【会場】みんなのホール  【参加人数】会場:78人/Zoom:41人

 10月25日(日)、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんを招いてシビックプライド・トークイベント「発酵食品で暮らしをつくる」を開催しました。

 ゲストの小倉ヒラクさんは「発酵」という切り口から全国各地の、その土地ならではの風景を掘り起してこられました。発酵とは、土地の文化や歴史そのもののアイデンティティだとヒラクさんはいいます。例えば、塩漬けの唐辛子を雪の上にさらして麹などと混ぜて発酵させた「かんずり」は大寒の日に「寒ざらし」にすることで甘みを引き出す独特の製法で作られています。雪の上に赤い花が咲いたような幻想的な風景はこの地方の冬の風物詩になっているそうです。このように、1000年以上の歴史の中で「発酵」はその土地だけの風景や文化、味覚と強く結びついてきました。


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 豆腐の味噌汁に納豆に白米。特別じゃない、高価なものでもない、昔ながらの普通の食卓です。でも不思議と毎日食べても飽きません。それは、菌のバリエーションが非常に豊かで味に深みが出るからだとヒラクさんはおっしゃいます。また、雷が田畑に落ちることによって発酵が進み、稲がよりよく育ちおいしい米がとれるという説があるのだそうです。そして、昔から人間は作物がよく育ったことへの感謝をこめて神棚に発酵のたまものであるお酒をそなえてきました。自然を超えた存在とのコミュニケーションとして『発酵』があったのだと大変驚かされる、興味深いお話しでした。

 岐阜の発酵の風景についても存分に語ってくださいました。鮎のなれ鮨は古くから長良川とともに生きる人が培ってきた、徳川家にも献上されてきた岐阜の食のシンボルの一つです。発酵はかつて人がどのように生きたかの歴史であり、目に見えない菌たちの働きによって衰退していた土地や分断されたコミュニティがよみがえることもあるのだという言葉が印象的。その土地土地の菌のささやきに耳をすませ、ローカルな発酵を掘り起こす旅をされてきたヒラクさんだからこそ話せる奥深い発酵の世界にお客さんも魅了されていました。

 『発酵食品』は健康ブームで語られる1ジャンルにとどまらない、ローカルアイデンティティの象徴です。今回のイベントはこの岐阜という地で主体的に暮らしを作っていくための『シビックプライド』について考える時間となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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岐阜市立図書館だより11月号を発行しました。

岐阜市立図書館だより11月号 ダウンロード用PDFはこちら 児童版 岐阜市立図書館だより11月号 ダウンロード用PDFはこちら
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中高生向け ライブラリーレター11、12月号 ダウンロード用PDFはこちら
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今回は10名の方が参加してくださいました。
コロナ禍でなかなか集まることができず、ついに、ようやく、やっとです!
茶話会なのにお茶をお出しできなかったのは残念ですが...。

雑談しにくい距離感でしたが、CDジャケットをはさみで切ったり意見交換をしたりして、有意義な時間を過ごせたと思います。
今度はお茶を飲みながらわいわいお喋りできますように!

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今は滞在時間や利用できるサービスを制限しているので、皆さんどのようにボランティアに参加できるのかと気にされていました。
活動再開できた方から 「今は1時間しかできないから手が慣れてきたと思ったらもう1時間、あっという間!」という声がある一方で、「おはなし会は対面でやるのが醍醐味だから」と活動するのを心待ちにしている方も...。

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今年度は月に1回活動とか細かいことは言いませんので、気負わずいらしてください。

最後に...図書館が心地よい空間を維持できるのはボランティアの皆さんの活動のおかげです。
これからも活動や交流会への参加お待ちしています!!

日 時:令和2年11月26日(木)午後7時~8時半

場 所:岐阜市立中央図書館 シビックプライド・ライブラリー

ゲスト:門脇 和正さん(ELEPHANTdesign代表/長良川リバースケープLLP所属)
    畑中 久美子さん(岐阜市立女子短期大学 准教授 博士(学術))

定 員:会場観覧 20名 【満員御礼】
    ※キャンセル待ちはおとなの夜学特設サイトへ→https://otonanoyagaku.net/
   
    Zoom視聴 500名 引き続き、募集中!

申込み:10月30日(金)より、下記サイトまたは、中央図書館の窓口・電話にて受付
    会場観覧 (中央図書館の窓口・電話および下記サイトにて受付)
    Zoom視聴 (下記、おとなの夜学Webサイトより、Web受付のみ)

おとなの夜学特設サイト:https://otonanoyagaku.net/
TEL/058-262-2924

2020年10月4日(日)に「本de子育てカフェ~中高生編~」を開催しました。

「本de子育てカフェ」は子育てに奮闘中のみなさんのための、図書館講座のシリーズです。
今回は「10代へ贈るファンタジーの処方箋~中高生時代に大切にしたいこと~」と題し、講師に児童文学作家の富安陽子先生をお招きしました。

 富安先生は、「やまんば山のモッコたち」でデビュー以来、「小さなスズナ姫」や「シノダ!」のシリーズなど、たくさんの物語を世に送り出されてきた児童文学作家です。その活躍の場は幅広く、絵本から中高生向け小説、さらには一般向けのエッセイなど、幼い子から大人まで多くの読者が富安先生の作品を楽しんでいます。
 今回のイベントはコロナ禍の厳しい状況の中ということもあり一時は開催も危ぶまれましたが、スタッフの工夫と努力、そしてなにより富安先生の熱意によって無事開催することができました。

 どこか優しいその作品世界の雰囲気そのままの穏やかな語り口で話される様子を、参加者は熱心に聞き入っており、時折くすりと笑ったり、思いがけずどよめく声が漏れたりする様子が見られました。途中で、スライドを使用した絵本の読み聞かせもしていただき、夢を15分割して作られた絵本の話など、絵本作りの裏話も聞くことができました。また、作家の収入いわゆる印税にも触れられるなど、盛りだくさんの講演でした。
 特に印象的であったのが、人を楽しませるホラを好んだお父さんやおばあちゃんたち家族との思い出を中心に語られた、子供のころのちょっと不思議で心躍るエピソードです。温かなユーモアがたっぷりの内容はまるで一つの物語のようで、富安先生を構成する大切な一部分なのだと感じました。

 富安先生のファンにとってはもちろん、児童文学作家について知りたい中高生にとっても、大変興味深い内容だったのではないでしょうか。

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日 時:令和2年11月14日(土)午前11時~正午

場 所:岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー 
  
課題本:『氷菓』著/米澤穂信/KADOKAWA 
     ※本はご持参ください。  

演奏曲:無伴奏チェロ組曲/J.S.バッハ

チェロ演奏:北村多佳子さん(チェリスト)
  
申込み:中央図書館の窓口または電話、Eメールにて受付

問合せ:中央図書館
TEL/058-262-2924
Eメール/moushikomi@gifu-lib.jp


イベントに参加する

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◎ワークショップ「へんてこメガネでへんしんしよう!」  

色画用紙のメガネやヒゲにシールを貼って、自分だけのへんしん小道具をつくろう!へんしんした姿を、にゃんこカートやわんこカートと一緒に記念撮影してね。

日時:11月1日(日) ① 13:00~13:20 ② 13:30~13:50 ③ 14:00~14:20 ④ 14:30~14:50
対象:各回5組(合計20組)、事前申し込み先着順、どなたでも参加可能
場所:児童のグローブ 参加費:無料

◎おはなし会  
ナンセンス絵本を中心にヘンテコな絵本を集めました。フェスティバルだけの特別なおはなし会です。

日時:11月3日(火・祝) ① 14:00~【満員御礼】 ② 14:30~ 【満員御礼】
対象:各回5組(合計10組)、事前申し込み先着順
集合場所:おはなしのへや

◎展示「ヘンテコなせかい~ナンセンス絵本と手形アート~」
ナンセンス絵本と手作り手形アートをぜひお楽しみください!

開催中~11月下旬(予定)まで
場所:児童のグローブ

◎申込受付:10月20日(火)9時~
 電話、児童レファレンスカウンター窓口で受付します。申込時にワークショップ、おはなし会の参加希望時間をお伝えください。

※ワークショップ、おはなし会ともに各回定員に達し次第受付終了。キャンセル待ちはありません。
※感染症対策のため、事前予約の方のみの受付となります。また、職員もマスク着用で行います。
※当日は、2歳以上のお子様はマスクの着用をお願いいたします。

 こんにちは。「ぼくわた」担当者です。さて、今年の「ぼくわた」はコロナ禍の中での開催となります。
 だいたい5~6月くらいから作品募集をしておりますので、それまでにイベント開催の可否を判断しなければなりません。緊急事態宣言がどうのと言われていたまさにその頃、市の他のイベントが次々と中止される中、「ぼくわた」の実施が決断されました。

 どれだけの作品が集まるのか不安と焦燥と幻覚にとらわれるなか、137もの作品が図書館に届きました。増減を繰り返しながらもダウ平均のように上がり続け、過去最高を更新です。
「オカンが言うにはな、その図書館では毎年朝井リョウさんが中高生の小説を読んで対談するらしいんや」
「それやったらメディコスやないか」
 というような会話が間違いなくどこかでされている程度には、市内の中高生には「ぼくわた」が浸透しているようです。本当にありがたいことです。

 この中からイベントに参加する8作品を選考しなくてはなりません。皆さんが書いてくれた大切な137作品、1か月ほど前に朝井リョウさんに送り、発表作品を選考していただきました。
 いつもは私が東京に出向いて直接お話しするのですが、今回はオンラインミーティングのZoomを利用です。東京に行って朝井さんや編集者さんに会いてぇよと枕を濡らしたものですが、オンラインでも意外と話しやすい。画面越しでも朝井さんの知性と人柄の良さが回線に乗って届いてきます。みなさんの作品の話をしている時間はとても楽しい時間で、それでいて朝井さんが応募作品に対して真摯に向き合ってくださっている様子がすごく伝わりました。

 今回も色々なテイストの作品が集まりました。世相を反映してかダークな作品も多かったのですが、一方で底抜けに明るい作品もありました。高校生が書いたとは思えない小学生男子のリビドーを描いた作品だとか、青春時代の劣等感を描いた作品、車に飲酒をさせるというどうしてこんな話を思いついたのかなと思うような作品など、楽しく読ませていただきました。そんな中から選ばれた8作品がこちら。

 あめ女
 言い伝えの日
 俺の就活記
 カイコ
 海中からながめる
 赤面デコラティエ
 地底恐慌
 昼食論争 (五十音順)

 さて、みなさんはどの作品が気になりますか。気になる方、ぜひイベントにご参加ください。
 今回はイベント開催用のZoomで配信しますので、回線さえつながればどこでも観覧できます。北海道から沖縄まで、遠方の方でもお気軽にどうぞ!逆に朝井リョウさんや中高生が身近に感じられるかもしれません。
 Withコロナの新しい時代の中での「ぼくわた」。中高生たちの若い感性に新時代を感じましょう!

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