はやみね先生、夢の入り口ってどこですか?~本de子育てカフェ 児童編~開催しました

  • 2021年8月22日

 今年も、子育てに奮闘するみなさんを応援するイベント「本de子育てカフェ」児童編を2021年8月8日(日)に開催しました。コロナ禍でなかなかイベントが出来ない中、無事に開催できたこと嬉しく思います。
 講師は2019年以来2年ぶりのはやみねかおる先生。はやみね先生は、最近映画化された 「都会(まち)のトム&ソーヤ」など、児童向けのミステリーを書いている、子どもから大人まで魅了し続ける作家の1人です。今回、はやみね先生がお話しされた中でいちばん印象的だった『夢』のはなしを紹介します!

 はやみね先生は「夢が見つからない場合どうすればよいか」という質問に「夢がないということにプレッシャーを感じることはない」と回答。まずは、面白いことを探すと良いそう。先生の場合は「洗濯物」「草刈り」「マラソン」で、例えば、洗濯物はどこに何を干したら乾くのがはやいか考えながら干すと楽しいんだとか。このようにどんなことでもやり方を考えながら工夫すると面白くなるそうです。ただし、ひとつだけ考えちゃいけないことは、やらない言い訳を考える事。この言葉は、今回の講演で一番ハッとさせられる一言でした。

 また、はやみね先生は教員時代の話にも触れました。教師になったら、小説は書かないと決めていたのに、授業の余り時間に、子どもたちに物語を黒板に書いて聞かせるようになったそうです。物語の展開は子どもの反応をみて決めていたんだとか。今も子どもに話すように書いているとおっしゃっていたので、教員時代の経験は、先生や子どもたちにとって大事な思い出なんでしょうね。

 講演の終わりには、参加者からの質問に、時間が許す限り回答をして頂きました。ある学生からの「将来が不安な高校時代の今、読むべき本・つけるべき力は?」という質問に対し、「不安を紛らせる為なにかをするのはいいこと。書店や図書館に並んでいる本を手当たり次第読むといい」と力強いお言葉をいただきました。

 今が一番幸せだとおっしゃったはやみね先生。そんな先生が書くからこそ、小説のキャラクターが生き生きと見え、ファンをより夢中にさせているのかもしれません。はやみね先生、未来が明るくなるようなお話をありがとうございました。また、お話を聞ける日を楽しみにしております。

本de子育て-はやみねかおる①_s.JPG本de子育て-はやみねかおる②_s.JPG