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 今度は図書館で何をクロストークするの?と思われる方もいるかもしれないので、少しお話をさせていただきます。

 高橋博之さんは、3.11の後、激烈に生き方を変えてしまったひとです。魚や野菜やお肉まで食べ物が付録につく月刊情報誌(東北食べる通信)の発刊です。岩手に住んでいたその頃、彼に被災されたまちで一緒に対談してくれと頼まれました。なぜ? だって吉成さんは下りていく生き方の代表みたいなもんでしょと電話口で真面目に言う高橋さんが僕には印象的でした。下りていく意思はないと自分では思ってたので、僕は違うよ~と笑って返したのですが、その時は予定が合わず残念ながら対談は実現できませんでした。
 でも今回やっとここ岐阜で実現できます。下りていくとはどういうことなのか。今は少しわかる気がします。自分の中の自然に目覚めて生きる(これは服部さんの著書タイトルですね)だと思うからです。
 服部みれいさんも、内沼晋太郎さんも、みなそういう意味ではそれぞれの分野で下りて行く生き方をされてる方という気がします(違うかな)。下りていくとは何なのだろう。東京を目指さない? やみくもな経済成長を追いかけない?
 岐阜で楽しく自分らしく暮らしたい。 地元で活躍する蒲勇介さんもそうですが、暮らしの中からなりわいを創り出そうとされて来た魅力的な方々ばかりです。
 僕は岐阜のみなさんにぜひ9日、出会っていただきたいと思っています。トーク終了後にもゲストとの交流の時間も作ります。

 長々と書きました。読んでくれた方、ありがとうございます。ご来場をお待ちしています。

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 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館おとなの夜学」の第31回が、去る10月16日に行われました。かつて長良川の水運により多量の美濃和紙が持ち込まれた岐阜では、提灯、うちわ、和傘などの和紙の工芸産業が花開きました。明治にはヨーロッパを中心に流行したジャポニスムの中核をなした華麗な工芸品たち。それを牽引したのが岐阜在住の勅使河原直治郎というプロデューサーでした。彼と出会いその後日本画壇に大きな足跡を残したのが岐阜で幼少期を過ごした川合玉堂です。
 講師は岐阜県美術館学芸員の青山訓子さんとぎふのふ代表の関愛子さん。お二人からアートへの尊敬と愛情あふれるトークが展開されスクリーンに映し出される玉堂の作品に会場から嘆息がもれます。玉堂が東京に出てどんどん活躍の場を広げていった後も、紹介された勅使河原直治郎との手紙からは二人の親交の厚さが感じられました。意外とズケズケ言い合う仲だったみたい。玉堂は鮎が大変に好きだったりとか母校の岐阜小学校(当時は金華小学校と京町小学校)に絵を寄進したりするなど、岐阜で過ごした根っこは東京に行ってからも失わずにいたようで親近感がわきますね。
 岐阜に根を持つ天才絵師と岐阜市の工芸をつくりあげた名プロデューサー。岐阜市のプライドをまた一つ発見した今回の「おとなの夜学」でした。

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 図書館を舞台に「本」と「ひと」と「まち」をつなぎ広げていく活動を企画・運営する図書館ボランティアグループ・ぎふライブラリークラブの企画提案と交流の場「定例がやがや会議」を、10月5日(土)午前10時より、ぎふメディアコスモス1F・協働のへやで開催しました。    
 この会議は、偶数月の第1土曜日・午前10時から開催する定期打合せの場。
 当日参加自由なので、どなたでも参加できます。

 この日は、「いままでずっと気になっていたんだけど、やっと来られました!」と初登場の人、岐阜をもっと知るための勉強会「ぎふ市のなに史」の企画メンバー、毎回斬新な企画アイディアを考えてきてくださる常連メンバーなどが集まり、雑談など交えながら和やかな雰囲気の会となりました。

 今回は新企画「ぎふ市のなに史」の開催実現に向けて[やることリスト]の確認をしたり、「メディコス 新たなる都市伝説」と題したブックレットを作っては?という新アイディアが飛び出して、岐阜市界隈の都市伝説談義に花が咲きました。

 持ち込んだアイディアは、当人が実行してもよし。またそのアイディアに共鳴した仲間を集めて代わりに実行してもよし。企画は運営メンバーを3人以上集め、事業計画書を提出してスタートできます。

 次回の定例がやがや会議は、12月7日(土)午前10時 みんなの森 ぎふメディアコスモス 1F 協働のへやで開催します。事前申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。

 2回目のボランティア茶話会を10月2日(水)午後2時から協働のへやで開催しました。 分館や図書室で活動されている方も参加され、10名での開催となりました。

 今回はおしゃべりのお供に、絵本といっしょ(※1)で持って行く赤ちゃん向け絵本に目印となるシールを貼ったり、来たるクリスマスに向けて児童エリアにおくメッセージカードをはさみで切ったりしました。

 一段落したところで、お茶を飲みながらお菓子を食べながらの和やかなおしゃべりタイム!
 「他の方がどんな活動をされているのか気になる」ということで、資料修理や窓飾り作りが話題になりました。
 「何年も中央で書架整理をしていても初めて会うわ」と話がはずんでいる様子も見かけました。こんな感じで茶話会で知りあって、交流が広まればいいなと思います。

 ということで、ボランティアの皆さん!!
 不定期ですが、また企画しますので次回の参加お待ちしています。

(※1)絵本といっしょとは...
 市民健康センターで行われる10ヶ月児健康診査に来場する保護者や乳児に、赤ちゃん向け絵本の紹介や図書館の利用案内などをしています。

柳ケ瀬 あい愛ステーションの一角に置かれた本棚、「としょかん×まちライブラリー」。

ここでは、2か月に1回のペースで、柳ケ瀬にちなんだテーマで本を展示しています。

10、11月の企画は、図書館と柳ヶ瀬(ぎふ)のまちの人のコラボ企画です! 「秋に読みたい、おすすめの本」というテーマで、柳ヶ瀬とその周辺の店主さん12名に本を選んでいただきました。

本棚では、本と一緒におすすめ理由と店舗情報をポップにして紹介しています。

どんなお店があるかは見てのお楽しみ。行ったことのあるお店の店主さんの意外な一面がみえたり、本をきっかけに新しいお店に出あったり・・・。 この本棚を通して、お店と図書館、まちと図書館のつながりが生まれると嬉しいです。

あい愛ステーションで読書を楽しまれた後は、ぜひ、本を紹介しているお店へも足を運んでくださいね。おすすめ本を読んだよと伝えると、店主さんも喜んでくださると思います。


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こんにちは。ぼくのわたしのショートショート発表会(通称ぼくわた)担当者です。

「ぼくわた」もついに第5回です。第1回に発表してくれた高校3年生は、もう立派な大人になっていることでしょう。その間事業の廃止もされず人事異動もせず、第5回を無事見届けることができそうで、当時の私には想像もできなかったことです。

第4回までは私がジャンプっ子だったからという理由で話を持ち込ませていただいた集英社さんにお世話になっていましたが、今年は朝井リョウさんの最新刊「どうしても生きてる」(10月10日発売)を発行する幻冬舎さんに間に入ってもらうことになりました。幻冬舎さんといえば槍を掲げてる人のマークでおなじみですよね。私はミステリーが好きなので幻冬舎ノベルズにはお世話になりました。

さて今年の「ぼくわた」は魂のこもった94もの作品が応募されました。これらバラエティ豊かで、アイデアと感性あふれる作品群から8つの作品を選考しなくてはなりません。去る9月25日、作品選考の打ち合わせのため東京渋谷区の幻冬舎さんにて朝井リョウさんに会いに行ってまいりました。自慢ではないですが図書館に勤務する私がネクタイを締めるのは冠婚葬祭以外ではこの日くらいのものです。家からネクタイをしていくと首が締まって精神的に窒息するので鞄にしまっていざ東京へ。

渋谷といえばハロウィンに若者が軽トラックをひっくり返したり、日本代表が勝つとにわかサッカーファンが暴れて警察のお世話になったりというイメージもあり少々緊張しましたが、私が降りた代々木駅のあたりはむしろ落ち着いた雰囲気のある町。道に迷いながらも映画「蜜蜂と遠雷」のポスターが貼られたビルを発見し無事幻冬舎さんにたどり着きました。

今回お持ちしたお土産は醤油です。ただしこれはただの醤油ではなく山川醸造さんの「焼鮎醤油」。長良川の伏流水を使用したたまり醤油に川漁師の平工顕太郎さんが漁獲した天然鮎を焼いて漬け込んであります。私自身はイチビキとかキッコーマンの普通の醤油しか使ったことがないので美味しいのかどうかは定かではないですが、我らが長良川が絡んでいるので美味しいに決まっています。直木賞作家にぴったり。編集者さんには福まる屋の「岐麩ラスク」をお持ちしました。ネーミングセンスが素敵なので多分美味しいです。

ご挨拶をすませたところで早速作品の選考にかかります。今年は意外と恋愛ものは少なめな印象。どちらかというとショートショートらしい起承転結のしっかりした作品が多かった気がします。本当にいろいろな楽しい作品があり、両親の夫婦喧嘩をたった一言で治めてしまう子どもの話だったりとか、カレーに合うのはどちらかを、らっきょ派と福神漬け派が言い争う作品なんていうのもありました。AIに仕事を奪われる男の作品もあり社会派近未来小説といったところでしょうか。朝井さんも気になった作品がいくつもあるようで、「ここの表現がすごい」「伏線がうまくはまってる」など意見が交わされます。素敵な作品が多くてなかなか絞り切るのがむつかしいようですが、朝井さんも編集者さんも終始笑顔でした。

そんな中で選ばれた作品がこちらです
「鳥」
「色彩動物」
「卵焼きの中」
「吾輩は鹿である」
「私の類義語」
「肉塊」
「羽のあるもの」
「私の嫌いな人」

どうです?タイトルだけでもなんだか気になってきませんか?気になる方はぜひ11月3日(日)開催の「ぼくのわたしのショートショート発表会」見に来てください!(要申し込み) →申込ページへ

なお、今回の応募作品の中に朝井リョウさん、および我々事務局への「果たし状」が紛れ込んでおりました。5年も連続で作品応募してきたというのに、市岐商デパートの開催日である11月3日に「ぼくわた」をぶつけてきたこと、絶対に許さないそうです。ごめんよ市立岐阜商業高校のみんな。陰ながら成功を祈っております。

この子に限らず毎年作品を送ってきてくれる中高生が何人かいます。噂ですが、応募しようと思って取りかかったけれど結局小説が形にならずに応募できなかったという子たちもいると聞きました。ショートショートとはいえ一本の小説を書くというのは本当に難しいことだと思います。選ばれなかったものも含めて今回送られてきた94作品は、作者自身を次の段階へと導く糧となることでしょう。

そんなことを思いながら打ち合わせを終えて資料をしまうと、鞄の隅に小さく折りたたまれたものを発見。ネクタイするの忘れとったわ...

今年の3月から販売が始まった、図書館オリジナルバッグ「みんなでつながるバッグ」。
大好評につきの在庫が残りわずかとなりました。

すでにグレーとイエローが完売してしまいました。
残っているカラーは、グリーン、アイボリー、モカです。
価格は1,000円です。

どの色も在庫に限りがあります。
少しでも気になった方は、見本が展示してありますので、見に来てくださいね。

お求めは、岐阜市立中央図書館のレファレンスカウンターへ。


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 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館おとなの夜学」の記念すべき第30回は「美濃六庚申としょうけらナイト」をテーマに行いました。60日に一度巡ってくる庚申の日に眠ると三尸の虫が人間の体内から抜け出し天帝にその宿主の罪悪を告げ、その人間の寿命を縮めるといわれています。そのため庚申の夜はみんなで眠らずに過ごす"庚申待"という風習があります。今回は岐阜市のほか美濃市や山県市、関市などを含めた美濃六庚申についての話がされました。ゲストは大日山美江寺住職の加藤弘春さんと、写真家の澤田尚正さん。戦前から伝えられる庚申信仰や川原町庚申堂、各地に残る青面金剛の謎について、写真を交えて話がされました。庚申の夜に信長公が明智光秀を「金柑頭」とバカにして恨みを買ったとか、夏目漱石が庚申の夜に生まれたことから泥棒になることを案じた親が、お金に困らないよう「金之助」と名付けたなどといった逸話が残る庚申の夜ですが、どうやら昔の人にとっては仲間と集まって飲んで騒いで遊ぶという楽しみな夜でもあったようです。謎と歴史と人々の営みを感じた今回の「おとなの夜学」、まさに庚申待の夜のごとくみんなで過ごす楽しい夜になりました。それではみなさんご一緒に、オンディバヤキシャバンダバンダカカカカソハカ。

 子育てに奮闘中のみなさんのための講座のシリーズ第2弾「本de子育てカフェ~赤ちゃん編~」が、9月12日(木)に開催されました。

 ♪はじめましてのごあいさつ~♪「はじめまして」の大型絵本を歌いながら読み聞かせをし、最後にご自分の名前も歌いながら紹介された東海学院大学短期大学部教授の杉山喜美恵先生。参加した0~3歳のお子さんや保護者のみなさんの緊張もほぐれ、「絵本っていつから読んであげるの?」というテーマでお話が始まりました。

 中央図書館では以前にも杉山喜美恵先生の読み聞かせ講座を開催したことがあります。優しくわかりやすい語り口が毎回大変好評の先生です。

 年間1000冊もの絵本が出版される中、何歳ごろどんな絵本を選んであげればよいか迷われる方も多いと思います。今回、子供の発達に合わせた絵本やわらべ歌を実演をはさみながら紹介をしてくださいました。先生は、「読まなければいけないという本はないですよ。お母さんが読んで楽しいと思うものを選んで下さいね。」と話されました。乳幼児期に一番発達する聴覚。お母さんが笑顔で語りかけたり歌いかけたりすれば、赤ちゃんも笑顔に。読み手の声が表情に出るそうです。「3歳までに人との関係、暖かい関係をどれだけ築けるかが大事。絵本を無理強いせずに生活の中に取り入れていく、絵本=楽しいと思ってもらうことが大事。」ともおっしゃってみえました。

 杉山先生の読み聞かせに合わせて親子で身体をゆらゆらしたり、子どもを抱き上げたりする様子や先生が歌うわらべうたをいっしょに口ずさむ様子をお見かけしました。これからも図書館として子育て世代のみなさんの関心に応えていきたいと思います。

 今後の「本de子育てカフェ」は、来年2月8日(土)に「児童編」の開催を予定しています。詳細や申し込みについては順次お知らせページで案内しますのでチェックしてください!

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 いよいよ2020年1月からNHK大河ドラマ"麒麟がくる"の放送が始まります。斉藤道三の国盗りから本能寺の変までを、明智光秀の視点から描く意欲作。2019年度最初の「おとなの夜学」では、ドラマ前半の舞台となった井ノ口(後の岐阜)の状況を岐阜市歴史博物館学芸員の中島さんをゲストに招き、おさらいしました。

 司馬遼太郎さんが大河ドラマにもなった「国盗り物語」を描いてから半世紀近くが経とうとしています。前半は「美濃の蝮」と呼ばれた齋藤道三が油売りから美濃国の当主に成り上がるまでが描かれるサクセスストーリー。後半は道三がその才能を見込んだ光秀と信長を主人公に、信長が天下統一を目前に本能寺の変に倒れるまでが描かれます。

 私たちが斉藤道三をイメージするときはいつもこの「国盗り物語」で描かれた道三が基になっています。しかし現在分かっている史実によれば、道三は一代で成り上がった訳ではなかったらしいことなど、少々ロマンの無い事実も認めざるを得ないようです。土岐氏や六角氏、浅井氏ら周辺との関係や思惑。そして道三や光秀、信長はもちろん、斉藤義龍や濃姫らとの人間関係など、乱世の中心にあった岐阜が半世紀を経てどんな描かれ方をするのか。大河ドラマ「麒麟がくる」がますます楽しみになってきました。