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 10月27日(土)、「桐島、部活やめるってよ」や「何者」の作者として著名な岐阜県出身の作家、朝井リョウさんをお招きして『目指せ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会』を開催しました。第4回目となる今年は過去最多の114作品が集まりました。動画の作成など、世相や流行を反映したものからストレートな恋愛もの、背筋の凍るホラーまで幅広く意欲作が集まり、朝井さんは選考に大変苦労したそうです。その応募作品から事前に朝井リョウさんが選ばれた8作品を、作者の中高生が自身の朗読で発表し、朝井さんから1人ずつ講評をいただきます。
 
 朗読が始まると、ぐっと会場の空気が引き締まり、観客は物語の世界に引き込まれます。朗読が終わると朝井さんは中高生と直接言葉を交わし、作品1つ1つにコメントしていきます。朝井さんから「落ち着いた文体だね!若い時って僕もそうだったけどとにかく飾りたくなって余計な言葉をたくさんつけてしまって、というものなのに」とか「単語一つ一つで間接的に、'この家には何かあるぞ'と思わせるあやしさ、情景がうかぶ語彙力がすごい!」など、書き手ならではのコメントに中高生も作品の着想を得たきっかけや普段自分が作品を書くときの気持ちなどを生き生きとこたえていました。
 また、ある子が作中で書いていた、「結構本気で好きだった」という文章で、ただ「好きだった」と書くより、「結構」という一言があることで一気にリアルさが増すね!など細かいところにまで注目したり、他県からの参加者の作品には「岐阜ではこの言葉は出てこない!」など、郷土作家だからこその言葉もあり、会場からは朝井さんのコメントにたびたび歓声が起こりました。

 日常の中の小さな心の動きや生活の中の小さな変化は気づこうと思って気づくことのできるものではなく、また、気づいたとしても受け流してしまった方がずっと楽で大半の人はそうしてしまうものです。
 文章力はいわば筋トレのようなもので、トレーニング次第だけれど、作家になるには、気づきの「視点」があるかどうかが重要です。「それ」に気づき、そして言葉に表す力は特別な「ギフト」のようなものだと朝井さんはおっしゃいます。書くことを選んだ彼らは、朝井さんのいう「ギフト」を受け取った8人なのではないでしょうか。
  「自分の書いたものを受け取ってくれる人の存在を視覚的に確認できるのは、書き手にとって大きな勇気、'エンジン'になる。これからもここで中高生の力を見守ってほしい」と最後に、中高生の朗読を見守った観客へ、朝井さんからメッセージもありました。  
 
 控室に戻った後、館長と出演した8人の中高生で振り返りをしました。「もっといろんな作品を書きたい」「自分の概念が壊された気がする。すごくいい刺激をもらえた」「好きで書いていたけれど、これからも小説を書き続けていいんだよと言ってもらえた気分」などそれぞれ自分の言葉で今の想いを語りました。みんな本番が終わって、朝井さんから言葉をもらい、ほっとほころんだ表情の中にも「書く」ことへの彼らなりの決意が垣間見えた一瞬でした。館長からも「うまくある必要はない。それぞれの世界観をぶつけあい、そして朝井さんもそれに同じ立場で向き合ってくださった。とてもすがすがしい時間だった」とエールを送りました。朝井さんと自分の書いた作品について語り合う、という経験が、今後彼らが前に進んでいくエンジンとなることを願っています。

朝井リョウ1_s.jpg   朝井リョウ2_s.jpg     

 あい愛ステーションに岐阜市立中央図書館から本棚がやってきて半年が経ちました。
毎月テーマを変えて図書館から本を展示しています。

 いま、柳ケ瀬周辺、岐阜に暮らす人にとって身近で、手に取りたくなるような'生活感'のあるテーマを、と思って毎月本を選んでいます。 これまでのまち×としょかんライブラリーの展示本は以下の展示タイトルをクリックするとご覧いただけます。ぜひ図書館で探してみてください。

【これまでの、としょかん×まちライブラリー】
・4月テーマ「本と、映画と、柳ケ瀬と。
・5月テーマ「電車で旅に出たい!
・6月テーマ「Road to サンビル -サンデービルヂングマーケットへの道ー
・7月テーマ「岐阜の夏は暑くてアツい!!
・8月テーマ「背筋がぞわぞわ~っ こわい本
・9月テーマ「いしのはなし

 そして、10月のテーマは「柿づくし」。
岐阜県の秋といえば、富有柿。ケーキやチョコレートなどの砂糖菓子がなかった時代には大事な甘味でした。
そんな甘くておいしい果物としての柿はもちろん、岐阜の和傘にも使われている柿渋に柿の葉寿司、俳句や昔話など生活になじみ、使われてきた奥深い柿の世界へ、みなさんを誘います。

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 今月から展示本に小さなコメントカードをつけています。
あい愛ステーションで本を手に取って読んでいただいたとき、生まれた気持ちを気軽に残してくださるとうれしいです。

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 私たちの暮らす岐阜のまちがこれまで育んできた文化や歴史を図書館から発信しよう、という「おとなの夜学」。
岐阜ならではの異色な人々が集まり、「岐阜にいながら知らなかった岐阜のこと」を語ります。

 9月20日(水)に第2回おとなの夜学、「100年前の温泉開発に賭けた熱き漢の物語-金華山頂に湧き出た『金華鉱泉』の謎-」を開催しました。ゲストの宮部賢二さんは金華山の裏の裏まで愛し、熟知している金華山研究家。季刊誌「金華山だより」の発行人でもあります。 約100年前の明治末期、金華山の山頂に鉱泉が湧き出ていた...!その名も「金華鉱泉」。
あの山の頂上で温泉が出ていたなんて!?今月の夜学は、今ではちょっと信じられない夢のようなホントのお話。

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 明治時代、金華山山頂付近にあった古井戸からわき水が出ました。
そしてその水を沸かしてみたところ、なんと真っ黒に。温泉成分を含む水であることが分かったのです。
そこからの動きは大変素早いもので、その年の年末にはもう山の中にパイプがひかれ、金華浴場がオープンしました。その浴場の経営者だったのが、澤田文治郎という人です。御手洗池から山頂までパイプをひいて作られた金華浴場の運営は9年間ほど続きました。現在はその場所に護国神社の社殿が建っています。
 金華浴場の経営に携わったこの澤田文治郎というひとを、一言であらわすなら「めげない人」だったと宮部さんは言います。
明治2年に岐阜市港町に生まれ、名古屋の書店で丁稚奉公をしながら独学で閉店後にお店の本で勉強。のちにホテルや芝居小屋、養蚕の会社などさまざまな事業を手にかけていきます。そのたびに火災や経営難に陥るのですが決してめげることなく、新しい挑戦を常に探しているような人でした。

 宮部さんを金華山へとかきたてるものはいったい何なのでしょうか。
幼い時を岐阜市で過ごされた宮部さんにとって、岐阜市のためになにかできないだろうか、という思いが常にあるそうです。
幼い時を過ごした場所、岐阜のにぎわいを取り戻すために何か動かずにはいられない、そんな思いで、『金華山だより』の発行にこぎつけました。後半は、宮部さんが発行されてきた『ウラキンカザンダヨリ』から、いくつか宮部さんのリサーチの結果とともにエピソードをお話しくださいました。'松尾芭蕉が伊達藩を調査する忍者だった!?'など、すべてが本当のことかどうかはわかりませんが、昭和の時代の岐阜のにぎわい、面白さを垣間見ることができました。長良川交通公園にプールがあったという話題が出ると、かつてのパンダプールの写真を参加者の方も懐かしそうに見ておられました。

 これから岐阜はどうなっていくのでしょうか。
宮部さんは、『残すものは残していくことが大事だ』といいます。
インターネットでだれでもすぐに答えをさがせる時代です。でも、それは本当の答えではないことも往々にしてあり、自分で検証し、本当かどうかを判断し、情報を選び取っていくことをしなければなりません。特に今回お話しいただいたようなことはどれも、ウェブだけでは探し切れない資料ばかり。宮部さんの調査に対する情熱、それに突き動かされ何度も現地を訪ねる行動力に通じる言葉に、『保存すること』を大きな使命とする図書館の役割を改めて感じた時間となりました。

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 最後に、もし10億円あったら金華山山頂に戦国パークを建設したいという宮部さんの妄想(!?)夢物語を語っていただき、第2回のおとなの夜学は終了しました。 妄想と現実が絶妙にからみあったユーモアのある語りに、大変盛りあがった夜でした。

こんにちは。
ぼくのわたしのショートショート発表会(通称ぼくわた)担当者です。

開館記念イベントとして始まった当イベントもおかげさまで4回目となりました。毎年中高生たちの作品をいの一番に読むことができる、私にとって新型iPhoneの発表よりも楽しみにしているイベントです。今回応募いただいた作品数はなんと114作品。予想を大きく超えてきました。これまでで一番多かったのは第2回の68作品ですから過去最多を大きく更新しています。中高生の皆さんの関心が広がってきていると思うと本当にありがたいです。

さて今年もこの中から「ぼくのわたしのショートショート発表会」で発表してもらう作品を選考すべく、東京は神田神保町の集英社さんに行ってまいりました。あの鳥山明先生やさくらももこ先生も出入りしたであろう由緒正しいビルに入りますと、入り口近辺で「ジョジョの奇妙な冒険」の展示コーナーがどーんと。ジョジョ世代の私は足を止めてオラオラとみていきたかったのですが、約束の時間が迫っていましたので泣く泣くスルーしました。

今回朝井さんへの手土産にお持ちしたのは三輪の日本酒「達磨正宗熟成三年」。古酒の中では比較的飲みやすく、それでいてまろやかな味わい。岐阜らしい手土産をと思いお持ちしました。こんな重いものを手土産として朝井さんに押し付けてしまうことに少々の罪悪感を覚えましたが快く受け取ってくださいました。

さっそく朝井さんと担当編集者さんと私の3人で打ち合わせを始めます。3人で打ち合わせといっても私は「なるほど~、なるほど~」と呆けた顔で言っているだけなのですが、なにしろ114作品ですので選考にも時間がかかりました。今回8作品を選考しましたが本当はもっともっと紹介したい作品がたくさん。例えば「ぱんつくったことある?」という問いに対してどう答えるのが正解なのかということを延々考えるというだけの小説を書いてくれた女子中学生がいて、すごくどうでもいいことなのに最後まで気になって読んでしまいます。「鉱石を喉に詰まらせ」という作品は非常に文章が上質で、彼にしか書けない世界観を描いています。岐阜や愛知だけではなく東京や神奈川、群馬といった遠方からも応募がありました。正統派のショートショートらしい淡々とした作品や人間の内面を暗喩的に表現した作品、ホラーや青春もの、SFなど、バラエティに富んだ作品群でした。特に十代ならではの題材や表現がある作品は目を引きましたね。今回打ち合わせに3時間もかかってしまったのですが、朝井さんも編集者さんも終始笑顔で話しておられました。みなさんの作品を肴に楽しく話をさせていただきました。もちろん古酒は飲んでませんよ。念のため。

そんな中から朝井さんが選定した8作品はこちら。(五十音順)
「感情カメレオン」
「コンテスト」
「自分にとっての楽園」
「日曜日の消し方」
「正夢彼女」
「虫」
「唯一無味」
「床下」

とてもレベルの高い作品たちです。「コンテスト」とは果たして何のコンテストなのか。「床下」にはいったい何が!?知りたい方は是非10月27日(土)開催「第4回ぼくのわたしのショートショート発表会」にお申し込みください。待ってます!→観覧申し込みはこちら

また、イベントでは今回選ばれなかった作品も含めて114作品を収録した作品集も配布しますので、その他の作品が気になる方もぜひお越しください。はたして「ぱんつくったことある?」という質問に対する正しい答えはあるのでしょうか。

私たちの暮らす岐阜のまちがこれまで育んできた文化や歴史を図書館から発信しよう、という、「おとなの夜学」。
おとなの夜学が今年も帰ってきました。岐阜ならではの異色な人々が集まり、「岐阜にいながら知らなかった岐阜のこと」を語ります。 2015年に第1期が始まってから変わらずたくさんの方が注目する、人気イベントで、今回で第4期目になりました。

8月22日(水)に開催された記念すべき今期第1回目のテーマは、
「タモリさんとブラブラ歩く-信長が夢見た'平和の都'を巡るバーチャルまちあるき-」。
昨年12月にNHKで放送されたブラタモリ・岐阜編は、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

今回の夜学はブラタモリ岐阜を再考する、ということで番組中の裏話なども伺いました。
ゲストはブラタモリで案内人を務められたおふたり、岐阜大学地域科学部学部長の富樫幸一さんと、岐阜市教育委員会社会教育課の高橋方紀さんです。富樫さんは金華から柳ケ瀬、加納までまちあるきガイドをされていた経験から地形や歴史地図を用いての解説を、そして高橋さんは長年信長居館跡の発掘にも関わってこられた経験を踏まえて織田信長公の岐阜の足跡を解説してくださいました。

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 織田信長、というと「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」ということばからもわかるように、残忍で残酷で、すぐ人を斬る恐ろしい武将、という歴史的なイメージを持たれているように思います。その織田信長が、「平和」を望んでいたのでしょうか。
 しかし、「おもてなし」という切り口で見ると信長がいかに客人を大切にもてなし、楽しませようとしたかという全く違った姿が
浮かび上がります。たとえば信長が建てた岐阜城とその周囲の庭園は大変華やかできらびやかで、軍事的な要素を持たず、客を招いてもてなすための迎賓館の役割を担っていたように見受けられる、と富樫先生はおっしゃいます。
 山麓の屋敷で食事を振る舞い、歌や踊りでもてなし、山上の城では金華山から城下町を臨む展望でもてなし、長良川では鵜飼でもてなす。そこにはそのおもてなしの数々で客人を驚かせ、満足させることを楽しんでいた信長の姿がありました。
人の喜ぶ顔を見ることを楽しむ、信長はとても人間的で、冷酷な恐ろしい人という歴史的な先行イメージとは全く違う人物像がうかがえます。

 また、ブラタモリの放送でタモリさんも注目していた、岐阜城の「チャート」。
金華山はおもに赤色や灰色をしたチャートと呼ばれる岩石でつくられています。チャートは、大昔海にいた放散虫が海底に蓄積しできた地層です。それが何億年・何百万年かけてプレート運動によって現在の位置に移動し、隆起し、侵食され現在の金華山の形になったのです。信長はこのチャートを城の石垣に使用し、岐阜城を築城しました。チャート層の岩石は非常に硬く、平野にそそり立つ山として残ったため、その山頂に築かれた岐阜城は威圧感のある、難攻不落の城のように感じます。そのような城を作ることによって「戦わずして勝つ平和な城」を築いたのだと番組でも解説されていました。自然の岩肌さえも自分の力を見せつける道具に変えてしまう、そんな力が織田信長にはありました。

 信長はとても見栄っ張りで、訪ねてくる客人に対して「どやっ」とばかりに力のある自分を見せつけたかったのではないか。そのようにゲストのお二人はおっしゃいました。そしてどのようにすれば世間に対して自分の力を一番効果的に見せることができるのか、を知っている、プロデューサーとしての力があった人物でもありました。 暴力ではない形で民を安全に守りながら、力のある自分をみせつけ世界を変えていきたいという革命家信長の想い、新たな姿を知った気がした第1回目のおとなの夜学でした。

 平成30年8月6日(月)と8月8日(水)に、夏休み調べもの講座「君が読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。小学1年生から6年生のあわせて30名が参加してくれました。
  当日は、まずウォーミングアップとしてストーリーテリングにあわせて声を出し、リラックスしてから講座開始です。
前半はテキストを使い、図書館の本を分類するために使われている数字や本の並び方など、
図書館の使い方や本の探し方について学びました。

1.ストーリーテリング_s.JPG  2.講義の様子_s.JPG










 後半は実際に書架へ本を探しに行きました。OPAC(蔵書検索機)から出したレシートを一人3枚ずつ持って、探索スタートです。 学年ごとにレシートの難易度を分けましたが、皆さんあっという間に本を探し当ててしまいました!
 そこで3冊を全て探し終わった子には、難しい追加問題をプレゼント!苦戦している子もいましたが、司書がヒントを出すと
「わかった!」と言って再び書架に向かっていきました。

 テキストに載っている「かんたん分類表」や書架配置図を見て、ヒントなしで本を探してくる子も。
立派な図書館マスターの誕生です。 最後に、図書館マスターの証である「認定証」と「認定シール」をお渡しし、約2時間の講座は終了しました。

3.本探索の様子_s.JPG4.認定書授与_s.JPG










 短い時間でしたが、とても熱心で、真面目な子どもたちが参加してくれました。「また来年も参加したい!」という声も頂き、司書にとっても楽しい時間でした。この講座を通じて自分で本を探せるようになり、今後の図書館利用に役立ててもらえればと思います。

 図書館マスターの皆さん、また図書館を使ってくださいね。  ご参加、ありがとうございました!

8月5日、子ども司書1期生~3期生の18名と富山市立図書館へ行ってきました。
交流協定を結んでいる富山と岐阜。子ども司書が岐阜市を代表して富山を訪問するのは、今年で3回目です。

館長から、「今回の旅すべてがラジオのネタになります。アンテナを張って見逃さないで」とおはなしもありました。
おそろいの取材手帳を手に、「小さな司書のラジオ局」バス取材の旅のはじまりです。

 富山につくと、お昼を食べて早速、富山市の中心街に建つ富山市立図書館本館の「キラリ」を見学しました。
おしゃれでスタイリッシュなキラリ。カフェやガラス美術館が併設されていることが特徴的な建物です。
 岐阜市立図書館と同じように木をベースにしたつくりでも、やわらかな雰囲気のあるメディアコスモスとはずいぶん印象が違う、と
子ども達も話していました。普段にぎやかな岐阜市立図書館に慣れている子ども達はキラリが静かすぎるように感じた!という声も。

 キラリを駆け足で見学した後は、富山の司書さんも一緒に富山駅前にある子ども図書館へ向かいました。
今回の訪問ではキラリと子ども図書館2つの図書館の見学をするため、大忙し。
 「富山の図書館ではどんなイベントをやっているんですか?」「YAのためのスペースや本はありますか?」など
少しの時間も無駄にはできないと、移動のバスの中でも富山の司書さんをみんなで質問攻めにしました。

「子ども図書館」では富山の子ども司書11名が出迎えてくれました。
富山の子ども司書たちと一緒に富山VS岐阜でミニビブリオバトル!というのが今回の訪問のメインイベントです。
岐阜からは3名の子ども司書が出場しました。
 緊張しているかな?と思ったら「昨日の夜そういえばビブリオバトルや!って思い出して1回だけ練習したけど、時間とかはかってないし~」と、みんな普段の「小さな司書のラジオ局」の企画会議どおりのちょっとゆるーい雰囲気。
でもしっかりと語られた自分自身の中から湧き出るみんなの言葉には、「読んでみたい!」と思わせる力がありました。

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 富山の子ども司書とドキドキの体験を共有した後は、一緒に子ども図書館を見学です。
子ども図書館はおもちゃ箱をひっくり返したような、色鮮やかでわくわくがあふれる場所でした。
ゲームコーナーやカラフルな色使いなど、図書館らしくない図書館にみんな興味津々。
 本を読まない人にも来てもらうための工夫が小さな図書館にたくさんされていました。

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あっという間の濃い一日。取材手帳も大活躍!
みんなの一言も聞き漏らすまいとメモを取る様子に富山の図書館長や司書さんもとても驚かれていました。
今回の取材旅の結果は、9月放送の「小さな司書のラジオ局」と図書館内の展示で報告します。

7月25日、27日、30日、そして8月3日の4日間、第4期子ども司書養成講座が開催されました。
『子ども司書養成講座』とは、子どもたちが図書館で働く人の仕事について学び、読書の素晴らしさを友達や家族に伝えられる、
『本と人とを結ぶリーダー』になることを目的としてはじまりました。
今年で4回目の開催となり、これまでに60名の子ども司書が誕生し、学校で、家庭で、そして図書館で活動しています。
この子ども司書養成講座は毎年大人気で、今年も20名の募集枠に対して応募はなんと61名。
たくさんの応募の中から厳正な抽選で選ばれた小学4年生から中学3年生までの20名が集まりました。
今年も講師は、東海学院大学教授のアンドリュー・デュアー先生と岐阜市立図書館の吉成カンチョ―、そして司書さんたちです。

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養成講座初日の朝は、まだみんなの顔も緊張して、ピリッと固い空気が流れています。
これから4日間がどんなものになるのか、私たちもドキドキ、ワクワクしながらこの日を迎えました。
「どうしてこの子ども司書養成講座に参加しようと思ったの?」カンチョ―が聞くと、友達が子ども司書3期生で楽しそうだったから、とか、夏休みの自由研究にするため!とか、お母さんが勝手に・・・とか、自由にみんな答えてくれて、空気がふっと柔らかくなりました。「本が好きで、将来司書さんになりたいから」といううれしい答えもたくさん。

子ども司書養成講座では、利用者の求めている本を探すお手伝いをする「レファレンス」や「おはなし会での絵本の読み聞かせ」、「選書」や「本の修理」など多岐にわたる司書の仕事を、時にはワークショップや体験を通して習っていきました。どの子もしっかりメモを取り、真剣な顔で修理や本の分類などの難しい体験にも取り組みました。
4年生から中学3年生と年齢の幅はありますが、最初こそ固かったもののそんな年齢差は感じさせないやわらかな雰囲気。相談したり助け合ったり楽しくおしゃべりしたりしながら4日間を過ごしました。

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また、岐阜市の子ども司書に求められるのは、『自分で考え、自分の言葉で伝える力』。
たくさんの情報があふれる世界で、私たちは何が大切なのかを、選んでいかなければいけません。
そして、考え、たしかめ、自分の言葉にしていく。本と人とを結ぶリーダーになるには欠かせないこの力をつけるために、
養成講座では、ブックトーク、絵本作り、ポップづくりなど、自分の考えを人に伝える練習、形にする練習もたくさんしました。
絵本作りの時間には、一からストーリーとコマ割りを考え、丁寧に下書きをして色を塗って・・・世界に1冊だけの自分の絵本を作りました。絵本作りの講座の前日に「どんなお話にしようか、考えてきてね」といったら、お昼休みにノートにびっしりとストーリーや登場人物のキャラクター設定を書いたものを見せてくれる子が何人もいてびっくり。
悩みながらも丁寧に書き続け、絵本というよりは小説、ショート・ショートに近いような作品を仕上げる子もいました。ポップづくりの講座では、短い言葉でぐっと人を惹きつける言葉選びをしていて、言葉に敏感で感受性の豊かな子どもたちに驚かされました。絵本やポップは会場に展示し、みんなで本屋さんで立ち読みをするように、見せ合いっこをして楽しみ、それぞれのお気に入りを発表したりもしました。

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 最後に4日間のふりかえりをしてカンチョ-とデュアー先生から子ども司書認定書と認定カードを受け取り、
4期生の子ども司書養成講座は終わりました。でも、カンチョ―も言っていたように、ここからが『始まり』です。

これから、家庭で、学校で、そして小さな司書のラジオ局で、本と人とをつなぐ子ども司書としての彼らの活動が始まるのです。
「ラジオに出てみたい」「もっと長い絵本や物語を書いてみたい」「本が嫌いな友達を振り向かせたい」
みんな4日間の自分の思いを自分の言葉でしっかり最後に語りました。
生まれたばかりの小さな司書たちの姿はとても大きく、頼もしく見え、これからどんなことが始まっていくのか、とても楽しみです。

今年7月で開館3周年を迎えた岐阜市立中央図書館。
開館3周年を記念して、新たな読書スペースが誕生しました。
長良川流域に伝わる伝統工法によってつくられた和船に本棚を取り付けた、読書スペースです。
図書館に舟、というのは全国にたくさんある公立図書館の中でも、ちょっとほかにないのでは?

7月14日には市長もいらっしゃって金華山テラスでお披露目式を行いました。
夏の暑い時期はテラスではなく館内に設置していて、早速たくさんの方が舟のある図書館を楽しんでくださっています。
鵜飼の本や最近の岐阜を知るための関連本展示も実施中!

夏休みということもあり、連日大賑わいの図書館ですが、舟に乗り込んで木のにおいやぬくもりにふれ、ゆるゆると読書を楽しんでいただければ嬉しいです。

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 長良川大学講座 朗読教室を平成30年5月21日(月)から7月2日(月)の間、全6回の講座として開催しました。
初心者の方が対象でしたので、題材を読みながら発声の仕方や間の取り方などの朗読に必要な基本的な技術を学ぶことから始まります。

 今年度の題材は、2016年に本屋大賞を受賞した『羊と鋼の森』。 この作品は6月に映画も公開された話題作。穏やかであたたかく、優しい文章が心にしみる作品です。

そして、講師はフリーアナウンサーの前田幸子先生です。 チャーミングで、笑顔がとっても素敵な方です。

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 講座に参加したきっかけは「朗読のドラマを見て」「『羊と鋼の森』が気になって」など最近話題となったものに惹かれた方が
何人もいました。自己紹介ではこの講座にかける意気込みが皆さんから伝わってきます。
 はじめは人の前で声を出すことに緊張されていましたが、明るく気さくな先生の声かけで場の雰囲気がとても和みます。すると少しずつリラックスでき、声が前に出るようになりました。

 講座では「間の取り方が勝負」「明暗や緩急をつける」「上手に読もうとせず、心で読む」など朗読についての的確なアドバイスをいただきました。間の取り方では、ドアを開ける音やピアノの音などの効果音を取り入れて、動作を感じながら間のとり方を考え、身につけていきました。

朗読教室3_s.jpg また、録音した声を自分で聞き、「自分の声はこんな声だったのか」と驚いたり、発音の癖をみつけたりしました。

講座の最終日では、4つのグループに分かれての発表会です。
皆さんがそれぞれ持ち味を出しながら、朗読され、聞いていた私たちもわくわくしました。 朗読を終えた直後に「バッチリだった!」と私たちスタッフに声をかけて下さる方も...。
講座終了後には、「毎回朗読教室の時間が楽しみだった」「発表会は緊張したが楽しかった」「朗読をもっと続けたい」といった声が聞かれました。朗読することの楽しさを知っていただけたようで嬉しかったです。
  

参加していただいた皆さん、ありがとうございました! あっという間の6回でしたね。 ブログ読者のみなさんも、朗読する楽しさを味わってみませんか? 次回はぜひご参加を!

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