2月25日(金)、長良川大学講座「読み聞かせ教室」を開催しました。
ご家庭での読み聞かせについて、講義と実践で学ぶ二回連続講座が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症対策のため、残念ではありますが日程を変更し、Zoomによるオンライン講座のみの開催となりました。
今回、講師としてお招きしたのは、東海学院大学短期大学部教授・杉山喜美恵先生です。これまでに開催された「読み聞かせ教室」でも、講師としてぎふメディアコスモスにお越しくださっている杉山先生ですが、今回はZoomでの開催ということで、モニターの向こうからお話を聞かせてくださいました。講師の先生も参加者の方々も皆が画面上に集う、オンライン講座ならではの光景が広がる中、読み聞かせのあるべき姿やもたらす作用、おすすめの絵本などについていきいきと語る杉山先生。参加された皆さんも、一生懸命に耳を傾けていらっしゃいました。
お話の中で印象的だったのは、絵本と関わる上での大原則として挙げられた「絵本と関わる時間を楽しいものにする」という言葉です。幼い子どもは特に、楽しいこと、やりたいことに興味が向きがちです。ひるがえって、一度「いやなこと」だと印象づくと、その対象にさわらなくなってしまう可能性があるとのこと。そのため、絵本とふれあうときは子どもの探求心や興味を大切にすること、また大人の方も、絵本を通じて子どもとの対話を楽しんだり、何度も読んでいる絵本から新たな発見をしたりと、親子で絵本との関わりを楽しむことが大切であるとのお話を聞き、なるほどと腑に落ちる思いでした。
オンライン講座という変則的な環境ではありましたが、参加者の方々からは好意的なご意見も多くいただき、ホッとしています。楽しく、ためになる講座をしてくださった杉山先生、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。