第11回ショートショート発表会を開催しました!
ブログ2025/11/11
11月2日(日)に第11回ぼくのわたしのショートショート発表会を行いました。中高生たちが自作のショートショート作品を朗読し、小説家の朝井リョウさんにコメントしていただこうというこの企画。昨年に続き朝井さんと同じく岐阜県が誇る小説家の中村航さんも講評者としてご参加くださいました。
当日は152点の応募作から朝井さんと中村さんが「この作品を書いた人に会ってみたい!」と選んだ8人がメディアコスモスに集まり、自作のショートショート作品を朗読。どの作品も渾身の力作で読み応えのあるものですが、朗読は文章で読むのとは違う魅力があります。![]()
「今回は中学生がアツかった!」とたびたび口にした朝井さんと中村さん。「こんなに書ける中学生がいるものなんですね!?末恐ろしい・・・!」とおふたりともとてもうれしそうだったのが印象的。発表者の中には「来年も必ず応募します!」とステージ上で決意表明する子もいました。高校卒業まで応募することができるこの「ショートショート発表会」、彼ら、彼女らの進化をこれから見届けることができるかもしれない、と来年以降が今から楽しみです。![]()
発表会が終わった後は朝井さん、中村さんと発表した8人との交流会。朝井さんがお持ちくださったおいしいお菓子をつまみながらのゆるい雰囲気で自由に質問できるという発表者にとっては夢のような時間です。
交流会の場で話題に上がったのは昨今の生活に欠かせないものになりつつある生成AIについて。明確な答えがあるものはAIにもできる。それを使って生活が変わっていくことは悪いことではない、としたうえで、だけど「AIが『書きたい』と思うことはないからそこが違いかな」と朝井さん。「誰にも頼まれていないことを「書く」ことは人間にしかできないから」という言葉が心に残りました。誰に頼まれていなくても「書きたい」という思いを持ち、それを実現できるのは今を生きている私たち生身の人間にだけ与えられた特権なのかもしれません。これからもたくさんのYA世代の子どもたちがその特権を生かし表現し続けることを応援できる岐阜市立図書館でありたいなと思いました。
ご来場いただき、子どもたちにエールを送ってくださったみなさま、ありがとうございました!