今年も『本de子育てカフェ~中高生編~』が2024年8月9日(金)に開催されました。
今回の講師は、映画化もされた『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』を描かれた漫画家の宮川サトシさん。なんと岐阜市のご出身なんです。岐阜市立図書館の東部図書室にも、子どものころに通われていたそうですよ。
実は令和3年度に開催する予定だったのですが、コロナの影響で中止となってしまい、参加される方、スタッフ一同も待ちに待った開催となりました。
当日参加の方も多くいらっしゃり、会場は満員!大盛況でした。
講演のタイトルは「夢なんて後付け、結果論でいい。」
どうしてこう思うに至ったのか、これまでの歩みを学生時代からお話しいただきました。
大病を患って闘病をしたり、お母さんを亡くされたり、ここまでくるには本当に色々なことがあって、もやもやしながらも「このままでよいのか」「何ができるのか」たくさん迷いながら、悩みながら進んできた道。
夢ってこんな感じでもいいんじゃない?宮川さんだからこその言葉に、参加者の方からは、「夢へのハードルが下がった気がしました。」との声もありました。
講演のなかでは、背中をそっとおしてくれるような素敵なお言葉がたくさんありました。
自分には『才能』がないからあきらめる。という言葉に関しては、
「『才能』とは、続けたかどうか。あの人にあって、自分にはないなんてことはない。才能より大事なのは、続けて続けて完成させること。出来上がったものが60点でもいい。大会に出るためのチケットを得るために、スタートラインに立つために、完成させなくては始まらない。」とのお言葉を。とても心にしみます。
もやもやした時のアドバイスもいただきました!
「もやもやしたときはその気持ちを言語化してみること」
宮川さんは、9歳・4歳のお子さんがもやもやしているときに、「知っている言葉で、自分の言葉で話してみて」と伝えているそう。うまく言葉にするのが難しいときは、ピアノのおもちゃをバンバン叩くなどして音楽で気持ちを表現することもよいそうです。
また、「悲しいとき、行き詰ったときには、その感情を紙に書いていくことで心が楽になる。」ということも教えていただきました。実践したいことばかり。
講座の最後には、受付時に参加の皆さんから募った質問にもお答えいただきました!いくつかをご紹介します。
Q.画家って大変?
A.キツイ!わざと何もやらない日を作ったりする。そういう日があったっていい。
Q.毎日YouTubeを見ることしかないのですが、やりたいことを見つけるには?
A.普段見ないような、他のYouTubeを見てみたら?そこから夢につながるかも。好きなことの真逆を攻めてみるのもよいのでは。
Q.将来の夢がありません。友達には「早く決めた方がいいよ」と言われてしまいました。
A.友達はたまたま夢が決まっている人。今は好きなものを時間が許す限り追い続けていたらいいと思う。自分も中学生の時は夢なんてなかったよ。
参加者の悩みを宮川さんの言葉で、一つ一つ丁寧に回答していただきました。
皆さんにとっても楽しいひとときになったようで、スタッフ一同も大変嬉しく思います。
宮川サトシさん、素敵なお話をありがとうございました!