岐阜市出身の絵本作家、わかやまけんさんが2015年にお亡くなりになっていたことが、先日明らかにされました。
岐阜市立中央図書館では、わかやまけんさんの追悼展示「わかやまけんのせかい こぐまちゃん、しろくまちゃんありがとう! 」を児童のグローブにて行っています。
わかやまけんさんの作品はたくさんありますが、「こぐまちゃんえほん」シリーズは特に人気で、長年多くの方に愛されてきたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 私も「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んでもらったあとに母と作って食べるホットケーキは特別おいしく感じ、幸せな気持ちになりました。表紙は鮮やかではっきりとした色合い。こぐまちゃんとしろくまちゃんの姿かたちはシンプルだけどその表情は絵本を眺めるときの気分でいつも違った表情にも見えました。こぐまちゃん絵本を手に取ると思い出す子どもの頃の光景がいくつもあります。
また、わかやまけんさんの功績をふりかえるプロフィールやたくさんの絵本や紙芝居を展示するとともに、こぐま社から提供された印刷見本や「こぐま社50年のあしあと」展で使用されたパネルの縮小版など、ほかではなかなか見られない貴重な資料も見ていただけます。 発売当時の絵本と現在発売されている絵本では、少しずつ絵柄が違っている部分もあって見比べてみると新たな発見ができ、時代の流れを感じることもできます。
もちろん、こぐまちゃんシリーズ以外の絵本や書籍も並び、わかやまけんさんのさまざまな姿を知ることができる、ささやかながら見ごたえがある展示になっています。「わかやまけんのせかい」は9月25日まで児童のグローブにて展開中!ぜひ、足を運んでみてください。