶店での語らいがあります。映画を見た後に、その感想を誰かについ語りたくなってしまう、そんな気持ちに寄り添うおしゃべりな本たちを選びました。    普段図書館なんていかないわ、という人も、あい愛ステーションでふっと目が合った本があれば、手に取って見てください。きっとその本が、新しい楽しい世界へ連れて行ってくれます。いつも図書館へ来てくださっている方も、「こんな本が図書館にあったなんて知らなかった!」という、たくさん本がある図書館に置かれていては気づかなかった本を知る楽しみがあるかもしれません。

 本を通じて、人が集い、まちでつながる新たなきっかけになればと思っています。たくさんの人に手に取って楽しんでいただけたら嬉しいです。

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YA担当からのごあいさつ

ブログ2018/04/08

こんにちは。平成30年度がスタートしましたね。
YAのみなさん、入学、進級おめでとうございます。
YA担当も若干のメンバーチェンジがあり、新メンバーとともに今年度もYAを盛り上げていこうと思います。
みなさん、YAブログ【YAなカンジ!?】をよろしくお願いします。

さて、新年度がスタートしたということで、はじめましての人やYAブログファンの方にもまずはメンバーを知っていただきたい。
しかーし、ただではすまないのがYA戦隊です。自己紹介ではなく他己紹介をしたいと思います。
赤からみたメンバー紹介です。 (YA担当メンバー(通称・YA戦隊)のコードネームは、色で表しています)

桃(ピンク)中央館オープンからYAを支えるデザイン担当。ポスターやPOPなどの掲示物を作る技術とセンスは他の追随を許さない。赤に意味もなく擦り寄られても嫌な顔ひとつしない女神様。

黒(ブラック):新卒からしごきにしごかれた赤の愛弟子。交流掲示板の主としてブラックなカラーを撒き散らし人気上々なYAのホープ。文豪に関する企画にはいつも以上のハリキリをみせる。

黄(イエロー)2代目:今年度からの新メンバー。桃が洋なら、黄は和のカワイ子ちゃん。いつもニコニコ柔らかい雰囲気をもつが、仕事が速い切り込み隊長。初代黄とおなじく、床の間に飾っておきたい系。

青(ブルー)2代目:懐の深さは大海のような人徳者。YA世代に優しく寄り添い、カッカした赤と黒を優しく諭す癒し的存在。事務処理がすこぶる速いステキな方。

緑(グリーン)2代目:美文字の緑が異世界に修行に出てしまい、困ったところへ突如現れた新メンバー。緑2代目の情報はまだ誰も持ち合わせておらず、謎に包まれている。

はい、次はYA担当へっぽこリーダー赤の紹介を黒にお願いします。

赤(レッド)2代目: 混沌しているYA担当を束ねるボス。迅速に仕事をこなし、のんびりしている後輩の尻を叩いてくれる。たぶんYA内一番の読書家。あと、コミュ力がめちゃくちゃ高い。

はい、今年度はこの6名で頑張りますよ。YA戦隊をなにとぞよろしくお願いします。


ぼくは図書館の新しい仲間、「にゃんこカート」です!

ブログ2018/05/05

 5月3日(木・祝)、「にゃんこカートのおはなし会&愛称発表会」がありました!
親子のグローブいっぱいに約80名の親子が集まってくれました。
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 司書たちが読んだ、ネコのえほんや紙芝居からは子どもたちの笑顔が、カンチョーが最後に読んだえほん
『ぶたラッパ』では大きな笑い声が何度も何度も起きます。 楽しかったおはなし会の後は、ついにぼくの名前が発表されます!

「にゃんこカート」の名前の応募は全部で297件。名前を考えてくれたみんな、本当にありがとう!
この中からカンチョーや司書が名前を10個まで絞り込み、春休み中に図書館に遊びに来た子どもたちに投票してもらいました。

 
そして、ついに名前が決まりました! 新しい仲間、「にゃんこカート」の名前は......

「にゃん吉」です!!

 名前を考えてくれた子へカンチョーから感謝状とプレゼントが渡されました。
この名前はみんなに覚えてもらえるようにと願い、考えてくれたそうです。
ありがとう!

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ぼく、「にゃん吉」の特徴は、

性格:元気いっぱいでやんちゃ  
好きな食べ物:かつおぶし、パン  
嫌いな食べ物:エビ です。

えほんを読むことが大好きで、センパイ「わんこカートきらら」の友達です。
これからおはなし会に出て、たくさん活躍するから楽しみにしていてね!


YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/05/08

YAのYAなカンジ!?

 毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】。

5月です。こんにちは。
今年もGWが終わってしまいましたね・・・
楽しい楽しいGWの次にやってくるのは五月病です!
そんなわけで今月は『The五月病』な投稿をピックアップしてみました。

 


YAのYAなカンジ!? 「別冊ほんまるけ5」完成!!

ブログ2018/06/08

YAブログ6月_s.jpgみなさまご機嫌いかがでしょうか。
麗らかな春が過ぎて、2018年もあと半年になりました。
梅雨がやってくる前に部屋の断捨離を済ませたい今日この頃です。


さて、6月といえば・・・別冊ほんまるけ完成披露の月です!!
YA特集コーナーにて、「別冊ほんまるけ5」の紹介をしておりますので ぜひ足をお運びください。

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ボランティア交流会を開催しました!

ブログ2018/07/01

 6月6日(水)にボランティア交流会を開催しました。
今年度がスタートして早2ヶ月、ボランティア同士の交流を深め、今後の活動を意欲的に行ってもらいたいと交流会を企画しました。
あいにくの雨の中、45名に集まりました!

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 今回はあらかじめグループを決めず、7つの本のジャンル(ミステリー・ファンタジー・恋愛・エッセイ・時代小説・絵本・漫画)から好きなものを選んでもらい、グループをつくりました。

 始めに、中央・分館・各図書室のボランティア活動の様子をパワーポイントにて写真で紹介しました。普段見ることのない活動や建物の様子の紹介もあり、みなさん興味深そうに耳を傾けていました。
その後、『図書館の魅力を発見しよう!』というテーマでそれぞれが思う図書館の好きなところやボランティアの魅力をカードに記入し、グループ内で意見交換を行いました。 次の"いいねタイム"では、他のグループのカードを見てまわり、印象に残ったカードに"いいねシール"をペタリ。「なるほど!」と共感する声が聞こえてきました。最後の発表では、一人一言ずつ発表するグループもあり、和やかな雰囲気で締めくくることができました。 参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/07/08

YAのYAなカンジ!?

 いよいよ夏に突入、皆様いかがお過ごしでしょうか。
はじめまして、謎の新人、緑でございます。これからどうぞよろしくお願いいたします。
朝の通勤のバスの中から、自転車をかっとばす皆さんの若々しくも頼もしいお姿が目に入ります。あの頃が懐かしい・・・・。

 7月といえば文月。語源は「稲の穂のフフミヅキ(含月)」で、稲の穂の膨らむ月ということだそうです。
諸説ありますが、七夕に詩歌のフミ(文)を供えるところからそう呼ばれます。(「日本国語大辞典」第二版 小学館 より) 

稲穂のように自分の思いを膨らませ、七夕の願い事に託してみられたでしょうか?


さてさて改めまして、7月だ、夏だ、花火だ!!ということで、今月は頭の片隅から離れない花火つながりでいってみましょ~!


地域よみきかせボランティア育成講座を開催しました!

ブログ2018/07/09

 6月16日(土)、「地域よみきかせボランティア育成講座 よみきかせの基礎を学ぼう~心をつなぐよみきかせ~」を開催しました。 今回の講座は、ボランティアで読み聞かせ活動をされている方や、これから読み聞かせボランティアをしてみたいと思っている方、
読み聞かせに興味のある方を対象に、読み聞かせの基礎を学ぶためのこの講座が企画されました。

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 講師としてお招きしたのは、長野県松本市で絵本専門店「ちいさいおうち書店」店長をしておられる越高一夫さんです。
越高さんはJPIC読書アドバイザー、JA家の光絵本の読みきかせ講師として、全国各地で講演を行っていらっしゃいます。
また、朝日新聞『子どもの本棚』の選書や、朝日小学生新聞読書コーナー『注目の3冊』選書を隔月でご担当されるなど、多方面で活躍されています。

 講座では、絵本の読み方、選び方と対象年齢、読み聞かせが子どもたちに与える影響など、読み聞かせの基礎についてお話をしていただきました。 日々、多くの本が出版されるなかでは、読み聞かせにどんな絵本を選ぼうか、迷うこともしばしば。

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 越高さんは、初心者の方は昔話から始めることをおすすめされていました。昔話は子どもに生きていくための知識と知恵を与えてくれる、というお話はとても心に残りました。 講義のなかでは、読み聞かせの実践もありました。参加型の絵本の実演では、参加者も童心に返って声を出し、手をふって、読み聞かせの時間を楽しみました。

 参加者は読み聞かせに意欲のある方々ばかりで、最後の質疑応答では積極的に質問があがっていました。
講座が終わってからも、数名の方が熱心に越高さんにお話を聞きに行っている姿が印象的でした。
 今回の講座が、読み聞かせ活動をされる方々の糧となり、まだ読み聞かせをされたことのない方にとっては、読み聞かせを始めてみようかなと思えるきっかけとなったなら幸いです。


第1回ボランティア茶話会(仮)を開催しました!

ブログ2018/07/12

 先のボランティア交流会で予告したボランティア向上委員会(仮称)、 改め、お茶を飲みながらお喋りしようボランティア茶話会(仮)を開催しました!

 6月27日(水)13時に、中央図書館の協働のへやで行いました。 開催告知から日にちがあまりなかったにも関わらず、へやに入った瞬間「わあ、いっぱいいるー」と思わず声をあげてしまうほどの、なんと参加人数12人!ちなみに+担当3人ですので、協働のへやにぎっしりの人でした。

1人30秒の自己紹介を行い、名前と顔の一致する人が一気に12人増えて、担当としては嬉しいかぎりです。

単独活動の多い書架整理の方から「誰かと一緒に活動したい!」という意見や、職人の多い資料修理の方から「もっと技術の向上を!」という熱い思いなどを、聞きつつ、あっという間の1時間でした。

第2回ボランティア茶話会(仮)は9月を予定しています。

追記:ゆったりグローブの籐の椅子の下に落ちたものを拾うのが大変という意見が出ていましたので、中央総合カウンターには
  マジックハンドが設置されました。皆さんの意見を聞きながら、図書館とボランティア、お互いコツコツとできるところから
  始めていけるように頑張りたいですね!


落語であっはっは!

ブログ2018/07/18

 中央図書館開館時から続く人気イベント、『子どもと本と遊ぶ日』の今年度第1回目が7月1日(日)、開催されました。
ゲストは大阪の落語家、桂米平さん。とても大きな米平さん。体重110kgと落語家の中でも大きな米平さんは「百獣(110)の王と呼ばれています」と自己紹介から笑いをとっていきます。

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 はじめに、落語初心者の子どものための落語解説から。一人で何役も演じ分けるために小道具の使い方や目線、体の向きを変えています。落語は、ひとつの噺が15分~20分くらいですが、一番長いものは、「地獄(じごく)八景(ばっけい)亡者戯(もうじゃのたわむれ)」というお噺です。1時間を超える大ネタで、絵本「じごくのそうべえ」はこの落語のお話をもとにして書かれたものだそうです。そして一番短い噺はたった3秒!だから落語って、だれでも、いつでもできるんだよと、子ども達へ言葉をかけてくださいました。
 そこで、参加者の一人が高座に上がり、米平さんの羽織を着て3秒落語にチャレンジ!堂々とした語りでばっちり笑いを取っていました。 そして落語に欠かせないのが小道具です。扇子がお箸になったり、しゃもじになったり、盃になったり...扱い方ひとつで同じ扇子が全く違うものに見えてくるから不思議です。ここでも参加者の一人が高座に上がり、扇子を使って「うどんを食べる」にチャレンジしました。

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 落語の基本がわかったところで、次は落語を一席。演目は落語絵本にもなっている『犬の目』です。
お医者さんと患者さんの掛け合いがおもしろいこの噺。「ばれへん、ばれへん」とお医者さんをおもしろおかしく演じる米平さんに子どもたちは笑い転げ、会場は大盛り上がりでした!

 そして最後は落語家の中でも継承しているのは米平さんだけ、という唯一無二の芸、「立体紙芝居」を楽しみました。演目は、「シンデレラ」。シンデレラの物語に落語ならではのおかしみのエッセンスを加え、手作りの小道具に王子様もお姫様も米平さんが演じるという、桂米平プロデュースの「シンデレラ」です。 あっという間の1時間。大人も子どもも一緒になって笑い大いに盛り上がった楽しい時間となりました。子どもと本と遊ぶ日、次回もお楽しみに!


長良川大学講座 ~初めての朗読、『羊と鋼の森』を読んでみよう~ を開催しました!

ブログ2018/07/25

 長良川大学講座 朗読教室を平成30年5月21日(月)から7月2日(月)の間、全6回の講座として開催しました。
初心者の方が対象でしたので、題材を読みながら発声の仕方や間の取り方などの朗読に必要な基本的な技術を学ぶことから始まります。

 今年度の題材は、2016年に本屋大賞を受賞した『羊と鋼の森』。 この作品は6月に映画も公開された話題作。穏やかであたたかく、優しい文章が心にしみる作品です。

そして、講師はフリーアナウンサーの前田幸子先生です。 チャーミングで、笑顔がとっても素敵な方です。

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 講座に参加したきっかけは「朗読のドラマを見て」「『羊と鋼の森』が気になって」など最近話題となったものに惹かれた方が
何人もいました。自己紹介ではこの講座にかける意気込みが皆さんから伝わってきます。
 はじめは人の前で声を出すことに緊張されていましたが、明るく気さくな先生の声かけで場の雰囲気がとても和みます。すると少しずつリラックスでき、声が前に出るようになりました。

 講座では「間の取り方が勝負」「明暗や緩急をつける」「上手に読もうとせず、心で読む」など朗読についての的確なアドバイスをいただきました。間の取り方では、ドアを開ける音やピアノの音などの効果音を取り入れて、動作を感じながら間のとり方を考え、身につけていきました。

朗読教室3_s.jpg また、録音した声を自分で聞き、「自分の声はこんな声だったのか」と驚いたり、発音の癖をみつけたりしました。

講座の最終日では、4つのグループに分かれての発表会です。
皆さんがそれぞれ持ち味を出しながら、朗読され、聞いていた私たちもわくわくしました。 朗読を終えた直後に「バッチリだった!」と私たちスタッフに声をかけて下さる方も...。
講座終了後には、「毎回朗読教室の時間が楽しみだった」「発表会は緊張したが楽しかった」「朗読をもっと続けたい」といった声が聞かれました。朗読することの楽しさを知っていただけたようで嬉しかったです。
  

参加していただいた皆さん、ありがとうございました! あっという間の6回でしたね。 ブログ読者のみなさんも、朗読する楽しさを味わってみませんか? 次回はぜひご参加を!

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川舟型読書スペース登場!

ブログ2018/07/31

今年7月で開館3周年を迎えた岐阜市立中央図書館。
開館3周年を記念して、新たな読書スペースが誕生しました。
長良川流域に伝わる伝統工法によってつくられた和船に本棚を取り付けた、読書スペースです。
図書館に舟、というのは全国にたくさんある公立図書館の中でも、ちょっとほかにないのでは?

7月14日には市長もいらっしゃって金華山テラスでお披露目式を行いました。
夏の暑い時期はテラスではなく館内に設置していて、早速たくさんの方が舟のある図書館を楽しんでくださっています。
鵜飼の本や最近の岐阜を知るための関連本展示も実施中!

夏休みということもあり、連日大賑わいの図書館ですが、舟に乗り込んで木のにおいやぬくもりにふれ、ゆるゆると読書を楽しんでいただければ嬉しいです。

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/08/08

YAのYAなカンジ!?

はじめまして、今年度から仲間に加わりましたイエローと申します。
YAのみなさま、これからどうぞよろしくお願いします。

8月になりましたね。夏真っ盛りです!
夏といえば花火大会、お祭り、バーベキューなど...イベント盛りだくさんです。
熱中症に気をつけて、全力で夏を楽しんじゃいましょう!!!


子ども司書4期生がうまれました!

ブログ2018/08/15

7月25日、27日、30日、そして8月3日の4日間、第4期子ども司書養成講座が開催されました。
『子ども司書養成講座』とは、子どもたちが図書館で働く人の仕事について学び、読書の素晴らしさを友達や家族に伝えられる、
『本と人とを結ぶリーダー』になることを目的としてはじまりました。
今年で4回目の開催となり、これまでに60名の子ども司書が誕生し、学校で、家庭で、そして図書館で活動しています。
この子ども司書養成講座は毎年大人気で、今年も20名の募集枠に対して応募はなんと61名。
たくさんの応募の中から厳正な抽選で選ばれた小学4年生から中学3年生までの20名が集まりました。
今年も講師は、東海学院大学教授のアンドリュー・デュアー先生と岐阜市立図書館の吉成カンチョ―、そして司書さんたちです。

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養成講座初日の朝は、まだみんなの顔も緊張して、ピリッと固い空気が流れています。
これから4日間がどんなものになるのか、私たちもドキドキ、ワクワクしながらこの日を迎えました。
「どうしてこの子ども司書養成講座に参加しようと思ったの?」カンチョ―が聞くと、友達が子ども司書3期生で楽しそうだったから、とか、夏休みの自由研究にするため!とか、お母さんが勝手に・・・とか、自由にみんな答えてくれて、空気がふっと柔らかくなりました。「本が好きで、将来司書さんになりたいから」といううれしい答えもたくさん。

子ども司書養成講座では、利用者の求めている本を探すお手伝いをする「レファレンス」や「おはなし会での絵本の読み聞かせ」、「選書」や「本の修理」など多岐にわたる司書の仕事を、時にはワークショップや体験を通して習っていきました。どの子もしっかりメモを取り、真剣な顔で修理や本の分類などの難しい体験にも取り組みました。
4年生から中学3年生と年齢の幅はありますが、最初こそ固かったもののそんな年齢差は感じさせないやわらかな雰囲気。相談したり助け合ったり楽しくおしゃべりしたりしながら4日間を過ごしました。

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また、岐阜市の子ども司書に求められるのは、『自分で考え、自分の言葉で伝える力』。
たくさんの情報があふれる世界で、私たちは何が大切なのかを、選んでいかなければいけません。
そして、考え、たしかめ、自分の言葉にしていく。本と人とを結ぶリーダーになるには欠かせないこの力をつけるために、
養成講座では、ブックトーク、絵本作り、ポップづくりなど、自分の考えを人に伝える練習、形にする練習もたくさんしました。
絵本作りの時間には、一からストーリーとコマ割りを考え、丁寧に下書きをして色を塗って・・・世界に1冊だけの自分の絵本を作りました。絵本作りの講座の前日に「どんなお話にしようか、考えてきてね」といったら、お昼休みにノートにびっしりとストーリーや登場人物のキャラクター設定を書いたものを見せてくれる子が何人もいてびっくり。
悩みながらも丁寧に書き続け、絵本というよりは小説、ショート・ショートに近いような作品を仕上げる子もいました。ポップづくりの講座では、短い言葉でぐっと人を惹きつける言葉選びをしていて、言葉に敏感で感受性の豊かな子どもたちに驚かされました。絵本やポップは会場に展示し、みんなで本屋さんで立ち読みをするように、見せ合いっこをして楽しみ、それぞれのお気に入りを発表したりもしました。

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 最後に4日間のふりかえりをしてカンチョ-とデュアー先生から子ども司書認定書と認定カードを受け取り、
4期生の子ども司書養成講座は終わりました。でも、カンチョ―も言っていたように、ここからが『始まり』です。

これから、家庭で、学校で、そして小さな司書のラジオ局で、本と人とをつなぐ子ども司書としての彼らの活動が始まるのです。
「ラジオに出てみたい」「もっと長い絵本や物語を書いてみたい」「本が嫌いな友達を振り向かせたい」
みんな4日間の自分の思いを自分の言葉でしっかり最後に語りました。
生まれたばかりの小さな司書たちの姿はとても大きく、頼もしく見え、これからどんなことが始まっていくのか、とても楽しみです。


子ども司書が富山市立図書館を訪問しました!

ブログ2018/08/15

8月5日、子ども司書1期生~3期生の18名と富山市立図書館へ行ってきました。
交流協定を結んでいる富山と岐阜。子ども司書が岐阜市を代表して富山を訪問するのは、今年で3回目です。

館長から、「今回の旅すべてがラジオのネタになります。アンテナを張って見逃さないで」とおはなしもありました。
おそろいの取材手帳を手に、「小さな司書のラジオ局」バス取材の旅のはじまりです。

 富山につくと、お昼を食べて早速、富山市の中心街に建つ富山市立図書館本館の「キラリ」を見学しました。
おしゃれでスタイリッシュなキラリ。カフェやガラス美術館が併設されていることが特徴的な建物です。
 岐阜市立図書館と同じように木をベースにしたつくりでも、やわらかな雰囲気のあるメディアコスモスとはずいぶん印象が違う、と
子ども達も話していました。普段にぎやかな岐阜市立図書館に慣れている子ども達はキラリが静かすぎるように感じた!という声も。

 キラリを駆け足で見学した後は、富山の司書さんも一緒に富山駅前にある子ども図書館へ向かいました。
今回の訪問ではキラリと子ども図書館2つの図書館の見学をするため、大忙し。
 「富山の図書館ではどんなイベントをやっているんですか?」「YAのためのスペースや本はありますか?」など
少しの時間も無駄にはできないと、移動のバスの中でも富山の司書さんをみんなで質問攻めにしました。

「子ども図書館」では富山の子ども司書11名が出迎えてくれました。
富山の子ども司書たちと一緒に富山VS岐阜でミニビブリオバトル!というのが今回の訪問のメインイベントです。
岐阜からは3名の子ども司書が出場しました。
 緊張しているかな?と思ったら「昨日の夜そういえばビブリオバトルや!って思い出して1回だけ練習したけど、時間とかはかってないし~」と、みんな普段の「小さな司書のラジオ局」の企画会議どおりのちょっとゆるーい雰囲気。
でもしっかりと語られた自分自身の中から湧き出るみんなの言葉には、「読んでみたい!」と思わせる力がありました。

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 富山の子ども司書とドキドキの体験を共有した後は、一緒に子ども図書館を見学です。
子ども図書館はおもちゃ箱をひっくり返したような、色鮮やかでわくわくがあふれる場所でした。
ゲームコーナーやカラフルな色使いなど、図書館らしくない図書館にみんな興味津々。
 本を読まない人にも来てもらうための工夫が小さな図書館にたくさんされていました。

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あっという間の濃い一日。取材手帳も大活躍!
みんなの一言も聞き漏らすまいとメモを取る様子に富山の図書館長や司書さんもとても驚かれていました。
今回の取材旅の結果は、9月放送の「小さな司書のラジオ局」と図書館内の展示で報告します。


「君が読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。

ブログ2018/08/20

 平成30年8月6日(月)と8月8日(水)に、夏休み調べもの講座「君が読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。小学1年生から6年生のあわせて30名が参加してくれました。
  当日は、まずウォーミングアップとしてストーリーテリングにあわせて声を出し、リラックスしてから講座開始です。
前半はテキストを使い、図書館の本を分類するために使われている数字や本の並び方など、
図書館の使い方や本の探し方について学びました。

1.ストーリーテリング_s.JPG  2.講義の様子_s.JPG










 後半は実際に書架へ本を探しに行きました。OPAC(蔵書検索機)から出したレシートを一人3枚ずつ持って、探索スタートです。 学年ごとにレシートの難易度を分けましたが、皆さんあっという間に本を探し当ててしまいました!
 そこで3冊を全て探し終わった子には、難しい追加問題をプレゼント!苦戦している子もいましたが、司書がヒントを出すと
「わかった!」と言って再び書架に向かっていきました。

 テキストに載っている「かんたん分類表」や書架配置図を見て、ヒントなしで本を探してくる子も。
立派な図書館マスターの誕生です。 最後に、図書館マスターの証である「認定証」と「認定シール」をお渡しし、約2時間の講座は終了しました。

3.本探索の様子_s.JPG4.認定書授与_s.JPG










 短い時間でしたが、とても熱心で、真面目な子どもたちが参加してくれました。「また来年も参加したい!」という声も頂き、司書にとっても楽しい時間でした。この講座を通じて自分で本を探せるようになり、今後の図書館利用に役立ててもらえればと思います。

 図書館マスターの皆さん、また図書館を使ってくださいね。  ご参加、ありがとうございました!


YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/09/08

YAのYAなカンジ!?

 毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】。
『あぁ~もう夏休みが終わってしまったー』とお嘆きのYA諸君。
期末テストに、文化祭、体育祭とイベント盛りだくさんの季節に突入しますね。
忙しくも充実した時間は大切な宝物になるはずです。


おとなの夜学 第4期がはじまりました!

ブログ2018/09/10

私たちの暮らす岐阜のまちがこれまで育んできた文化や歴史を図書館から発信しよう、という、「おとなの夜学」。
おとなの夜学が今年も帰ってきました。岐阜ならではの異色な人々が集まり、「岐阜にいながら知らなかった岐阜のこと」を語ります。 2015年に第1期が始まってから変わらずたくさんの方が注目する、人気イベントで、今回で第4期目になりました。

8月22日(水)に開催された記念すべき今期第1回目のテーマは、
「タモリさんとブラブラ歩く-信長が夢見た'平和の都'を巡るバーチャルまちあるき-」。
昨年12月にNHKで放送されたブラタモリ・岐阜編は、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

今回の夜学はブラタモリ岐阜を再考する、ということで番組中の裏話なども伺いました。
ゲストはブラタモリで案内人を務められたおふたり、岐阜大学地域科学部学部長の富樫幸一さんと、岐阜市教育委員会社会教育課の高橋方紀さんです。富樫さんは金華から柳ケ瀬、加納までまちあるきガイドをされていた経験から地形や歴史地図を用いての解説を、そして高橋さんは長年信長居館跡の発掘にも関わってこられた経験を踏まえて織田信長公の岐阜の足跡を解説してくださいました。

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 織田信長、というと「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」ということばからもわかるように、残忍で残酷で、すぐ人を斬る恐ろしい武将、という歴史的なイメージを持たれているように思います。その織田信長が、「平和」を望んでいたのでしょうか。
 しかし、「おもてなし」という切り口で見ると信長がいかに客人を大切にもてなし、楽しませようとしたかという全く違った姿が
浮かび上がります。たとえば信長が建てた岐阜城とその周囲の庭園は大変華やかできらびやかで、軍事的な要素を持たず、客を招いてもてなすための迎賓館の役割を担っていたように見受けられる、と富樫先生はおっしゃいます。
 山麓の屋敷で食事を振る舞い、歌や踊りでもてなし、山上の城では金華山から城下町を臨む展望でもてなし、長良川では鵜飼でもてなす。そこにはそのおもてなしの数々で客人を驚かせ、満足させることを楽しんでいた信長の姿がありました。
人の喜ぶ顔を見ることを楽しむ、信長はとても人間的で、冷酷な恐ろしい人という歴史的な先行イメージとは全く違う人物像がうかがえます。

 また、ブラタモリの放送でタモリさんも注目していた、岐阜城の「チャート」。
金華山はおもに赤色や灰色をしたチャートと呼ばれる岩石でつくられています。チャートは、大昔海にいた放散虫が海底に蓄積しできた地層です。それが何億年・何百万年かけてプレート運動によって現在の位置に移動し、隆起し、侵食され現在の金華山の形になったのです。信長はこのチャートを城の石垣に使用し、岐阜城を築城しました。チャート層の岩石は非常に硬く、平野にそそり立つ山として残ったため、その山頂に築かれた岐阜城は威圧感のある、難攻不落の城のように感じます。そのような城を作ることによって「戦わずして勝つ平和な城」を築いたのだと番組でも解説されていました。自然の岩肌さえも自分の力を見せつける道具に変えてしまう、そんな力が織田信長にはありました。

 信長はとても見栄っ張りで、訪ねてくる客人に対して「どやっ」とばかりに力のある自分を見せつけたかったのではないか。そのようにゲストのお二人はおっしゃいました。そしてどのようにすれば世間に対して自分の力を一番効果的に見せることができるのか、を知っている、プロデューサーとしての力があった人物でもありました。 暴力ではない形で民を安全に守りながら、力のある自分をみせつけ世界を変えていきたいという革命家信長の想い、新たな姿を知った気がした第1回目のおとなの夜学でした。


ぼくのわたしのショートショート発表会選考作品が決まりました!

ブログ2018/10/01

こんにちは。
ぼくのわたしのショートショート発表会(通称ぼくわた)担当者です。

開館記念イベントとして始まった当イベントもおかげさまで4回目となりました。毎年中高生たちの作品をいの一番に読むことができる、私にとって新型iPhoneの発表よりも楽しみにしているイベントです。今回応募いただいた作品数はなんと114作品。予想を大きく超えてきました。これまでで一番多かったのは第2回の68作品ですから過去最多を大きく更新しています。中高生の皆さんの関心が広がってきていると思うと本当にありがたいです。

さて今年もこの中から「ぼくのわたしのショートショート発表会」で発表してもらう作品を選考すべく、東京は神田神保町の集英社さんに行ってまいりました。あの鳥山明先生やさくらももこ先生も出入りしたであろう由緒正しいビルに入りますと、入り口近辺で「ジョジョの奇妙な冒険」の展示コーナーがどーんと。ジョジョ世代の私は足を止めてオラオラとみていきたかったのですが、約束の時間が迫っていましたので泣く泣くスルーしました。

今回朝井さんへの手土産にお持ちしたのは三輪の日本酒「達磨正宗熟成三年」。古酒の中では比較的飲みやすく、それでいてまろやかな味わい。岐阜らしい手土産をと思いお持ちしました。こんな重いものを手土産として朝井さんに押し付けてしまうことに少々の罪悪感を覚えましたが快く受け取ってくださいました。

さっそく朝井さんと担当編集者さんと私の3人で打ち合わせを始めます。3人で打ち合わせといっても私は「なるほど~、なるほど~」と呆けた顔で言っているだけなのですが、なにしろ114作品ですので選考にも時間がかかりました。今回8作品を選考しましたが本当はもっともっと紹介したい作品がたくさん。例えば「ぱんつくったことある?」という問いに対してどう答えるのが正解なのかということを延々考えるというだけの小説を書いてくれた女子中学生がいて、すごくどうでもいいことなのに最後まで気になって読んでしまいます。「鉱石を喉に詰まらせ」という作品は非常に文章が上質で、彼にしか書けない世界観を描いています。岐阜や愛知だけではなく東京や神奈川、群馬といった遠方からも応募がありました。正統派のショートショートらしい淡々とした作品や人間の内面を暗喩的に表現した作品、ホラーや青春もの、SFなど、バラエティに富んだ作品群でした。特に十代ならではの題材や表現がある作品は目を引きましたね。今回打ち合わせに3時間もかかってしまったのですが、朝井さんも編集者さんも終始笑顔で話しておられました。みなさんの作品を肴に楽しく話をさせていただきました。もちろん古酒は飲んでませんよ。念のため。

そんな中から朝井さんが選定した8作品はこちら。(五十音順)
「感情カメレオン」
「コンテスト」
「自分にとっての楽園」
「日曜日の消し方」
「正夢彼女」
「虫」
「唯一無味」
「床下」

とてもレベルの高い作品たちです。「コンテスト」とは果たして何のコンテストなのか。「床下」にはいったい何が!?知りたい方は是非10月27日(土)開催「第4回ぼくのわたしのショートショート発表会」にお申し込みください。待ってます!→観覧申し込みはこちら

また、イベントでは今回選ばれなかった作品も含めて114作品を収録した作品集も配布しますので、その他の作品が気になる方もぜひお越しください。はたして「ぱんつくったことある?」という質問に対する正しい答えはあるのでしょうか。


第2回おとなの夜学を開催しました!

ブログ2018/10/05

 私たちの暮らす岐阜のまちがこれまで育んできた文化や歴史を図書館から発信しよう、という「おとなの夜学」。
岐阜ならではの異色な人々が集まり、「岐阜にいながら知らなかった岐阜のこと」を語ります。

 9月20日(水)に第2回おとなの夜学、「100年前の温泉開発に賭けた熱き漢の物語-金華山頂に湧き出た『金華鉱泉』の謎-」を開催しました。ゲストの宮部賢二さんは金華山の裏の裏まで愛し、熟知している金華山研究家。季刊誌「金華山だより」の発行人でもあります。 約100年前の明治末期、金華山の山頂に鉱泉が湧き出ていた...!その名も「金華鉱泉」。
あの山の頂上で温泉が出ていたなんて!?今月の夜学は、今ではちょっと信じられない夢のようなホントのお話。

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 明治時代、金華山山頂付近にあった古井戸からわき水が出ました。
そしてその水を沸かしてみたところ、なんと真っ黒に。温泉成分を含む水であることが分かったのです。
そこからの動きは大変素早いもので、その年の年末にはもう山の中にパイプがひかれ、金華浴場がオープンしました。その浴場の経営者だったのが、澤田文治郎という人です。御手洗池から山頂までパイプをひいて作られた金華浴場の運営は9年間ほど続きました。現在はその場所に護国神社の社殿が建っています。
 金華浴場の経営に携わったこの澤田文治郎というひとを、一言であらわすなら「めげない人」だったと宮部さんは言います。
明治2年に岐阜市港町に生まれ、名古屋の書店で丁稚奉公をしながら独学で閉店後にお店の本で勉強。のちにホテルや芝居小屋、養蚕の会社などさまざまな事業を手にかけていきます。そのたびに火災や経営難に陥るのですが決してめげることなく、新しい挑戦を常に探しているような人でした。

 宮部さんを金華山へとかきたてるものはいったい何なのでしょうか。
幼い時を岐阜市で過ごされた宮部さんにとって、岐阜市のためになにかできないだろうか、という思いが常にあるそうです。
幼い時を過ごした場所、岐阜のにぎわいを取り戻すために何か動かずにはいられない、そんな思いで、『金華山だより』の発行にこぎつけました。後半は、宮部さんが発行されてきた『ウラキンカザンダヨリ』から、いくつか宮部さんのリサーチの結果とともにエピソードをお話しくださいました。'松尾芭蕉が伊達藩を調査する忍者だった!?'など、すべてが本当のことかどうかはわかりませんが、昭和の時代の岐阜のにぎわい、面白さを垣間見ることができました。長良川交通公園にプールがあったという話題が出ると、かつてのパンダプールの写真を参加者の方も懐かしそうに見ておられました。

 これから岐阜はどうなっていくのでしょうか。
宮部さんは、『残すものは残していくことが大事だ』といいます。
インターネットでだれでもすぐに答えをさがせる時代です。でも、それは本当の答えではないことも往々にしてあり、自分で検証し、本当かどうかを判断し、情報を選び取っていくことをしなければなりません。特に今回お話しいただいたようなことはどれも、ウェブだけでは探し切れない資料ばかり。宮部さんの調査に対する情熱、それに突き動かされ何度も現地を訪ねる行動力に通じる言葉に、『保存すること』を大きな使命とする図書館の役割を改めて感じた時間となりました。

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 最後に、もし10億円あったら金華山山頂に戦国パークを建設したいという宮部さんの妄想(!?)夢物語を語っていただき、第2回のおとなの夜学は終了しました。 妄想と現実が絶妙にからみあったユーモアのある語りに、大変盛りあがった夜でした。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/10/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】。
今月のテーマは外国人の異性への憧れです。 イケメン留学生!いいですね~
一昔前の少女漫画などの世界で転校生がかっこよく見えるパターンがあったのを思い出しましたが、今は国際的ですね。

※今月はインターンの大学生にブログを担当していただきました。ありがとうございます。
皆さんにより近しいフレッシュ大学3年生のお姉さんです。
中央館オープンからよく来館してくれたとのことで、図書館の内側も見てみたいとの希望でインターンにきてくれました。


10月のあい愛ステーションは、柿づくし!

ブログ2018/10/18

 あい愛ステーションに岐阜市立中央図書館から本棚がやってきて半年が経ちました。
毎月テーマを変えて図書館から本を展示しています。

 いま、柳ケ瀬周辺、岐阜に暮らす人にとって身近で、手に取りたくなるような'生活感'のあるテーマを、と思って毎月本を選んでいます。 これまでのまち×としょかんライブラリーの展示本は以下の展示タイトルをクリックするとご覧いただけます。ぜひ図書館で探してみてください。

【これまでの、としょかん×まちライブラリー】
・4月テーマ「本と、映画と、柳ケ瀬と。
・5月テーマ「電車で旅に出たい!
・6月テーマ「Road to サンビル -サンデービルヂングマーケットへの道ー
・7月テーマ「岐阜の夏は暑くてアツい!!
・8月テーマ「背筋がぞわぞわ~っ こわい本
・9月テーマ「いしのはなし

 そして、10月のテーマは「柿づくし」。
岐阜県の秋といえば、富有柿。ケーキやチョコレートなどの砂糖菓子がなかった時代には大事な甘味でした。
そんな甘くておいしい果物としての柿はもちろん、岐阜の和傘にも使われている柿渋に柿の葉寿司、俳句や昔話など生活になじみ、使われてきた奥深い柿の世界へ、みなさんを誘います。

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 今月から展示本に小さなコメントカードをつけています。
あい愛ステーションで本を手に取って読んでいただいたとき、生まれた気持ちを気軽に残してくださるとうれしいです。

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/11/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】。
実りの秋ですね。ということで今月のテーマは食欲の秋です。

 先月に引き続きインターンの大学生にブログを担当していただきました。
図書館情報学も学んでいらっしゃるということで中央館にきてくれた大学3年生の彼女。
書架整理に始まり、本の紹介POPの作成やおはなし会の参加など様々な仕事を体験していただきました。
お疲れ様でした!


未来の書き手の「エンジン」となる場を-ぼくのわたしのショートショート発表会-

ブログ2018/11/14

 10月27日(土)、「桐島、部活やめるってよ」や「何者」の作者として著名な岐阜県出身の作家、朝井リョウさんをお招きして『目指せ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会』を開催しました。第4回目となる今年は過去最多の114作品が集まりました。動画の作成など、世相や流行を反映したものからストレートな恋愛もの、背筋の凍るホラーまで幅広く意欲作が集まり、朝井さんは選考に大変苦労したそうです。その応募作品から事前に朝井リョウさんが選ばれた8作品を、作者の中高生が自身の朗読で発表し、朝井さんから1人ずつ講評をいただきます。
 
 朗読が始まると、ぐっと会場の空気が引き締まり、観客は物語の世界に引き込まれます。朗読が終わると朝井さんは中高生と直接言葉を交わし、作品1つ1つにコメントしていきます。朝井さんから「落ち着いた文体だね!若い時って僕もそうだったけどとにかく飾りたくなって余計な言葉をたくさんつけてしまって、というものなのに」とか「単語一つ一つで間接的に、'この家には何かあるぞ'と思わせるあやしさ、情景がうかぶ語彙力がすごい!」など、書き手ならではのコメントに中高生も作品の着想を得たきっかけや普段自分が作品を書くときの気持ちなどを生き生きとこたえていました。
 また、ある子が作中で書いていた、「結構本気で好きだった」という文章で、ただ「好きだった」と書くより、「結構」という一言があることで一気にリアルさが増すね!など細かいところにまで注目したり、他県からの参加者の作品には「岐阜ではこの言葉は出てこない!」など、郷土作家だからこその言葉もあり、会場からは朝井さんのコメントにたびたび歓声が起こりました。

 日常の中の小さな心の動きや生活の中の小さな変化は気づこうと思って気づくことのできるものではなく、また、気づいたとしても受け流してしまった方がずっと楽で大半の人はそうしてしまうものです。
 文章力はいわば筋トレのようなもので、トレーニング次第だけれど、作家になるには、気づきの「視点」があるかどうかが重要です。「それ」に気づき、そして言葉に表す力は特別な「ギフト」のようなものだと朝井さんはおっしゃいます。書くことを選んだ彼らは、朝井さんのいう「ギフト」を受け取った8人なのではないでしょうか。
  「自分の書いたものを受け取ってくれる人の存在を視覚的に確認できるのは、書き手にとって大きな勇気、'エンジン'になる。これからもここで中高生の力を見守ってほしい」と最後に、中高生の朗読を見守った観客へ、朝井さんからメッセージもありました。  
 
 控室に戻った後、館長と出演した8人の中高生で振り返りをしました。「もっといろんな作品を書きたい」「自分の概念が壊された気がする。すごくいい刺激をもらえた」「好きで書いていたけれど、これからも小説を書き続けていいんだよと言ってもらえた気分」などそれぞれ自分の言葉で今の想いを語りました。みんな本番が終わって、朝井さんから言葉をもらい、ほっとほころんだ表情の中にも「書く」ことへの彼らなりの決意が垣間見えた一瞬でした。館長からも「うまくある必要はない。それぞれの世界観をぶつけあい、そして朝井さんもそれに同じ立場で向き合ってくださった。とてもすがすがしい時間だった」とエールを送りました。朝井さんと自分の書いた作品について語り合う、という経験が、今後彼らが前に進んでいくエンジンとなることを願っています。

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トークセッション「土に根差すもの、風景の記憶 -徳山村が残したもの-」を開催しました!

ブログ2018/11/27

 11月10日(土)、みんなのホールで映画「ふるさと」の上映と、トークセッション「土に根ざすもの、風景の記憶‐徳山村が残したもの‐」を行いました。 第一部の映画上映では、消えゆく徳山村の美しい自然の中での老人と少年の絆に涙を流される方もいました。

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 第二部のトークセッションでは、児童文学作家の平方浩介さんと、写真家であり、映画監督でもある大西暢夫さんをゲストに、吉成館長とトークを繰り広げました。 平方さんは映画「ふるさと」の原作「じいと山のコボたち」の作者で、映画撮影当時は全校で20名程度の小さな学校、徳山村徒入分校の教員をつとめていました。平方さんは「自分は何も教えていない、子どもから学ぶことばかりだった」とおっしゃいます。
 また、「よく子どもは未完成な人間だといわれるけど、子どもこそが完成された人間で、そして、年を重ねるごとにだんだんと壊れていくものなのだ」、という言葉も印象的でした。大人が子どもより優れているのは経済行為など限られた場面のみであって、子どもと付き合う中で自分を恥ずかしい存在だと感じられたそうです。徳山村で子どもと向き合い、過ごしてこられた平方さんの「子ども観」にはとても説得力がありました。

 大西さんが初めてこの映画「ふるさと」を観たのは中学生の時。池田町出身で徳山村が近かったこともあり、映画を観る前は日本一のダムが近所にできる!という誇らしささえ感じていたそうです。しかし、学校で見た映画に衝撃を受け、「人前でなんて絶対に泣きたくない年代だったけれど泣いてしまった、本当に泣いてしまった」、という言葉が心に残りました。その後、「カメラばあちゃん」の愛称で呼ばれた徳山村のアマチュア写真家、増山たづ子さんの写真展の手伝いをしたことをきっかけに徳山村とそこに生きる人々を追い始めます。日が暮れたら眠る、自然の中でつつましく生きる、動くものはとにかく抑え込む、いわば「動くものはすべて食べ物だ!」と言わんばかりの野性的な、'攻め'の生活。「徳山は衝撃的におもしろかった」のだという大西さんの言葉もありましたが、トークセッションを聞いていると、自然の中で生きること、死ぬこと。ダムの話だけでは語りきれない圧倒的な【何か】を感じました。

 そして、「徳山村」はまだ終わっていません。大西さんは村の「その後」を今も追い、映画「水になった村」を撮り、そしてその後日談としていま新たに本にまとめているそうです。映画を撮っていた時にはわからなかった言葉も、今だから理解できるそうです。

 自然とともに生きるということ、死ぬということ。記録すること。記憶すること。これから岐阜で暮らしていこうとする私たちは、徳山のかつての暮らしも、今の私たちの暮らしも、残していきたい、忘れることなく残していかなければならない、そんなことを考える時間となりました。

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/12/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

ハッ!!気付けばみなさん、もう師走です!平成最後の年末、どう過ごします?
恋しまくる?勉強しまくる?部活しまくる?
ということで、今月のテーマは「部活」です。

そんな青春に汗を流しているあなた、除夜の鐘をつきにお寺に行ったことはありますか。
溜まりに溜まったあなたの百八の煩悩、洗い流してみませんか。
2018年の締めくくりの月、心も体もスッキリさせてどうぞよいお年をお迎えくださいね。
これからもYAのみなさんを力いっぱい応援します!どうぞ来年もよろしくお願いいたします!


【人権イベント「発達障がいってなに?~カラフルな人たち~」を開催しました!】

ブログ2018/12/11

 11月17日(土)に南東読書スペースで、人権イベント「発達障がいってなに?~カラフルな人たち~」を開催しました。
(岐阜市立図書館では、一般財団法人羽田人権文化基金からの寄付により、青少年の健全育成に関する図書を購入しています。)

 最近は、大人の発達障がいにまつわるニュースや、発達障がいを告白する芸能人も増え、『発達障がい』という言葉を耳にすることが増えましたが、まだまだどういう障がいなのか知らない人も多いのではないでしょうか?

 今年は岐阜県発達障害者支援センターのぞみから発達相談員の岡田宏子さんをお迎えして、『発達障がい』の基礎知識から『?』な行動の理由や事情についてお話しいただきました。

  たとえば、「うちの子、約束を守らないんです」というお母さんがいました。岡田さんは、それは本当に"約束"ですか?その子にとっては、ただ「こうしなさい!」と言われて「うん」と答えただけで、約束とは思わなかったかもしれませんよ。と言葉をかけます。一方的に子どもとただ向き合うのではなく、きちんと会話することで、解決できる問題があることを伝えます。
 また、先生の周りをぐるぐる回っていた子どもに、「どうして、先生の周りをぐるぐる回るの?」と聞いてみると先生にどうやって声をかけたら話しを聞いてもらえるかわからないと、困って回っていたという事実が分かった話。何かきっかけになる言葉があればいいね、と一緒に考え、まず「あのー」と声をかけると、「どうした?」と返してくれるのではないと、仮説をたててみたそうです。
相談員として、元教員として、または発達障がいの子を持つ親としての視点で語られる「発達障がい」のお話は、聞きたいと思ってもなかなか聞けない貴重な時間でした。

中央図書館のエントランスでは、12月24日(月・祝)まで発達障がいに関わる本の展示も行っています。
発達障害者支援センターのぞみのパンフレットなども配布しています。ご興味のある方は、来館の際、ぜひご覧ください。

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まちライブラリアン養成講座を開催しました!

ブログ2018/12/20

12月8日、9日にまちライブラリアン養成講座を開催しました。講師はまちライブラリー提唱者の礒井純充さんです。
参加者がそれぞれの「まちライブラリーを始めてみたい!」、「本を通じて人と人とのつながりを生み出したい!」という思いを持ち寄り集まりました。

まちライブラリアン1_s.jpg 1日目は、礒井さんからまちライブラリー発足の経緯や、まちライブラリーにかける思い、全国の事例などをお聞きしました。
まちライブラリーはひとりひとりが「育てていく図書館」。並ぶのは、売り文句ではなく純粋に一人一人が読んでほしいと思って選んだ本と、本を読んでつづった「伝えたい言葉」です。日本全国、どこへ行っても同じ商品を手にすることができ、同じ"いらっしゃいませ"と"ありがとうございました"が聞けるコンビニは確かに便利だけれど、感想カードでのやりとりという「めんどうくささ」のなかにこそコミュニティができ、そこから生まれる人間関係があると礒井さんはいいます。
 たくさんの本がなくてもいい。「まちおこし」とか大きな野望や目的がなくてもいい。むしろ、「自分がこうしたいからするのだ」というモチベーションから創出される行動力こそがまちライブラリーには欠かせないのだそうです。「本が好き」という気持ちや「我が事」を追求することがやがて誰かの「我が事」と重なり、息の長い活動につながるのだと感じました。

 2日目は、まちライブラリアンとしての第一歩。いよいよ自分だけの本棚づくりのワークショップです。
テーマを決めて本を集め、段ボール箱で自分だけの本棚を作ります。それぞれ熱い思いを持って参加された参加者のみなさんは、細部にまでこだわった個性的な本棚を、時間いっぱい使って思い思いに作成していました。作業中はそれぞれが作業に没頭、会場には静かな熱気を感じます。中には自宅からたくさんの大切な本を持参されて完成した本棚に飾る方もいて、ひとりひとりの経験と想いがあふれる、「こころ」が垣間見える本棚が完成しました。
 全員の本棚が完成したところで、それぞれどんな本を置く、どんな本棚を作りたいのか、どんな空間にしていきたいのか発表します。参加者の中にはすでにまちライブラリーを始める準備を進めている方もいて、明確な想いを持って参加されたことがよくわかりました。
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  最後に、まちライブラリアンの認定証を吉成館長から授与、2日間の講座が終わりました。
参加者の皆さんは晴れてまちライブラリアンに!今日やったことがそのまま、まちライブラリーになっていくし、次に行動を起こそうとする方の勇気につながるので、ぜひ形にしてほしいと礒井さんもおっしゃっています。
 この2日間が、今後、まちのなかに本を通じて人と人がつながる場所がたくさん生まれる、「種」となることを願っています。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/01/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】。

新年あけましておめでとうございます!
勉強、部活、恋愛...後悔のないように今年も頑張っていきましょう!


第3回ボランティア茶話会(仮)を開催しました。 

ブログ2019/01/26

第3回 ボランティア茶話会(仮)を1月23日に開催しました。
昨年6月から、2,3ヶ月ごとに開催してきたボランティア茶話会(仮)も3回目となりました。

 10月茶話会で、「何か図書館に関わる作り物をしてみたい!」という声がありましたので、
「今回はマルチメディアデイジーのCDジャケットを切りますよー」とお声(メール)をかけたところ、 なんと、参加者14名!
新記録です! 協働のへやが参加者、職員でキチキチになり、思わず暖房切っちゃいました。

マルチメディアデイジーと図書館資料音声化サービスの宣伝を挟みつつ、 ハサミで紙をチョキチョキ......

単純作業だからシーンとしてしまうかも・・・と心配していましたが、 なんだか、いままでで一番みんな楽しそう!

「手を動かすと、頭も動くし口も良く動くから健康ねー」なんていいながら、あっというまの1時間でした。

 約180名のボランティアともっと密に交流していきたいと思い始めた茶話会(仮)でしたが、
それぞれ活動に対する思いや、こうするともっと良いかもという意見など、 見えにくかったものが見えるようになってきたような気がします。来年度もこの流れのまま、続けて行きたいです。


新年第1回目の「小さな司書のラジオ局」収録がありました!

ブログ2019/01/31

 昨年夏の子ども司書養成講座で20人の4期生が生まれ、はや半年。
子ども司書が毎月作っているラジオ番組、「小さな司書のラジオ局」の番組作りに、先月から4期生も加わりました。月に2回、第3日曜と第4日曜にあつまって番組作りをしています。1月27日の日曜日、4期生にとって2回目の収録日を迎えました。

 テーマは「男子⇔女子へのギモン」と、「みんなのまわりの都市伝説」。
3期生ひとり以外は全員4期生ということで、どうなるだろう!?とドキドキしながらの本番です。
「男子⇔女子へのギモン」チームは、女子は筆箱をどうしてあんなにしょっちゅうコロコロ変えるんだろう?という男子からの素朴な疑問や、男子ってどうして教室の後ろでいつも騒いでいるの?という女子からのギモン。それぞれ本音をぶつけ合いました。
 都市伝説のチームは図書館の本で調べたり、知っている怖い話をいくつも紹介。
「どうやったら怖さが伝わる?!」とみんなで考え、しゃべり方や間のとりかたを工夫したりしました。
お客さんが笑ってくれたり、うなずいてくれたり、反応のよさに達成感を感じた子も多かったのではないでしょうか。
これからもみんなで助け合い、楽しんで番組を作っていってほしいなと思います。2019年も子ども司書の活躍にご注目ください!

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 そして中学生チームは企画会議の日、ある特別なワークショップをカンチョ-と実施していました。
昨年末、YA(ヤングアダルト)エリアの談話のへやにブックスタンド付きの大きな黒板が登場しました。
これからこの黒板を使って、どんなことができるだろうか、この部屋がどうすればYA世代のみんなにとって居心地のいい場所になるだろうか、ということを考えていく第一歩として実施したワークショップでした。
  自分の好きな本を、自分の好きなように集めた自宅の本棚と違い、図書館の本は手に取っただれかを勇気づけるかもしれない。笑顔にできるかもしれない。
 だから、ただ自分が好きだから、という理由ではなく、「こんな人に読んでほしい」とおススメしたい相手を思い浮かべて本を選びます。そして黒板に取り付けたブックスタンドにその本を置き、それぞれどんな思いでその本を選んできたのか自分の言葉で語り、黒板に言葉をのせていきました。
 それを見ていた子たちのコメントも黒板に描かれ、1冊の本から生まれた思いが言葉となって生き生きと育ち、黒板を彩ります。
大切な本を一人で読むのも楽しいけれど、みんなで言葉を交わすと思いがけない化学反応をおこし、もっと面白いことが待っているのかもしれない。そんなことを予感する時間となりました。
 この部屋のこの黒板はいずれYA世代のみなさんが自由に使っていただくことのできるものになる予定です。この部屋からたくさんの言葉が生まれ、YA世代がことばを交わしあい、ともに読むことを楽しむ場所となっていってくれたらうれしいです。

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/02/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】
2月といえば、バレンタイン!お菓子業界に踊らされているような気もしますが...。
YAの皆さんがほしいものとは?
今月のテーマは『ほしい』です。
ちなみにYAレッドは切実に視力がほしいです。


YAおすすめ本ブックリスト 別冊ほんまるけの編集委員会を開催しました!

ブログ2019/02/12

 1年に1回発行しているYA(ヤングアダルト)のための、YAによるYAおすすめ本ブックリスト「別冊ほんまるけ」の編集委員会を1月19日(土)と2月2日(土)の2日間にかけて、開催しました。
 「大好きなこの本をぜひともおすすめしたい!」という熱い思いを持った中学生11名が集まりました。
自己紹介では、参加しようと思った理由やおすすめ本の紹介をしていきます。ただ「本が好き」なだけでなく、「人に本をおすすめするのが好きで・・・」と言っていた子が多かったのが印象的でした。
最初はお互い硬い表情でしたが、本の紹介をしていくうちに少しずつ雰囲気もやわらかくなっていきました。

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 編集委員会1回目の19日は、ブックリストに載せる本の紹介文の原稿を各自で作る作業です。
どんな言葉で、この本のおもしろさを人に伝えればよいのかと、「渾身の1冊」をおすすめする文章を考え、手書きやパソコンを使って、自分の言葉で綴ります。手書き派はかわいいイラストを書き添えたり、色を塗ったり、パソコン派は強調したい一文の字体や文字の大きさを変えたり、文字の色を変えたりと、11人それぞれ工夫を凝らして、個性たっぷりのページが完成しました。
  2回目の2月2日は、前回完成した自分のページの校正からはじまりました。試し刷りされた原稿をそれぞれ真剣に見直し、色の出方や誤字脱字の有無を確認します。
 本の紹介ページ作りに続いて、今度は表紙のイラストとテーマカラーを決めます。表紙イラストは、事前に「Call Out! 今の気持ちを叫べ!!」というテーマでYA世代に募集をしていました。集まったイラストの中から、どれを表紙にするのか、裏表紙にするのかみんなで話し合って決めていきました。

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 こうして作られたYAによる、YAのためのおすすめ本ブックリスト「ほんまるけ」、どんな冊子になるのでしょうか。
発行をお楽しみに!


みんなとつながるバッグができました!

ブログ2019/03/01

 みんなの森ぎふメディアコスモスの「みんな」というフレーズを、岐阜市立図書館は大切にしています。
この「みんな」というのは日々この図書館に来てくださるひとりひとりの利用者のこと。ただ本を貸し借りするだけではなく、ここに集まるみんなが本を通じて言葉や想いを交わす居心地のいい居場所、そんな場所にこの図書館がなっていけたら、と願ってきました。

 そんな願いをかなえる道具のひとつとして、今回「みんなとつながるバッグ」を作りました。
子ども達も、お父さん、お母さんも、おじいちゃん、おばあちゃんも、誰もがいつでも使える、みんなのバッグです。
 「みんなとつながるバッグ」は、名高いデザイナーやプロの人にお願いして作ってもらうのではなく、岐阜のみんなで作りたい。
だからデザインも公募しました。県内の11事業者から応募があり、どれもデザイン性が高く、制作にかける想いやその過程に、それぞれの物語がありました。

 力作ぞろいの11案の中から決まったのは市内のNPO法人クローバの「あずま袋」型のバッグです。
持ち手の結び方によって手提げにも、肩掛けにもなるバッグはNPOのメンバーで、手作り好きな主婦の方々が共同でデザイン、縫製までを手掛けたそうです。
 シンプルなデザインのバッグはボタンやバッジでアレンジしたり、その日の服装や気分で持ち方を変えてみたり、いろんな楽しみ方ができそうです。

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 完成したバッグは現在、エントランスグローブで展示中!3月21日から、中央図書館で1個千円で販売を予定しています。みんなのバッグ、ぜひ手に取って見てください。お楽しみに!

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2019/03/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】

3月になりました。受験生の皆さんゴールはすぐそこです。
体調管理を怠らず、最後のあなたの頑張りにエールを送ります。

...ということで、今月のテーマは直球ど真ん中『受験』です。
現役大学生のやさしいコメントをご覧下さい。


1回目!ボランティア新規説明会&研修会を開催しました。

ブログ2019/03/08

 2月27日(水) メディアコスモス1階みんなのホールで、平成31年度図書館ボランティアに応募いただいた新規ボランティアの説明会と、今図書館で活動いただいているボランティアの研修会を行いました。

 3月16日にも同じ説明会と研修会があってネタバレになってしまうので、詳しい内容はまた今度UPしますね。

 今回だけの内容は研修会の後半、14:15からのおたのしみ講演会です。 ボランティア研修の一部ですが、せっかくなので「たくさんの方に見てもらいたい!」と思い 「図書館で本の話を聞きませんか?」と、ボランティア以外の方にも公開しました。

 今回は図書用品と製本のタナカの田中稔氏から、「本」について「ボランティア」について、自由にお話しいただきました。

 物を作る人は日常で物を見る時、私たちとは見るところが違いますね。
「製本屋のオッサンたちは時刻表を開いて背の糊付け具合に0.5ミリのズレがあるのは分かるけど、中身は老眼でよく見えてない!」とユーモアたっぷりに語ってくださいました。

 ボランティアと図書館が守っていく最も大切な存在は「子ども」。
子どもを図書館に連れて行く習慣が、大人になった子どもが、さらに自分の子どもを連れてくるという繰り返しで図書館も街もにぎやかになっていくなど、ご自身のお子さんの図書館デビューにはりきった親バカエピソードも交え、図書館の未来をお話してくださって本の中身だけではなく、外身も気になってくる賑やかなお話が聞けました。

 製本とボランティアの話は2月27日だけですが、
3月16日(土) 14:15から、「EditGIFU」という岐阜の本を作ったギフノート編集室の高野直子氏をお招きして、情報を編集し、本を作る過程や裏話などをお聞きします。

事前予約不要、当日参加OK、無料ですのでぜひ興味のある方は、ぎふメディアコスモス みんなのホールへお越しください。

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「作家と語ろうin岐阜」を開催しました!

ブログ2019/03/18

 昨年度から新しく始まったイベント「作家と語ろうin岐阜」。

 普段なかなか岐阜でお会いできない作家を招いて、本のこと、本棚のこと、作家になるにあたって影響を受けたものなどを話していただくイベントです。今回は大学在学中に『日蝕』で芥川賞を受賞し、最新作『ある男』が読売文学賞を受賞したほか、現在本屋大賞にもノミネートされている小説家平野啓一郎さんをお招きして、「わたしのライブラリー-綴る・読む・集める-」と題して、吉成館長が聞き手となって、お話いただきました。

 最初に子どもの頃の読書について、吉成館長から平野さんに尋ねました。
平野さんは愛知県で生まれ、幼い時に父親を亡くされた後、母親の実家がある北九州市に移り、そこで高校時代まで過ごされました。どちらかというと本を読むのが嫌いだった少年時代でしたが、小学6年生くらいから学級文庫のベーブルースやエジソンなどのアメリカの偉人の伝記や図鑑、江戸川乱歩の「少年探偵シリーズ」などを読み始めます。この「アメリカの偉人の伝記」というキーワードに平野さんと吉成館長の間で通じるものがあり、会場も盛り上がりました。

 本を読むのは嫌いだったけど、作文は得意だった平野さん。作文を書くのに話を「盛る」こともあり、それで一大事になりかけたエピソードも披露してくれるなど、吉成館長の質問をきっかけに子どもの頃の平野さんが徐々に明らかになるにつれ、会場も沸きました。ちなみに、母親が資格取得の勉強のために図書館に通っていて、その間に図書館の本を読んでいたのが、少年時代の平野さんと図書館との繋がりだったそうです。
 「小さい頃になりたかったものは?」という吉成館長の質問に対し、平野さんは小学1年生の頃はプロレスラーに憧れ、その後は野球やサッカーに興味を持ち、そして中学時代にはバンドを組んだので、ミュージシャンになりたいと思っていたそうです。また、三島由紀夫との出会いについて話が及ぶと、学校の先生が三島由紀夫を紹介したことがきっかけで、三島由紀夫の作品を読み始めていきます。ちょうどその頃は通学に1時間を要し、読む時間には困っていなかったとのこと。三島由紀夫の『金閣寺』は寝食を忘れて読み耽った1冊で、その後エッセーなどで紹介する三島由紀夫が好きな作家の本も読み進めていきます。岩波文庫の本を読む際に巻末の紹介本を消していくのが楽しかった、という平野さん。このあたりで、現在の平野さんを構成する要素が徐々に加わっていきます。
  小説家を目指すようになったきっかけについて吉成館長が質問すると、平野さんは中学生になって日記用ノートを買い、いろいろ書き留める日々の中で、部活帰りで遅くなったある日、駅でレールを眺めていた時に月明かりが照らされていた光景を書き留めたこと、17歳の頃には書きたい衝動にかられて70~80枚の小説を書き、お姉さんと国語の先生、友人に見せたことなどを明かしてくれました。その後、周りが大学の受験勉強を始め、それに合わせるように受験勉強を始めた平野さん。京都大学法学部に進学した平野さんは、北九州では目にしなかった本を大学時代に目にすることで、小説家になりたい気持ちが芽生え始めます。当時の世相を交えながら吉成館長がその頃の平野さんについてうかがうと、インターネットが今ほど普及しておらず、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などが起き、世間では世紀末思想や神秘主義なども流行っていました。大学生活そのものは楽しかったものの、どこかモヤモヤする気持ちもあり、そうした気持ちを解消する術がなかったそうです。
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 「自分が何をしたいのか、何をしていったらよいのか」という、今の若者が抱く悩みや気持ちに共感すると言う平野さん。
SNSが当たり前にある現在、周囲とさまざまな方法でコミュニケーションを行い、その力を求められながら、「自分らしく生きなさい、個性を伸ばしなさい」と言われる昨今、「どの自分が本当の自分なのか」が曖昧であることを忌避する風潮があります。それに対し自分を相対化し、どの自分も本当の自分であるということを受け入れても良いのではないか、また職業選択の際に「1つに決めることが求められる職業で、自分が何をしたいのか?」という重い課題が10代・20代の若者に課せられる状況、などを踏まえ、2009年に『ドーン』を描くあたりから平野さんは「分人主義」という概念を主張されるようになりました。90年代頃から見られ始めた「自分探し」のような風潮、図書館における多様性と絡めながら、吉成館長もこの考え方に同調しました。

 本棚の話にも及ぶと、現在の平野さんの本棚には膨大な本があり、しかも毎日たくさんの本が送られてくるため、所持する本の冊数はわからないそうです。仕事部屋のほかに3か所ほど倉庫を借りているほか、ご実家にも保管しており、さらにもう1ヶ所部屋を借りているそうです。本の整理が追い付かず、部屋の中でボーっとしている時に空いているスペースを見つけて本を置いてみることもするとか。膨大な本の中から探すのが難しいので、ついamazonで買ってしまうらしいです。

 その後の参加者との質問の時間では、IT化が日本より進んでいる隣国中国の杭州図書館への出張で体感してきたことを踏まえて吉成館長が触れた電子書籍の是非や、田舎と東京で住んでいる時では大人からいろいろなきっかけを与えられることに違いがあるのか、作品を生み出すエネルギーの源は何か、小説を書くことをやめたいと思ったことはないか、など参加者からの幅広い質問に答えてくれた平野さん。

  自身の今後の予定なども話してくださり、最後に図書館で所蔵している本で、平野さんがお薦めする本を紹介いただきました。1冊目は三島由紀夫『仮面の告白』。初版本を完全復刻したもので、古い文体のままの本です。もう1冊は遠藤正敬『戸籍と無戸籍』。最新作『ある男』を描くときに参考にされた本です。貸出可能なので、気になる方は是非手に取ってみてください。
 参加された方々は20~80代と非常に幅広く、あらゆる世代に平野さんの作品が支持されていることがうかがえたイベントでした。質問された方も平野さんより若い方が多かったにもかかわらず、そうした若い方の感性に響くような回答をし、他の参加者からもそのやりとりに好感を抱いたというアンケート結果が印象的でした。  本屋大賞の発表も含め、今後の平野さんの動向に図書館も注目していきます!

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みんなとつながるバッグを販売します。

ブログ2019/03/21

岐阜市立中央図書館では、日々この図書館に来てくださるひとりひとりの利用者のみなさんに、本を通じて言葉や想いを交わす居心地のいい居場所、そんな場所にこの図書館がなりたい。その願いをかなえる道具のひとつとして、今回「みんなとつながるバッグ」を作りました。
※バッグ作りへの思いや制作については、こちらの記事をご覧ください。

完成したバッグを、中央図書館2Fのレファレンスカウンターにて、3月21日(木・祝)から1個千円で販売いたします。(限定500個)
みんなのバッグ、ぜひ手に取って見てください。
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トークライブ 『公共空間はどう変わる?~本と本屋と図書館の逆襲~』が開催されました!

ブログ2019/03/28

 3月16日、トークライブ『公共空間はどう変わる?~本と本屋と図書館の逆襲~』が開催されました。
 ジャーナリスト・作家として公共図書館や地方自治などを取材する猪谷千香さん、ビールなどお酒が飲める本屋B&Bを経営されている内沼晋太郎さん、そして先鋭的な図書館を運営する図書館長の代表として県立長野図書館長を務める平賀研也さんをゲストに、多様な人が集うこれからの公共空間をどうつくっていくのか、その可能性と未来を探ります。
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 前半はゲストの3名と岐阜市立図書館からそれぞれの取り組みについて報告です。 猪谷さんは様々な図書館を訪れてきた経験から、図書館だから、出会うはずがなかった人と人が出会って化学反応を起こすことがある、本を読み、モノを調べるだけの機能ではない図書館の可能性についてお話しくださいました。 また、ニューヨークの図書館やブックカフェを訪れた際にコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しみくつろぐ様子に衝撃を受けたこと、日本の図書館には「やってはいけないことが多すぎるのでは」という危機感についても言及されました。

 内沼さんは、書店の経営やプロデュースをする傍ら、韓国や東南アジアの国々の書店や図書館を見てこられた経験から、出版業界の未来について語ってくださいました。出版をするということは、その国の言語人口に関わってくるので、日本のように小さな国でそこに住む人にむけての出版となると大きな困難が伴い、その結果業界が衰退していってしまう現状があるのだそうです。東南アジアの小さな国々の、われわれよりも先にその苦しい部分を体験している中での取り組みや彼らのアイディアから学ぶことはとても重要だとお話しくださいました。

 平賀さんは、図書館がサービスを市民に一方的に提供するのではなく、一緒につくっていく仕組み作りの大切さについて、経験に基づいて語ってくださいました。情報が世の中にあふれ、スマホやパソコンを使えば大抵の情報は手に入れることができます。でも、リアルでローカルな関係性がなければ『モノ』を作り出すことはできない。そしてそれができるのが人の集う『公共空間』なのだと力強く語られました。だからこそ、「図書館てなんだ!?」を再定義するときが来ている、図書館は自分たちが考えたことが実現できる、可能性のある場所なんだという言葉が印象的でした。

 岐阜市立図書館からは、岐阜市立図書館が掲げる「子どもの声は未来の声」という言葉について。図書館には「いろんな人が来るおもしろさ」があります。そのため、「迷惑のライン」を図書館と利用者で一緒に考えていこうと取り組んできたことなどについて館長から報告しました。

 後半は4名がざっくばらんに語り合うクロストークです。
 内沼さんによれば、「書店」というのは場所のこと、一方「本屋」は人、そこで仕事をしている人、本に関わることをしている人、本のおもしろさを伝える人、のこと。これはボランティアで読み聞かせをする人や図書館で本と人とをつなぐ司書も含まれます。『書店』というビジネスの土壌ではひとりの人のために何かをする、ということが難しいけれども、『本屋』ならそれができるかもしれません。
 読者のための図書館から、表現者のための図書館へ、という言葉もありました。ただ本を借りて読んだり、調べ物をしたりするだけでなく、そこで得たものを生かして自分の言葉で表現することを生み出す場に図書館はなっていける、と熱く語られるゲストのかたがたの言葉に参加者も大きくうなずいておられました。

 また、多くの図書館で導入されている、読書通帳について。図書館の評価は、来館者数や貸出冊数に左右されがちです。来館者数や貸出冊数がおおければ、それは「いい図書館」なのでしょうか。本をたくさん読む人が「偉い」のでしょうか。たくさん読みたい人は読めばいいし、それはすごいことではあるけれど、そろそろ功利主義的な評価とは異なる価値的な評価軸で見ていかなければいけない、子どもの「読みたい」という意欲を掻き立てる方法はほかにもあるのではないか、と議論が交わされました。

 トークライブが終わっても多くの図書館関係者や書店関係者、たくさんの参加者が残ってお茶やお菓子を楽しみながら話に花が咲きました。『図書館』という場所についての新たな価値観が示され、未来を感じる一日となりました。

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