新型コロナウイルス感染拡大防止措置を受けて、大勢の人が集まるイベント等は自粛され、外出もままならない日々が続いています。
感染に注意して生活しなければいけませんが、「楽しさ」は忘れたくありません。こういう時こそ、気持ちをやわらげる文化や娯楽の大切さを感じます。
今、できるだけ明るく楽しく過ごすために図書館は何ができるのか考え、発信していきたいと思います。
~春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて 紫だちたる雲の 細くたなびきたる~
これは「枕草子」一節で、美しいグラデーションを描きながら真っ黒な闇から、ゆっくりと明るさが加わっていく曙の空のさまがうたわれています。
新しい時代や文化の到来という意味でも「曙」という言葉が用いられるのは、時代や文化もある日突然、様変わりするのではなく、少しずつ移ろっていくからなのでしょう。
もし、今が夜明け前の闇の中にいるようだと感じた時は、曙の空を思い出してみませんか?ゆっくりとでも確実に夜明けはやってきます!