「テニテオ並木を眺めながら読書会」

  • 2017年8月25日

みなさんはメディアコスモスで定期的に開催されている読書会をご存知ですか?
その名は「並木道読書会」。
窓から「テニテオ並木」を眺めながら、同じ本をテーマに「感想」や「作品に対する想い」を自由に語り合う会です。
このイベントは「ぎふライブラリークラブ」という、図書館大好き委員会が企画・運営しています!
8月6日(日)、3回目となる並木道読書会が開催されました。

今回のテーマ本はこうの 史代さんのコミック『この世界の片隅に』と池井戸 潤さんの小説『空飛ぶタイヤ』です。9名の参加者が集まりました。

最初に、全体で簡単な自己紹介。「メディコスや図書館が好きでよく来ている。今回このイベントを知ってはじめて参加してみた。」「身近でバスのタイヤが外れる事件があり、人ごととは思えず『空飛ぶタイヤ』を読んだ。」「前回の並木道読書会で『3月のライオン』を知って読んだ。また色々な本をおすすめしてもらいたい。」「岐阜で開催されている読書会を調べていたら見つけた。」など、みなさんが参加された理由も紹介されました。その後2つのグループにわかれて、それぞれのテーマ本について語り合いました。

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『この世界の片隅に』は昨年アニメーションの映画化もされ、ロングランヒットで話題の作品です。
-主人公すずは、広島から軍港の呉に嫁ぎ、戦争で配給物資がだんだん減っていく中でも、工夫を凝らして毎日の暮らしを積み重ねていました...-
「戦争と日常の境目がない。日常と戦争が繋がっているこわさ。」、「ささやかな日常をきっちり描くことで、戦争で無くしていったものがわかる。」「日本の昔からの美しい風景が描かれている。」「戦争・原爆を題材にした作品は手に取りにくいけど、この本は絵が柔らかく読みやすい。」「夢と現実が混ざり合っているところがあって、ファンタジーでもある。」などと会話が弾んでいました!

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『空飛ぶタイヤ』は、-走行中のトレーラーのタイヤが突然外れて歩いていた親子を襲った。車の整備不良ではなく自動車会社のリコール隠しを疑い、戦い続ける運送会社の社長・赤松...。- 
「エッセイには池井戸 潤は小さいころから本が好きで、江戸川 乱歩が特に好きだったと書かれていた。」「『下町ロケット』で直木賞を受賞した。」「読み始めたら面白かった。良い本に出会えた。」「池井戸作品は逆転勝利がポイント。安心感がある。」など...。他にも好きな登場人物や好きなシーンについて話が膨らみました。

みなさん思い入れたっぷりに語り、聞き、テーマ本の話にだけでなく、関連した本や映画の紹介もされるなど大いに盛り上がりました。

本の読後感を誰かと語り合うことは、新たな発見があって驚いたり、共感してうれしくなったりするなど、一人では生まれることのない、さまざまな感情を味わうことができます。

次回の並木道読書会は、10月1日(日)午前10時~11時30分 ぎふメディアコスモス1F おどるスタジオにて開催します!
・『桐島、部活やめるってよ』 朝井 リョウ / 集英社 
・『九十歳。何がめでたい』 佐藤 愛子 / 小学館
・『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 松岡 圭祐 / 講談社
・『BUTTER』 柚木 麻子 / 新潮社
・『関ヶ原』 司馬 遼太郎 / 新潮社
第4回のテーマは上記の5作品です。どれかを読んだことがあればどなたでも参加できます。お気軽にお申込みください。第4回の読書会は、9月28日(木)17時 申込締切です。