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 令和2年1月11日(土) 午前10時~11時半 かんがえるスタジオ

 ボランティアへの日々の感謝を込めて、2019年度のボランティア活動を振り返る活動報告会を行いました。
 毎年、真面目に統計を取り、所見を述べ、粛々とまとめられる活動報告ですが、長くて眠いと言われることもありました。
 活動報告を有意義なものにするため、職員一同この1年あーでもないこーでもないと頭を悩ませました。 

 ボランティアへの思いを(職員も含めて)メッセージカードとして集め、
 活動の様子や茶話会の写真を撮りまくり、
 書架整理や館内案内の研修をビデオを担いで追いかけ......。

 努力の甲斐あり、皆さんがパワーポイントや動画を興味深そうに見て、職員のコメントに頷いたり笑ったりとしっかりご参加いただけたと思います。

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 後半はせっかくたくさんのボランティアが一堂に会しているので交流会を行いました。
 報告をコンパクトにまとめすぎたせいか時間はたっぷり。
 途中でグループを変えつつ、推し本の話、ボランティアしててうれしい話、活動で気になっていることなど、聞きたいこと言いたいことを出し切ったのではないでしょうか。
 初めは「ながーい」という声も上がりましたが、最後には「え、もう1時間?!」と言われるくらい盛り上がりました。

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 協働のへやに皆さんから集めたメッセージカードを展示しています。
 本日参加できなかった方もぜひご覧ください。

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 本年最後となる12月の「おとなの夜学」はロマンあふれる古代のお話。道三・信長のころの美濃はよく注目されますが、それ以前となるとなかなか知られていません。美濃地方に残された"加茂"や"武儀・武芸"、"郡上"などの地名には古代、ヤマト王権とも繋がりの深いムゲツ氏が、岐阜の地を営みの拠点にしていたことが偲ばれます。
 講師は考古学が専門の尾関章さんに来ていただきました。日本書紀や正倉院文書など、様々な文献に名前が登場するムゲツ氏、はたしてどんな氏族なのでしょうか。古い文献からムゲツ氏の正体につながる手がかりを見つけ出す尾関さんのお話にどんどん引き込まれていきます。

 わたしたちが今暮らしている岐阜。戦国時代は乱世の中心でしたし、関ヶ原の戦いをはじめ、壬申の乱や青野原の戦いなども岐阜で起こったことです。この場所に深い歴史と先人たちのさまざまな営みが無いはずがありません。連綿と引き継がれてきた歴史の積み重ねが今につながっていることを実感しました。

 岐阜市民として誇らしかったのは、美濃(ミノ)の「ミ」はミカドやミコトの「ミ」という説。私は恥ずかしながら権威をありがたがる俗物ですので「美濃の「ミ」はミカドの「ミ」なんだぜ?」と誰かに自慢してやろうと思った今回のおとなの夜学でした。

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 みなさん、中央図書館には本を探すお手伝いをしたり、トイレの場所を案内したりする館内案内ボランティアがいることを知っていますか?

 今回は新たに館内案内ボランティアを始める方たちと案内の基礎を学びました。

 館内を案内するには図書館を知らないと!
 普段あまり利用することがないおはなしのへやや授乳室、子供用トイレなどを実際に見てまわりました。

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 次は本を探して借りること!!
 蔵書検索機(OPAC)はほとんどの方が使い慣れていて早速実践です。
 司書が指定した本を蔵書検索機(OPAC)を使って検索し、書架へ探しに行きました。

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 探していた本がみつかると、自動貸出機です。
 使ったことがないという方を優先に実際に操作してみました。
 これで利用者への説明もバッチリですね。
 
 皆さんとても熱心に説明を聞いてくださり、これからの館内案内の活動に活かせるのではないかと期待でいっぱいになりました。

 早速、何人かが館内案内ボランティアデビューをしています。
 「館内案内」の腕章をつけた方に出会ったら、探している本の場所などわからないことをいろいろ聞いて下さいね。

 秋の読書週間にあたる11月9日(土)、トークイベント「ぼくらの時代。ぼくらの知の広場をつくろう」が開催されました。

 岐阜市立図書館では、来年3月までに「シビックプライドライブラリー(集いの広場)」の開設にむけて準備を進めています。目指しているのは、岐阜に住むひとびとが、自分たちの暮らしを、自分たちでつくるための支えとなる情報を集めて、本とひとをつなぎながら語り合うことのできる、新たな知の広場。

 今回のイベントはその一環としての企画であり、2部構成の1時間半にわたって、熱いトークが繰り広げられました。

 第1部は『都市と地方をかきまぜる!食べる通信の挑戦』をテーマに、日本食べる通信リーグ代表理事の高橋博之さんにご講演いただきました。東日本大震災を契機に、高橋さんは5年前から、魚や野菜が付録でついてくる月刊情報誌「東北食べる通信」を発刊されています。地方の生産者のもとへ何度も出かけて対話をし、その食材ができるまでのプロセスに焦点をあてて紹介している新しい媒体です(現在では、全国各地で40誌以上の食べる通信が発刊されています)。

 今の日本では、生産者と食べ手である私たちが「分断」されており、食べ物がつくられる現場が見えづらくなっています。人は食べないと生きていけません。全国民が当事者であるはずの食べることが、他人事になってしまっているという現状。『人は、かかわりがあることにしか行動を起こさない』、と何度も言及されていた高橋さん。この「分断」と「かかわり」という言葉は、後半のトークでも度々登場していきます。

 第2部は高橋さんと、ブック・コーディネーターの内沼晋太郎さん、美濃市在住で文筆家の服部みれいさん、NPO法人ORGAN理事長の蒲勇介さんに、当図書館の館長を加えたクロストークです。5人の共通点のひとつが、ある時点で都会から地方へ暮らしの拠点を移した(つつある)ということ。お互いの移住の経緯から、「自然」と「子ども」についてのトークへ。田舎の子が、おもちゃ屋の砂を欲しがったりゲームをしたりするように、自然と触れあう機会は田舎の子のほうが多いとは限りません。子どもは都会から排除されなかった最後の自然そのものであり、その子どもすら排除されつつあるという言葉が印象的でした。

 トークの後半は、シビックプイドライブラリーに入れるならぜひこの1冊を!というイチオシの本について、パネリストの方々に語っていただきました。そして、近年少なくなっている里山、原っぱについての話から、終盤では再び「かかわり」がkeywordに。

 「検索」するだけで、求めている答えにすぐたどり着いてしまう時代に生きている私たち。しかし、検索できるのは自分と「かかわり」のあるものだけ...。ただ、何が自分とかかわっているのかが具体的にわからないという声も。

 そんなときに頼りになる場のひとつとして挙げられたのが、本屋や図書館。本が並んでいる場所には、偶発的な、予期しない出会いがたくさん待っています。「何だかわからないけど出あいがしらに出あってしまった」本やコトバとの出会いは、ときに自分の行動を大きく変えるきっかけになります。ただ今準備中のシビックプライドライブラリーも、岐阜に住むみなさんにとってそんな場になれば嬉しいです。どうぞご期待ください!


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※パネリストのみなさんが選んだ1冊はこちら!

高橋博之さん:『生物の世界ほか』(今西錦司/著)

服部みれいさん:『長くつ下のピッピ』(アストリッド・リンドグレーン/著)

内沼晋太郎さん:『オーバーストーリー』(リチャード・パワーズ/著)

蒲勇介さん:「農民芸術概論綱要」(宮沢賢治/著)

吉成信夫(図書館長):『ホールアースカタログ』


 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館おとなの夜学」の第32回が、去る11月12日に行われました。
 今回のテーマは「和傘」。日本の和傘は7割近くが岐阜で作られており、コア部品の職人も岐阜にしかいません。歌舞伎などの伝統芸能の世界ではこの和傘が今でも大活躍しています。大歌舞伎の最前線で小道具のお仕事に従事しながら、小道具の工芸の継承に取り組む藤波小道具の近藤真理子さんをお招きし、歌舞伎の中の和傘のお話や、岐阜和傘の未来について語っていただきました。
 夜学の会場には様々な和傘が展示されました。三段階に開く和傘や骨組みだけの和傘など雨風どころか紫外線も防げなさそうな、実用性とは程遠い和傘もありましたが、歌舞伎の舞台ではこれらがとても美しく映えていて、こんな和傘の魅せ方もあるのかと衝撃。これら舞台で活躍している和傘も浅草の職人さんが引退してからは岐阜和傘が使われているのです。
 こんな岐阜和傘ですが最盛期の明治には年間1500万本生産されていたのが現在は約2500本程度。職人さんも減少の一途をたどり後継者の育成が大きな課題となっています。そこで岐阜市和傘振興会が始めたのが岐阜和傘部品職人の育成を支援するクラウドファンディング。素敵な特典もあるようなので、興味がある方は是非ご支援を。
 歌舞伎の世界は不勉強なのですが、市川海老蔵さんが来年5月に「団十郎」を襲名されるとのこと。その際には岐阜和傘も使われる見込みのようでこちらもたいへん楽しみです。美しくてかっこいい岐阜和傘の逆襲が始まりました。これからどんどん存在感を増していくことに期待しています。

 11月3日(日)文化の日、当館の秋の名物イベント「第5回ぼくのわたしのショートショート発表会」を開催しました。出演者は朝井リョウさんと8人の中高生(映画のサブタイトルみたいでかっこいい!)です。このイベントは何といっても直木賞作家のお話が聞ける貴重な機会なわけですが、中高生たちの感性あふれるショートショートを楽しむことができるのも醍醐味です。

 今年もたいへんに粒ぞろい。中学生3人、高校生5人の作品が朗読発表されました。朝井さん曰く「小説を書くということは世界をどう見つめるか」ということなのだそうです。なるほど確かに今回出演してくれた8人が世界をどう見つめているのか、その作品からうかがい知ることができます。本棚に横たわっている本や弱々しく飛ぶ羽虫を起点に物語が展開する作品、いじめの被害者ではなく加害者の視点で書かれた作品もありました。8人がそれぞれの世界の見つめかたを物語として昇華し、「ぼくわた」を盛り上げてくれました。朝井さんの話術はラジオ番組同様に軽妙で楽しくて、それでいて学生たちに真摯に誠実に向き合ってくださいました。中高生たちの作品のいいところを巧みに解説していただき、朝井さんあっての「ぼくわた」ですね。

 朝井さんのお言葉を借りれば、小説は100%自由です。潔白さも、求められているものもありません。図書館としては来年度もこのイベントは実施したいと考えていますので、ぜひ自由な世界を楽しみながら小説を書いて「ぼくわた」に応募してください!

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 今度は図書館で何をクロストークするの?と思われる方もいるかもしれないので、少しお話をさせていただきます。

 高橋博之さんは、3.11の後、激烈に生き方を変えてしまったひとです。魚や野菜やお肉まで食べ物が付録につく月刊情報誌(東北食べる通信)の発刊です。岩手に住んでいたその頃、彼に被災されたまちで一緒に対談してくれと頼まれました。なぜ? だって吉成さんは下りていく生き方の代表みたいなもんでしょと電話口で真面目に言う高橋さんが僕には印象的でした。下りていく意思はないと自分では思ってたので、僕は違うよ~と笑って返したのですが、その時は予定が合わず残念ながら対談は実現できませんでした。
 でも今回やっとここ岐阜で実現できます。下りていくとはどういうことなのか。今は少しわかる気がします。自分の中の自然に目覚めて生きる(これは服部さんの著書タイトルですね)だと思うからです。
 服部みれいさんも、内沼晋太郎さんも、みなそういう意味ではそれぞれの分野で下りて行く生き方をされてる方という気がします(違うかな)。下りていくとは何なのだろう。東京を目指さない? やみくもな経済成長を追いかけない?
 岐阜で楽しく自分らしく暮らしたい。 地元で活躍する蒲勇介さんもそうですが、暮らしの中からなりわいを創り出そうとされて来た魅力的な方々ばかりです。
 僕は岐阜のみなさんにぜひ9日、出会っていただきたいと思っています。トーク終了後にもゲストとの交流の時間も作ります。

 長々と書きました。読んでくれた方、ありがとうございます。ご来場をお待ちしています。

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 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館おとなの夜学」の第31回が、去る10月16日に行われました。かつて長良川の水運により多量の美濃和紙が持ち込まれた岐阜では、提灯、うちわ、和傘などの和紙の工芸産業が花開きました。明治にはヨーロッパを中心に流行したジャポニスムの中核をなした華麗な工芸品たち。それを牽引したのが岐阜在住の勅使河原直治郎というプロデューサーでした。彼と出会いその後日本画壇に大きな足跡を残したのが岐阜で幼少期を過ごした川合玉堂です。
 講師は岐阜県美術館学芸員の青山訓子さんとぎふのふ代表の関愛子さん。お二人からアートへの尊敬と愛情あふれるトークが展開されスクリーンに映し出される玉堂の作品に会場から嘆息がもれます。玉堂が東京に出てどんどん活躍の場を広げていった後も、紹介された勅使河原直治郎との手紙からは二人の親交の厚さが感じられました。意外とズケズケ言い合う仲だったみたい。玉堂は鮎が大変に好きだったりとか母校の岐阜小学校(当時は金華小学校と京町小学校)に絵を寄進したりするなど、岐阜で過ごした根っこは東京に行ってからも失わずにいたようで親近感がわきますね。
 岐阜に根を持つ天才絵師と岐阜市の工芸をつくりあげた名プロデューサー。岐阜市のプライドをまた一つ発見した今回の「おとなの夜学」でした。

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 図書館を舞台に「本」と「ひと」と「まち」をつなぎ広げていく活動を企画・運営する図書館ボランティアグループ・ぎふライブラリークラブの企画提案と交流の場「定例がやがや会議」を、10月5日(土)午前10時より、ぎふメディアコスモス1F・協働のへやで開催しました。    
 この会議は、偶数月の第1土曜日・午前10時から開催する定期打合せの場。
 当日参加自由なので、どなたでも参加できます。

 この日は、「いままでずっと気になっていたんだけど、やっと来られました!」と初登場の人、岐阜をもっと知るための勉強会「ぎふ市のなに史」の企画メンバー、毎回斬新な企画アイディアを考えてきてくださる常連メンバーなどが集まり、雑談など交えながら和やかな雰囲気の会となりました。

 今回は新企画「ぎふ市のなに史」の開催実現に向けて[やることリスト]の確認をしたり、「メディコス 新たなる都市伝説」と題したブックレットを作っては?という新アイディアが飛び出して、岐阜市界隈の都市伝説談義に花が咲きました。

 持ち込んだアイディアは、当人が実行してもよし。またそのアイディアに共鳴した仲間を集めて代わりに実行してもよし。企画は運営メンバーを3人以上集め、事業計画書を提出してスタートできます。

 次回の定例がやがや会議は、12月7日(土)午前10時 みんなの森 ぎふメディアコスモス 1F 協働のへやで開催します。事前申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。

 2回目のボランティア茶話会を10月2日(水)午後2時から協働のへやで開催しました。 分館や図書室で活動されている方も参加され、10名での開催となりました。

 今回はおしゃべりのお供に、絵本といっしょ(※1)で持って行く赤ちゃん向け絵本に目印となるシールを貼ったり、来たるクリスマスに向けて児童エリアにおくメッセージカードをはさみで切ったりしました。

 一段落したところで、お茶を飲みながらお菓子を食べながらの和やかなおしゃべりタイム!
 「他の方がどんな活動をされているのか気になる」ということで、資料修理や窓飾り作りが話題になりました。
 「何年も中央で書架整理をしていても初めて会うわ」と話がはずんでいる様子も見かけました。こんな感じで茶話会で知りあって、交流が広まればいいなと思います。

 ということで、ボランティアの皆さん!!
 不定期ですが、また企画しますので次回の参加お待ちしています。

(※1)絵本といっしょとは...
 市民健康センターで行われる10ヶ月児健康診査に来場する保護者や乳児に、赤ちゃん向け絵本の紹介や図書館の利用案内などをしています。