8/11(金・祝)と8/12(土)の両日、踊るスタジオにて「長良川大学講座 声で世界を表現しよう!~なみ悟朗さんといっしょに朗読を~」と題して、今年度第1回目の朗読教室を開催しました。8月11日は花火大会の日でした。広島や京都から花火大会を見に来た方々が当日参加していただけたという、不思議なご縁のもとに開催した朗読教室となりました。
講師の、なみ悟朗さんは、岐阜市にある『劇団はぐるま』の理事長です。
絵本『クジラちゃんみて、みて、ぼく、とぶよ(灰谷健次郎/文,高畠純/絵 クレヨンハウス)』を朗読する前に「くじらってどれくらいの大きさ?」 「じゃあ登場するコバンザメ」は?」 と絵本に描かれている情景(距離感や方向も含めて)をイメージできるように導いていかれます。
「台本を読まないで!台本に書かれた言葉の裏にある世界を想像してみて!」
「文字を上手に読もうとしないで。文字を読むのではなく、自分がくじらになって、その状態に言葉を乗せる...。」 といったアドバイスが飛びました。
最初は戸惑っていた参加者の方々も、なみ先生のパワーにぐいぐいと引っ張られ、なごやかな笑いに包まれた朗読教室となりました。文字を上手に読むのではなく「自分がどれだけ楽しく開かれていくか、どれだけ絵本の世界を味わえるか。」といったことを第一にした朗読は、自分の心が開放されていき、心の中に新しい風が吹いてくるような素敵な感覚でした。
両日とも、突然の参加のお誘いに気持ちよく応じてくれた来館者のみなさん、声優になりたいとの希望のもとに参加してくださった方、そしておおらかで楽しい話術でみなさんを朗読の世界に導いてくださった講師のなみ悟朗さん、本当にありがとうございました。