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 2021年3月27日(土)に作家と語ろう㏌岐阜を開催しました。今回は、「物語を紡ぎ続けること」と題して、愛知県名古屋市出身の大島真寿美さんをお迎えしました。  今回のイベントは参加者のみなさんだけでなく、図書館に来館されたみなさまからも質問を事前に募集しました。ご協力いただいたみなさまありがとうございました。

 2019年に『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で直木賞を受賞されたことは記憶に新しいと思います。この本は文楽の作者、近松半二を主人公にした小説です。 書くきっかけは、大島さんの歌舞伎好きを知る担当編集者さんが、好きなら書いてみたらいかがですか?と言ったこと。「好きと書けるは違いますから...。もともと書く気がなかった」そうです。でも、「その担当者さんが私の知らないところでみんなに、大島さんの次回作、歌舞伎がテーマらしいですよともう言ってしまってて...」書くしかなくなったそうです。そんな秘話があったとは!その敏腕(?)担当編集者さんがいなければ生まれなかった作品ですね。実は、構想中は「妹背山団子」と呼ばれていたそうですよ。妹背山婦女庭訓を題材にした短編を重ねた作品になる予定だったんです。 でも、この話、歌舞伎ではなく文楽のお話です。歌舞伎の演目として見ていた「妹背山婦女庭訓」、 元は文楽作品です。作品を知るために見た文楽で、ずぼっと沼にはまったそうです。そしてこれなら「書ける!」と思った大島さんは連載に取り組むことになるのです。
 
 大島さんは「書ける」と思って1行目を書き始めたら、一文一文を重ねていって最後の一文に向かって書き進めると言います。この物語がどのように進んでいくのか読みたくて書いているとおっしゃいます。物語が進めなくなったときは、積み重ねた文章のどこかが誤っているのだそうです。そして、最後の一文を書くと、その世界は終わりになるそうで、自分の作品のキャラクターになれるとしたら誰になりたいかとの質問もよくあるそうですが、「私、作品を書いたらもう忘れるというか干渉しないので...」とのこと。 そんな大島さんですが、『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』の世界はまだ終わりになっていない、まだ江戸時代から帰ってきていないとのこと。次回作は続編が今年の夏に刊行されるそうです。今からとっても楽しみです。

 この他にも小説家になるまでのこと、本屋大賞3位になった『ピエタ』やその他の作品のこと、本の装丁のことなどたくさんお話くださいました。大島さんの明るく優しい雰囲気に包まれたイベントとなり、2時間があっという間でもっと聞いていたいと思いました。岐阜市立中央図書館を気に入ってくださった大島さん、「また来ます」と言葉を残してくださいました。 大島さん、またのご来館をお待ちしております!

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3月17日(水)、みんなのホールにて「子どもと本と遊ぶ日 さんしろう絵本ライブ」を開催しました。今回は3歳までのお子さんを対象にした親子で楽しめるイベントとして、岐阜市内にある絵本の店「おおきな木」の店長、杉山三四郎さんがギターで絵本の弾き語りを行います。

受付では、さんしろうさんそっくりのイラストで作ったパネルがお出迎え。パネルと並んで記念撮影をする姿も見られました。

ステージにさんしろうさんが登場すると、はじめにグ~、パーッ!と簡単な手遊び。子どもの心をつかむと、大きなスクリーンに絵本を映しながらさんしろうさんがギターを弾いて歌います。「おっとっと」、「いちにちのりもの」、「おかあさんのパンツ」、「おっぱい」など全部で8冊(曲)を披露。
絵本を一人で読むのも楽しいけれど、歌って踊って、みんな一緒に楽しめるのが絵本ライブのいいところ。みんなそれぞれのペースで音楽に合わせて手をたたいたり、さんしろうさんと掛け合いをしたりしながら、あっという間に楽しい時間が過ぎてしまいました。

今回ライブの演目となった絵本は岐阜市立図書館でも所蔵しています。そのまま読んでも面白い本なので、ぜひ読んでみてくださいね!

コロナ禍でなかなか小さなお子さん向けのイベントが開催されない中、今回のようにみんなで絵本を楽しむ場を作れたことをうれしく思います。来年度も楽しいイベントを作り出せる図書館でありたいです。ご来場のみなさん、ありがとうございました!

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《演目》

1. 絵本弾き語り『もりもりくまさん』長野ヒデ子/作 スズキコージ/絵 鈴木出版

2. 『おっとっと』木坂 涼/文 高畠 純/絵 講談社

3. 『うし』内田麟太郎/詩 高畠 純/絵 アリス館

4. 『おっぱい』みやにしたつや/作・絵 すずき出版

5. 『おかあさんのパンツ』山岡ひかる/作 絵本館

6. 『ぱんだんす』やまぐちりりこ/ぶん すがわら けいこ/え アリス館

7. 『いちにちのりもの』ふくべあきひろ/作 川嶋 ななえ/えPHP研究所

8. 『ぶきゃぶきゃぶー』内田麟太郎/文 竹内 通雅/絵 絵本館

みれい1_s.jpg 3月14日、文筆家で詩人の服部みれいさんをお迎えして、シビックプライドトークセッション「岐阜で実現するあたらしい暮らし」を開催しました。服部みれいさんは、育児雑誌の編集を経て2008年にマーマーマガジンを創刊。これからの時代を生きるためのホリスティックな知恵やあたらしい意識について発信を続けてこられました。東京から生まれ故郷の岐阜に移住して今年で6年目。移住のきっかけは今年10年の節目となる東日本大震災だったそうです。「移住を経験して変わったこと、変わらなかったこと、どちらもあります」とみれいさん。

 まずはうだつの上がる街並みや花神輿、ご近所さんとの「妖精茶会」など美濃のほのぼのとした暮らしをすてきな写真で、また、友人でイラストレーターの平松モモコさんが紙芝居でユーモアたっぷりに田舎での暮らしを紹介しました。

 みれいさんが「豊かさってなんでしょう?」と会場に問いかけられると、「大事な人がそばにいること」「自分に余裕があること」「一瞬一瞬を自分に正直に生きること」など、皆さんが一言一言、言葉を選びながらそれぞれの『豊かさ』について語る様子が印象的でした。みれいさんにとっての豊かさは、「健康であること」、「自分らしく居られて嘘がないこと」「奪ったり奪われたりしないこと」「感謝を交換できる関係があること」と語ってくださいました。そしてこれからの暮らしのイメージを『よりハイパーな縄文時代』と独特の言葉で表現。人の顔色をうかがって、人を喜ばせることに注力する都市と、「いらんもんはいらん」と飾らない言葉で正直に言ってしまえる田舎。それらを統合した第三のあり方が求められているという言葉に、参加者の方もうなずいておられました。
 そして、「こんな時代になってしまって、これからどうなってしまうんだろうかという不安な気持ちを持っている方もいるかもしれない。でも、300名以上が今このイベントの配信を見ている。これはコロナ禍だからこそと思えば、どんな事柄にもマイナス面ばかりではなくプラスの面もあるんだなって思うんですよね」とみれいさん。今回のイベントは会場で観覧くださった19名に加えて、Zoomでの配信を316名の方が見てくださいました。これだけたくさんの方に見ていただけたイベントは、岐阜市立図書館でも初めてです。できなくなったことばかりに目を向けるのではなく、新しい価値観を見出していかなくてはと改めて実感しました。
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 イベントの後半は、吉成信夫ぎふメディアコスモス総合プロデューサーが聞き手となって話を深堀りしました。6年前、岐阜に移住した共通点を持つ二人が、震災を経て、岐阜に暮らしの拠点を移して思うことを語り合いました。パンでも野菜でも、今までお店で買っていたものを自分で作ってみる経験は、まさに『豊かさ』のひとつです。「自分の手で生み出すこと、作り出すことが自己肯定感を上げることにつながる、そうやって一つ一つ取り戻していく感覚なんだよね」という言葉が印象的でした。
 シビックプライドというと少し固くて、難しい気もするけれど、まずは何でもやってみて、いろいろな人の中でそれぞれのやり方で、『豊かさ』を見つけていけばよいのだなと感じます。春らしい、花神輿色のワンピースを身にまとったみれいさんは、軽やかで鮮やかで、チャーミング。明るい笑顔で語られる「生き生きとした暮らし」はとても素敵で、都会、田舎にかかわらず、また移住するかしないかにかかわらず、何かが始まる予感に満ちたこの春の季節にぴったりのおはなしでした。
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 令和3年3月1日(月)より、岐阜市立図書館で電子書籍の提供をはじめました。
岐阜市内に在住、在勤、在学で岐阜市立図書館の利用登録をしていれば、パソコンやスマートフォンから誰でも無料で電子書籍を借りて読むことができます。(端末で電子書籍を読むときにかかる通信料については自己負担となります。)

 1日には開館に先立って利用者の方に電子図書館の利用方法を覚えてもらうため、「岐阜市電子図書館説明会~初めての電子図書館を体験しませんか~」を開催しました。 検索、貸出、返却のやり方など基本的な使い方を、電子書籍を提供する(株)メディアドゥの電子書籍担当と図書館の司書がわかりやすくレクチャー。 たくさんの方が足を止めて端末の操作を体験してくださいました。
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 使い方はとっても簡単!図書館のホームページにある【岐阜市電子図書館】のバナーをクリックし、利用カードの番号とパスワードでサインインしたら、あとは借りたい本を選ぶだけ。
 貸出期間が過ぎると本は自動返却されるため、返却期限を気にする必要もありません。コロナ禍で外出を控えたい人にもおうちにいながら図書館の本を楽しんでいただけます。図書館に行く時間がない!という人も、図書館が遠くて行くのが大変だな、という人も、みなさんぜひお気軽にご利用ください。

 2月27日、検温や手指消毒、マスクなどの新型コロナウイルス拡大防止に努めながら、約2年ぶりに人権イベントを開催しました。
『SNSの向こうには誰がいる?』をテーマに、情報モラル教育研究所の代表、上水流信秀(かみずるのぶひで)さんを迎えし、『今』のネット社会、特にSNSについて、様々な危険、付き合い方のお話をしていただきました。
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 突然ですが、【タヒね】これは若者言葉で何と読むと思いますか? 
たひね? 実は...タヒの上に横棒を一本足すと...。【死ね】になるのです。また、ラインにおいて「ごめんなさい、もうしません」と謝っていても【足りない】【で、どうするの?】という言葉を投げかけ精神的に追い詰めていく、といういじめが横行しているそうです。ただの仲間外れや身体的な暴力ではなく、相手の顔が見えないSNSを使った特徴的ないじめの事例です。小学生でも3割、中学生は8割、高校生はほぼ全員が使っているというSNS。「ネットいじめはもう特別なものではなくなっているという事実を私は見てきました」と上水流さんは語ります。
 ネットいじめは見えにくい、わかりづらい、解決に時間がかかるということを聞き、確かに学校だけじゃわからないよなと思いました。だからこそ、SNSの使い始めの時期に家庭で大人と一緒にやってみて危険を伝えていくことも重要だなと感じました。

 スマートフォンが出て10年近くになります。さまざまなアプリ(SNS)が世に出ています。SNSのいいところも悪いところも【つながれる】ということ。上水流さんは写真、個人情報をばらまくキケン、チャットやゲームで知らない人とつながるキケン、依存や引きこもりで外とつながらなくなるキケンを指摘してきました。SNSの向こうは善人なのかそうではないのか、判断がとても難しく、動画一つ、写真一枚からでも、背景の看板や壁の模様、持っていたカバンの紋章などから、あらゆる手を使って住所や個人情報を調べ、児童を事件に巻き込んでいく危険があるのです。  そうならないためにも、大人である私たちは子どもと一緒にSNSはどのようなものなのか知ったり、ルールを共有したり、子どもが一人で抱え込まずに話し合える環境が大切なんだなとお話を聞いて改めて思いました。
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 参加された方は40代以上が占めていましたが、わかりやすい言葉に置き換えてお話ししてくださり、とても楽しく聞けました。来年、コロナが今よりも収まっていたらもっと大勢の方に参加していただきたいなあと思います。

 3月末までSNSの展示は続きますので、ぜひ、展示グローブをご覧くださいね。
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2月22日(月)、今年度のボランティア活動を振り返る報告会が行われました。
活動の様子や、司書からのコメント、事前に募集してあったメッセージカードの一部紹介など...
内容をぎゅっとまとめて話しました。(それでも長かったかな...?笑)
皆さん自分が担当している活動について、興味津々のようでした。
コロナの影響で活動できなかったボランティアさんもいたので、来年度の活動がもっと充実できるよう考えていきますね!
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交流会では、皆さんの「推し本」を紹介しました☆
それぞれが持ってきた本の紹介を紙に書いた後、他の人が書いた本の紹介文に感想を書いた紙を貼りました。(↓こんな感じです)
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次は発表タイムです♪
一人ずつ前で本の紹介をする時に、推し本の紹介だけでなく貼られた質問や感想も読み上げてもらいました。「この話は映画よりも原作の方が面白い!」「大人になってから絵本を読んでも勉強になることがあるんですね~」などなど...
密になっておしゃべりできなくても楽しめるよう試行錯誤しましたがいかがでしたか??終了後に書いてもらったアンケートでは意外と高評価...‼(´▽`)ホッ

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参加されたボランティアの皆さん、本当にありがとうございました!!\(^^*)
※一般の方は協働のへやにはお入りいただけませんのでご了承ください。
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 子育て中の保護者のための講座シリーズ「本de子育てカフェ~児童編~」を、1月23日(土)に開催しました。

 今回の講師は絵本作家・イラストレーターの高畠純先生。高畠先生は昨年のイベントにもご協力いただいており、オリジナルマグカップのデザインもしてくださいました。

昨年7月18日からオリジナルブックマーク(しおり)を販売中です。二種類のかわいい絵柄のしおりは読書のお供にぴったりですよ~!

 第一部は、みんなの森ぎふメディアコスモス総合プロデューサーとの対談。Pさん、純さんとお互いを呼び合う姿に和やかな雰囲気で始まりました。講演開始前に参加者の皆様からいただいた質問には、身近な相談から深刻な悩みまで沢山の「もやもや」が集まり、「もやもやは日常になっていて誰にでもあることだ」とお話ししてくださいました。「完璧ではなくやりきれない思いがあるからこそ、次に進むことができる」という言葉に、参加している皆さんはほっとした表情になっていました。

 また「読書感想文を書くために本を読むと、かまえちゃって楽しく読めないよね」と先生がおっしゃったときには子ども達が深く頷き、自由に読書をしていいんだと作家自身から言っていただけることにとてもうれしそうでした。

 第二部はワークショップ。高畠先生の著作を紹介してくださりながらの読み聞かせです。

 「うし」という内田麟太郎さんの詩の絵本では、文字と動物の目を同じ位置にする工夫や文字をわざと切れさせることの効果など、他では聞けないであろう遊び心溢れるお話が聞けて、皆さん目をキラキラさせて聞いていました。「なぞなぞはじまるよ」の絵本では積極的に声を出し、一喜一憂する子どもたちに、先生も「あってるかな?」「その答えも正解だよね!」と優しく反応されていました。

 最後はお待ちかねのらくがきの時間。誰でも簡単に描くことができる花や犬、大人でもちょっと難しいキリンや自転車など10種類の描き方をとてもわかりやすく教えていただきました。ネコとライオンに違いを出せずに悩む子どもたちに先生からアドバイスが!鼻筋を入れた途端、一気に野獣感が出てライオンに変化したことに会場が盛り上がりました。暗記するのではなく、動物の特徴を調べて描くことが大事だそうです。

  司書Kはタツノオトシゴがお題に出てきた瞬間ペンを置きました。しっぽの先がくるっと丸まっていることは分かるのですが...ぐぬぬ。実際の写真と比べると描いていたものと全然違うことにびっくり。あまり興味がないものは自分が想像している以上に分かっていないのかもしれませんね。

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 チャンネル登録者が80人を突破した、みんなの森 ぎふメディアコスモス公式You Tubeチャンネル。
 みなさん、もう登録しましたか?
 実はこのチャンネル、動画の企画・撮影・編集をすべて職員が行っています。

 今回は皆さんに、新作動画の制作風景をちょっとだけお見せしますね!

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 今回のキーとなるイラスト。これも司書さんの手作りです!

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 この形は?

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 音声も職員です。

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 現在鋭意編集中!

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 いかがでしたか?
 今回紹介した動画は、図書館でつながるものがたり『そうだ、図書館へ行こう。』
 として、近日中に公式YouTubeチャンネルにアップ予定です。
 お楽しみに!  

 みんなの森 ぎふメディアコスモス公式You Tubeチャンネルでは、メディコスの魅力を伝える
 様々な動画を公開中です。
 気になる方は、こちらからどうぞご視聴ください。
 →みんなの森 ぎふメディアコスモス公式You Tubeチャンネル



 11月29日、12月6日の2日間、第6期子ども司書養成講座を開催しました。
 『子ども司書養成講座』とは、子どもたちが図書館で働く人の仕事について学びながら、本を読んで生まれた気持ちや思いを友達や家族に伝えられる、『本と人とを結ぶリーダー』になることを目的としてはじまりました。これまでに100名の子ども司書が誕生し、学校で、家庭で、そして図書館で活動しています。今年はコロナ禍の影響で例年4日間の講座を半分の2日間の日程にぎゅっと凝縮。定員も密にならないために小学4年生から6年生までの10人での実施です。ところが10名の募集枠に対して応募はなんと63名!過去最高の倍率となりました。今年も講師は、東海学院大学教授のアンドリュー・デュアー先生と、図書館長からぎふメディアコスモス総合プロデューサーとなった吉成総合プロデューサー(Pさん)、そして図書館で働く司書さんたちです。

 養成講座初日の朝は、まだみんなの顔も緊張して、ピリッとした空気が流れていましたが、「4年生からずっと申し込んでて、6年生でやっと受かった!」という子、「将来は司書になりたいから仕事のことをたくさん知りたい!」という子。それぞれの思いを持ってこの日を迎えてくれていました。

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 子ども司書養成講座では、「おはなし会での絵本の読み聞かせ」や「POPづくり」、利用者が求める求める情報や資料探しをお手伝いする「レファレンス」など多岐にわたる司書の仕事を、体験やワークショップを通して学んでいきます。子どもたちは楽しみながらも真剣な顔でレファレンスや本の分類など、難しい体験にも取り組みました。

 養成講座1_s.png岐阜市の子ども司書には、『自分で考え、自分の言葉で伝える力』を大切にしてほしいと思っています。たくさんの情報があふれる世界で、大切なことを選び取り、考え、たしかめ、自分の言葉にしていく。
 本と人とを結ぶリーダーになるのに欠かせないこの力をつけるために、養成講座ではブックトーク、POPづくりなど、自分の考えを人に伝えるってどういうことなのか、いろんな方法で体験していきます。
 






 6期生のみんなは発表のとき自分から「やりたい!」と手を挙げる子が多かったのが印象的でした。おすすめ本を自分の言葉で紹介するブックトークや、いろいろな読み方があることを知るための「共読」のワークショップでは特に、みんな体中からコトバがあふれ出るような体験ができたのではないでしょうか。前のめりで手を挙げるみんなの姿を頼もしく見ていました。
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 2日間の講座はあっという間に終わり、生まれたばかりの子ども司書たちはそれぞれの暮らしに戻ります。でも、ここからが『始まり』ですね。これから、家庭で、学校で、そして小さな司書のラジオ局で、本と人とをつなぐ子ども司書としての活動が始まるのです。岐阜市の子ども司書に必要な、『自分で考え、伝える力』。そして伝えるときにスパイスになるのは、『ユーモアと創造力』だと語るPさん。これからもやわらかいアタマでたくさんの言葉に触れ、わくわくするような経験をしていってほしいなあと思っています。子ども司書として一歩を踏み出したみんなと、どんなおもしろいことができるのか、今から楽しみにしています。

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 今年7月にオープンした「シビックプライド ライブラリー」は、岐阜の地で楽しく豊かに暮らしていくためのヒントとなる本を集めた特集本棚です。このスペースでは、講演や情報展示、ディスプレイ演出を行うなど、シビックプライドにフォーカスした知的空間への整備を進めています。  12月1日から、シビックプライドライブラリーで企画展示「納涼の都 岐阜」を実施しています。

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 岐阜に住む人の暮らしは、いつも川の流れとともにありました。古くから岐阜市の中心部を流れる長良川流域では、観光客が旅館・ホテルから川の流れを眺めながら日々の疲れを癒したり、鵜飼を楽しんだり、住民が川遊びをする光景があります。また、岐阜提灯や水うちわは日本人の『納涼スタイル』に大きな影響を与えました。

 今回の展示では、主に明治から昭和初期の鵜飼、旅館やホテル、川辺の風景が描かれた古い絵葉書や古地図、ポスターなどを多数、ご覧いただけます。 岐阜市在住の交田紳二氏のコレクションで、当時は世間に溢れていたけれども今は手に入らない品々が、当時の人々が川とともに在る生活を楽しんできた様子を伝えてくれます。それらの品は懐かしさを覚える一方で、現代でも斬新さを感じさせる色使いやレイアウトに目を奪われます。 展示グローブ前に設置されていた川舟型読書スペースも、期間中はシビックプライドライブラリーへ。古くから人々が慣れ親しんだ納涼の風景がぎゅっと詰まった見ごたえのある展示になっています。 岐阜市ならではの文化や歴史、当時の生活に触れることができる貴重な機会として、ぜひお楽しみください。

期 間:令和2年12月1日(火)~令和3年1月25日(月)
  ※12月29日(火)、12月31日(木)~1月3日(日)は休館日
場 所:岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー

【主な展示品】
・古い絵葉書(主に明治から昭和初期の鵜飼、旅館・ホテル、川辺の風景の写真等)
・古地図、岐阜市中心部の鳥瞰図、ポスター ・観光パンフレット(戦前のインバウンド観光パンフ、旧長良川ホテルのパンフ等)
・水うちわ、岐阜提灯
・関連図書

※古い絵葉書や古地図等約70点は、交田紳二氏(岐阜市在住)のコレクションです。
※展示はNPO法人ORGANへの委託事業「おとなの夜学」の一環として実施。

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