ブログ - 2017年度ブログ一覧

花か花粉か

ブログ2017/04/02

白:押忍!!年度が変わりましたが、私は変わりません。ホワイトです。今年度も頑張っていきましょう。
緑:私もなかなか変われません。グリーンです。
白:きゃー、グリーンさんんん。もうすっかり、暖かくなりまして春ですね。出会いの時期ですよ。
占いによると、私は今月めっちゃいろんな人と出会うそうなのでドキドキです。
は~、藤田まことみたいな人を見てみたい。
緑:藤田まこと!私と誕生日が一緒だということをご存知で...?
白:あ、存じ上げております。藤田まこといいですよね。あと、渡瀬恒彦さんも好きです。
どちらも故人なので直接お会いできないのが残念です...。
緑:そうなんですよね。必殺!に出ておられた頃が懐かしいです。
白:必殺、みてました。藤田まことになら斬られてもいいかなと思いました。時代劇にかかせないお方ですよ...。
緑:最近は時代劇枠がずいぶん減りましたからね~。寂しいですね。
ちなみに、その藤田氏と私の誕生日は、宮本武蔵と佐々木小次郎が巌流島で決闘した日でもあります。(自慢)
白:きゃぁぁあ、それはすごい!大変羨ましいです。私は笑点の水色の着物の人と同じ誕生日ってのが自慢です(小者感)
緑:我々はどちらも春生まれですね。春といえば、花、花といえば花見ですよ。ところで、お花見よく行きますか?
白:こじつけがすごい...。えっと、近年は見ようと思ったら散っていた・・ってことが多いです。
そういえば小学生のころ、家族で山に花見に行ったんですが、動物がわんさかいて、ご馳走を取られそうになりました。
でも、父が動物に近づいたら逃げていきました。
緑:必殺!ホワイトパパ...。
白:藤田まことみたいにシャキッとしてませんが・・・(笑)
私の父親、ぱっと見怖いですし日焼けしてるので、夜は闇に溶け込みます。
本能的になにあれ怖いと思われたんでしょう。
緑:私は以前勤めていた会社で、新人一同が会長夫妻とお花見をするという逃げられない系のイベントがありました。
恐怖でしかない。。。まぁ、ご馳走はいただけましたけど。
白:Oh...、それは逃亡不可避でしたね。新人には腹を括らなければいけない時が絶対あるんですよ・・・。
新社会人の方はきっと痛感しますよ。
緑:ホワイトさんの口から聞くと、実感のこもり具合がすごいですね。(がんばれ!!!)
でもほら、今年度は後輩がやってきますから!
白:後輩・・・、私の気持ちはいつだって新人のように清らかなんですけど...。ずっと、気楽にしてたい(小声)
緑:同感です。気づけば中堅?春って色々変化の時期ですもんね。中高生しかり。社会人しかり。桜とともに思い出すんですよ...。
白:春は嬉しさとつらさを持ってくるんですね・・・。花は大変きれいですが、花粉という凶器を運んできますし。
マスク姿のお姉さまを通勤途中でよく見かけます。つらそう(笑)
緑:つらい...みたいですよ!(赤先輩がいるから笑っちゃダメ!!)
白:(あ、赤先輩)私は、花粉症じゃないのでまだのうのうとしてます。
でも、母も花粉症ですので、今後なる可能性ありますね...。戦々恐々です。
緑:奇遇ですね。我が家も母がある年突然発症したんです。なにやらリミッターがあふれると罹患するようですね。
白:山吹さんも、突然なったそうですよ。我々も気をつけましょうね・・・。
緑:はい。是が非でも回避したい案件です。でも、お花見はしたいですね。その恐怖のイベント以来行ったことがないので。
白:行きましょうよ!恐怖の記憶を上書きしましょう。去年は、花見どころじゃなかったので・・・(笑)
今年こそ、満開の桜みたいです。満月の下、夜桜みながら、お酒飲んで寝たいです。
緑:いいですね~!ぜひお供させてください。お酒は二十歳になってから(かるくクリア)!
でもね...歳とともに弱くなるんですよ...。
白:ひょ~。歳には誰も抗えないのですね。でも、しんみり日本酒飲むのもいいんじゃないでしょうか。
というわけで、ちょっと風流なことをいってみたところでおしまいです。ではでは、今年度もよろしくお願いします。


本のお宝帳「サブリーダーの集い」の第2回を開催しました!

ブログ2017/04/03

岐阜市立図書館では、岐阜市の小学生のみなさんに読書ノート「本のお宝帳」をお配りしています。「本のお宝帳」は、決まった冊数を書きためると称号がもらえるのですが、その最初の称号が、お宝帳を3冊達成したときにもらえる「サブリーダー」。

その達成者さんたちの集まり「サブリーダーの集い」の第2回目を、3月25日(土)に開催しました!20170403164308-fe904a96990aa9e8c486ada02f1506d24fad5053.jpg(今回は、平成28年6月から12月末までにサブリーダーになった人へ、「集い」のお知らせをしました。「自分もサブリーダーなのに、お知らせをもらってない!」と思った人へ。また次の集いをするときにお知らせを送りますので、もうちょっと待っていてくださいね。)

今回参加してくれたのは、9人。お互いに自己紹介をして楽しくおしゃべりしたり、それぞれの小学校の学校図書室をどのくらい使っているか話したりしました。さすがサブリーダーの称号を得ているだけあって、毎日利用しているという子がたくさん。
これまでに書きためた「本のお宝帳」も見せてもらいましたが、びっしり書き込んで使ってくれている子もいて、館長も司書もとっても嬉しくなりました。
みんなで交流したあとは、おすすめの本のPOP作り。作ったPOPは、みんなでエントランスグローブにかざりました。

今回、サブリーダーさんたちが作ってくれた「サブリーダーのおすすめ本POP」は、4月24日(月)までかざってありますので、ぜひ中央図書館に見に来てくださいね。

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富山市の郷土資料展開催中!

ブログ2017/04/06

 岐阜市と富山市は、平成19年12月に、都市間交流協定を締結しています。
さらに、平成27年夏に中心市街地にそれぞれ市立図書館をオープンしたという共通点があることから両図書館で様々な交流を昨年からはじめています。昨年夏には岐阜市立図書館の子ども司書10名と館長、職員が富山市立図書館を訪れ、館内の見学や司書さんたちへの質問を行うなど、交流を深めています。両図書館の交流の一環として、3月29日から4月30日までエントランスにて富山市立図書館から借り受けた郷土資料の展示を行っています。

 3月29日から4月8日にかけては文化・観光をテーマにした展示を行い、富山のガイドブックや食、祭などについて紹介しました。
期間中、2度の資料の入れ替えを予定しており、4月9日から19日は地理・自然、4月20日から4月30日は歴史、人物、文学をテーマに資料の展示を行います。

 一部は富山市立図書館の司書さんによる紹介コメントつき。富山市立図書館についてもパネルで紹介しています。
ぜひ展示資料を手に取って富山の魅力を感じてみてください。
なお、展示資料はすべて富山市立図書館から借り受けたもので、貸し出しはできません。館内で手に取ってお楽しみください。

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フレッシュな新人を見て一年前のホワイトに思いを馳せる

ブログ2017/04/09

赤:ごきげんよう。まだまだ攻撃の手を緩めない花粉と戦うレッドです。
  今年の花粉の破壊力は半端なくメガネとマスクが手放せません。
白:つらそうですね。私は日頃の行いが良いお陰か、花粉症とは無縁なんですよ。
赤:あやかりたいですね。私も日々善行を積んでいるのですが...おかしいですね。
  4月がスタートし児童図書係にもフレッシュな新人がやってきました。初々しいスーツ姿が眩し過ぎる!
  あぁ~1年前のホワイトさんがやってきた日が思い出されます。緊張のためか無表情でしたよね。
  そして、返事が棒読み(なげやり?)
白: 無表情でしたか...?笑顔を張り付かせていた気がするんですが、おかしいですね。たしかに返事は棒読みだったかもしれません。    
   でも、投げやりではないです!!もともとそういう声質なだけなんです!!
赤:いや~かなり早いうちから'おもしろい子がきた'と話題沸騰でしたよ。
白: え~、そんな馬鹿な・・。嘘ですよね・・・?真面目にコツコツ働いていただけです。うんうん。
赤:YA担当にフレッシュさんと浮かれていたワタクシ。同じ岐阜県外の西側族(西日本)から来た白さんに、
  金華山と岐阜城を見せねばとお誘いしたのに、断られること2回。ちと、時期尚早でしたね。
白: その節はまことに申し訳ありませんでした。あの頃はまだ、シャイな小娘だったんです。(照)
赤:白さんは意外と人見知りタイプ。私は老い先短いということもあり、人との距離を気にせずグイグイいくタイプ。
  あの時は怖がらせて申し分けなかったです。早く仲良くなりたくて焦りがあったんですよ。
白: いや、老い先って・・・。先輩まだまだこれからですよ!!でも誘って頂いてありがとうございました。
  私は、出不精なので、誰かに尻を叩かれでもしないとどこにも行こうとしない人間ですから。
赤:断る理由が'部屋が片付いてないから'で、確か3回目に断られた5月過ぎ、白さんの方から'そろそろ行きましょう'といわれ
  実現したのが5月末か6月初めでしたよね。
白:あれ・・・、そんなに断ってたんですか、私。アホデスネ。いやはやお懐かしゅうございます。
赤:いざ二人でお出かけしてみると、想像以上におもしろい子。
  岐阜城の展望台で今まで読んできた本のことで盛り上がり、1時間以上語り合うという稀有な体験をしました。
  いや~読書対談を岐阜城でなんてなかなかないシュチエーションですよ。カップルが愛の囁きとかならありえますが。
白:そういえば、面白くて延々と話し込んでしまいました。カップルよりある意味熱い時間を過ごしましたね!!
赤:白さんとは年が倍近く違いますが、本は世代なんて軽く越えるのですよ。
白: そうですね。本当にその通りだと思います。それに、本の話すると、大概の人とお近づきになれる気がします。
赤:という白さんとの初デート?の思い出でした。
  なかなか機会がないですが、ぜひワタクシと遊んでくださいね。こわくないよ~。
白:こちらこそ遊んで下さい~。はは~。(お辞儀)
赤:新学期が始まったばかりです。
  白さんのように人見知りタイプのアナタ、隣の人へのあいさつから始めてみましょう。
  隣の人も人見知りタイプでアナタの一声を待っているかもしれません。勇気を出せば良い出会いがきっとあるはずです。
  YAの皆さん幸あらんことを!応援しています。
  次回のブログはグリーンさんですよ~。


カンチョ―と語ろう 宮沢賢治ってどんな人? -わたしとKenji-

ブログ2017/04/12

 いよいよ始まった「カンチョーと語ろう。」の第1回。満開になりつつある桜の花びらを濡らす小雨降る中、土曜日の午前、文字通り「カンチョーと語る」ため20名を超える参加者が集います。20170412170120-0bfec2ca899f2445331c09add35867496d2f8ebe.jpg

 まず、カンチョーが岩手県東山町に自ら創りあげた「森と風のがっこう」の紹介映像から今回の「カンチョーとKenji」が始まります。
 
 カンチョーと賢治の出会いは小学生のころ、でもむしろ好きなのは石川啄木だったとのこと。30代になったカンチョーが"自分の原風景"を探し求め、行き着いたのが「自分が行ってみたいと思う「学校」創り。そのとき、向かい合ったのが「宮沢賢治」だといいます。

 賢治の考え・仕事・思いを読むにつれ、湧き起る

――――― 今、賢治が生きていたらどんなことをするのだろう。

という想い。

 それを学校づくりの柱に置き、自ら岩手に飛び込んでいくカンチョー。
賢治とかかわりのあった人々との交流を深め、賢治の弟・清六さんから贈られた

――――― 自分が生きている間に報われると夢にも思うなよ。
      万が一評価されたとしても、200年先だけどな。
      そのつもりでやりなさい。

との言葉。
 宮沢賢治の人柄、学び、思いがコダマのように響き返ってくる岩手の土地に飛び込んだカンチョーは、「石と賢治のミュージアム」そして「森と風のがっこう」創りにひたむきに奔走していったのです。

 カンチョー自らの体験や想いを交えながら始まった「カンチョーと語ろう」。予定時間を30分もオーバーしてしまいましたが、それを感じさせない静かな熱気につつまれた時間だったようです。カンチョーを含めて参加者が気持ちよさそうに語り、話を聞く姿がとても印象的。次回はカンチョー、皆さんともっともっと「語り合いたい」とのこと。私たちも手を変え品を変え、カンチョーと皆さんの語りの場を作っていきますよー。
次回、カンチョーは何を語り、皆さんも何を語るのか。これからとても楽しい時間が創っていけそうです。

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「修学旅行コーナー」誕生

ブログ2017/04/21

緑:新学期が始まって一週間ですね。中高生のみなさんはいかがお過ごしですか。まだ新しいクラスの落ち着かない雰囲気にそわそわ...。やっときた週末にホッと一息、といったところでしょうか。

緑:こちらは中央図書館YA担当としては3年生、他の班員の卒業と転校を見守ってきた挙句、なんと不断なく居残っている唯一のメンバーとなってしまったグリーンです。(怖)

緑:というわけで、今年度もYA担当には若干の人事異動がありました。新体制については徐々に明らかになっていきますので、どうぞ今後の更新をお楽しみに。

緑:まぁ戦隊ものに番組変更は付き物ですので、これまでどおりあたたかく見守っていただきたいと思います。それに今年は元祖YA担当、昨年も期間限定で助っ人をしてくださったピンクさんが、正式なYA担当としてカムバックされましたし!

緑:「...ん??緑:、緑:、緑:って入力ミス??」と思われたあなた。いいえ、これは間違いではありません。今回は全編通して緑です。緑しかしゃべりません。なぜなら、告知目的の回だからです。(身も蓋もない)

緑:それではサクッと本題に入りましょう。

緑:実は、中央図書館のYAエリアに、旅行のガイドブックを集めた新コーナーが登場したのです!今まではなかなか中高生向けに入れるのが難しかった国内旅行の本を、「修学旅行に役立つ資料」として大量に購入しました。場所は分類記号YA291あたり。写真のように、一列どどんとぶち抜きで設置されています。

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緑:図書館が市内の学校への調査で聞き取った、東京をはじめとした関東方面、京都・大阪・神戸といった関西方面、沖縄や福岡などの九州方面の本がメイン。街歩きに向いたハンディサイズのものが多いので、自由行動の時間やグループ見学のお供として、ぜひ活用していただきたいと思います。

緑:史跡や名勝の類は学校で配布される資料におまかせして、このコーナーには買い物や食べ歩きに向いた、ちょっとカジュアルな旅行本がそろっています。少しですが、行き先として多かったTDSの本もありますよ~。(ただしオトナたちからも大人気ですので、しっかり予約を入れることをおススメします。)

緑:ガイドブックは、通常の貸出しが可能な本と、館内の閲覧のみに限った本の、それぞれ2冊ずつご用意しています!貸出しができない方には赤い「禁帯出」のシールが貼られているので、うっかり窓口に持って行かないようご注意ください。

緑:先日、別冊ほんまるけの編集会議に集まってくれた中学生に聞いたところ、学校によっては4月中に修学旅行に行くところもあるとか。春実施なら、すぐに準備が始まりますね。新しいクラスメイトや、気になる相手との距離を縮めるまたとない好機。やっぱり、学校生活の一大イベントですから、万全の体制で臨んでほしいと思います。

緑:楽しかった旅行の思い出は、また掲示板の投書ででも教えてくださいね~。「この本をこういう風に使った」なんていうことが分かると、我々はとてもとてもとても(!!)励みになります。

緑:さてさて、緑の一人トークではたして対談形式をとる意味はあったのか?疑問は尽きませんが、謎は謎のままとして。次回の更新は、お帰りなさいのピンクさんです。


ピンクカムバック!!

ブログ2017/04/30

桃:みなさん!どうもこんにちは!!新学期が始まって早くも二週間が経ちましたね。新しいクラスにはなれましたか?
  最近の春の暖かい陽気で毎日睡魔と闘っているピンクが今回お送りいたします。
  そう・・・先週のブログでグリーンさんが言っていたように、YA担当の卒業と転校により、
  一度はYA担当を卒業した!つもりだったピンクがまたまた戻ってまいりました。
赤:ピンクさんおかえりです!馬の前にぶら下げるにんじんのように、ピンクがいると馬車馬のように働けるワタクシ。
  ピンクのために一生懸命働く所存でございます。
桃:た...ただいまです。今回は正式なカムバックということで、わたしピンクごときがYAの力になれるか分かりませんが、
  YA新入生気分で精一杯頑張りたいと思っております。ホワイトさんほどフレッシュな風は吹かせられませんが。
赤:ピンクはYA担当班のアイドル。かわいいし仕事は速いし言うことなし。疲れた時とか無駄に話しかけにいったり、
  パソコンを教えてもらったりと頼りにしてます!
桃:そんなそんな...ありがたきお言葉!
  私もレッド先輩のために一生懸命働く所存です!ところで、もうすぐゴールデンウィークですね!
  まだこの間4月が始まったばかりかと思えばもうゴールデンウィークですよ!
  どうやら今年のゴールデンウィークは最大で9連休をとっている社会人もいるとか・・・羨ましい限りですね!!
赤:正しい図書館員たるもの、ゴールデンウィークは子ども達(YA含む)と触れ合ってナンボ。
  長期休暇(夏休みなども)はがっつりと子ども達と本との橋渡しをするのです!
  どうせどこへ行っても人の波を拝みに行くだけですよ。
桃:そーですよね。ゴールデンウィークってどこへ行っても激混みですし、旅行へ行けば金額は恐ろしく跳ね上がってるし、
  そんなに良くないですよね!!(強がってみる)
  ゴールデンウィーク関係なく私達はお仕事ですが、せっせと勤労に励みましょう。きっといい事あるはずです!!
赤:きっといい事ありますよ。(遠い目...)
桃:話は変わりますが、私ピンクこれからブログを書いていくにあたって、過去のブログを読み漁っているんですが、
  レッド先輩は中高時代は何の部活に入られてたんですか?
  ホワイトさんは剣道部、グリーンさんは弓道部だったという情報を発見したんですが、レッド先輩は何部だったんですか?
  私、気になります!!
赤:みなさん爽やかなイメージの部活ですね~。
  期待を裏切らないですよ。はい、茶道部です!運動神経が恐ろしく悪いので、消去法で選びました。
  高校生の時、部長だったワタクシは、かわいい子をスカウトしてハーレムを築いてましたよ(自慢)。
  当時の茶道部は先輩が新入生に声を掛けるシステムがあったのです。
桃:そーなんですか!女の子大好きレッド先輩には素晴らしすぎるシステムですね!!
  ちなみに私中学はテニス部に入り、青春の日々を送っておりました。年中日焼けで真っ黒でしたよ。
  朝練に夕練に学校に塾に、あんなスパルタな生活を毎日送ってたなんて信じられません。
  今だったら1日で寝込む自信があります!!若いって素晴らしいですね(遠い目...)
赤:大丈夫。体力は落ちても女子力は上がってますから。
桃:久しぶりのブログな上、文章力皆無で話がいろいろ飛びまくっててすみません。
  YAの先輩方のような素晴らしいブログが書けるようにこれから頑張っていきますので、
  温かい目で読んでいって頂けたら嬉しいです!!レッド先輩、こんなピンクですがどうぞよろしくお願いします!
  次回はフレッシュホワイトさんですよー!


利用者のみなさまへ

ブログ2017/05/04

 今回、中央図書館で起きてしまった図書の切り取りは、本当に残念でなりません。切り取られたのは本の一部ですが、そこにあるのは私たちの大切な生活文化の記憶そのものでもあるからです。
 図書館のサービスは、国を問わず、人間の叡智を収蔵してきた歴史とともに本に対する尊敬や利用者の良識を前提に成り立ってきたものです。私たちはこれからも、信頼をもとに変わらずいつものように、当たり前のサービスを行ってまいります。これを契機に、みなさまとの絆をよりいっそう確かなものとするために、気持ちを引き締めて業務に臨んでまいりたいと思っております。
 これからも変わらぬご愛顧の程、よろしくお願いいたします。

                           岐阜市立図書館 
                               館長 吉成信夫


【子どもと本と遊ぶ日-マジックと音楽と絵本の世界-】

ブログ2017/05/05

平成29年4月30日(日)今年度第1回目の『子どもと本と遊ぶ日』を開催しました。昨年度も大変好評をいただいたこのイベント、今年度記念すべき1回目のゲストは、ある時はミュージシャン、ある時はマジシャン、そしてまたある時は翻訳家としてアメリカで大人気の絵本、『ねこのピート』などの翻訳と多彩な顔を持つMusic&Magicの大友剛さんです。
 とってもいいお天気のゴールデンウイーク2日目、150名もの親子がイベントを楽しみにあつまりました。20170505114531-54d08ab069346e0743894adb0dff4ba25396965a.jpg

まずはマジックショーからスタートです。
黒いレコードに赤いハンカチを通すと赤いレコードに・・・!茶色い袋に入ったピーナツバターと青い袋に入ったブルーベリージャムがいつのまにか入れ替わる瞬間移動・・・!袋に入れたトランプと、白い無地のハンカチ。取り出すと白いハンカチにトランプの模様が・・・!
目の前で次々に起こる不思議に、子ども達は目をくるくるさせながら歓声をあげていました。

20170505114659-a0cb5c80b853678125f89d77a7dd5a415258d9bf.jpg 会場がすっかり大友さんの空気に染まったところで次に大友さんが取り出したのはピアニカ。会場のピアノを弾きながら、ピアニカの演奏もするという、二刀流の技を披露!
続いての「人間ジュークボックス」では会場でリクエストされた曲を大友さんが即興で演奏するコーナー。ディズニーやジブリの名曲から星野源の「恋」と、大人も子どもも夢中になって聞き入りました。

最後は絵本ライブ。大友さんが翻訳された絵本の中から2冊。『さわってごらん!ふしぎなふしぎなまほうの木』と、『ねこのピート だいすきなしろいくつ』を読んでくださいました。まずはふしぎな魔法の木のおはなし。本のページにやさしく触れると幹と枝しかなかった木に葉っぱが1枚ずつ増えていきます。こすって温めると花が咲き、みんなで木に向かって声をそろえて「好き!!」というとふしぎな木は照れて赤い実をつけました。ページをめくるごとに新しい世界が広がります。
『ねこのピート』はアメリカで大人気のシリーズです。お気に入りの新しいまっしろなくつが赤くなっても、青くなっても、どろんこになっても、濡れてしまってもピートは泣きません。「あかいくつ、かなりさいこう!あおいくつ、かなりさいこう!」と歩き続けます。ピートのようにどんな1日も、「かなりさいこう!」と前を向けたら素敵ですね。大友さんのピアノに合わせて子どもも大人も一緒になって大きな声で「かなりさいこう!」とうたったあとは、なんだかピートに勇気づけられたような、すがすがしい気持ちでした。
 絵本ライブで読んでいただいた絵本はどちらも、親子でお話しながら読んだり歌ったりするのにぴったりなお話です。図書館でぜひ手に取ってみてください。

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 大友さんのショーの後はカンチョーも加わって短いトークショーが行われました。テーマはお互いの子どもの頃好きだった絵本。お気に入りを3冊ずつ持ち寄ります。大友さんが紹介された『よあけ』は、静かな夜明けの湖の穏やかな様子が描かれている絵本です。特別なことが起こるわけではなく、派手さはないけれど、昔から"みんな仲良く一緒に"、"元気よく!"といった空気が苦手だったという大友さんは『よあけ』からにじみ出る穏やかさが好きだったとおっしゃっていました。

 また、大友さん自身が大切にしておられるインドの子育てに関する言葉で、「人は迷惑をかけるものなのだから、迷惑をかけられても許してあげなさい」というものがあります。これは岐阜市立図書館が大切にする「子どもの声は未来からの声」にも通じる言葉ですね。15分ほどの短い時間でしたが、大友さんの歩まれてきた人生が垣間見えるような貴重なお話を伺うことができました。
 
 イベントの最後にはサイン会もおこなわれ、たくさんの親子が絵本を手に取って最後まで楽しんでくださっていました。短い時間でしたがマジックに音楽に絵本と盛りだくさん、子どもたちの笑顔があふれる時間となりました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。これからも子どもと本と遊ぶ日では楽しいイベントをたくさん企画していきます。第2回もお楽しみに!
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大友さんとカンチョーが紹介した絵本は下記のとおりです。すべて中央図書館に所蔵がありますので、ぜひ読んでみてくださいね。

≪大友さん紹介本≫
① ぼちぼちいこか 作/マイク・セイラー 絵/ロバート・グロスマン 偕成社
② よかったねネッドくん 作・絵/レミー・シャーリップ 偕成社
③ よあけ 作・絵/ユリ・シュルヴィッツ 福音館書店

≪カンチョー紹介本≫
① 馬鹿図鑑 作・絵/五味太郎 筑摩書房
② ごろごろにゃーん 作・絵/長 新太 福音館書店
③ 森の絵本 作/長田 弘 絵/荒井 良二 講談社


森見派、挙手!

ブログ2017/05/14

白:寝る五秒前~なホワイトです。今日もぼちぼちいきましょう。
赤:なんて緩い...。まぁ、それがアナタの持ち味ですからいいですけど。
白:いや~、だってなんだか過ごしやすい陽気な日々なんですもん。
こんな日は寝るのに限ります。ところで、ゴールデンウィークが終わりましたね。
休日も変わらず開いている図書館にはあまり関係のない話でしたが・・・。どこか行かれましたか?
赤:かわいいあの子を追い掛け回して日焼けしちゃいました。てへ。
白:おやおや、隅におけませんね。私は、映画『夜は短し歩けよ乙女』を見に行きました。
今なにかと話題のあの方が主人公の声をされてましたが、情けなさが前面に出てて大変良かったです。
赤:へえ、いいですね。でも、私は、万城目派なので!森見派じゃあないんだなあ。
でも、リズム感があって独特な言い回しがおもしろいですよね。それに、タイトルにセンスを感じます。
白:そうですね。あと、難解な漢字をやたら使用するイメージがあります。
私は、他に森見さんの『恋文の技術』(F/モリ)を高校生のときに読みました。
あの世界観に入るのがなかなか大変で何度も中断しながらでしたが、最後まで読むと、朗らかな感動が生まれます。
赤:朗らかな感動(笑)ハマる人はハマる作家ですよね。
白:うーん、森見さんは、訳分からないんですけど、その訳の分からなさをそのまま突っ込んで
うまい具合に終着点を見つけるんですよね~。そこがハマる要因のひとつかもしれません。
よくもまぁ、きれいにまとめるなぁと感心します。
赤:なんだか褒めているのか貶しているのかわかりませんが、その意見に深く同意。
白:全体的に、森見さんは不思議さと意味不明の融合、そしてうだつの上がらない主人公を書くのが多い印象です。
日々、鬱憤が溜まっているYAにこんな情けない奴おるよ!と声を大にして薦めたいです。
赤:ライトノベルの主人公にはヘタレキャラ多いですもんね。自分より情けない人を見つけて元気が出るみたいな。
白:(笑)そういえば、森見さんと、万城目さんはお互い京大で、デビューもほぼ同時期で
交流あるのかないのか知らなかったんですが、『ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集』(914.6/モ)に2人で出てました。
読んだら、なんか仲良しな雰囲気が伝わりました。これもおススメです。
他にも、いろいろなジャンルの方々と対談されてますので良き本ではないでしょうか。
赤:ほうほう。今回は森見派か万城目派に分かれましたが、この二人は個性が強烈ですからね。
他の人にも聞いたらどっち派か分かれそう。全て語りきれないんですが、今回はこれにて閉幕します。
白:お次はレッドパイセンですよ。
赤:はいはい。それではまた次回!


こどもの日 ワークショップ「こいのぼりをつくろう!」を開催しました!

ブログ2017/05/18

 5月5日(金)はこどもの日。
中央図書館では子ども向けワークショップ「こいのぼりをつくろう!」を開催しました。
55人の子どもたちが図書館にあつまりました。

色画用紙に飾りを貼ったり模様を描いたりして、自由にオリジナルのミニこいのぼりを作ります。
しましまが鮮やかなこいのぼり、ピンク色のお花畑のようなこいのぼり、めがねをかけたこいのぼり。
...ひとつひとつ、表情や柄が違ってとっても個性的です。楽しいこいのぼりがたくさん完成しました。
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ワークショップのあとは、恒例のわんこカートきららのおはなし会。
この日は館長も登場!自分の作ったこいのぼりを振っておはなしを盛り上げてくれる子もいましたよ。
たくさんのご参加ありがとうございました!

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みんなの森の天体観望会を開催しました!

ブログ2017/05/24

平成29年5月20日(土)、みんなの広場カオカオにて天体観望会を実施しました。
天体観望会は岐阜市科学館と中央図書館のコラボレーションイベント。岐阜市科学館の6台の天体望遠鏡で天体観測を楽しみました。
当日は天候にも恵まれ、木星やスピカ、アルクトゥールスをはじめ、たくさんの星を見ることができました。

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 同じ空に浮かんでいる星ですが、私たちが見ている光は実は木星が数十分前のもの、スピカは250年前の光、アルクトゥールスは35年前の光だそうです。科学館の方の解説を聞いていると、ふっと『大きな宇宙の中にいる私』を感じたような気がしました。

 また、アルクトゥールスとスピカは春の夫婦星とも呼ばれる一対の星です。現在はまだまだ遠く離れたところでお互い光っていますが、アルクトゥールスがスピカのほうへ年々近づいて行っているとのこと。2つの星が本当の夫婦のように仲良く並んで見える日がいつか来るかもしれません。

 岐阜市立中央図書館では、今回の天体観望会に先立って、ブックリストの配布と展示を行っていました。昔からたくさんの人に愛されてきたSF小説の巨匠や宇宙のなぞについて、プラネタリウムを作ることに尽力した人の物語など、星を取り巻くさまざまな本を紹介しています。

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星空を見上げた後、今度は図書館で、『宇宙の中にいる私』を感じてみませんか。


ついに決定! 児童専用読書スペース愛称は・・・

ブログ2017/05/26

以前から募集を行っていた児童専用読書スペースの愛称が、ついに決定しました!

 愛称の決定を記念して、発表会が5月21日(日)に行われました。
この日のためにわんこカートきららの特別おはなし会も行われ、たくさんの方が集まってくれました。
どんな名前がつけられたのでしょうか?多くの人が見守る中、館長の合図で子ども司書の2人が、愛称の書かれた巻物を開きます。

愛称の発表があった後、えらばれた愛称を付けてくれた2人に市長から感謝状が贈られました。
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では改めて、こちらでもご紹介します。

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 それぞれ、「ころん」と「ごろん」です。
「ころん」は応募のあった431点の中から選考の結果、選ばれました。
「ごろん」は「ころん」のなかよしきょうだいです。

 その日の気分に合わせて、ころんと寝転んだり、ごろんと寝そべったり。
「ころん」と「ごろん」でたくさんの子どもたちが本に親しみ、読書を楽しんでくれたら図書館としてもとてもうれしいです。

これから「ころん」と「ごろん」をどうぞよろしくお願いします!

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雨降りの日は本屋さんに出かけよう!

ブログ2017/05/30

赤:皆様、ごきげんよう。突然ですが、今回で対談形式のブログの終了が決まりました。
  楽しみにしてくださっていた読者の皆様、大変ありがとうございました。
  温かい声援や励ましを力にこれまで続けてきましたが、YAブログは進化するべく絶賛調整作業中です。
  次の更新日までお待ちくださいね。
緑:ということで、今回のブログはYA担当フルメンバーでお送りします。
白:フフフ。最初で最後の共同作業です。
桃:まとまるか不安ですが、よろしくお願いします。
赤:さて、今回のお題は雨の日の過ごし方です。いってみましょう!読書以外ね。
緑:フットワークが軽い頃は、天気に左右されない映画館とか美術館によく行ってましたが...。
  今は身辺整理中なので、シュレッダーを鬼のようにかけて過ごしています。
桃:私は雨だし今日は外出しない!と決めて、昼間からお酒を飲みながらDVD見たりしてダラダラ過ごします。
  雨の日はおっさん化する桃です。
白:まったりと寝てすごす以外考えられないですね。最近は「剣客商売」みて藤田まことを眺めてます。
赤:みなさんなかなか濃い過ごし方されていますね。フムフム。かくいう私は、書店めぐりですかね。
  学生時代書店員をされていた白さん。ステキな思い出やおもしろいエピソードありますか?
白:クリスマスシーズンはプレゼント用の絵本の山が出来ていたことが印象に残っていますね。
  電話応対もしていましたが、なかなか一回で聞き取れなくてその度にお電話が遠いようで、と電波のせいにしてました。ハハハ。
赤:私は両親(サンタさん)に『ノンタンおねしょでしょん』(キヨノサチコ/作・絵)をもらって憤慨したものです。
  おねしょに無縁な幼稚園児だったので。
桃:私は幼稚園のころ本屋に行く父についていくと、小さい絵本を1冊買ってくれるというオプションがありました。
緑:いいですね~。私なんか、母親がある日突然『勾玉シリーズ』全巻(荻原規子/著)を書店で注文して帰ってきて...。
  自分の好みにマッチしたから良かったものの、はずされたらものすごいプレッシャーだったと思います(ページ数的な意味で)。
赤:緑さんのお母様のセレクト素晴らしい!!私の母は歴女で司馬遼太郎推しでしたから...(地味に好きですけどね)
  結局、本から逃れられない私たちですね。みなさんの書店話をもう少ししたいのですが紙面の都合またの機会にしましょう。
  交流掲示板でもみなさんの書店での思い出を募集したいと思います。
 初めて買った本やプレゼント本など書店に纏わるいいネタまってます!
  では、次回のブログはリニューアル特大号です。お楽しみにね~。


YAのホームページ大リニューアル!!

ブログ2017/06/08

YAのホームページ大リニューアル!!

ホームページのYAページは、これまでの岐阜市立中央図書館のシンボルでもあるグローブが岐阜弁でおしゃべりする形式から、
YA担当者が対談形式ですすめる時候や図書館内のあれこれを話すブログ形式と進化を遂げ、ついに最新形態へと移りました!

←来月からこんな感じでやっていきます。

YAの一年の活動をチラ見させていき、どんどんYAの宣伝をしていきますので、よろしくお願いします!


※ 更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?
12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。
この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています。






ぎふライブラリークラブイベント 第2回並木道読書会が開催されました!

ブログ2017/06/29

 平成29年6月11日(日)、ぎふライブラリークラブが主催するイベント、並木道読書会が開催されました。並木道読書会は、テーマ作品ごとにグループに分かれてその作品の感想や作品に対する自分の思いを自由に語り合う読書会。今回取り上げた作品は「国盗り物語」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、そして映画の「メッセージ」の3つです。3つの作品にそれぞれ5名ずつ、計15名の参加者が集まりました。
 
 テーマ作品ごとにグループに分かれ自己紹介をした後は、それぞれ感想などを語り合いました。どのグループもみなさん思い入れたっぷりに語り、聞き、テーマ作品の話にとどまらず、大いに盛り上がっていました。「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のグループでは時代が行ったり来たりする不思議な物語ゆえにそれぞれ解釈が異なっていたりして、話し合いが深まっていました。今回取り上げる作品の一つでしたが参加者が集まらず開催されなかった遠藤周作の「沈黙」もぜひ語りたかったよねということから、遠藤周作の作品も話題に上がっていたグループもあったようです。

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 さて、この並木道読書会、早くも第3回の開催が決定しています。
次回は8月6日(日)10:00~。みんなの森ぎふメディアコスモスのおどるスタジオにて開催されます。次回のテーマ作品は『ピクニック(恩田陸)』、『空飛ぶタイヤ(池井戸潤)』、映画化もされたコミックの、『この世界の片隅に(こうの史代)』、『ハリーポッターシリーズ(J・Kローリンズ)』、そして『真田太平記(池波正太郎)』の5作品を予定しています。お楽しみに!!

 さらに7月には、ぎふライブラリークラブ主催のイベントがもう一つ予定されています。『世界に開く窓』というイベントです。
こちらは世界で話題になっているニュースを英米の新聞から選び、ニュースの背景や関係を図書館の本と合わせて読み、考えていきます。今回のテーマは『アフリカの飢餓』。BBCのニュースをテキストに読み解きます。
 図書館の蔵書や新聞記事は自分をそれまで知らなかった世界へと誘ってくれる、まさに"世界に開く窓"ではないでしょうか。図書館には、身近なテーマから少し普段の生活からは縁遠いなと感じるテーマまで、本を手に取りさえすればどんな場所ともつながることのできる『窓』がたくさんあります。お申し込みは、岐阜市立中央図書館の総合カウンターと電話、メールで受け付けています。
 ぜひ、この機会に世界に開く窓、開けてみませんか?20170629103032-7049e8f5f2d4538cc7aaf8216712f49c96b9f033.jpg

【世界に開く窓】
日時:7月2日(日)10:00~11:30
場所:みんなの森ぎふメディアコスモス1階 おどるスタジオ
  詳細につきましてはホームページのイベント情報をご覧ください。


特集コーナーもみてね。

ブログ2017/07/08

特集コーナーもみてね。

交流掲示板をみてほくそ笑む人、鼻で笑う人、よく見かけます。でも、その斜め左を振り返ってみてみませんか?
そこは、特集コーナー!!!

 毎月テーマを決めてそれに関する本を集めています。
今月は、「別冊ほんまるけvol4」でおすすめされた本をまとめています。交流掲示板と合わせて見てみてください。

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※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月  日です。

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この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています。


2周年を迎えて 益川名誉館長からのメッセージ

ブログ2017/07/26

7月18日に開館2周年を迎えたメディアコスモスの岐阜市立中央図書館に、益川名誉館長がメッセージをくださいました。


小学生のころ、益川さんは本がぎっしり詰まった図書館の棚から抜き出した本のページをめくっているとき、今まで感じたことのない胸の高ぶりを覚えたそうです。


1冊1冊、すべてをじっくり読まなくても、理解できないところがたくさんあってもいいのです。これは違うな、と思ったらやめて違う本を読めばいいし、それを繰り返しているうちに、きっと「これはおもしろい!」というものに出会えるのかもしれません。

図書館を利用される方の中には、自分は何に向いているのか、自分は何を持っていて、それをどうやってこれから生かしていけばいいのか、それがわからずに悩んでいる方もいるかもしれません。たくさんある図書館の本たちが、「人生の案内人」としてあなたの中に眠っている『素敵な何か』を呼び覚ましてくれることを願っています。

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富山市紹介展示「富山へ行こう!」

ブログ2017/07/28

7月19日にメディアコスモスのドキドキテラスにて岐阜市と富山市の市長会談が行われました。
観光による地方創生をテーマにインバウンドや広域連携、地域固有資源のPR、観光客自らの情報発信、新たな観光資源を生み出すことの重要性について語られました。

会談中、図書館も会場内で本の紹介展示で参加しました!「富山へ行こう!」というテーマで富山市の文化や観光・地理や自然・歴史や文学などを紹介する展示を行いました。富山市は、魅力いっぱいな観光地です。この夏は富山へお出かけしてみませんか?

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余談ですが、準備中から市民の方からお声かけがあり、関心を持ってもらえていることがうれしく、楽しく展示することができました。
富山市長からも「僕が知らない富山の本もあったよ。」とお声かけくださりとてもうれしく思いました。


終わりのトビラを開いて

ブログ2017/07/31

 平成29年7月16日(日)、岐阜市立中央図書館がメディアコスモスに開館して2年が経つことを記念して、「2周年記念イベント 子どもの宇宙とファンタジー」が開催されました。子どもの本をテーマにしたトークショーで、ゲストは童話作家の角野栄子さんとチルドレンズ・ミュージアムのプロデュースに携わっておられる目黒実さん、それから角野栄子さんの最新作「いろはにほほほ」の出版社アリエスブックスの山下麻里さんです。角野栄子さんは言わずと知れたジブリ映画「魔女の宅急便」の原作者で、目黒さんは「くまの学校」や「リサとガスパール」など子どもたちに長く愛されてきたキャラクターのプロデュースもつとめてこられました。長年、子どもに夢を与える活動をされてきたおふたりです。

子どもの宇宙とファンタジー1

 イベントが始まる前、実は子ども司書たちが角野さんと目黒さんのお二人へのインタビューを行っていました。1か月前からインタビューに向けてゲストのお二人のことを調べたり、質問したいことを考え、本番に備えました。「お二人の夢はなんですか?」「勉強は好きですか?」「大人になっても子どものような発想が出るのはどうして?」お二人は子ども司書たちの質問を真正面から受け止め、彼らに語りかけてくださいました。"「子どものような」ではなくて、子どもなのよ!私は82歳だけど、18歳のように生きているし、私が喜ぶ物語を私のために書いているの"。"人はだれでも心の中に老若男女、そして子どもを持っているんだ"。子ども司書に対して子ども向けのおはなしではなく、一人の人間同士として語ってくださった言葉を一人ひとり、しっかりと受け止めたようでした。人生の大先輩でもあるお二人の言葉の数々は、きっとこれからの彼らの歩みの中で大きな力となると思います。
「司書として大事なことはなんだとおもう?」おふたりからの突然の逆インタビュー!予想外の展開にとまどいながらも一人ずつ、しっかり自分の言葉で答えていて頼もしく思いました。目黒さんは子どもたちに、家でも学校でもない、第3の居場所としてチルドレンズ・ミュージアムを作られたそうです。そして、子ども司書たちに、「きみたちには子ども司書という第3の居場所(サード・プレイス)があるんだね」とも言ってくださいました。

 インタビューの報告は子ども司書によるラジオ番組「小さな司書のラジオ局」で彼ら自身が自分の言葉で行います。放送は8月3日14:29~FMわっちにて。ぜひお聞きください!

子どもの宇宙とファンタジー2

 みんなのホールで行われたイベントではまず角野さんが「魔女の宅急便」の冒頭部分を朗読で聞かせてくださいました。宮崎駿氏によりアニメ化されたことでたくさんの人に愛されてきた作品ですが、実は映画化されたのは作品のほんの一部。「魔女の宅急便」は主人公のキキが大人になるまでを描いた全6巻の長編なのです。

 キキは魔女だけど、使える魔法はたったひとつ、空を飛ぶことだけ。「ひとつしかできないキキ」だからこそ私たちは万能ではないキキに自分を重ね、勇気づけられるのだと思います。「なんでも魔法のように解決できる物語なんて嘘くさくって大嫌い。使える魔法が一つしかないからこそ、知恵や工夫が生まれるし、想像力を得て、そこから世界が広がっていく。」そして、「私たちはだれでも一つは必ず魔法を持っているの。」
目黒さんと角野さんのこのお話はイベントから少し時間が経った今も、とても心に残っていて、ときどき思い出しては自分の中でかみしめています。

 本の表紙を開いて、最初のページを、「扉」というそうです。本の扉を開くと、そこから物語が始まります。そのことから、おふたりは物語を「家出」に例えてお話しくださいました。物語を読むことは、家出。新しい世界を求めて、扉を開けて家を飛び出し一人歩き出します。そこにどんな景色が広がっているのか、自分の足で進まなければ(ペ―ジを
めくり、先を読み進めなければ)わかりません。そして、たくさんの経験をしてやがて家に帰る。終わりの扉から家に帰るとき、つまりは物語を読み終わるとき、新しい自分に出会えるかもしれません。主人公とともに冒険し、ドキドキわくわく胸を躍らせ、時には危険にさらされながら帰ってきて開く終わりの扉。それはきっと新たな自分に気づき、また歩き始める自分にとって「はじまりの扉」なのです。
 
 また、子どもが1年生になったら、ランドセルをプレゼントする、というのはよく聞く話です。しかし、「本棚をプレゼントするのはどうかしら」というのがお二人の提案。
 本棚をプレゼントして、子どもはその本棚にお気に入りの本を入れ、年を重ねていく。そして、その子が大人になって愛する人ができたとき、大切な何十冊かの本が入った本棚を持って引っ越し、新たな暮らしを始め、家庭を築いていくのです。「とってもロマンチックだと思いませんか?」とお話される角野さんはとてもかわいらしく、会場の雰囲気もふんわりとあたたかいものになりました
 私も、幼いころから大切にしてきた本が入った本棚を持って新しい場所で暮らしはじめたことのある大人の一人なので、お二人の語られる言葉に自分を重ねていました。同じようにお二人の言葉に自分を重ねる方も少なくないのではないでしょうか。

 たった一つしかないけれども、だれでもひとつ、必ず持っている魔法。私はどんな魔法を持っているのだろう?
 2周年という節目の日に、たくさんの素敵な言葉をいただき、3年目への一歩を力強く踏み出せるような気がしました。


FC岐阜リーフレット絶賛配布中

ブログ2017/08/08

FC岐阜リーフレット絶賛配布中

今年もFC岐阜リーフレットが完成いたしました!絶賛配布中です!
ぜひご覧ください!

※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月  日です。

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長良川大学講座 ~初めての朗読、旅猫リポートを読んでみよう~を開催しました

ブログ2017/08/14

長良川大学講座 朗読教室を平成29年6月5日(月)から7月24日(月)の間、全6回の講座として開講しました。
初心者の方を対象とした講座だったので、題材を読みながら発声の仕方や発音などの朗読に必要な基本的な技術を学ぶという内容でした。

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今年度の題材は、朗読が初めての方でも読みやすい作品を、ということで、幅広い層から絶大な人気を誇るベストセラー作家・有川浩氏の名作、「旅猫リポート」を選びました。
こちらの作品は2018年に実写映画も公開予定です。読んだ後味が優しく、温かく、じんわりする作品です。

講師の先生は、フリーアナウンサーの前田幸子先生。
岐阜市立図書館では毎年お世話になっている、とっても明るくて会うだけで元気になれるようなチャーミングな方です!

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「子どもへの読み聞かせをさらにレベルアップするため」「音訳や読み聞かせとの違いが気になって」など講座へのやる気と意気込みを語ってくださった参加者の皆さん。全体の出席率も最後まで良く、熱心なみなさんのやる気が伝わってきました。初めは緊張気味で表情が硬かったみなさんも、気さくな先生の声かけや指導のおかげもあって徐々に講座に馴染んでいきました。

20170814170228-609e96eee4593eb5e379f2e852089c69eea3601f.jpg講座の中では自分の声を録音し、発音の癖を発見したり、「ここはもっと間をとって」「他の人の読み方を聞いてじぶんにも活かしていこう」と先生からアドバイスをもらったりしました。
第6回目の発表の本番では、リハーサルとは聞き違えるほどみなさん上手に読まれていて、聞いていたわたしたちもとても楽しかったです!

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講座終了後にみなさんに感想を伺うと、「みんなでひとつのことを成し遂げられて楽しかった」「朗読をして帰ると、毎回気分が良かった」という声や「一人で黙読するのとはまた違い、声に出して朗読することの楽しさを知った。」という声が聞かれ、声を出して朗読することの楽しさを味わっていただけたようで嬉しくなりました。

参加していただいた皆さん、ありがとうございました!
ブログ読者のみなさんも、声を出して朗読する楽しさを味わってみませんか?
朗読教室は来年度も予定しておりますので、是非チェックしてみてください!


超レア!益川名誉館長のサインパネル展示!

ブログ2017/08/15

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みんなの森 ぎふメディアコスモスの名誉館長は、ノーベル物理学賞を受賞された、益川 敏英さんです!

その益川さんから、図書館を利用されるみなさんへ特別にメッセージをいただきました。直筆のサイン付きパネルは、中央図書館入口に掲示しています。
本を読まれるみなさんへ贈る、益川さんの思いのこもったメッセージをぜひご覧ください。


えっ!?借りることが出来ない本があるって本当?

ブログ2017/08/19

ただいま夏休み中ということもあって、図書館のフロアを歩いていると図書館を利用されるみなさんから、いろいろな質問をお受けします。 その中でもよく聞かれるご質問が、「この本は借りることが出来ますか?」というお問い合わせです。

みなさんは図書館には「借りることが出来る本」と「借りることが出来ない本」があることをご存知ですか?

図書館の棚をよ~く見てみると、数は少ないですが資料の背の部分に赤いシールが付いているものを見かけます。そして赤いシールには「禁帯出(きんたいしゅつ)」と書いてあります。
そうです!!このシールが付いている本は、借りることが出来ないのです。赤いシールが無ければ借りることが出来ますよ。

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このシールが貼ってあると、
① 貸出することは出来ません。
② 館内での閲覧は可能です。
③ 複写することは可能です。(※申込みが必要です)

「借りることが出来ない本」は、「借りることが出来る本」と一緒に並んでいますので、図書館にご来館の際は、「このシールのことか!」と見つけてみてくださいね。


子ども司書3期生が誕生しました!

ブログ2017/08/21

7月28日、31日、8月2日、3日の4日間、第3期子ども司書養成講座が開催されました。『子ども司書養成講座』とは、子どもたちが図書館で働く人の仕事について学び、読書の素晴らしさを友達や家族に伝えられる、『本と人とを結ぶリーダー』になることを目的としてはじまり、3回目。これまで1期2期それぞれ20名ずつ計40名の子ども司書が生まれています。この子ども司書養成講座は大人気で、今年も20名の募集に対して応募はなんと82名。3期生の中には、1期も2期も応募したけど抽選に外れてしまって、3回目でやっと!と嬉しそうに話してくれる子もいました。今年も講師は、東海学院大学教授のアンドリュー・デュアー先生と図書館の吉成カンチョ―です。

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 初日の朝、初めて顔を合わせる人ばかりで、緊張感もありましたが、図書館が好きでメディアコスモスに何度も通ってきてくれている子も多く、養成講座を楽しみにしてくれていたそうです。
 
 図書館司書というとカウンターで本の貸し出しや、返却をしている姿を思い浮かべる人が多いと思いますが、利用者の求めている本を探すお手伝いをする「レファレンス」や「おはなし会での絵本の読み聞かせ」、「選書」や「本の修理」などその仕事は多岐にわたります。子どもたちはこれら一つ一つをデュアー先生や実際に働く司書さんから習いました。
 みんなの顔は真剣そのもの。本の分類や修理は難しい作業になりましたが、昼休みになっても分類表と解答を見比べている子がいるなど一生懸命取り組む様子が印象的でした。講座の中で心を込めて修理して生き返らせてくれた本は書架に戻され、また利用者が手に取ることができます。

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 また、最終日にカンチョ―からおはなしもありましたが、岐阜市の子ども司書に求められるのは、『自分で考え、自分の言葉で伝える力』。本と人とを結ぶリーダーになるには欠かせないこの力をつけるために、養成講座では、ブックトーク、絵本作り、ポップづくりなど、自分の考えを伝える練習、形にする練習もたくさんしました。
本を読むのが好きな人でも、自分の大好きな本がどれだけすてきか、「読んでみたい!」と思わせるように上手に伝えられる人は少ないのではないでしょうか。トークを終えた人が次の人を指名する指名制にドキドキしながらも、指名されるとみんな自分の言葉できちんと語ることができていました。中には「登場人物は桜色の女の子とねずみ色の男の子で・・・」など、本を読んだイメージを素敵に表現している子もいて、子どもたちの感性の豊かさに感心させられました。
絵本の製作では、3期生の子ども司書たちの集中力にも驚きました。いちからストーリーとコマ割を考え、1ページずつ丁寧に下絵を描いていました。最終日に一人ひとり発表してもらいましたが、練られたストーリーと丁寧に描かれた絵は本当に短い講座の中で作ったとは思えない完成度。「絵本作りは難しかったけど楽しかった!」「これからは本を書いた人の気持ちも考えながら本を読みたい」という感想も多く、『本の作り手』の苦労を垣間見た子どもたちはきっと子ども司書として今まで以上に本に親しみ、たくさんの言葉を発信してくれると思います。

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 最終日、全員で4日間の全16講座のふりかえりを行い、これから子ども司書としてどんなことをしていきたいか、決意表明をしてもらいました。「エプロンをつけてカウンターに立ちたい!」「ラジオをがんばりたい」「もっと長い絵本や物語を書いてみたい」「学校の図書室を盛り上げたい」それぞれ自分の思いを自分の言葉でしっかり語ります。小さな司書たちの姿はとても大きく、頼もしく見え、これからどんなことを彼らとやっていけるか、とても楽しみになりました。
 
 図書館を大切に思ってくれている彼らのような子どもたちが、おとなになっても来たいと思える図書館を作っていきたい、子ども達といつもわくわくを共有していきたいと3期生の彼らと一緒に過ごして改めて感じた4日間でした。

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3期生をむかえ、子ども司書は60名に。3年目を迎え今までできなかった新しいことも、できるようになるかもしれません。子ども司書たちの活動の今後にご期待ください!


「君が読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました!

ブログ2017/08/22

平成29年8月4日(金)と8月9日(水)に、夏休み調べもの講座「君が読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。両日とも、元気な子どもたちが参加してくれました。

前半1時間程度はテキストを使って、本の分類方法や並び方、OPAC(蔵書検索機)から出すレシートの見方について勉強しました。クイズや問いかけに、皆さん積極的に応えてくれました。
後半はいよいよ本を探しに出発です!

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OPACから出したレシートを1人3枚ずつ配り、そのレシートに書かれている本を持ってきてもらいます。全て終わった子にはクイズ形式でお題を出し、今度はそれに当てはまる(または答えの載っている)本を探してきてもらいました。

・星座のことが書いてある本を読みたい!
・世界にはどんな楽器があるのか知りたい!
・「モーリス=ルブラン」さんが書いた本(小説)を読みたいな!
など比較的簡単なものから、
・もぐらってどんな顔をしているの?
・岐阜県の県章(シンボルマーク)はどんなかたち?
などちょっと難しいものも。

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テキストに載っている「かんたん分類表」と館内の地図を使って本がありそうな場所を予想し、実際に棚に行き、本を探し出す!この流れができたらもう、立派な図書館マスターです。
低学年・中学年の子が多かったにも関わらず、ほとんどの子が本を見つけ出すことができました。30分の本探索を終え、最後に図書館マスターの「認定証」と「認定シール」をお渡しして、講座を終えました。

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2時間という短い時間でしたが、子どもたちに楽しみながら図書館の使い方を学んでいただけたと思います。
また、子どもたちから「もっと探したい!」や「来年も来たい!」など嬉しい言葉もいただきました。お手紙を書いて投稿してくれた子もいます。ありがとう。うれしかったです。
私たち司書にとっても、この2日間はとても楽しい時間となりました。この講座が子どもたちの夏休みの良い思い出になると共に、今後の図書館利用に少しでも役立てばと思います。

参加してくれた皆さん、またいつでも遊びに来てくださいね。


「テニテオ並木を眺めながら読書会」

ブログ2017/08/25

みなさんはメディアコスモスで定期的に開催されている読書会をご存知ですか?
その名は「並木道読書会」。
窓から「テニテオ並木」を眺めながら、同じ本をテーマに「感想」や「作品に対する想い」を自由に語り合う会です。
このイベントは「ぎふライブラリークラブ」という、図書館大好き委員会が企画・運営しています!
8月6日(日)、3回目となる並木道読書会が開催されました。

今回のテーマ本はこうの 史代さんのコミック『この世界の片隅に』と池井戸 潤さんの小説『空飛ぶタイヤ』です。9名の参加者が集まりました。

最初に、全体で簡単な自己紹介。「メディコスや図書館が好きでよく来ている。今回このイベントを知ってはじめて参加してみた。」「身近でバスのタイヤが外れる事件があり、人ごととは思えず『空飛ぶタイヤ』を読んだ。」「前回の並木道読書会で『3月のライオン』を知って読んだ。また色々な本をおすすめしてもらいたい。」「岐阜で開催されている読書会を調べていたら見つけた。」など、みなさんが参加された理由も紹介されました。その後2つのグループにわかれて、それぞれのテーマ本について語り合いました。

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『この世界の片隅に』は昨年アニメーションの映画化もされ、ロングランヒットで話題の作品です。
-主人公すずは、広島から軍港の呉に嫁ぎ、戦争で配給物資がだんだん減っていく中でも、工夫を凝らして毎日の暮らしを積み重ねていました...-
「戦争と日常の境目がない。日常と戦争が繋がっているこわさ。」、「ささやかな日常をきっちり描くことで、戦争で無くしていったものがわかる。」「日本の昔からの美しい風景が描かれている。」「戦争・原爆を題材にした作品は手に取りにくいけど、この本は絵が柔らかく読みやすい。」「夢と現実が混ざり合っているところがあって、ファンタジーでもある。」などと会話が弾んでいました!

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『空飛ぶタイヤ』は、-走行中のトレーラーのタイヤが突然外れて歩いていた親子を襲った。車の整備不良ではなく自動車会社のリコール隠しを疑い、戦い続ける運送会社の社長・赤松...。- 
「エッセイには池井戸 潤は小さいころから本が好きで、江戸川 乱歩が特に好きだったと書かれていた。」「『下町ロケット』で直木賞を受賞した。」「読み始めたら面白かった。良い本に出会えた。」「池井戸作品は逆転勝利がポイント。安心感がある。」など...。他にも好きな登場人物や好きなシーンについて話が膨らみました。

みなさん思い入れたっぷりに語り、聞き、テーマ本の話にだけでなく、関連した本や映画の紹介もされるなど大いに盛り上がりました。

本の読後感を誰かと語り合うことは、新たな発見があって驚いたり、共感してうれしくなったりするなど、一人では生まれることのない、さまざまな感情を味わうことができます。

次回の並木道読書会は、10月1日(日)午前10時~11時30分 ぎふメディアコスモス1F おどるスタジオにて開催します!
・『桐島、部活やめるってよ』 朝井 リョウ / 集英社 
・『九十歳。何がめでたい』 佐藤 愛子 / 小学館
・『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 松岡 圭祐 / 講談社
・『BUTTER』 柚木 麻子 / 新潮社
・『関ヶ原』 司馬 遼太郎 / 新潮社
第4回のテーマは上記の5作品です。どれかを読んだことがあればどなたでも参加できます。お気軽にお申込みください。第4回の読書会は、9月28日(木)17時 申込締切です。


「たくさんのふしぎ」を見つけてみよう!!

ブログ2017/08/26

8月11日(金)、中央図書館の児童のグローブにて、「子どもと本と遊ぶ日 スペシャル! ―数と人間のたくさんのふしぎ―」を開催しました!

ゲストは、数学を研究している、独立研究者の森田真生さんです。
今回は、小学校3年生から高校生までを対象に、「数と人間のふしぎ」についてお話ししてくださいました。

会場となった、メディアコスモス2階の「児童のグローブ」でトークイベントを開催するのは今回が初めてです。大きなグローブの下、丸いオレンジ色の絨毯の上に小学生を中心に約50人の子どもたちが集まりました!その周りには、中高生や保護者の方も集まっています。 さて、どんなお話が始まるのでしょうか?

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最初に森田さんは、スクリーンに映し出された図を見せて「白い丸と黒い丸はどっちが多い?」と質問。
子どもたちが多いと思った方に手を挙げます。 答えはというと...白い丸も黒い丸も同じ数でした。(笑)

人は真ん中にあるものの方が多いと感じるそうです。また、人はぱっと見ただけではそこにあるものの個数がわからないそうです。
言われてみるとそうですね。ローマ数字もただ棒の数だけが増えていったらわからなくなるから形を変えて表現しているのだとか...。

「数というのは、人間が作った約束事です。」 と森田さん。

「『5個』のリンゴはあっても、『5』そのものはどこにもない。」
『1』そのもの『2』そのもの『数』そのものは目には見えません。 それでも、『数』の概念はわたしたちにあります。

「数学とは、この世のどこにも無い「数」について研究することです。―― 数学者はそもそも『数』とは何なのか?を考える仕事で、みんながいつも使っているのに存在しないものについて研究しています。」

もりたさん3_s.JPGそして話はまだまだ続きます。
目に見えないけど確かにあるものは、『数』だけではないようです。
「うれしいとか、かなしいという感情はどこにあるのでしょうか?―― 心はどこにあるのでしょうか?」という森田さんの問いかけに、参加した子から 「心は体のどこにでもあるっ!」という答えが!鋭い感性の答えに森田さんも驚いていました。

「うれしそうにしているお母さんのいるそこで僕もうれしくなる。かなしい人といっしょにいて、自分もかなしくなるからかなしいがわかる。」
心は、移動したり、外からやってきたり、通いあったり、本当は心はすごく大きいのかもしれません。
「僕には僕しか感じることの出来ない世界があってこの世界の見え方も人それぞれ全く違うのではないか。――もし、この世界をアリのからだを通して見たら全然違う「数学」が見えるのではないか? 」

そこで、植物の葉にたまった雫を両手で抱えるアリの写真が映し出されました。

「アリは一度に一個の食べものしか持てない。 アリの概念に『2』や『3』がなかったら『1』もないのではないか? 」
大きな水滴を抱えるアリの体験は、一つの大きな『1』を体験しているようにも見えます。もしかしたら、アリにはアリの世界の『数』があるかもしれません。

森田さんの1時間のトークはあっと言う間で、子どもたちからは自由に声が上がり、森田さんと子どもたちの心の距離はとても近く感じられました。

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森田さんは『数』は心と同じように、ふしぎで美しいものだと考えているのだと伝わりました。

今回は、数の世界のふしぎのお話でしたが、身の回りには、まだまだ「たくさんのふしぎ」があります。子どもたちには「たくさんのふしぎ」を見つけて、興味を持って、楽しんでほしいです。
世界にあるふしぎに目を向けると好奇心でいっぱいになります。 自分を取りまく世界がこんなにもふしぎに満ちているんだと知ると、楽しくなってきちゃいますよね。



「サブリーダーの集い」を行いました!(子ども向けブログ)

ブログ2017/09/01

小学生のみなさん、岐阜市立図書館が配っている「本のお宝帳」は使ってくれていますか?本のお宝帳をたくさん使うと、使った冊数によって称号とバッチがもらえるのは、知っているでしょうか?はじめにもらえる称号は「サブリーダー」で、本のお宝帳を3冊使いおわるともらえます。

 そのサブリーダーだけが参加できる『サブリーダーの集い』を、8月19日(土)に行いました!3回目となる今回は、6人のサブリーダーさんが参加してくれました。

 最初は、みんなで自己紹介。好きな給食、嫌いな給食をきいたりして、楽しく交流しました。夏休み中とあって、みんなに夏休みの宿題の進み具合もきいてみたところ、「もうちょっとでおわる」という子がほとんど。なかには、もうおわった!という子もいました。

自己紹介のあとは、おすすめの本を紹介するPOP(ポップ)作り。さすが、本をたくさん読んでいるサブリーダーだけあって、選ばれたのは面白い本ばかりです。本の紹介文を、ちょっと悩みながら書き進める子も、かわいいイラストを添える子もいて、それぞれ個性的なPOPができあがりました。

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 みんながPOPを書いている間に、館長と司書はみんなが書きためた「本のお宝帳」をちょこっと見せてもらいました。すてきなイラストがたくさんあったり、正直な本の感想(「つまらなかった」とか!)が書いてあったり。みんなが「本のお宝帳」を使っているところを見せてもらうことができて、館長も司書も感激でした。

 完成したPOPをもって記念撮影したあとは、図書館のエントランスグローブに自分たちの手でかざりました。これらのPOPは、9月18日(月)まで飾ってありますので、ぜひ見にきてくださいね。

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 集いの最後には、館長から記念プレゼントが一人一人に手渡されました。なかなか手に入らない、図書館オリジナルの特別なものです。いろんな場所で、大切に使ってもらえるとうれしいです。

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わかやまけんさんの追悼展示を行っています。

ブログ2017/09/05

岐阜市出身の絵本作家、わかやまけんさんが2015年にお亡くなりになっていたことが、先日明らかにされました。
岐阜市立中央図書館では、わかやまけんさんの追悼展示「わかやまけんのせかい こぐまちゃん、しろくまちゃんありがとう! 」を児童のグローブにて行っています。
わかやまけん2_s.JPG わかやまけんさんの作品はたくさんありますが、「こぐまちゃんえほん」シリーズは特に人気で、長年多くの方に愛されてきたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 私も「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んでもらったあとに母と作って食べるホットケーキは特別おいしく感じ、幸せな気持ちになりました。表紙は鮮やかではっきりとした色合い。こぐまちゃんとしろくまちゃんの姿かたちはシンプルだけどその表情は絵本を眺めるときの気分でいつも違った表情にも見えました。こぐまちゃん絵本を手に取ると思い出す子どもの頃の光景がいくつもあります。

 

 また、わかやまけんさんの功績をふりかえるプロフィールやたくさんの絵本や紙芝居を展示するとともに、こぐま社から提供された印刷見本や「こぐま社50年のあしあと」展で使用されたパネルの縮小版など、ほかではなかなか見られない貴重な資料も見ていただけます。 発売当時の絵本と現在発売されている絵本では、少しずつ絵柄が違っている部分もあって見比べてみると新たな発見ができ、時代の流れを感じることもできます。

もちろん、こぐまちゃんシリーズ以外の絵本や書籍も並び、わかやまけんさんのさまざまな姿を知ることができる、ささやかながら見ごたえがある展示になっています。「わかやまけんのせかい」は9月25日まで児童のグローブにて展開中!ぜひ、足を運んでみてください。

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FC岐阜ファン集え!!!!!

ブログ2017/09/08

FC岐阜ファン集え!!!!!

8/30から展示グローブにて、FC岐阜の展示を行ってます。
選手の皆さんが選んでくれたオススメの本を紹介しているだけでなく、
FC岐阜ファンからのあついメッセージもみれますよ~。
興味のある方、ぜひ見に来て下さい。

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※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。
この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています。


岐阜市立図書館が、益田ミリさん、朝井リョウさんの本に紹介されました

ブログ2017/09/09

益田ミリさんの新作「今日の人生」と、朝井リョウさんの新作「風と共にゆとりぬ」に、岐阜市立図書館が紹介されました。

益田ミリさんは昨年、岐阜市立中央図書館に通うために岐阜市に滞在されました。  中央図書館の合言葉「ここにいることが気持ちいい」「ずっとここにいたくなる」「何度でも来てみたくなる」をほのぼのと心地よく体感され、図書館からホテルへの帰り道に歌を口ずさみながら自転車をこいでしまうほど気持ち良い図書館ライフを過ごされたようです。よかった!

一方の朝井リョウさんは、ショートショート発表会に毎年ゲストとして参加いただいています。もちろん今年も10月28日(土)に開催しますよー。  「未来の書き手」と題されたエッセイには、中高生の新鮮な物語との出会いと楽しみがあった発表会の様子とともに、今出版業界で危機感が持たれている「読み手を増やす」ことに対し、「未来の書き手が新しい世代の読み手を連れてくるはず」と、この発表会に期待する朝井さんの熱き想いが語られていました。  今年の発表会では、朝井さんを揺さぶる新たな「未来の書き手」が現れるのでしょうか。

「今日の人生」 益田 ミリ 著/ミシマ社 [914.6 マ]

「風と共にゆとりぬ」 朝井 リョウ 著/文藝春秋 [914.6 ア]


全国子ども司書研究大会で、カンチョ-と子ども司書がトークしました!

ブログ2017/09/10

8月26日~27日にかけて、ぎふメディアコスモスで全国子ども司書研究大会が行われていました。子ども司書の養成に携わる人が全国から集まり、語り合いました。

その大会の2日目、岐阜市立図書館のカンチョ―と子ども司書11名がみんなのホールで話し合い、これまでの活動を振り返り発表を行いました。 当日事前にしたことといえば、会場の「みんなのホール」の下見をみんなで行い、座る位置を決めたり、写真を見てこんなことがあったよね、という振り返りを簡単にしただけ。普段のみんなの姿を見てもらおう、ということで「何をどういう段取りで話そう」「あなたがこの話をしてね」というような発表に向けた細かい打ち合わせはほとんどしていません。大きな舞台での発表を前にしても打ち合わせの部屋で移動の直前までお菓子を食べ、おしゃべりを楽しんでいるみんなを見ながら、「普段通り過ぎる!」とちょっと笑ってしまいました。

時間が来て、いよいよ出番です。ステージにあがり、まずはカンチョ―がスクリーンにうつった写真を見せながらこれまでの活動について簡単に説明をした後、子ども司書とのトークが始まりました。 「図書館の中でみんなが一番落ち着く場所、気持ちいいはどこ?」 みんな、テラスやころんとごろんの中、など普段の自由な図書館での過ごし方について語ってくれます。本棚と本棚の間にいる自分を、「宇宙にいる感じがする」と表現した素敵な言葉にはハッとさせられました。

それから、岐阜市立図書館の子ども司書の大きな活動の一つである子ども司書によるラジオ番組「小さな司書のラジオ局」の制作秘話や2周年記念イベントで目黒実さんと角野栄子さんにインタビューを行った際に心に残った言葉について。子ども司書の家出計画で家出に持っていくならいろんな使い方ができるから辞書がいい!と盛り上がったこと。「きのこの山」と「たけのこの里」のお菓子な戦いでさまざまなリサーチに基づいた攻防が繰り広げられたこと。角野さんは永遠の18歳で少女のようにかわいらしく、目黒さんはとってもファンキーだったこと。勉強も大事だけど遊びが必要だっていうこと。時間が経ってもみんなの中にはしっかりといろいろなエピソードや言葉が残っていて、とてもいきいきと語ってくれました。

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カンチョ―から子ども司書のみんなへ、最後のお題は、「子ども司書として活動する原動力は?」でした。毎月企画会議を行い、取材やリサーチを行い、原稿の準備をして公開収録に臨む。なぜ、とても大変なプロセスに取り組もうと思えるのか一人ずつ、自分の言葉で話します。 「ラジオは緊張するけど、みんなに会うのが楽しみで、毎月来ている」「みんなとラジオで何を話そうか、お菓子を食べながら話すのが楽しい」「最初は人見知りだったけど、チラシ配りや来館者へのアンケートも楽しくなってきた」「無茶なアイディアをだしあうのがおもしろい」「子ども司書だけど本を読むばっかりじゃない、強制じゃなく遊びに行く感覚で楽しくてやっている」 「・・・ひまつぶしです。」という言葉には思わず脱力。会場からも笑いが起こりました。それぞれいろんな思いをもって、毎月集まってくる子ども達です。

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これまでの活動を振り返って、まさにそれが岐阜市の子ども司書なんだよね!ということを、飾らないいつもの言葉で語ってくれたことをうれしく思いました。子ども司書たちが発信してくれた言葉は、今後の全国の子ども司書活動の展開にきっとよい動きをもたらすことができたのではないかと、感じています。


第3期 おとなの夜学がはじまりました!

ブログ2017/09/20

私たちの暮らす岐阜のまちがこれまで育んできた文化や歴史を図書館から発信しよう、というこの「おとなの夜学」。岐阜ならではの異色な人々が集まり、「岐阜にいながら知らなかった岐阜のこと」を語ります。 2015年に第1期が始まってから変わらずたくさんの方が注目する、人気イベントで、今回で第3期目になります。今年も前期後期合わせて計8回開催の予定です。IMG_7864_s.JPG

8月28日(月)に開催された記念すべき第1回目のテーマは、「岐阜市民の胃袋を覗く食の大冒険-トキメキ!純喫茶団からガッテン!食堂団まで-」。岐阜はモーニングをはじめとした喫茶店文化や商店街が育てた食堂文化など独自の食文化をはぐくんできました。「こんなテーマを待っていました!」という方も多いのではないでしょうか? ゲストは岐阜市で141年続く老舗油屋「山本佐太郎商店」の山本慎一郎さんと、十六銀行の田代達生さん。夕暮れ時のいい雰囲気の中、金華山テラスで今年度のおとなの夜学がスタートしました。

週6日外食されるという山本さんから最初に紹介されたのは、外食支出額の統計データ。岐阜県の外食支出額は全国7位。中でも海のない岐阜が「お寿司」の支出額全国3位という結果に会場からもどよめきが起こっていました。そして何より、喫茶の分野では堂々の全国1位!やはりモーニングをはじめ喫茶文化がしっかり根付いていることが、数字でも改めて示されています。
  山本さんは岐阜市ならではの個性的かつ魅力的な喫茶店を紹介することを目的に活動を続ける『トキメキ純喫茶団』の一員。純喫茶の調査訪問活動を続けておられます。この日も「古き良き喫茶店」の数々をご紹介くださいました。お店の方の人情や、お客さん同士のコミュニケーション、今では建築するのが難しいのではないかと思われる形をしたお店など、手軽なチェーン店にはない風情が随所に感じられます。
 しかし、この5年ほどで喫茶店の数はぐっと減ってしまったそう。そのお店をこよなく愛し、うれしいことがあった日も悲しいことがあった日も変わらずそこに同じ味が待っているとお店に通ってきた方、そこで友と語り合う時間を楽しみにしてきた方にとって、お店の閉店はどういった意味を持つのでしょうか。そこでの友人との語らいがなくなること。でかける理由がなくなってしまうということ。いい日も悪い日も自分を迎えてくれる『いつもの場所』がなくなること。つまり喫茶店の閉店は「コミュニティの喪失」にもつながるのだという山本さんの言葉が心に残りました。
  田代さんは、十六銀行にお勤めです。銀行員がなぜ、このテーマのゲスト?と感じられた方もいらっしゃったかもしれません。営業のお仕事をされる傍ら、地元グルメ探究を続ける『ガッテン!食堂団』の一員。山本さん同様、岐阜のグルメに精通する方の1人です。お店の人とのふれあい、そしてなにより提供されるごはんのおいしいこと。ローカル食堂はそれらが詰まった、地域と文化の結晶だと熱く語られます。

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その地域への愛着や誇りを持つには、どうしたらいいのでしょうか。歴史を知ることも、その土地の名所旧跡、観光地を訪ねることもその土地を知り、好きになる手がかりになりますが、まずは好きな料理が食べられるお気に入りのお店を1つ見つけることだと、田代さんと山本さんはおっしゃいます。   常連客のリクエストからはじまり、今では柳ヶ瀬でなじみのある味となったメニューもあります。中華そばの上にエビの天ぷらという一見ミスマッチな組み合わせの「天ぷら中華」。大正末期から昭和初期にかけて柳ヶ瀬に登場した天ぷら中華は、現在まで多くの人に愛されています。「B級グルメ」のようにまったく新たなものをその土地の「グルメ」として発信していくことが一般的ですが、岐阜には昔から愛されてきた味が今もしっかりとこの地に根付いています。既存の中にこそ食文化がある!という田代さんの力強い言葉が印象的でした。また、天ぷら中華を出すお店をマップ化してみたところ、川沿いにお店が点在していることがわかりました。いつも川の流れとともにあった岐阜市民の食と暮らしが垣間見えたように思いました。

対談の後半には、会場にスペシャルゲストも登場!「冷やしたぬき」の名店、更科の代表取締役で3代目、水野さんです。更科の「冷やしたぬき」はまさに岐阜市民が昔から慣れ親しみ、食べてきた『常食』ではないでしょうか。昭和3年に日ノ出町で創業、現在までご家族でお店を切り盛りされて来ました。今では更科の代名詞ともなった「冷やしたぬき」ですが、水野さんの子どものころはまだ中華そばなどが中心の、定食屋に近い店だったとのこと。昭和40年ごろから冷やしたぬきが出始め、いつしか看板メニューへと育っていきました。また、冷やしたぬきに欠かせない独特の甘いお揚げの仕込みは、家族で担当しており、実は日によって仕込む人が違うそうです。なじみの味の裏話に、会場は大盛り上がりでした。時が流れても変わらないその土地の素敵な『何か』。おとなの夜学は確かに存在する『それ』をゲストのおはなしの中に見出し、そしてそれらを残していく役割を図書館は担っていきたいのです。

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身近な食をきっかけに地元へのつながり、歴史へのいとなみへと繰り広げられた今回のトークはまさに、「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」2時間でした。おとなの夜学では、このあとも、さまざまな岐阜の姿をユーモアと知性を交えてお届けします。次回は9月19日。テーマは「7時だよ!神仏習合!-信長公とカミホトケ-」です。お楽しみに!


隠れ○○を探せ!

ブログ2017/09/26

図書館を書棚の間を歩いていると、いろいろな手法を使った本の紹介を目にします。POPとともに紹介したり、季節に合わせた本を集めてみたり・・・。 その中でも、今回ピックアップするのはこちら!

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ウ、ウルトラマン登場!? 実はこれ、当館の所蔵する切り絵の本を参考に司書が作ったものなんです。大きさはタテ5センチほどでとっても細かい細工が施してあります。本を展示するだけでなく、手工芸関係の書籍などは、職員が実際に作ってみて紹介しているのです。プロではない人でもこんなものが作れるなんて、やってみたくなりませんか? 実物と本をぜひ探して見てみてくださいね。

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第3回ぼくのわたしのショートショート発表会、選考作品が決定!

ブログ2017/10/01

こんにちは
ぼくのわたしのショートショート発表会(通称ぼくわた)担当者です。

 中高生のショートショート作品を集め、プロの作家と交流をしていただくこのイベントも、みなさまにささえられ3年目となりました。 すなわち作品の選考打合せのため、東京は神田神保町の集英社さんで岐阜の生んだ直木賞作家朝井リョウさんとお会いするのも3回目。私が一年でなによりも楽しみにしている日です。

 早く着きすぎると田舎者だと思われるので、歩幅を調整したり古本屋街に積まれた「平凡パンチ」に手を伸ばしたりしながら時間ぴったりに集英社にたどり着きました。 いつもながらシュッとしたイケメンの朝井リョウさん。第1回目からお世話になっている仲間由紀恵似の担当編集者さん、そして今年度はあの「小説すばる」の編集者さんも交えた4人で打合せが始まりました。東京人3名に対して、わたし一人だけ岐阜生まれ岐阜育ち岐阜市役所勤務。打合せをしていると標準語のような岐阜弁のような変な日本語が口をついて出てきます。なにこれかっこわるい。

 堂々と岐阜弁を喋らない自分に自己嫌悪しながらも携えてきたおみやげ「岐阜銘菓起き上がり最中」を差し出しました。パッケージには金華山に岐阜城、そして織田信長公が描かれています。信長公が、かつて難攻不落と謳われた岐阜城を何度も攻め続け、ついに攻略したことにちなんだお菓子です。そして岐阜城と言えば朝井さんと同じ垂井町出身の竹中半兵衛。信長の美濃攻めに立ちはだかり、また岐阜城(当時は稲葉山城)をわずか十数人の手勢だけで攻略したという逸話もある垂井の生んだ名軍師です。そんな話を垂井の生んだ名作家である朝井さんにおはなしし、「起き上がり最中」を通して岐阜市と垂井町の、つまりはメディコスと朝井さんの浅からぬ関係を滔々とアピールしてまいりました。

 岐阜アピールも済んだところで作品の選考にかかります。今年もたくさんの中高生の作品が届き、そのすべてに朝井さんは目を通してくださいました。AI(人工知能)がテーマの作品や核戦争の危機が扱われている作品など、これまでになく世相が反映された作品もありました。ショートショートらしく星新一のような起承転結のしっかりした綺麗なオチのある作品や、中原中也のような詩的な作品もあります。ショートショートの募集なのにオムニバスになっていて、連作短編に一つのタイトルがついたショートショートという実験的な作品もありました。どんな作者たちが書いてくれたのか本当に気になります。どの作品も作者の工夫が感じられ、それだけに今回の選考ではかつてないほどに朝井さんは時間をかけて悩んでおられました。天を仰いだり頭を抱えたりしながら悩みぬいた結果、選ばれた作品はこちら。
〇中学生の部
・「アイのシナリオ」
・「確率メガネ」
・「いつか帰るその日を信じて...」
・「人面獣心」
〇高校生の部
・「優秀なサンタ」
・「塩味のプリンで世界は逆転するか」
・「一番好きなもの」
・「里帰り」

いずれも個性あふれる作品群です。タイトルだけで想像力が掻き立てられる作品もありますよね。さてどんな作品なのでしょうか。気になる方は10月28日(土)イベントに是非お申込みください。 残念ながら今回選ばれなかった方も、美濃攻めに奮闘した信長公のように何度でも起き上がり応募していただけるととてもうれしいです。

 全くの余談ですが帰り道の電車内、私の隣に座っていたスーツのオジサマがウトウトしていたのですが、私とは反対側の隣の乗客が降車してしばらく後、ドアが閉まる寸前に突然すごい勢いで走って出て行ったのです。「ケータイ忘れてますよー!」と叫びながら。自分が降りる予定の駅ではなかったでしょうに電車はオジサマをおいて発車してしまいました。信じられないくらい親切な人がいるものです。

 中高生たちの素晴らしい作品に触れ、朝井さんや編集者さんたちととても楽しく打合せさせていただき、最後にこのオジサマの行動を目の当たりにして、なにやらとてもいい気分で帰路に着くことができました。


第3期『おとなの夜学』、第2回は「7時だョ!神仏習合!」

ブログ2017/10/07

岐阜ならではの異色な人々が集まり、「岐阜にいながら知らなかった岐阜のこと」を語る「おとなの夜学」。今年度前期の2回目は「7時だョ!神仏習合!-信長公とカミホトケ-」と題して、神社の禰宜(ねぎ)と寺院の住職による神と仏のおはなしです。9月19日(木)の夜7時、暮れなずむ岐阜城を背景にした金華山テラスに集まったみなさんと一緒に、ザ・ドリフターズの国民的人気コント番組の掛け声に合わせ「7時だョ!神仏習合!」の元気な発声でスタートしました。

ゲストは、中央図書館近くにある岐阜善光寺住職・松枝秀晃さんと、各務原手力雄(てぢからお)神社禰宜・浅野将伯さんです。 岐阜善光寺は伊奈波神社入り口にあるお寺としてみなさんご存知ですよね。でも、参道正面にある寺の建物を伊奈波神社本殿とよく間違えられてしまうと苦笑い。寺は天正10年(1582年)に信長公が長野の善光寺から善光寺如来を勧進したのがきっかけで建立されました。松枝さんはアメリカの大学を卒業された異色の経歴を持ち、ぎふメディアコスモスのツアーガイド「コスモスさん」としても活躍されています。 一方の手力雄神社は、岐阜市・大垣市・各務原市に同じ名前の神社が3社あり由緒もそれぞれ異なるそうです。みなさんご存知の「火祭り」は岐阜手力雄神社の神事のため、浅野さんは「火祭りではない方」と説明を加えるんですよと苦笑い。各務原手力雄神社は、信長公が神に平伏した話が伝わっています。稲葉山城攻めの際に落馬し身動きが取れなくなった信長公は、これを神罰だと恐れて手力雄神社に祈願したところ動けるように。その後も信長公は神社を手厚く保護したそうです。 岐阜善光寺と各務原手力雄神社、2つの寺社ともに信長公との係わりが深いのです。

では「神仏習合」とは何でしょうか。『大辞林』によると「日本古来の神と外来宗教である仏教とを結びつけた信仰のこと」。「習合」は神と仏だけではなく、菅原道真など人も含まれていて、地域によってはゆるかったようです。古くは奈良時代から寺院に神がまつられたり、神社に神を護るための神宮寺が建てられたりと、神と仏が姿や名前を変えながら結び付けられてきました。その後、仏教の排斥運動により神と仏が離されることもありました。寺社内にさまざまな神と仏が祀られているのは、地域の伝承と祈りが習合のかたちとなってあらわれているのですね。

 さて、神も仏も私たちにとっては「祈り」の対象として同じようなものととらえがちですが、似ているところ、違うところがあるようです。  たとえば「唱えるコトバ」、「手を合わせる対象」、「何を何に祈るのか」、「死をどうとらえているのか」などなど。でも今回の講座は、祈る方法は違うけれど、祈りは「自分自身」だけではなく、先祖、家、国、未来と己を通過点とした過去・現在・未来につながっていることを伝えているようでした。

 次回の「おとなの夜学」は、10月26日(木)。場所を中央図書館の南東読書スペースに移して「邂逅!イサム・ノグチと岐阜提灯 ─明日を照らすモダンデザインの系譜─」をお送りします。どうぞ、お楽しみに。

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9月24日(日)にイベント「本de子育てカフェ」を開催しました。

ブログ2017/10/18

「本de子育てカフェ」は子育てに奮闘中のみなさんのための講座のシリーズです。お子さんの年代ごとに対象をわけて今年度全3回開催します。

今回はその第1回目の「赤ちゃん編」。講師に東海学院大学短期大学部教授の杉山喜美恵先生をお招きし、0~3歳のお子さんのいる保護者のみなさんを対象に「どうやって読みきかせをするの?」というテーマでお話をしていただきました。

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中央図書館では以前にも杉山喜美恵先生の読み聞かせ講座を開催したことがあります。優しくわかりやすい語り口が毎回大変好評の先生です。 過去の様子はこちら↓
図書館ブログ
長良川大学講座「読み聞かせ教室」を開催しました。(2017.3)
長良川大学講座「読み聞かせ教室」を開催しました。(2016.3)

今回は、絵本の紹介と実演をはさみながら、読み聞かせが子どもにとってなぜ良いのか、どんな本をどう読めば良いのか語ってくださいました。 先生によれば、読み聞かせをすることによって子どもの非認知能力(学校の勉強でははかれない力)や自己肯定感が育まれるのだそうです。そして読み聞かせをするときにいちばん大切なのは親子で楽しい時間を共有することだと言います。「絵本を教育につかわないで」「食べものや着るものを選ぶように言葉も選んであげて」という言葉がとても印象的でした。

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今回は日曜日の開催ということもあってご夫婦での参加が多く、家族でわらべうたを口ずさむ様子や参加夫婦同士で情報交換をする様子をお見かけしました。これからも図書館として子育て世代のみなさんの関心に応えていきたいと思います。

今後の「本de子育てカフェ」は、10月26日(木)に「児童編」、来年2月に「中高生編」の開催を予定しています。詳細や申し込みについては順次お知らせページで案内しますのでチェックしてください!

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隠れ○○を探せ!part2

ブログ2017/10/30

こんにちは。前回【隠れ○○を探せ!】と題してウルトラマンやスターウォーズなどの切り絵展示をご紹介しましたが、岐阜市立図書館公式フェイスブックにたくさんのいいね!をいただきありがとうございます。担当の司書も制作した甲斐があります。

今回の【隠れ○○を探せ!】は特別編です。岐阜市歴史博物館で現在開催されている特別展「レオナルド×ミケランジェロ展」の応援企画展示を紹介します。

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言わずと知れた世界的巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティ。ルネサンスが生んだ「宿命のライバル」ともいわれる2大巨匠の素描画、油彩画、書簡などを各テーマに沿って対比させた特別展にちなみ、中央図書館でもこの二人の簡単な紹介やそれぞれを題材にした書籍や、岐阜市の姉妹都市・フィレンツェの書籍の紹介をしています。

まだ歴博に足を運ばれていない方も、すでに見に行って感動で胸がいっぱい!という方も、図書館で予習・復習しませんか?

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岐阜市歴史博物館の特別展にあわせ、11月23日(木・祝)まで展示しております。


隠れ○○を探せ!part3

ブログ2017/11/02

こんにちは。展示グローブやエントランスなどで行われる大きな展示だけではなく、図書館の書棚の間にさりげなく飾ってある展示にもぜひ注目していただきたく始めました【隠れ○○を探せ!】。今回も司書の力作をピックアップしてみました。

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part3-2_s.JPGメディコス in メディコス!!図書館にあるグローブをイメージした司書の手作りです。ちゃーんと書架でエプロンをつけた職員も働いていますよ。

どこにあるのか、館内を散策して探してみてくださいね。


未来の担い手を育てる -ぼくのわたしのショートショート発表会-

ブログ2017/11/06

 10月28日(土)、「桐島、部活やめるってよ」や「何者」の作者として著名な朝井リョウさんをお招きして『目指せ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会』を開催しました。応募作品から事前に朝井リョウさんが選ばれた8作品を、作者の中高生が自身の朗読で発表、朝井さんから1人ずつ講評をいただきます。発表してくれた8人は自分の作品を舞台で朗読するという慣れない経験に緊張したと思いますが、どの作品も個性的で、朗読を聞いているとその世界にぐっとひきこまれました。ショートショート1_s.jpg

 「作品の中に自分を出さないって難しいのに淡々とした文章が書けていて読み手に不安感を与えることに成功してるよね」
「文章に緩急があって言葉選びのバランス感覚に長けてる。」
「主人公がちょうどよいかわいらしさで応援したくなるね」
「人によってはスルーしてしまうようなひとことを拾い上げて小説にできるというのはすばらしい個性だと思う」

 朝井さんは、丁寧に彼らの話を聞き、作品の感想を述べてくださいます。
また、「~た。~た。と同じような文体が続かないように工夫している」と話した子には「わかるー!でも難しいよね」と共感したり、特徴的なキャラクターが登場した物語を書いた子には「場面を動かしてくれるキャラクターって重要だよね」とうなずいたりと、立場は違っても同じ「書き手」として彼らに共感したり言葉をかけたりしてくださっているんだなあと感じました。 朝井さんが同じ作家の石田衣良さんから言われた、"「ただ歩いている」というシーンを「歩いている」と書かずに描けるかどうかが作家にとって重要なことなんだ"、という言葉も未来の直木賞作家になるかもしれない彼らへ紹介してくださいました。


朝井さんの言葉を借りると、「書くことは勇気」なのだそうです。自分の経験していないことや,直接は知らないことを書くということは、「間違っているかもしれない」という恐れを伴います。そこを乗り越えてつづる言葉だからこそ、読む者の感情を揺さぶるのだなと感じました。

今年は人口知能をテーマにした作品など、現代社会を映したような作品が多く集まりました。近年、将来的には人工知能が取って代わる職業がたくさんあるのだとも言われていますが、しかし、「文章というのは最後は経験が埋めるもの」だと朝井さんはおっしゃいます。 たとえば果物のリンゴとリンゴ・スターという名前の人物を並列した文章を示したとき、AIは関連性のない言葉だと「×」をつけます。しかし、私たちはその先に何かのつながりがあることを想像することができるため、必ずしも「×」とはならないのです。
中高生を見守る暖かい空気の中、このように深く考え、ハッとさせられるような気づきもあった時間でした。 発表会終了後、8人の中高生は一人ずつ朝井さんの著作「風とともにゆとりぬ」にサインをいただき、それぞれ言葉を交わしながら手渡しで受け取りました。発表中は緊張感のあった彼らも大舞台での発表を終え、ほっとした様子で笑顔も見られました。

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 「未来の担い手」を育てたいという思いを込めたこのイベントも3年目を迎えました。昨年も選ばれて2回目の舞台だという子。昨年も応募したけれど選ばれず悔しい思いで観客として昨年のイベントに参加、その時のアンケートに「来年は必ず選ばれる作品を書いて見せます!」と決意表明をして帰ったのだと舞台上で打ち明けてくれた子。人前で話をするのは得意ではないけれども勇気を出して一歩踏み出し当日を迎えた子。応募したけれど選ばれず、質疑応答の時間に「美しい文章を書くには?」「どうやって物事を表現する言葉を選ぶんですか?」と質問、一生懸命何かを自分のものにしようとしていた子。3年続けてきたこのイベント、舞台に上がった子も上がることができなかった子も、それぞれに歴史をはぐくみ、思いを育ててこの日を迎えていました。図書館としても「毎年続けていくこと」の意味について考えさせられます。

 「言葉は人生のあらゆる場面で自分を助けてくれるもの。自分の「その時」のため、ゴールをどこに置くとしてもずっと書き続けてほしい」という朝井さんからのメッセージもありました。
そして、図書館も未来の担い手による生き生きとした言葉が行き交う空間であり続けたいという館長の最後のあいさつで幕は閉じられました。  ご来場の皆さま、ありがとうございました!


10/28 朝井リョウ先生登場!!!

ブログ2017/11/08

10/28 朝井リョウ先生登場!!!

10月28日、目指せ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会がありました。
ゲストは今年で三度目、朝井リョウ先生です。
たくさんの作品の中から選ばれた中高生の作品を批評され、会場中から相槌の音が聞こえました。朝井さんの話す言葉を一言一句聞き逃すまいとメモを取っていたりと、熱量半端なかったです。


※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。 この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています。






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「本de子育てカフェ~児童編~」を開催しました

ブログ2017/11/16

 2017年10月26日(木)に「本de子育てカフェ~児童編~」を開催しました。 「本de子育てカフェ」は子育てに奮闘中のみなさんのための図書館講座のシリーズです。9月には第1回「赤ちゃん編」(ブログ記事へとびます)を行いました。

 今回の「児童編」では、講師に小澤俊夫先生をお招きしました。 口承文芸の専門家である小澤先生は、「昔ばなし大学」を全国で開講し、昔話のあり方や子どもへの語り方を伝えるとともに、昔話の再話の指導も行っていらっしゃいます。お兄さんは世界的な指揮者の小澤征爾さん、次男はミュージシャンの小沢健二さん。昔ばなしの語りにも、音楽に通ずる要素がたくさんあります。 講座の開始前に館内をご覧になった小澤先生は、郷土資料コーナーで足をとめ、「古い薄い本の中に、地元の昔話が伝えられていたりするんだよ!ゆっくり見たいなぁ。」とお話してくださいました。

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 講座は具体的な昔話を例に挙げ、実際に語りをしていただきながら進みました。昔話の特徴や作品の解説から、子どもの成長とは何かという話題に踏み込んでいきます。 たとえば『灰かぶり』。「シンデレラ」のタイトルでもおなじみですが、グリム童話の灰かぶりは舞踏会へ3度行くということをご存知ですか。3度の繰り返しは昔話では定番。本来は耳で聞くものだからこその語り口です。灰かぶりが2度もお城から帰ってきてしまう理由を、小澤先生は「思春期の揺れ動く心を表している」と読み解きます。子どもは理由なく悪い自分と良い自分を振り子のように繰り返してしまうものなのだと言います。

 講座の最後は「生の声で子どもに話し、子どもの話を聞いてあげて。そのときは声に出して相づちをうってあげてほしい。子どもにかける声が、禁ずる・命ずる・叱る声だけではもったいない。」というお話で締められました。私の小澤先生の第一印象がまさに「とても丁寧に相づちをうって話を聞いてくださる方だな。話すととても安心するな。」というものだったので、この言葉にはとても納得しました。誰かと言葉をかわすとき、相手や自分の存在をより強く感じるような気がします。みなさんもぜひ子どもさんに素敵な声をたくさんかけてあげてください。

  今回の講座のテーマであった昔話と子どもの成長について、先生の著書の中でも触れられています。当館に所蔵がありますので、もっと詳しく知りたいという方や今回講座に参加できなかった方は手に取ってみてくださいね。

  今後の「本de子育てカフェ」は、来年2月に「中高生編」の開催を予定しています。詳細や申し込みについては順次お知らせページで案内します。ご期待ください。


図書館は本と人とまちをつなぐ

ブログ2017/11/20

 読書の秋、この図書館では毎週のようにイベントが開催されています。11月4日に開催されたのは朝の連続テレビ小説「わろてんか」にも出演されている女優の竹下景子さんをゲストにお招きしたトークイベント、「図書館は本と人とまちをつなぐ」。

 イベントはまず、市民サークル「楽しい群読 ほっこり」のみなさんによる群読から始まりました。群読の一部には竹下景子さんも参加され、情感のこもった朗読で詩の世界に観客を誘ってくれました。群読とは、一つの作品を二人以上で読み、作品の内容に合わせて一人、グループ、全体と声を組み合わせて表現する朗読の手法です。この日は「とうげじろう少年詩集 淡雪」と「コボたち詩集3」より10篇の詩を朗読してくださいました。とうげ・じろう少年詩集 『淡雪』は1981年に発行された教育者 川口半平氏による詩集です。「とうげ・じろう」は川口氏のペンネームであり、岐阜児童文学研究会による文学読本『コボたち』に詩を連載されていました。『コボたち詩集』は1975年にはじまった「コボたち詩コンクール」の入賞作品をまとめた作品集です。 ほっこりのみなさんの高い声、低い声、弾んだ声、沈んだ声、優しい声。そして竹下さんの朗々とした声。声と声が重なってイメージが広がり、時に力強く、優しく心に響き、まるで短いお芝居を見ているような気持ちになりました。

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 続いては、竹下さんとチェリストの北村多佳子さんの演奏とのコラボレーションによる「Red あかくてあおいクレヨンのはなし」の朗読です。 この絵本は、じぶんのいろをさがすクレヨンの物語です。Redは赤く塗るのが苦手。赤いクレヨンのはずなのにどうしても赤が描けないのは、練習が足りないから?怠けているから?子ども向けの絵本ですが、悩みながら本当の自分を探すRedの姿が描かれたテーマはとても今日的で、考えさせられます。 ――「これからするのは、あかくてあおいクレヨンのはなしです。あなたのためにかきました。」最初の一言から、ぐっと竹下さんの朗読の世界に引き込まれ、Redと一緒に悩み、悲しみ、そして自分の色を見つけた喜びを味わった気がした時間でした。 竹下さんはこの絵本を、初めて読んだとき、Redが自分の色に気づくまでの「心の旅」の様子がまっすぐに心に刺さり、号泣してしまったそうです。思い入れのある絵本を読む竹下さんの声が北村さんのチェロの優しい音色に乗って会場に響き、聞き入りました。当日は絵本の翻訳をされた上田勢子さんもカリフォルニアからお越しくださっていました。

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  朗読を楽しんだ後は細江岐阜市長と竹下さんとのトークセッション「図書館がひらく、本とひと、そしてまちの新たなつながり」が行われ、岐阜市立図書館の印象や図書館という場所について、本について、そして朗読や群読などの表現についての竹下さんの思いなども語られました。 文化の拠点、絆の拠点、そして知の拠点が一つになった複合性をもつこのぎふメディアコスモスについても大変興味を持ってくださいました。イベント前に館内を見学され、明るく、柱がなくて開放的な図書館をとても気に入っていただけたようで、イベント後にも再び館内を見学されていて、とてもうれしく思いました。
 また、昔からご自身のお子さんへの読み聞かせをされていたり、阪神大震災以降、復興支援として朗読会を毎年されていたりと図書館や本はいつも竹下さんにとってとても身近な存在だったそうです。震災以降ライフワークとして続けてこられたこの朗読会は年に1回、「今年もここへ来ることができた」と自分を振り返る大切な場所であり、また、本を通した人と人とのつながりも感じられる大切な活動だと語ってくださいました。「ほっこり」のみなさんとの共演も、声の重なりでその都度新しいものが生まれるお芝居に近いものがあって楽しかったそうです。

読書週間イベント5_s.JPG   朗読のコツってあるのでしょうか?という質問に対しては「自分の読みたい読み方で、出したい声で読めばよいのです」、と竹下さん。読んでいると役がふくらみ、動き出したくなる、そんなワクワクした気持ちで楽しんでという言葉のとおり、竹下さん自身が今回のイベントを楽しんでいらっしゃる様子が印象的でした。

 今回のイベントは群読、チェロの演奏に載せた朗読など、一人で本を読むのとは違う、読書の形が体感できるイベントになりました。たくさんの人と一緒に『味わう』読書も素敵ですね。


図書館謎解きゲーム「失われた物語をとりもどせ!」を開催しました

ブログ2017/12/01

11月19日(土)、岐阜市立図書館分館にて、謎解きゲームを開催しました。

謎解きゲームとは、ストーリーに沿って次々と出題される謎(問題)を全て解き明かし、制限時間内にクリアを目指す、体感型イベントです。

今回のストーリーは、「失われた物語をとりもどせ!」。

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~主人公が抜け出して真っ白になってしまった一冊の本。

元に戻すには、この本のタイトルと作者がなんだったのか突き止めなければいけない。

他の小説の主人公である名探偵や魔法使いが手がかりを教えてくれるという。

彼らとともに、失われた物語をとりもどして欲しい。~

1~6人が1チームとなって謎解きに挑戦。謎解きゲーム中は、スマートフォンやタブレットなど、普段使っている便利な道具を使うことはできません。参加者は図書館にあるものだけで謎を解かなければいけないのです。

そして、手がかりも一ヶ所に固まっているわけではありません。

手がかりになる本、

手がかりが隠されている棚を調べたり...謎解き002.jpg

チームのみんなと謎を解いたり...

ハズレをひいてスクワットをさせられたり...謎解き001.jpg

児童室やファッションライブラリーなど、

図書館中を手分けして探したり...。謎解き003.jpg

 今回、無事に失われた物語を取り戻せた成功率は17%でした。

どのチームも、協力し、連携し謎を解いてくれました。しかし、本の並び方、図書館の検索機の使い方など、はじめて図書館に来た人には、少し手間取ってしまったかもしれません。

また、いつ本の主人公たちが抜け出してしまうのかわからないので、配置や図書館の使い方などを予習しに、ぜひ分館に遊びに来てください。

最後に、実際に使われた問題を少しご紹介します。

① 漢字の暗号だ。「?」に入るものはどれだかわかるかい?

正解だと思う漢字と対応する分館の場所を調べてみたまえ。

線 目 ? 雨 夜

髪→文庫・新書新刊

口→小説新刊

手→児童書新刊

耳→YA新刊

② 文豪たちが作品を書き上げました。

証言を元に3番目の作家を特定し、

該当人物の日本文学全集をひらきなさい。

宮沢賢治「中島は夏目より4人後だった」

谷崎潤一郎「私と森の間に1人居た」

夏目漱石「太宰は私の次だった」

太宰治「私の後ろに4人はいた」

芥川龍之介「宮沢は中島より遅かった」

どうですか?解けそうですか?

答えは、2017年中は分館のYAエリアに張ってあるので、ぜひ答え合わせをしに来てみてください。

また、参加記念ブックレットも分館YAエリアで配布中です!先着順ですので気になる方はお早めに!


図書館でおもしろいこと、はじめませんか.

ブログ2017/12/04

ぎふライブラリークラブは、図書館を中心に「本」を通じて人とまちをつなぎ、広げる活動を企画・運営していこうという図書館大好きな市民によるグループです。 現在、「並木道読書会」、「世界に開く窓」、「BOOKBOOK交歓会」の3つのイベントをクラブのメンバーが企画、運営しています。

 12月10日(日)、これから新しく「図書館で何かを始めたい人」に集まってもらって、それぞれのやりたいことについて楽しくおしゃべりしたり、いま元気に活躍している3つのグループの活動を紹介したりする「図書館大作戦 がやがや企画会議」を開きます。

 こんなことやってみたいな、でも何から始めたらいいのか、どうしたらいいかわからないな、という人。誰かに相談すると思わぬいい案が出てくるかもしれません。

 こんなことやってみたいな、でも、一人でできる自信がないな、という人も、口に出してみると、案外同じ思いの人がたくさんいて、実現に向けて誰かと一緒に動き出せるかもしれません。

「何か」を始めたいけどその「何か」がわからない人も歓迎です。「がやがや会議」で誰かが提案した「何か」がおもしろそうだったらぜひそれに乗ってみてください。

事前申し込みは不要!当日お時間のある方はこれから始まるおもしろい何かを求めて、ぜひお気軽にお越しください。

日時:12月10日(日)10:00~12:00 場所:みんなの森ぎふメディアコスモス1F かんがえるスタジオ

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12月 特設!なぞまる新聞コーナー

ブログ2017/12/08

12月 特設!なぞまる新聞コーナー

みなさん、YAコーナーに毎月発行されている『なぞまる新聞』は知っていますか?その名の通り、なぞなぞやクイズ、最近ではなぞかけなどを中心にした堀田くん手書きの新聞のことです。
11月に岐阜新聞で、なぞまる新聞が取り上げられました!そこで今月は、新聞掲載を祝して、なぞまる新聞コーナーを作りました!
堀田くんへのインタビューや、過去のなぞまる新聞すべてチェックできるバックナンバー本など見ることができます!ぜひ、なぞまるのなぞなぞ解いてみてください。


※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。 この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています。

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人権イベント『わたしとあなたは同じ色!ほんとうに?』を開催しました。

ブログ2017/12/10

今回は岐阜市立図書館としては初の学生さんとのコラボ企画! 岐阜大学LGBT「にじねこ」さんと一緒に人権について考えました。
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 平成29年11月26日(日)、今年も図書館人権イベントを開催しました。
今年のテーマは13人に1人いるLGBTs(エルジービーティーズ)を切り口に、「多様性」を感じてみようということで、
チェックシートや6色のカードを使ったワークショップを行いました。
参加者は20代~60代と幅広く、当日参加の方いらっしゃいました。お茶とお菓子を前に参加者それぞれの日常でちょっとしたLGBTsを感じる時などの交流をしました。 かんがえるスタジオのガラス越しに覗いてくださった方もたくさんいて、ドキドキのイベントとなりました。ぜひ来年は参加してくださいね。

【LGBTs】
レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、そして、トランスジェンダーの頭文字を取った性的マイノリティーを表す言葉に"s"を付けて、LGBTだけではない、多様なあり方を表します。LGBTX、LGBTQとかLGBTIとか、いろいろ言い方がありますが、ひっくるめて"s"!

【岐阜大学LGBT「にじねこ」】
大学内に居場所が欲しい!という思いから2年前にできたLGBTを通して「多様性」について考えるサークルです。
LGBTだけではなく、ALLY(アライ。LGBTsではない、LGBTフレンドリーな人たち)も参加しています。

ワークショップでは、LGBTsに思いをはせ、さらにじんわりと多様性を感じることを目標にカラフルなワークを3つ行いました。

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ワーク① 赤・橙・黄・緑・青・紫の6色を「男」「女」「?」に分けました。赤は「女」?青は「男」?じゃあ、黄は・・・?
 この2つに分けられない「?」が今回のテーマ、LGBTsです。

私たちの頭には根強く『男女二元論』という仰々しい理論があって、小学校の頃、男女で並ぶ列が違ったり、名簿も別々、男の子の隣の席は必ず女の子が座るのが「当たり前」という方も多いのではないでしょうか。
(最近の小学校は男女混合が多いらしいですね。ジェネレーションギャップを感じます。)

ワーク② 6色のカードの中から好きな色を選び、好きな形・数を記入しました。 カードの色毎に席を移動し、グループになりました。
 当日は紫好きさんがいっぱいいました。
さあ、色と形と数が同じ人は・・・・・・いませんでした。
色・数字・形と条件を限っても、同じになる人がいないように、目の前の人が同じ学校や家庭、社会に属しているからといって、
同じ事を思って、感じているとは言えないようです。

ちなみに、もし色と形と数が同じ人がいたら、運命の出会いだったかもしれないので、少し残念です。

ワーク③ 自分の「からだの性」「こころの性」「好きになる性」について2つの表を作りました。
 
1つ目はワーク①の男女二元論に基づく、男 か 女 の表です。 2つ目はここまでのワークで何でもきっちり2つに分けるという「当たり前」が少し崩れてきたところで、多様性には境目がなく虹のように混ざり合いグラデーションになっていると考えた時、自分の性はどのように表現できるのか、という表を作りました。今まで気付かなかった自分の内面に気付いた人がいたり、いなかったりしました。

最後ににじねこさんからのメッセージでまとめて、イベントは終わりました。


☆にじねこさんからのメッセージ☆

人はみんな違う、違って当たり前 常識や知識で判断せず、目の前の本人を尊重して

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 エントランス周りでは、にじねこさんのオススメ本や関連図書を展示しています。
12月25日(月)までですので、ぜひ足をお運びください。人権イベントは毎年違うテーマで行っています。
このテーマが見てみたい、最近のトレンドはこれだよ!等のご意見お待ちしております。


今日の人生 ―岐阜編― 

ブログ2017/12/11

緑色のかわいらしい表紙が印象的な益田ミリさんの著作「今日の人生」。書店でも平積みされていますね。この中に、中央図書館が登場するのをご存知でしょうか?  

中央図書館がめちゃくちゃステキだといううわさを聞いた益田さん、図書館で読書三昧をするためだけに岐阜にいらっしゃったようです。まるで「森の中」にいるような館内で、本を片手にその時の気分にあった席でぶらぶら。

中央図書館での読書はとっても「楽」だったこと。
1日目の夜、ホテルへの帰り道で「明日も明後日もこの本の森にいられるのだ」と思うと心が晴れやかだったこと。
この図書館で過ごした3日間がやわらかな言葉でつづられています。


市民がおすすめ本を紹介する「みんなのライブラリー」には、「どんなところか行きたくなったので来ました!」と、この本がきっかけで旅行に来られた方がメッセージを残してくださっていました。とても嬉しく思います。

「ここにいることが気持ちいい」、「いつまでもここにいたくなる」、「何度でもここに来たくなる」。そうありたいと思いながら働いている私たちの図書館が、そのように心晴れやかになるあたたかい場所として描かれたこと、そしてその本をきっかけに中央図書館を訪れてくださった方がいたことにも勇気づけられたような気がしました。

展示グローブでは出版社の協力のもと、「今日の人生」の展示を行っています。益田さんのあたたかいイラストと優しい言葉とともにお楽しみください。

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なぞなぞ新聞「なぞまる」

ブログ2017/12/15

図書館のYAコーナーに置かれている、なぞなぞ新聞「なぞまる」をご存知でしょうか。
なぞなぞやクイズ、なぞかけなどがゆるいイラストとともに書かれた手書きの新聞です。

 開館以来、毎月中央図書館に届けられる「なぞまる」はいつもそこにありました。作者は堀田耕平さんです。
今月で39号目になるこの新聞の創刊号が作られたのは3年前。堀田さんが岐阜特別支援学校高等部に在学時、新聞づくりを趣味にしている知人の影響で「なぞまる」を作り始めたそうです。


堀田さんインタビューとなぞまる展示1.docx_s.jpg 11月19日、堀田さんを図書館にお招きし、「なぞまる」の製作について、YA担当の司書がインタビューを行いました。
 なぞなぞやクイズはすべて自分で考えたもの。"PPAP"や"星野源"など、最近の流行も取り入れつつ作られています。ご本人は毎月なぞなぞを量産するのが大変、とおっしゃっていましたが、お母様によると「生まれ持ったダジャレ好き」の性格が高じてなぞなぞも"あふれるように出てくる"そうです。また、ささやかに添えられるイラストにもそれぞれ名前や性格、キャラクターの設定があります。
 
最初は高等部に在学している間だけのつもりで作り始めた「なぞまる」ですが、今ではできる限りずっと続けたいとおっしゃっていました。

また、制作当時は気づかなかったけれど振り返ってみると今までの「なぞまる」のなぞなぞは結構難しいなあと最近気づかれたとのこと。
なぞなぞに取り組んでくれることはうれしいけれど、「決して無理して解こうとして、考えすぎて頭が痛くなったり、体調を崩されたりしないでくださいね」とみなさんへの伝言もありました。
 

YAコーナーでは現在、この「なぞまる新聞」の特設展示を行っています。ぜひ手に取って、無理せず堀田さんの世界を楽しんでみてください。

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ぎふライブラリークラブからあなたへ -クリスマスの贈り物-

ブログ2017/12/23

 図書館大好きなみなさんがつくる「ぎふライブラリークラブ」。このライブラリークラブの「BOOKBOOK交歓会」のメンバーが、図書館にある本の中から"あなたに読んでもらいたい1冊"を選び、プレゼントのようにきれいにラッピングしました。

 いつも本を選ぶときは、タイトルを見て、手にとって、表紙を眺めて、あらすじを読んで・・・「よし、おもしろそう!」と思った本を借りる。そんな感じだと思います。でもここに展示してある本はきれいに包まれているのでタイトルも、作者もあらすじもわかりません。本には選んだ人からのメッセージカードと、「大人向け」「子ども向け」「中高生向け」などのラベルが貼られています。それらを手掛かりに、あなたの気持ちにピッタリな、これだ!と思う1冊を選んでみてください。

展示されている本はすべて、貸し出しできますが、自動貸出機ではなく、カウンターまでお持ちください。また、持っていくことのできるプレゼントは1人1つだけです。

展示期間は12月25日、クリスマスの日まで。「この本はこんな気持ちの人に読んでほしいな」、「どんな人が手に取ってくれるかな」、そんな思いで1冊ずつ選ばれ、心を込めたラッピングが施された本たちが展示グローブであなたを待っています。

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図書館大作戦 がやがや企画会議を開催しました!

ブログ2017/12/24

 12月10日、図書館大好きなみなさんがつくる「ぎふライブラリークラブ」で、これから新しく「図書館で何かを始めたい人」が集まり、それぞれのやりたいことについてわいわい楽しくおしゃべりしたり、いま元気に活躍している3つのグループの活動を紹介したりする「図書館大作戦 がやがや企画会議」が開催されました。

 お菓子とお茶を食べながら、和やかな雰囲気の中、話し合いが始まりました。まずは自己紹介。すでにさまざまな形で活動している人、クラブに入ったものの、特にまだ何もしていなくて、何かを始めたい人。ライブラリークラブって何?わからないけど大好きなメディアコスモスで何かしたい!という人。高校生から長年図書館ボランティアとして図書館を支えてくださっている方まで、それぞれ思いを持って集まりました。

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 いまライブラリークラブで活動しているグループは3つ。まずはその3つのグループの人たちから、これまでの活動についての発表です。BOOKBOOK交歓会、並木道読書会、世界に開く窓のそれぞれの担当者が、活動への思い、1年間活動してきてどうだったか、今、企画を運営する上で悩んでいることや今後やってみたいことなどが語られました。

 
 発表後は休憩をはさんでいよいよそれぞれが温めてきた新しい企画の提案です。会議の参加者がひとりひとり、紙に書いたものを発表しあい、共有しました。 イベントをアーカイブ化して、図書館で貸し出しできるようにしたい。科学の本を読んだ後にみんなで実験をするようなイベントができないか。大好きだけどあまり普段手に取られることのない本を展示する「愛しの絶版シリーズ」をやりたい。図書館で宝探しのように本をさがせる仕掛けをできないか・・・大人向けの朗読会や読み聞かせに演奏も乗せて・・・ここから、たくさんの芽が生まれ何かが始まる。そんな予感に満ちたわくわくする時間となったのではないでしょうか。また、飛び入りで参加してくれた高校生も、自分たちの世代がこのメディアコスモスで活動したいと思えるような場所にするには、という目線で積極的に発言し、新しい風を吹かせてくれました。

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 意見を出し合ったところで「それ私もやりたい!」と意気投合し、早速動き出したグループもありました。並木道読書会は運営メンバーも倍に増え、パワーアップ。会議の後もこれからの活動について早速メンバーで話し合っていました。ここで芽吹いた新しい芽のいくつかが花開くところをみなさんに見ていただける日も、遠くないような気がします。

 ぎふライブラリークラブは随時会員募集中。今回は参加できなかったけれど図書館で何かをやりたいぞ!という人は、図書館内に置いてあるリーフレットを手に取って見てくださいね。図書館を愛し、支えてくださるたくさんの人たちと一緒に、どんどんおもしろいことをやっていき、どんどんパワーアップしていきたいと思っています。



『芥川賞候補・木村紅美さんがやってくる!』

ブログ2017/12/30

 先日、第158回芥川賞のノミネート作品が発表されました。

 その中の一人で、「雪子さんの足音」がノミネートされている木村 紅美さんが来年の1月6日、「作家と語ろうin岐阜」というイベントのゲストとしていらっしゃいます。  「作家と語ろうin岐阜」は「わたしのライブラリー -賢治×北の風土×わたしの暮らし方」と題し、宮沢賢治を生んだ東北の地・岩手にゆかりのある作家をお招きして人生で影響を受けた本や作家が考える本棚について語ってもらおうというトークイベント。岩手県立児童館初代館長で石と賢治のミュージアムの研究専門員を歴任した岐阜市立図書館の吉成館長がナビゲーターを務めます。

 芥川賞作家になるかもしれない木村さんにお話を伺い、その本棚をのぞけてしまうまたとない貴重な機会となりそうです!「作家と語ろうin岐阜」はただいま絶賛申し込み受付中。中央図書館では、現在エントランスにて木村さんの作品を紹介する展示も行っています。お正月休みに木村さんの作品を読んで世界に浸り、その余韻の冷めないうちに年始はぜひ図書館のイベントへお越しください。

日時:平成30年1月6日(土) 場所:ぎふメディアコスモス1階 かんがえるスタジオ 申込:岐阜市立中央図書館の窓口または電話(058‐262‐2924)にて受付


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新年あけましておめでとうございます。

ブログ2018/01/08

注目!(学校で使うようにちゅぅうもぉ~くが正しい)YAの皆さん、朗報です!!

ナント「青空のむこう」や「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」などの翻訳やYA向き読書案内で有名な金原瑞人さんご本人からお話を聞くことができる講演会が行われます。予約はもうスタートしていますよ。急がれたし。

〔ヤングアダルト若者のための小説 大人になる前に出会いたい本たち〕

日時:2月3日(土)午後2時~3時15分
場所:メディアコスモス1階のかんがえるスタジオ (1月6日(土)午前9時~予約開始。電話または窓口にて受付。)

そして、この講演会にあわせて1月のYA特集コーナーは、"金原さんに聞いてみよう"です。
金原さんの作品やメッセージなどを紹介しています。また、エントランスグローブでも人物紹介などを行っています。
ぜひご覧ください。

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※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。 この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/01/08

YAのYAなカンジ!?

新年あけましておめでとうございます。
今年もYAブログ【YAなカンジ!?】をよろしくお願いします。

※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。 この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています


「作家と語ろうin岐阜」vol.1を開催しました!

ブログ2018/01/20

新年間もない1月6日(土)に「作家と語ろうin岐阜」を開催しました。
普段岐阜でなかなか会えない作家や小説家の方を招いて、本や本棚のこと、創作活動の中で影響を受けたものなどを語ってもらうことを目的に、今年度から始めたイベントです。 今回は小説家の木村紅美(くみ)さんをお招きして、いろいろお話いただきました。
木村さんは昨年、文芸誌『群像』の9月号に掲載された「雪子さんの足音」で第158回芥川賞にノミネートされるなど、注目の小説家の一人。 宮沢賢治、そして賢治が暮らした岩手の風土から影響を受けたもの、さらに木村さんの暮らし方にそれらがどのような影響を及ぼしたか、を中心に話が進みました。IMG_9893_s.JPG

 続いて、木村さんがイベントのために持ってきてくれた本を3冊(佐藤泰志『海炭市叙景』、チェーホフ『かわいい女・犬を連れた奥さん』、『ちくま日本文学全集 尾崎翠』)紹介してくれました。あらすじの紹介も含め、どれも読み込んでいるのがすごく伝わってきます。

本の紹介のあと、木村さんが小説家になるまでの経緯などに話が移りました。 木村さんが小説家を目指し始めたのはなんと小学2年生の頃! 中学時代は安部公房、高校時代は新井素子、20代はドストエフスキーを読んでいたほか、『少年ジャンプ』やつげ義春などの漫画、映画、喫茶店にもハマっていた木村さん。 その後、5年のOL経験、ヴィレッジバンガードや三省堂書店でのアルバイト経験を経て、今に至るそうです。

その後、木村さんの作品でイベントに関わりのある短篇集『イギリス海岸』の話になりました。
「イギリス海岸」は北上川の西岸にある場所で、その地層の様子から宮沢賢治が命名しました。「福田パン」「イギリス海岸」
「中庭」「ソフトクリーム日和」「帰郷」「クリスマスの音楽会」の6つの話からなるこの作品には、イーハトーヴ、岩手の話が
詰め込まれています。あんバターのコッペパンなどが有名な福田パン、宮沢賢治好きなタクシーの運転手、『注文の多い料理店』の
出版所があった光原社、小岩井農場の双子のサイロ、盛岡のじゃじゃ麺、宮古の浄土ヶ浜...どれも読んでいると情景が浮かんでくる話ばかりで、参加者の中で岩手に行かれたことある方々も、木村さんの話に頷いていました。

IMG_9890_s.JPG        IMG_9898_s.JPG

 東日本大震災が起きた頃の話にも及んだ12年間の創作活動の苦労話では、文芸誌のジャンルや芥川賞の裏話なども出てきました。
その芥川賞にノミネートされた「雪子さんの足音」の話になりました。この作品は2015年に起きた、東京大空襲を生き抜いた三姉妹の老女が熱中症で亡くなった事件から構想を得たそうです。
小説の構想を練るのに大学ノートを使用する木村さんは、この小説を書くために13冊も費やしたそうで、木村さんの大事なモノとして、今回その一部を持ってきてくれました。

さらに図書館内で自分が読みたい本を次々と選び、それらの本も紹介してくれました。
(木村さんが紹介してくれた本は、図書館入口脇の特集コーナーで展示しています)

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 最後に小説家を目指す若い人たちへのメッセージとして、ちょっと考えて挙げたのが「たくさん読むこと」と
「いろんな経験を積むこと」。小説家になる前に経験してきたことはこれまでの作品にも反映されていて、
無駄だったものはなかった、と強調されていました。

なかなか垣間見ることができない小説家の話を聞くことができる、またと無い機会になったこのイベント。芥川賞にノミネートされていた最新作の「雪子さんの足音」は2月に単行本として出版される予定なので、是非手に取ってみてください。
次回vol.2は、2月4日(日)に宮沢賢治の弟清六氏のお孫さんにあたる林風舎代表取締役の宮沢和樹氏をお招きしてお話いただきます!


YAおすすめ本リスト編集委員 大募集!!

ブログ2018/01/30

YAおすすめ本リスト編集委員 大募集!!

岐阜市立図書館×中高生コラボ企画  図書館の司書と一緒にYA版おすすめ本リストを作ってみませんか?
YAの!YAによる!YAのための!おすすめ本リストです。

日 時:第1回打ち合わせ 3月10日(土)午後1時~    
     第2回打ち合わせ 3月25日(日)午後1時~

場 所:みんなの森ぎふメディアコスモス    
      10日 1F 協働のへや    
     25日 1F あつまるスタジオ

対 象:中学生・高校生(またはそれに該当する年齢の方)

応募期間:2月1日(木)~ 3月8日(木)

人 数:先着20名

参加者全員にオリジナルバッグをプレゼント!!
申込用紙がこちらからダウンロードできます。

同時に、ブックリストの表紙イラスト、文章も大募集!詳細はこちらから。


YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/02/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】。
2月といえば、日本ではお菓子業界の陰謀とも言われるあのイベントが...。
「受験生には関係ない!」という声も聞こえてきそうですが、
とりあえず今月はこの話題で攻めてみます。

※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。 この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています


岐阜に咲いた児童文学 -わたしとコボたち-

ブログ2018/02/16

 2月3日(土)、岐阜の児童文学座談会「岐阜に咲いた児童文学」が開催されました。 岐阜の児童文学雑誌「コボたち」。全国でも珍しい児童文学に特化した月刊誌です。現在は休刊していますが、1972年から21年間、岐阜で出版され、児童文化の発展に寄与しました。「岐阜に咲いた児童文学」は、コボたちから生まれた多くの文学や文化活動に焦点を当て、さまざまな立場でこのコボたちに携わった方からお話を聞く座談会です。ゲストは岐阜児童文学研究会会長の稲垣和秋さん、児童文学作家の角田茉瑳子さん、舞台脚本家のいずみ凜さん、そして、フリーアナウンサーの河村たか子さんです。吉成図書館長が聞き手をつとめ、岸武雄さんが創刊号に寄せた『「コボたち」よ』の詩の朗読からイベントがはじまりました。

 そもそもコボたちは、だれが、どんな思いでどのように始め、作っていったものだったのでしょうか。
まず、稲垣さんからその歴史についてお話しいただきました。1962年に5人の有志が創立した岐阜児童文学研究会が、高度経済成長期に急速に発達したテレビや漫画社会に危機感を持ち、「子どもの心を養う良質の文学を提供したい」という思いで作ったものだそうです。 「子どもの本研究会」や「童画研究会」「おやつ委員会」など、たくさんある会から選ばれた作品が編集、掲載され雑誌になります。そこでの経験が創作活動の刺激になったという角田茉瑳子さん。作品を評しあう討論の場は、「自分の中の井戸を掘っていく」作業だったとおっしゃいます。 また、集まってくる作品の編集をされていたのがいずみ凛さん、河村さんはアナウンサーとして番組の取材を通してコボたちに関わられるようになりました。

 コボたちは資金がなく、原稿料も出ない中でたくさんのボランティアの手に支えられてきました。IMG_0586_s.JPG
図書館で募集していた「わたしとコボたち」のエピソードにはおむつをした子どもをおんぶして編集室に通った思い出を寄せてくださった方もいます。
たくさんの大人が「よってたかって」子どもと文化のことを考えて作ったコボたち。
ゲストの方々は宝の山のようなおもしろい場だったと当時を振り返られました。

 コボたちは生きていくために必要な米やパンではありません。
ですが、「虹のようなものだ」と稲垣さんは語られました。
ふと立ち止まった時に見上げた空にかかっていた虹のように、心が動かされ、いつまでも心に残るものは決して時間が経っても古びてしまうことはありません。

角田さんは本は心の栄養とおっしゃいました。ないと幸せになれない、健康にはなれないのが言葉なのだと力強く語られたのが印象的でした。また、角田さんは一番大事なのは感性だと、物はなかったけれど心が幸せだった、「あそぶこと」を作るのが楽しくてしょうがなかった子ども時代についても語ってくださいました。
当時、自然の中で命と向き合い全身で会話する中で感性を磨き、たくさんの言葉が生まれました。
子ども時代にさまざまなものに触れてきたことが今、書くことにつながっているそうです。
 
いずみさんは子ども時代はコボたちの読者でした。たくさんの大人が「よってたかって」子どものことを考え作っていたなんて知らなかった子ども時代。たまにぱらぱらと読む雑誌でしかなかったけれど、その「ぱらぱら」がいまでも確実に胸に残っているそうです。大人になり、編集に携わるようになって自分の周りに子どものことをあれだけ考えていた大人がいたのだ、という事実にとても勇気づけられたと話してくださいました。

 座談会を通じて実感したのは「何かをやり続ける大人が居続けること」の大切さです。
「コボたち詩コンクール」は現在も続いており今年も2000点以上の詩が集まりました。
岐阜には子どもたちによい文学を届けたい、子ども達をみつめていきたいという大人が変わらずたくさんいます。
河村さんもおっしゃっていましたが、現在休刊しているコボたちの復刊も夢ではないのかもしれません。
ただ昔はよかったと懐かしむだけでなく、未来を見つめ、進んでいく決意をするような会になったと思います。

図書館では展示グローブで「岐阜に咲いた児童文学」の展示を行っています。
岐阜の児童文学を巡る動きと、当時コボたちに携わったさまざまな人の思いの一端が垣間見える内容になっています。
ご参加くださった皆さんも当時を振り返りながらイベントの後いつまでも展示を見てくださっていました。
来館者のみなさんや当日ご参加くださった皆さんからいただいた「私とコボたち」メッセージの紹介などもしています。
ぜひ足をお運びください。

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「本de子育てカフェ~中高生編~」を開催しました

ブログ2018/02/23

  2018年2月3日(土)に「本de子育てカフェ~中高生編~」を開催しました。
「本de子育てカフェ」は子育てに奮闘中のみなさんのための、図書館講座のシリーズです。
今回は「ヤングアダルト、若者のための小説」と題し、講師に翻訳家の金原瑞人さんをお招きしました。
金原先生はこれまでに500冊を越える本を翻訳し、ご自身もエッセイや書評を執筆されている人気作家です。
イベントには子育て中のみなさんだけでなく中高生、金原先生のファンや文学ファンの方々にも多数ご参加いただきました。

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「ヤングアダルト」または「YA」)とは、文字どおり「若い大人」のことで、13歳~19歳くらいの子どもと大人の間の世代を指します。講師の金原先生はヤングアダルト世代向けのブックリストを多数出版されており、ヤングアダルトという分野を日本に定着させた第一人者でもあります。 ヤングアダルト小説は大人が読んでも楽しめるジャンルですが、金原先生は「今日は、この本が感動する、という話はしません!」と宣言。良いカウンセラーや良い友達が人によって違うように、だれが読んでも面白いという本はないからだとおっしゃいます。そういうわけで、今回の講座では若者のための本がどのようにして生まれたのかをテーマにお話してくださいました。 ヤングアダルト小説の歴史はまだ浅く、1970年代後半頃のアメリカで誕生したジャンルだそうです。そもそも大人と子どもの間に若者という概念が誕生したのが1950年頃のこと。粘土板からはじまる本の歴史の中ではずっと最近のことですね。いろいろな価値観が登場し変動する中で社会が「子ども」「若者」「大人」の3層になり、若い人々が直面している問題を書いていかなくては!という作家が登場しはじめます。この頃アメリカ公共図書館協会の調査により、成人以降に読書をする人は、その習慣を中高生時代に身につけていることもわかったそうです。 金原先生自身も本をよく読むようになったのは中学生くらいからのことで、小学生のころはあまり読まなかったのだとか。うちの子は本が嫌いみたい...という親御さん、子どもさんが読書にはまるタイミングがこの先突然やってくるかもしれませんね。図書館ではこれからも若い人たちの読書を支援していきたいと思います。

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2017年度に3回シリーズで行った「本de子育てカフェ」は、2018年度も引き続き開催する予定です。
随時お知らせしてまいりますのでお楽しみに。


ぎふライブラリークラブ 第1回定例がやがや企画会議を開催しました。

ブログ2018/02/24

2018年2月14日(水)夜6時~8時に、みんなの森ぎふメディアコスモスにて「ぎふライブラリークラブ」の企画会議「定例がやがや企画会議」を開催しました。
ぎふライブラリークラブでは「図書館でやってみたい!」企画・アイディアを持ち寄り、実現するボランティアグループです。
今年から2か月に1度定期的にあつまって、開催した企画の様子を報告したり、これからやってみたいアイディアをガヤガヤと話し合います。
当日話し合われた内容は議事録にまとめましたので、こちらのPDFをご覧ください。

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次回開催は、2018年4月11日(水)夜6時から

みんなの森ぎふメディアコスモス1F 「協働のへや」です。
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ぎふライブラリークラブ会員の方はもちろん、興味津々の初めてさんも、ぜひお気軽にお越しくださいませ。
お待ちしています。


杉山亮のものがたりライブを開催しました!

ブログ2018/02/26

2月11日(日)、子どもと本と遊ぶ日「杉山亮のものがたりライブ」が開催されました。
杉山亮さんは「ストーリーテラー」。自作のものがたりや古今東西のものがたりをアレンジして語るもので、
全国各地でものがたりライブを行っておられます。また、児童書作家として、「あなたも名探偵」などの名探偵ミルキーや「怪盗ショコラ」など大人気のシリーズも生み出してこられました。

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この日最初のお話は「人は死んだらどうなると思う?!」というもの。
「地獄行」か「極楽行」かを決定するえんま様に、自分が行ってきた生前の行いについて訴える動物たちの物語をおもしろおかしく語ってくださいました。子どもたちはすぐに杉山さんの語りに夢中になっていました。

杉山さんVS子どもたちで白熱した勝負となったしりとりや早口言葉などの言葉遊びや、杉山さんがバレンタインデーに出会った「羊の恩返しの物語」など、次々に語られる楽しいお話を楽しみました。

そして最後は「動物競馬」。参加者はそれぞれに配られた動物の絵が描いた券を持って、その動物を応援します。
足の速い馬や犬が当然勝つと思ったら、大間違い。途中の吊り橋が落ちてしまったり、大きな雪だるまが上から降ってきて行く手を阻んだり。猫には、ついつい入ってしまいたくなる「こたつトラップ」が待っています。
レースはちっとも前へ進まず、一進一退、最後まで結果が分からないドキドキの展開となりました。
最後は馬か牛か!写真判定の結果、まさかの結果に会場は大盛り上がり!

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また、今回会場に展示していた杉山さんの著書や「おはなし迷路」は、最後までみなさん親子で手に取ったり遊んだりしていました。この「おはなし迷路」は、だれもが知っているあの物語が、選ぶ道によって全然違うストーリーになってしまうというもの。
今後、図書館にも展示したいと思いますので、楽しんでみてくださいね。

次から次に「わくわく」が湧き出すおもちゃ箱のような楽しい時間となりました! ご参加いただいた皆様ありがとうございました。


笑って学ぶ岐阜ー第7回おとなの夜学ー

ブログ2018/03/01

 2月26日(月)、第7回のおとなの夜学が開催されました。
今回のゲストは、歴史博物館学芸員の土山公仁さんと、岐阜育ちの落語家、桂鷹治さん。
今年で15回目を迎える『全日本学生落語選手権策伝大賞』。現在の岐阜市三輪に生まれた安楽庵策伝がさまざまな落とし噺を集めた「醒睡笑」を著し、「落語の祖」といわれるようになったことを顕彰して始まった学生落語家の登竜門ともいえる大会です。
今回は策伝がテーマ。会場にも高座が登場しました!

 まずは土山さんから、「落語の祖」とされている安楽庵策伝についてお話していただきました。策伝は美濃国浄音寺で出家した僧。小難しくなりがちな「お説教」にふとした笑い話を含め、人々にわかりやすく、親しみやすいお話を集めた「醒睡笑」という書物を著しました。これが、のちに落語のネタ本になったことで「落語の祖」と呼ばれています。
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 醒睡笑は「眠気を覚ます笑い」という意味ですが、現代人にとっては簡単に笑えるものではないと土山さんはおっしゃいます。というのも、この醒睡笑で扱われるのは当時のいわば「へえ、そうなんだ!!」というちょっとした雑学的な事柄や豆知識などのネタを集めたトリビア集のようなもので、様々な方面に対する高い教養がなければ「なぜおかしいのか」理解ができないものがたくさん含まれている『笑い』。広く一般を対象にした笑いというよりは、ある程度教養のある人を相手にする笑いで、現代の落語とは大きく異なるものだったようです。




 土山さんから策伝の説いた醒睡笑や策伝の出自などに関する新たな見解なども聞き、その歴史が分かったところでいよいよ現役の落語家・桂鷹治さんによる落語の実演。2席落語を演じてくださいました。「学生さんが図書館で勉強しているのを見ながら落語をするのは初めて」とおっしゃっていましたが、閉館前に流れる『蛍の光』の"逆境"も笑いに変えつつ「子ほめ」と「平林」の2席を演じてくださいました。

 この日、桂鷹治さんが演じてくださった「平林」という演目は、その原話が醒睡笑にあり、醒睡笑の中ではわりとその面白さがわかりやすい話の1つであるとされています。丁稚が平林(ひらばやし)さんのところへお使いを頼まれ手紙を預かって出かけたものの誰のところへ行けばいいのか行先が分からなくなり、道行く人に手紙の宛名を見せて読み方を尋ねるけれどもみんないうことが違ってますますわからなくなってしまい・・・というお話。識字率が高い現代においてはだれでも理解できる面白いお話ですが、「平林」が「ひらばやし」とも「ひらりん」とも「たいらばやし」とも読めるのだとわかっていることが前提となるため、当時の識字率からすると、「誰でも理解できる」おもしろさだったとは必ずしも言えないのかも知れません。

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 会場は普段のおとなの夜学よりもいっそう和やかな雰囲気で、参加者のみなさんも「楽しかったわー!ありがとう!」と笑顔で帰って行かれる様子が印象的でした。会場全体が大きな笑いに包まれる、楽しい学びの時間となりました。


にゃんこカートが仲間入りしました!

ブログ2018/03/03

わんこカート「きらら」に新しいお友達が増えました! 今回仲間になったのは、かわいいにゃんこです。 でも、このにゃんこカートにはまだ名前がありません。そこで、みんなに名前(愛称)を付けてほしいのです。  カンチョ-と一緒にたくさんの学校を回ったり、わんこカートのおはなし会で大活躍の「きらら」。この「きらら」という名前も、みんなが応募してくれた1200件以上の候補の中から選ばれました。

 名前の募集は、3月11日(日)まで中央図書館で行っています。3歳から、小学生までのみなさんに名前を考えてもらいたいので、図書館の児童レファレンスカウンターに置いてある応募用紙に、考えたにゃんこの名前を書いて応募箱に入れてくださいね。

 11日までにみんなが考えてくれた名前の中から、後日決選投票をして、名前を決めたいと思います。たくさんのご応募待ってまーす。

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YAのYAなカンジ!?

ブログ2018/03/08

YAのYAなカンジ!?

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】。
3月です。こんにちは。 花粉がそろそろ猛威を振るう頃でしょうか。
敏感な人は、2月の時点ですでにムズムズ...。
出会っちゃったが最後、死に別れるまでお付き合いしていかねばならんのですね。 でも、暖かい春が目の前に来ています。
悲観せず、花粉症を愛おしく包んで出迎えましょう。


※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。 この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています


カンチョーとガクチョーの映画愛が止まらない!

ブログ2018/03/09

 カンチョーがさまざまなテーマについて語る人気企画「カンチョーと語ろう」。

 第2回は岐阜新聞映画部員として連載を持つ"映画大好き"カンチョーが一目置く"映画好き"の岐阜市立女子短期大学学長・杉山寛行さんをゲストに迎え、「カンチョーとガクチョー」の映画トークです。 テーマは「男がさいごに泣く映画」。


「男が泣く」という言葉には、観ている自分が泣く、または物語の人物(男性)が泣く、どちらでもOK。IMG_1550_s.JPG
会場で「最後に泣く映画ベスト」を挙げてもらったところ、「シェーン」「秋刀魚の味」「ロッキー」「男はつらいよ」「アルマゲドン」「きみに読む物語」など40もの作品が出てきました。

 ガクチョーは、「泣く映画」について傾向があると言います。昭和30年代の日本映画では男女ともによく泣くけれど、アメリカ映画は西部劇やミュージカルなど案外泣かない作品が多いとのこと。
 マッチョな男性像が「強いアメリカ」の象徴として描かれることが多かったのですが、1960年代後半から「俺たちに明日はない」「卒業」など反体制運動やドラッグ問題などを採り上げ、「強いアメリカ」から「挫折」「弱さ」などを見せるようになります。

 虚弱体質だったガクチョーは、この変化に「男は強くなくてもいいんだ」と安心したそうです。「映画は自分自身と比べたり近づけたりするもの」とカンチョーの言うように、作品の登場人物たちの姿は当時の世相だけでなく、観る人自身を鏡のように映すこともありますね。

 カンチョーとガクチョーに触発され、客席からも当時の「映画館あるある」が飛び出しました。
 岐阜市にも最盛期は映画館が12館あり、席に座るところがないほどに賑わい、通路に座って観ていたほど。今のような完全入替制ではなく、1つの作品を繰り返し上映していたので途中から入場したり、何度も繰り返し観たりしていました。金曜や土曜の夜はオールナイトで上映したり、「アラビアのロレンス」といった3時間超えの長編映画では途中に休憩時間があったことなど、昔の映画スタイルならではの懐かしい話があふれ出てきます。

 ガクチョーは学生たちともよく映画の話をするそうですが、彼らは「ハッピーエンドでないと観たくない」と言うそうです。日本映画の方がよく男が泣くそうですが、その涙は最後に幸せにつながらないと、観ている自分も幸せになれないと不安に思うのかもしれませんね。

 カンチョー、ガクチョー二人ともに映画は独りで観る派。奥様とデートで一緒に映画を観に行ったものの、選んだ作品が合わなかったのか見どころがすれ違い、良さがわかってもらえなかったそうです。以来、家庭の平和を守るために映画は独りで観ているそうです。(ちなみに奥様と観たのは、カンチョーは「19歳の地図」。ガクチョーは「鬼畜」でした)

 大好きな映画の話のせいか客席との丁丁発止のやりとりも賑わい、時間を忘れてしまいそうになるほどでした。

 次回の「カンチョーと語ろう」もお楽しみに!


ほん×まちトーク ~まちの中に本棚を~

ブログ2018/03/30

 3月16日(金)、中央図書館南東読書スペースにて、「ほん×まちトーク~まちの中に本棚を~」を開催しました。ゲストは山本佐太郎商店の山本 慎一郎さん、喫茶星時の樋口 尚敬さん、ビッカフェの堀江 俊宏さん、喫茶ヨジハン文庫の津田 芳子さんの4名。みなさん本のある空間で人と街をつなげる取り組みをされています。カンチョ―が聞き手をつとめました。

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 いま、本と近い距離で生活されているゲストのみなさんにとって、子どもの頃、「本」はどんな存在だったのでしょうか。まずはそれぞれのルーツを探るべく、「私と本」について語っていただきました。実家が書店だった津田さんは、本が近すぎて逆に遠い存在だったそうです。本というと楽しむためのものではなくて「家の手伝い」。忙しいときには本から離れたいという思いすら持っていました。星時の樋口さんも、小学生のころは活字に縁がなく、本を手にとっても、挿絵ばかり見ていたそうです。小学生の時はエルマーの冒険の挿絵に胸を躍らせました。年齢が上がるにつれてライトノベルを読むようになり、徐々に絵から文字を追うようになりました。柳ケ瀬倉庫で古本の販売とともにカフェも営む堀江さんは優しく物静かないでたちとは裏腹に、大学生までずっとサッカーをされていたそうです。山本さんが幼いころ夢中になったのはゲームブック。当時テレビゲームでRPGがはやっていて、謎解きをするような気持ちでワクワクしながらゲームブックを読んでいたと話してくださいました。

 意外にもそれほど本とは縁のある生活でなかった皆さんの子ども時代。では、どのようにして、今の形にたどり着いたのでしょうか。 今のお店を始めたときの思いや、それぞれのこだわりについてうかがいました。

 実家の書店をカフェに改装し、姉妹でお店をされている津田さん。店名の由来になったのは『よじはんよじはん』という、お使いの途中で寄り道する女の子の絵本。リビングルームのような空間でゆったりできる居心地のいい空間では、思わず寝てしまう人もしばしば。お店のレジではお店のキャラクター「よじにゃん」が迎えてくれます。

 リトルプレスをきっかけにカフェめぐりを始め、ついにお店も出してしまったという樋口さん。特徴的なのは、店内に所狭しと置かれたフリーペーパーや秘蔵のリトルプレスコレクション。古本の出張販売やイベントも行われていて、小さなお店には、毎日多様な人が集い、何かを生み出しています。もはや喫茶店の枠にとどまらない「情報を発信するひとつのメディア」ともいえるのではないでしょうか。

 常々「よくわからないこと」をやりたいと思っているという堀江さん。お店のコンセプトは『偶然と違和感』だそうです。映画監督を目指した学生時代から、図書館司書や古本販売などさまざまな経験を経て現在の柳ケ瀬倉庫のお店に落ち着きました。「もやもやして帰ってほしい」というその不思議な世界観は、いろいろな経験をしてこられた堀江さんの人生そのもののように感じました。

 岐阜で長年油屋を営む山本さん。文化の発信拠点でありたいと語ってくださった山本さんの言葉はいつも、岐阜への愛で満ち溢れています。全国から岐阜へ食べに来たくなるおかしも大事だけれど、自分は日持ちするお菓子を岐阜から全国に発信していきたいと、7年前から福祉施設で手作業で作られたかりんとうなどの販売も始めました。まちライブラリーの発起人でもあり、メディアコスモスが開館する際に図書館を図書館で終わらせない、図書館に来た人がまちにも足を運ぶ仕組みを作れないかと思いを巡らせた当時のお話も聞かせてくださいました。

 それぞれの方法で、本を通じてまちとひととをつなごうとするみなさん。図書館を拠点に、そうやってゆるやかにつながった人の道が、体中を巡る毛細血管のように岐阜のまち全体に広がっていけたら。そのために図書館は何ができるのか、考えていきたいと思いました。