人権イベント『わたしとあなたは同じ色!ほんとうに?』を開催しました。

  • 2017年12月10日

今回は岐阜市立図書館としては初の学生さんとのコラボ企画! 岐阜大学LGBT「にじねこ」さんと一緒に人権について考えました。
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 平成29年11月26日(日)、今年も図書館人権イベントを開催しました。
今年のテーマは13人に1人いるLGBTs(エルジービーティーズ)を切り口に、「多様性」を感じてみようということで、
チェックシートや6色のカードを使ったワークショップを行いました。
参加者は20代~60代と幅広く、当日参加の方いらっしゃいました。お茶とお菓子を前に参加者それぞれの日常でちょっとしたLGBTsを感じる時などの交流をしました。 かんがえるスタジオのガラス越しに覗いてくださった方もたくさんいて、ドキドキのイベントとなりました。ぜひ来年は参加してくださいね。

【LGBTs】
レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、そして、トランスジェンダーの頭文字を取った性的マイノリティーを表す言葉に"s"を付けて、LGBTだけではない、多様なあり方を表します。LGBTX、LGBTQとかLGBTIとか、いろいろ言い方がありますが、ひっくるめて"s"!

【岐阜大学LGBT「にじねこ」】
大学内に居場所が欲しい!という思いから2年前にできたLGBTを通して「多様性」について考えるサークルです。
LGBTだけではなく、ALLY(アライ。LGBTsではない、LGBTフレンドリーな人たち)も参加しています。

ワークショップでは、LGBTsに思いをはせ、さらにじんわりと多様性を感じることを目標にカラフルなワークを3つ行いました。

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ワーク① 赤・橙・黄・緑・青・紫の6色を「男」「女」「?」に分けました。赤は「女」?青は「男」?じゃあ、黄は・・・?
 この2つに分けられない「?」が今回のテーマ、LGBTsです。

私たちの頭には根強く『男女二元論』という仰々しい理論があって、小学校の頃、男女で並ぶ列が違ったり、名簿も別々、男の子の隣の席は必ず女の子が座るのが「当たり前」という方も多いのではないでしょうか。
(最近の小学校は男女混合が多いらしいですね。ジェネレーションギャップを感じます。)

ワーク② 6色のカードの中から好きな色を選び、好きな形・数を記入しました。 カードの色毎に席を移動し、グループになりました。
 当日は紫好きさんがいっぱいいました。
さあ、色と形と数が同じ人は・・・・・・いませんでした。
色・数字・形と条件を限っても、同じになる人がいないように、目の前の人が同じ学校や家庭、社会に属しているからといって、
同じ事を思って、感じているとは言えないようです。

ちなみに、もし色と形と数が同じ人がいたら、運命の出会いだったかもしれないので、少し残念です。

ワーク③ 自分の「からだの性」「こころの性」「好きになる性」について2つの表を作りました。
 
1つ目はワーク①の男女二元論に基づく、男 か 女 の表です。 2つ目はここまでのワークで何でもきっちり2つに分けるという「当たり前」が少し崩れてきたところで、多様性には境目がなく虹のように混ざり合いグラデーションになっていると考えた時、自分の性はどのように表現できるのか、という表を作りました。今まで気付かなかった自分の内面に気付いた人がいたり、いなかったりしました。

最後ににじねこさんからのメッセージでまとめて、イベントは終わりました。


☆にじねこさんからのメッセージ☆

人はみんな違う、違って当たり前 常識や知識で判断せず、目の前の本人を尊重して

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 エントランス周りでは、にじねこさんのオススメ本や関連図書を展示しています。
12月25日(月)までですので、ぜひ足をお運びください。人権イベントは毎年違うテーマで行っています。
このテーマが見てみたい、最近のトレンドはこれだよ!等のご意見お待ちしております。