平成29年2月12日(日)、著者に会いたい-tupera tupera編-を開催しました。
普段会えないプロの絵本作家を招いて絵本ライブやワークショップを通じて絵本の世界を楽しもうというイベントのシリーズで、今回で3回目の開催になります。今回のゲストはtupera tuperaの亀山達矢さん。tupera tuperaは亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニットで、絵本の製作、イラストレーションはもちろんのこと、ワークショップや舞台美術、アニメーションなど様々な分野で幅広く活動されています。
今回は亀山達矢さんが来てくださり、絵本ライブと工作のワークショップ、「ゴリゴリゴリラをつくろう」を実施しました。
イベント当日、会場に一歩入ると、そこはもう色鮮やかなtupera tuperaの絵本の世界。「いろいろバス」、「ぼうしとったら」「しろくまのパンツ」「おばけだじょ」・・・tupera tuperaの絵本のキャラクターをモチーフにした、子供たちが写真撮影をしたり、遊んだりすることのできるコーナーはすべて、当図書館の司書たちの手作りです。イベントは1日限りですが、通常業務の合間を縫って、司書たちの準備は1か月以上前から始まっていました。子どもたちの楽しそうな顔を思い浮かべながら、一生懸命準備して、当日を迎えました。
亀山さんも前日から会場に入られ、小道具を作ったり、司書たちと最後の準備です。会場にも飾られていた大きなゴリラの顔も作ってくださいました。
そしていよいよイベントが始まります。まずは絵本ライブから。
会場のスクリーンに映し出される絵に合わせて亀山さんの読み聞かせライブです。
「やさいさん」の、読み聞かせが始まると、子どもたちも亀山さんの軽快な読み聞かせにあわせて「すっぽーん!」と掛け声。そこから「おばけだじょ」、「しろくまのパンツ」「あかちゃん」と続き、子どもたちはみんな、もう夢中です。
tupera tuperaの絵本はみんな、ちょっと変わっています。「しろくまのパンツ」は実際に絵本のしろくまがはいているパンツを脱がせて本を開くしかけになっているし、「あかちゃん」は丸い形をした絵本。その形を赤ちゃんの頭に見立ててなでたりあやしたり授乳したり。ユニークな読み聞かせにおもわず声をだして笑ってしまいました。
まだまだ絵本ライブは続きます。「これはすいへいせん」と「パンダ銭湯」では司書3名も読み聞かせに加わりました。1ページの言葉が次々に増えていく「これはすいへいせん」。この絵本をいかに詰まることなく読み切ることができるか、1ページずつ順番に読んでいく様子は絵本バトルさながらです!最後の1ページが読み終わった時には会場から拍手がわきおこりました。
パンダ銭湯では亀山さんも司書も、パンダの耳とサングラスをつけ、手ぬぐいを首にかけて登場しました。
大いに盛り上がった絵本ライブのあとはペットボトルを使って全員でゴリゴリゴリラづくりです。ペットボトルをゴリラに見立てて顔をつけ、手をキャップで作ります。ペットボトルのでこぼこした部分をキャップの手でゴリゴリすれば、ギロのような楽器ができました。大人も子どももみんな、思い思いの絵をかいたり画用紙を切ったり貼ったりして工作を楽しみます。
強そうなゴリラ、リボンや蝶ネクタイをつけたおしゃれなゴリラ、かわいらしいゴリラ。1人1人どのゴリラも表情も色も違っていて、個性的でとても楽しいものでした。全員のゴリラが完成したところで出来上がったゴリラを持って、みんなでゴリゴリロックンロールを演奏しました。イベント中に亀山さんが作成されたゴリラは最後にじゃんけん大会をしてじゃんけんに勝った参加者にプレゼントされました。
亀山さんは準備の段階から、司書も大人もみんなで思いっきり楽しんでやりましょうとおっしゃっていて、その言葉通り、大人も子供も関係なく、たくさん笑って、大きな声を出し、思いっきり楽しんだイベントになったのではと思います。
イベント終了後にはサイン会もおこなわれました。子どもたちは最後までいろいろバスやおばけだじょのパネルに夢中で遊んでいて、楽しんでもらえたようでうれしかったです。笑顔あふれるイベントになりました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!