4月21日(日)、岐阜市立中央図書館の展示グローブに、新しい本棚が登場しました!
当日は柴橋市長や子ども司書たちによる本棚のお披露目会が行われました。
本棚の全貌は当日まで白い布に包まれてヒミツ。どんな本棚なんだろう?とカウントダウンに期待が膨らみます。
お披露目会が始まり、柴橋市長、吉成館長と子ども司書たちによって除幕され本棚が現れると、そこに広がっていた世界に、お披露目を待っていた方々から「わぁ~!」と歓声が上がりました。
共読は誰かと分かち合う楽しい読書の合言葉。自分一人でじっくり楽しむのもいいけれど、語り合い、シェアすることで新しいワクワクが見えてくる、そんな想いでこの本棚はできました。 外側は『社会とつながる窓』のような役割を果たす、「みんなでシェアする共読本棚」になっています。今までイベントなどでこの図書館を訪れてくださった、つながりのある作家さんたちの本を置いてあるコーナー、柴橋市長や早川教育長がYA世代におすすめしたいコーナー、そして、子ども司書たちが選んだ"私の大切な一冊"。
面によってそれぞれ違う世界が広がっていて、どの面を見ても『みんな』が持ち寄った1冊が、ワクワクする世界を届けてくれます。
黒板に思いを描いて誰かと共有することもできます。
子ども達も、自分にとっての大切な一冊や自分の将来の夢などを
自由に描きました。
そしてこの本棚、中に入ることができるのです。
『ようこそ内的(インナー)宇宙(スペース)へ』の言葉の通り、
靴を脱いで一歩中に入るとそこは別世界。
カンチョーの『内的宇宙』が広がっています。
中ではだれにも邪魔されたくない、
こっそり読みたい1冊を自分だけの世界に浸りながらじっくり楽しめます。
中には黒板やヒミツの引き出しなど、仕掛けがたくさん。
何が出てくるかな?
子ども司書たちも、「ここ、1日こもっていられそう!」と楽しそうでした。
お披露目会では、柴橋市長も子どもたちも、自分たちが選んだ本を紹介しあいました。 市長からは高校生の時に一番心に響いた1冊や、30代になって、政治家として一番苦しかった時代に読んだ1冊など、今の中高生に薦めたい本について語ってくださいました。読書は生きる糧、迷った時の道しるべになってくれるもの。この本棚に並んだたくさんの本を共有し、種をまいていってほしいとの言葉に子ども達も聞き入っていました。また、子ども司書たちも3名の中学生が自分の大切な1冊を紹介。自分の言葉で思いを語りました。
お披露目会が終わってからも市長と子どもたちは会話を楽しみ、終始やわらかい雰囲気でした。
そしてこの本棚にはまだまだ秘密が・・・!
この本棚、なんと3つに分かれ、さらにその一部分を取り外して持ち運ぶことができるモバイル型の本棚なのです。
これからは取り外した本棚を中学校に持って行ってワークショップをしたり、天気のいい日には外に持って行って野外読書会をしたり、なんていう夢も広がります。
秘密基地のようなワクワクするこの本棚を通じて、多くの人が言葉を交わし、本を通じたたくさんのつながりが生まれていけばいいなと思います。
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現在、この「どこにもない本棚」の愛称を募集しています。詳しくはこちらまで。