10月11日(日)、岐阜県出身の直木賞作家である朝井リョウさん参加のイベントを開催しました!岐阜市の中高生が書いた短編小説60件の応募作品すべてについて、あらかじめ朝井さんに目を通していただき、選ばれた8作品の発表会です。
発表は作者である中高生自身による作品の朗読から始まりました。多くの観衆の中でとても緊張した様子でしたが、自分の言葉でしっかりと伝えてくれました。
その後朝井さんのコメントに移るのですが、ひとつひとつの作品を細かく読み解いて、とても丁寧に答えてくださいました。作者のみなさんに対しても「ここの表現は狙ってやったんですか?」「小説はよく書いているんですか?」と聞いてくださったり、「作品を読んだ時からどんな方なのか気になっていた。会えて光栄です。」「とても初めての小説とは思えない。これからも書き続けてください。」などの言葉をかけてくださいます。時にユーモアを交えながら、気さくに話してくださる朝井さんに、作者のみなさんの緊張もほぐれ嬉しそうな様子でした。
朝井さんからは岐阜市内の中高生という限られた募集対象の中で多くの作品が集まり、そこがまず嬉しかったとおっしゃっていました。また、今は検索したらすぐに答えが出てくる時代ですが、たとえばこうして小説を書いてみることで「頭で考える難しさ、大切さ」を得ることができ、それが将来自分を助けてくれる武器になるとみなさんにエールを送っていただきました。
イベントが終わった後は朝井さんの小説にサインをいただき、参加してくれた8名の作者にお渡ししようと思っていたのですが、サインにとどまらず一人ひとりに向けたコメントをびっしりと書いていただきました!朝井さんの優しさや誠実さを最後まで感じました。
発表での朝井さんのひとつひとつのコメントや発表後の質疑応答に、表現方法や着眼点がさすが作家!と思う場面がいくつもありました。今回の報告はひとまず終わりますが、そういった細かい部分もみなさんにお伝えできたらと思います。
観覧いただいた皆様からのご意見も大変好評で、毎年の恒例イベントとしてほしいとの声が多く聞かれました。