地域読み聞かせボランティア育成講座を開催しました

  • 2020年2月27日

 2月11日(火・祝)、「地域よみきかせボランティア育成講座 ~おはなしを楽しく~」が開催しました。   
 「地域よみきかせボランティア育成講座」はボランティアで読み聞かせ活動をされている方や、これから読み聞かせボランティアをしてみたいと思っていらっしゃる方、読み聞かせに興味のある方を対象に、読み聞かせの基礎を学んでいただく場として企画されました。昨年から始まった講座で、今回で4回目となります。

 講師としてお招きしたのは、「おはなしおばさん」として親しまれている藤田浩子さん。藤田さんは、幼児教育にたずさわられて60年、短大・専門学校の幼児教育科や各地の幼稚園・保育園・図書館等で若い人たちにわらべうたや手遊びを伝えておられるほか、子育て講演会を行っていらっしゃいます。また、数々の著書を出しておられ、岐阜市立図書館にも藤田さんの本がたくさんあります。


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 今回はそんな藤田さんが、いろいろな素話や手遊び、面白い小道具の使い方などを教えてくださいました。
 講座では、受講者の皆さんも一緒に参加しながら手遊びを練習。隣の席同士でペアを組み、実践しながら学びました。また、素話についても教えていただきました。素話は、何回も同じパターンのくり返しがあることが特徴。藤田さんは、子どもはこのくり返しが大好きなので、省略しないでお話してあげてほしいと語られました。実際に藤田さんの素話を聞かせてもらうと、大人でもくり返しの場面がとても楽しくて、省略しないことの大切さがよくわかりました。司書の私たちも、くり返しが続くと子どもたちが飽きてこないかしら...と心配になってしまうこともあるのですが、藤田さんのお話を聞いて、自信を持ってくり返そう!と思えました。


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 小道具を使ったお話を実演する場面では、大人に混じって男の子も演者として参加してくれました。お母さんと一緒に講座を聞きに来てくれていた男の子。実は、講座の始めのころは前に出るのを断っていたのですが...。中盤からは藤田さんのお話の小道具をよく見ようとだんだん前に移動し、最後には藤田さんのお手伝いもしてくれていました。
 そんな心温まる光景とともに、藤田さんの卓越した語りの技術と魅力、温かいお人柄を感じる講座となりました。(がんばって演者を務めてくれた男の子にも、感謝です!)

 藤田さんの素話、手遊び、小道具などどれも素晴らしく、参加してくださった方々は講座終了後も名残惜しそうに藤田さんにお話をきいていました。
 とても楽しい講座をしてくださった藤田さん。またぜひ岐阜市立図書館にお招きできたらと願っています。

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