ぼくのわたしのショートショート発表会選考作品が決まりました!

  • 2018年10月 1日

こんにちは。
ぼくのわたしのショートショート発表会(通称ぼくわた)担当者です。

開館記念イベントとして始まった当イベントもおかげさまで4回目となりました。毎年中高生たちの作品をいの一番に読むことができる、私にとって新型iPhoneの発表よりも楽しみにしているイベントです。今回応募いただいた作品数はなんと114作品。予想を大きく超えてきました。これまでで一番多かったのは第2回の68作品ですから過去最多を大きく更新しています。中高生の皆さんの関心が広がってきていると思うと本当にありがたいです。

さて今年もこの中から「ぼくのわたしのショートショート発表会」で発表してもらう作品を選考すべく、東京は神田神保町の集英社さんに行ってまいりました。あの鳥山明先生やさくらももこ先生も出入りしたであろう由緒正しいビルに入りますと、入り口近辺で「ジョジョの奇妙な冒険」の展示コーナーがどーんと。ジョジョ世代の私は足を止めてオラオラとみていきたかったのですが、約束の時間が迫っていましたので泣く泣くスルーしました。

今回朝井さんへの手土産にお持ちしたのは三輪の日本酒「達磨正宗熟成三年」。古酒の中では比較的飲みやすく、それでいてまろやかな味わい。岐阜らしい手土産をと思いお持ちしました。こんな重いものを手土産として朝井さんに押し付けてしまうことに少々の罪悪感を覚えましたが快く受け取ってくださいました。

さっそく朝井さんと担当編集者さんと私の3人で打ち合わせを始めます。3人で打ち合わせといっても私は「なるほど~、なるほど~」と呆けた顔で言っているだけなのですが、なにしろ114作品ですので選考にも時間がかかりました。今回8作品を選考しましたが本当はもっともっと紹介したい作品がたくさん。例えば「ぱんつくったことある?」という問いに対してどう答えるのが正解なのかということを延々考えるというだけの小説を書いてくれた女子中学生がいて、すごくどうでもいいことなのに最後まで気になって読んでしまいます。「鉱石を喉に詰まらせ」という作品は非常に文章が上質で、彼にしか書けない世界観を描いています。岐阜や愛知だけではなく東京や神奈川、群馬といった遠方からも応募がありました。正統派のショートショートらしい淡々とした作品や人間の内面を暗喩的に表現した作品、ホラーや青春もの、SFなど、バラエティに富んだ作品群でした。特に十代ならではの題材や表現がある作品は目を引きましたね。今回打ち合わせに3時間もかかってしまったのですが、朝井さんも編集者さんも終始笑顔で話しておられました。みなさんの作品を肴に楽しく話をさせていただきました。もちろん古酒は飲んでませんよ。念のため。

そんな中から朝井さんが選定した8作品はこちら。(五十音順)
「感情カメレオン」
「コンテスト」
「自分にとっての楽園」
「日曜日の消し方」
「正夢彼女」
「虫」
「唯一無味」
「床下」

とてもレベルの高い作品たちです。「コンテスト」とは果たして何のコンテストなのか。「床下」にはいったい何が!?知りたい方は是非10月27日(土)開催「第4回ぼくのわたしのショートショート発表会」にお申し込みください。待ってます!→観覧申し込みはこちら

また、イベントでは今回選ばれなかった作品も含めて114作品を収録した作品集も配布しますので、その他の作品が気になる方もぜひお越しください。はたして「ぱんつくったことある?」という質問に対する正しい答えはあるのでしょうか。