こんにちは。当イベント担当者です。
さてこのイベント、会場は小さめですしあまり目立つスタジオではありません。しかしこのイベントは図書館にとってはどうしてもやりたかった肝いりイベントなのです。まちなかの図書館、市民協働の図書館である当図書館でこれに触れないわけにはいきません。
「まちライブラリー」とはなにか、みなさんご存知ですか。
病院やお寺やカフェなど、まちかどに本棚を置いてみんなで本を持ち寄ります。そうして持ち寄った本で小さな図書館をつくるのです。本には感想カードがついていて、それぞれが感想を書いてそれがどんどん繋がっていきます。そうして人の輪が出来上がっていく仕組みです。こうした仕組みは全国で170箇所以上にもなるとのこと。
講師の礒井純充さんはこの「まちライブラリー」を提唱した方で、あの森ビルでまちづくりにかかわってこられた方です。まちライブラリーのこれまでの事例のほか、具体的に活動を始める人のためのノウハウなども交えてお話しいただけました。あっという間に90分が終わるかと思われましたが、最後に設けた質疑の時間が終わりません。みなさん聞きたいことがたくさんあるみたいです。この参加者の中からもしかしたらまちライブラリーが始まるかもしれないと思いました。
これは講演会ではないところで礒井さんからお聞きした話です。
曰く、近頃テレビよりもYouTubeを観ている人が増えてきているのはなぜか。
それは利用者自身が動画を作っているからだそうです。「まちライブラリー」はまさに図書館の司書ではない、市民自身が作る図書館です。YouTubeやニコニコ動画のように、プロフェッショナルでない一般の人がみんなでつくっています。
岐阜でもそんな動きが始まることを期待しましょう。われわれ公共図書館も負けてはいられません。