人権イベント『オトナの常識?コドモの非常識?「どうつきあう?ケータイ・ネット」』を開催しました!

  • 2015年12月17日

12月6日、人権イベントを開催しました!
テーマはオトナの常識?コドモの非常識?「どうつきあう?ケータイ・ネット」です。

2部構成になっており、第1部は、チャイルドラインで理事をつとめるなど、さまざまな活動に参加されている原美智子さんを講師にお招きし、聞き手役の館長と対談形式で行われました。原さんがこれまで、子供たちから受けた相談を基にお話されているため、どれもリアリティがあり、特にLINEいじめについてのお話の中で、「ことばひとつでその子の人生を変えてしまう」というのが印象的でした。館長も、「誰とでも仲良くしなければいけないという呪縛があるのでは。気持ちの合わない子だっている、距離感をもつことも必要。」と友達同士の関係についてコメント。学校で毎日会っているのに友だちとSNSでしか会話ができない子や追い詰められ学校へ通うことができない子がいる中で、図書館はそういった居場所を見つけられない子どもたちの居場所を作っていきたいと思いました。

第2部では、KDDIの木崎洋さんを講師にお招きし、実際に起こったSNSを使った問題を、動画をみながら解説してもらいました。飲食店でバイトをしていた高校1年生が、不衛生な写真をネットにあげたところ、自分の名前はもちろん、住所までばれただけではなく、多額の損害賠償金を請求され、その後の就職もこのことが原因で内定を取り消されることになった。軽い気持ちでふざけたことがここまで大事になるのかと、個人の「情報発信」の持つ力を知りました。その他に、別れた恋人が、他人に見られたくないような写真をネットにあげる、リベンジポルノなど、SNSが発達した現代だからこそ起こる問題を学びました。

こどもにとっては友達など周りの人とつながれる必要不可欠なSNS、でも危険が多そうで使わせるのは心配という親、双方それぞれの意見があると思います。しかし、SNSのある世界が常識の今、便利に利用していくには、情報発信について、ことばについて、正しい知識をもつことが必要だと思いました。

20代から60代以上、また、子連れのお母さんも参加してくださり、幅広い年代の方が集まったイベントになりました。メモをとられている方もおり、みな熱心に聞いていた姿が印象的でした。来年も開催します。次回はぜひご参加ください。

人権イベント