「第4回カンチョーとヒミツのおさんぽ」を開催しました!

  • 2016年1月20日

12月10日、「第4回 カンチョーとヒミツのおさんぽ」を開催しました。テーマは賢治さんになってみる。セロ弾きのゴーシュのおはなしと周辺おさんぽ」です。

まずは自己紹介をして早速おさんぽにでかけます。外の広場でだるまさんがころんだなどで遊んだあと、瞬間劇場をします。瞬間劇場は館長が出したお題を、体を使って一瞬で表現する遊びです。まずは2人一組になり、館長が「ナイフとフォーク!」や「花と花瓶!」などお題を出したものを5秒で表現します。花と花瓶では花役にぎゅっとしがみつく花瓶役の子がかわいかったです。2人組で何度かやったあとは全員を2グループに分け、総勢10人で一つの劇場を作ります。「家が火事になった!」や「銀行強盗」などのお題を、館長がカウントする10秒のうちに表現します。他の人ともアイコンタクトしながら、一瞬のうちで自分が何になるか考えて表現する瞬発力が問われます。ちょっと難しいですがとても楽しいですよ。これをやると、知らない人とも距離がぎゅっと縮まります。

おさんぽ1 おさんぽ2
瞬間劇場「ナイフとフォーク」

瞬間劇場「銀行強盗」

おさんぽから帰ると、今度は宮澤賢治の「セロ弾きのゴーシュ」で劇場を作ります。実は前半は遊びに見えて、これのための練習だったんです!セロ弾きのゴーシュの一場面を館長が朗読するので、それに合わせて場面を表現します。お父さんやお母さんにはゴーシュと、家や畑などを表現してもらいます。中でも「こわれた水車小屋」を表現したお母さんの、見事に傾いたこわれっぷりが素晴らしかったです。
また、子どもたちには猫をやってもらいました。「ねこはかたをまるくして目をすぼめてはいましたが口のあたりでにやにやわらっていました。」という場面も忠実に再現してくれます。実際にやってみると、みんなつい笑ってしまいます。「インドの虎狩」を聞いた時の大暴れっぷりも全力でやってくれました。

一度どんなことをやるかわかったら、今回のスペシャルゲスト・チェリストの北村さんが登場!実際に「インドの虎狩」の場面でこの曲を引いてもらいながら二回目をやります!(実はこのイベントの最初から参加してくださっていて、瞬間劇場なども一緒にやっていました。)「インドの虎狩」の場面でチェロの音が始まると、みんな劇中なのを忘れてつい動きが止まってしまいます。「目やひたいからぱちぱち火花を出し」とあるのですが、チェロの低い音が響き、迫力のある曲でした。劇場が終わった後は、「セロ弾きのゴーシュ」に出てくるシューマンのトロメライなども弾いてくださいました。とてものびやかで綺麗な曲です。以前鷹と鷹匠さんの前でチェロを弾いたことがあり、鷹が羽づくろいを始めたので鷹匠さんがびっくりしていた、という話もお聞きしました。この心地よい音には動物も癒されるんですね。

おさんぽ3

「セロ弾きのゴーシュ」実際のチェロ付きです!

終わった後はみんなで振り返りをします。最後のおさんぽなので、今までの回も含めゆっくりと話をきいていきました。子ども達には難しいセリフもありましたが、とても楽しかったそうです。また、劇で再現したことによって、話の流れを追うだけでなく宮沢賢治の描写をじっくり感じることができ、これから読み聞かせなどをするときに読み方が変わりそう、とおっしゃっていたお母さんもいました。
その後は外でお茶をしたり、北村さんが持ってきてくださったチェロを実際に触らせてもらったりしました。実際にひいてみると音が体に響き、とても気持ちが良かったです。

おさんぽ4

小さなチェロに触らせてもらいました!

全4回のおさんぽも、今回で一旦終了です。が、振り返りでも「とても楽しかった」「他にも参加したいお友達がいた」「次年度もやってほしい」という声もいただき、また来年度、みなさんとおさんぽしたいと思っています。私たち職員も、みなさんと一緒に遊べて楽しかったです。参加してくださったみなさん、ありがとうございました!