館長ブログ ここで何が起きているのか。私が伝えたいこと

  • 2015年9月21日

 本×まち フェスタ 初日。第1回「ゆっくり、のんびり、ぎふで暮らそう」が始まりました。

 開演前にアンドリュー・デュアーさん(東海学園大教授・幼稚園長)が持参してくれた動画を見せていただきました。紙で立体で作ったにわとりとひよこがぴょこぴょこと画面上をユーモラスに動く。「えっ、これアニメーションなの?」と彼に聞くと、にやっと笑って(私の主観ですが)「いいえ、実写ですよ」ときっぱり。何とも可愛いのです。目もくちばしも。ということでその場でトークショーの構成はこれを入れることに変更。

 私も、急きょ森と風のがっこうに来た小2の女の子が描いたえほんを画面に映して読むことに(私がなんとみみずコーチョーとして登場。いつかみなさんにお見せしたいです)。

 ニワトリの親子が画面に映ると前列に居た男の子の目が釘付けになりました。そしてほどなく、動きに合わせて、舌でリズミカルに音を鳴らし始めたのです。フリージャズのセッションみたいに。私は森の中で子どもと遊ぶ画像を、デュアーさんはカナダの森のサマーハウスで親子で遊ぶ画像を繰り出しました。会場の空気感はぐっと親密さを増していきます。震災の話も交えながら、子どもにとって、遊びが、自然が、空間がどれほど大切なものなのかを二人で話しました。



途中さすがに飽きて、カーテンにくるまって遊びだす子どもも(おとなの話ですので)。

うるさく思う方もいたかもしれません。でもいいんだよと、私は思うのです。子どもたちはその場に流れるどこか親密なあたたかい空気感を無意識で感じ取っていたのだと思うからです。その場にいた多くのおとなもそう感じていたのだと思います。



有名人が講演することよりも、今はここ岐阜で愉しそうに暮らしているひとを図書館を媒介につないでいきたいと考えています。

第2回目は11月3日です。こんどはどんな話が飛び出すのか。私にもわかりません。よかったら来てみてください。

くじら紙飛行機