岐阜市立図書館だより4月号を発行しました。 岐阜市立図書館の各館・室で配布中ですので、ぜひ手に取ってご覧ください。

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3月17日(水)、みんなのホールにて「子どもと本と遊ぶ日 さんしろう絵本ライブ」を開催しました。今回は3歳までのお子さんを対象にした親子で楽しめるイベントとして、岐阜市内にある絵本の店「おおきな木」の店長、杉山三四郎さんがギターで絵本の弾き語りを行います。

受付では、さんしろうさんそっくりのイラストで作ったパネルがお出迎え。パネルと並んで記念撮影をする姿も見られました。

ステージにさんしろうさんが登場すると、はじめにグ~、パーッ!と簡単な手遊び。子どもの心をつかむと、大きなスクリーンに絵本を映しながらさんしろうさんがギターを弾いて歌います。「おっとっと」、「いちにちのりもの」、「おかあさんのパンツ」、「おっぱい」など全部で8冊(曲)を披露。
絵本を一人で読むのも楽しいけれど、歌って踊って、みんな一緒に楽しめるのが絵本ライブのいいところ。みんなそれぞれのペースで音楽に合わせて手をたたいたり、さんしろうさんと掛け合いをしたりしながら、あっという間に楽しい時間が過ぎてしまいました。

今回ライブの演目となった絵本は岐阜市立図書館でも所蔵しています。そのまま読んでも面白い本なので、ぜひ読んでみてくださいね!

コロナ禍でなかなか小さなお子さん向けのイベントが開催されない中、今回のようにみんなで絵本を楽しむ場を作れたことをうれしく思います。来年度も楽しいイベントを作り出せる図書館でありたいです。ご来場のみなさん、ありがとうございました!

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《演目》

1. 絵本弾き語り『もりもりくまさん』長野ヒデ子/作 スズキコージ/絵 鈴木出版

2. 『おっとっと』木坂 涼/文 高畠 純/絵 講談社

3. 『うし』内田麟太郎/詩 高畠 純/絵 アリス館

4. 『おっぱい』みやにしたつや/作・絵 すずき出版

5. 『おかあさんのパンツ』山岡ひかる/作 絵本館

6. 『ぱんだんす』やまぐちりりこ/ぶん すがわら けいこ/え アリス館

7. 『いちにちのりもの』ふくべあきひろ/作 川嶋 ななえ/えPHP研究所

8. 『ぶきゃぶきゃぶー』内田麟太郎/文 竹内 通雅/絵 絵本館

日 時:令和3年4月10日(土)午前10時~正午

場 所:ぎふメディアコスモス 1階  協働のへや(※参加人数によって広い場所に変更します。)

定 員:10名(要申込・先着順) / Zoom参加もできます。

申込み:中央図書館の窓口または電話、E-mailにて受付

問合せ:中央図書館 TEL/058-262-2924 E-mail/moushikomi@gifu-lib.jp

みれい1_s.jpg 3月14日、文筆家で詩人の服部みれいさんをお迎えして、シビックプライドトークセッション「岐阜で実現するあたらしい暮らし」を開催しました。服部みれいさんは、育児雑誌の編集を経て2008年にマーマーマガジンを創刊。これからの時代を生きるためのホリスティックな知恵やあたらしい意識について発信を続けてこられました。東京から生まれ故郷の岐阜に移住して今年で6年目。移住のきっかけは今年10年の節目となる東日本大震災だったそうです。「移住を経験して変わったこと、変わらなかったこと、どちらもあります」とみれいさん。

 まずはうだつの上がる街並みや花神輿、ご近所さんとの「妖精茶会」など美濃のほのぼのとした暮らしをすてきな写真で、また、友人でイラストレーターの平松モモコさんが紙芝居でユーモアたっぷりに田舎での暮らしを紹介しました。

 みれいさんが「豊かさってなんでしょう?」と会場に問いかけられると、「大事な人がそばにいること」「自分に余裕があること」「一瞬一瞬を自分に正直に生きること」など、皆さんが一言一言、言葉を選びながらそれぞれの『豊かさ』について語る様子が印象的でした。みれいさんにとっての豊かさは、「健康であること」、「自分らしく居られて嘘がないこと」「奪ったり奪われたりしないこと」「感謝を交換できる関係があること」と語ってくださいました。そしてこれからの暮らしのイメージを『よりハイパーな縄文時代』と独特の言葉で表現。人の顔色をうかがって、人を喜ばせることに注力する都市と、「いらんもんはいらん」と飾らない言葉で正直に言ってしまえる田舎。それらを統合した第三のあり方が求められているという言葉に、参加者の方もうなずいておられました。
 そして、「こんな時代になってしまって、これからどうなってしまうんだろうかという不安な気持ちを持っている方もいるかもしれない。でも、300名以上が今このイベントの配信を見ている。これはコロナ禍だからこそと思えば、どんな事柄にもマイナス面ばかりではなくプラスの面もあるんだなって思うんですよね」とみれいさん。今回のイベントは会場で観覧くださった19名に加えて、Zoomでの配信を316名の方が見てくださいました。これだけたくさんの方に見ていただけたイベントは、岐阜市立図書館でも初めてです。できなくなったことばかりに目を向けるのではなく、新しい価値観を見出していかなくてはと改めて実感しました。
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 イベントの後半は、吉成信夫ぎふメディアコスモス総合プロデューサーが聞き手となって話を深堀りしました。6年前、岐阜に移住した共通点を持つ二人が、震災を経て、岐阜に暮らしの拠点を移して思うことを語り合いました。パンでも野菜でも、今までお店で買っていたものを自分で作ってみる経験は、まさに『豊かさ』のひとつです。「自分の手で生み出すこと、作り出すことが自己肯定感を上げることにつながる、そうやって一つ一つ取り戻していく感覚なんだよね」という言葉が印象的でした。
 シビックプライドというと少し固くて、難しい気もするけれど、まずは何でもやってみて、いろいろな人の中でそれぞれのやり方で、『豊かさ』を見つけていけばよいのだなと感じます。春らしい、花神輿色のワンピースを身にまとったみれいさんは、軽やかで鮮やかで、チャーミング。明るい笑顔で語られる「生き生きとした暮らし」はとても素敵で、都会、田舎にかかわらず、また移住するかしないかにかかわらず、何かが始まる予感に満ちたこの春の季節にぴったりのおはなしでした。
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並木道読書会Vol.27

  • 2021年3月21日

日 時:令和3年4月17日(土)午前10時~11時
場 所:みんなの森 ぎふメディアコスモス 1階 おどるスタジオ

テーマ作品:①犬がいた季節 伊吹有喜/著 双葉社       
      ②medium 霊媒探偵城塚翡翠 相沢沙呼/著 講談社

申込み:
中央図書館の窓口または電話・Eメールにて受付。 Eメールでお申し込みの際は、氏名、テーマ作品、連絡先(電話番号またはEメー ル)を明記。※参加申し込みが少ない作品は、その作品についての話し合いは中止。

問合せ:中央図書館 TEL/058-262-2924 Eメール/moushikomi@gifu-lib.jp

 大切な本をまちライブラリーへ持ってきた、一人の女性。本を読んでくれる人へ向けて、娘との思い出をメッセージに残す。そこへやって来た一人の男性...。この本との出会いで仕事に疲れ、冷え切った男の心は変わるのか!?

 動画の出演・撮影・編集はぎふメディアコスモスのスタッフが行いました。

 ぜひご覧ください。

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 令和3年3月1日(月)より、岐阜市立図書館で電子書籍の提供をはじめました。
岐阜市内に在住、在勤、在学で岐阜市立図書館の利用登録をしていれば、パソコンやスマートフォンから誰でも無料で電子書籍を借りて読むことができます。(端末で電子書籍を読むときにかかる通信料については自己負担となります。)

 1日には開館に先立って利用者の方に電子図書館の利用方法を覚えてもらうため、「岐阜市電子図書館説明会~初めての電子図書館を体験しませんか~」を開催しました。 検索、貸出、返却のやり方など基本的な使い方を、電子書籍を提供する(株)メディアドゥの電子書籍担当と図書館の司書がわかりやすくレクチャー。 たくさんの方が足を止めて端末の操作を体験してくださいました。
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 使い方はとっても簡単!図書館のホームページにある【岐阜市電子図書館】のバナーをクリックし、利用カードの番号とパスワードでサインインしたら、あとは借りたい本を選ぶだけ。
 貸出期間が過ぎると本は自動返却されるため、返却期限を気にする必要もありません。コロナ禍で外出を控えたい人にもおうちにいながら図書館の本を楽しんでいただけます。図書館に行く時間がない!という人も、図書館が遠くて行くのが大変だな、という人も、みなさんぜひお気軽にご利用ください。

定員に達したため、募集を締め切りました。
ご応募ありがとうございました。

日 時:令和3年3月17日(水) 午前10時30分~11時15分

場 所:みんなの森 ぎふメディアコスモス1階 ドキドキテラス
    ※会場はみんなのホールに変更になりました

出演者:杉山三四郎さん(おおきな木 店長)

定 員:親子15組  20組

対 象:3歳までのお子さんと保護者
  
申込み: 中央図書館窓口または電話、メールにて受付(先着順)


問合せ:岐阜市立中央図書館     
    岐阜市司町40番地5  ℡:058-262-2924  E-mail:moushikomi@gifu-lib.jp

その他:保護者は1名、子どもは2名まで可。ベビーカーでご参加いただけます。

 2月27日、検温や手指消毒、マスクなどの新型コロナウイルス拡大防止に努めながら、約2年ぶりに人権イベントを開催しました。
『SNSの向こうには誰がいる?』をテーマに、情報モラル教育研究所の代表、上水流信秀(かみずるのぶひで)さんを迎えし、『今』のネット社会、特にSNSについて、様々な危険、付き合い方のお話をしていただきました。
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 突然ですが、【タヒね】これは若者言葉で何と読むと思いますか? 
たひね? 実は...タヒの上に横棒を一本足すと...。【死ね】になるのです。また、ラインにおいて「ごめんなさい、もうしません」と謝っていても【足りない】【で、どうするの?】という言葉を投げかけ精神的に追い詰めていく、といういじめが横行しているそうです。ただの仲間外れや身体的な暴力ではなく、相手の顔が見えないSNSを使った特徴的ないじめの事例です。小学生でも3割、中学生は8割、高校生はほぼ全員が使っているというSNS。「ネットいじめはもう特別なものではなくなっているという事実を私は見てきました」と上水流さんは語ります。
 ネットいじめは見えにくい、わかりづらい、解決に時間がかかるということを聞き、確かに学校だけじゃわからないよなと思いました。だからこそ、SNSの使い始めの時期に家庭で大人と一緒にやってみて危険を伝えていくことも重要だなと感じました。

 スマートフォンが出て10年近くになります。さまざまなアプリ(SNS)が世に出ています。SNSのいいところも悪いところも【つながれる】ということ。上水流さんは写真、個人情報をばらまくキケン、チャットやゲームで知らない人とつながるキケン、依存や引きこもりで外とつながらなくなるキケンを指摘してきました。SNSの向こうは善人なのかそうではないのか、判断がとても難しく、動画一つ、写真一枚からでも、背景の看板や壁の模様、持っていたカバンの紋章などから、あらゆる手を使って住所や個人情報を調べ、児童を事件に巻き込んでいく危険があるのです。  そうならないためにも、大人である私たちは子どもと一緒にSNSはどのようなものなのか知ったり、ルールを共有したり、子どもが一人で抱え込まずに話し合える環境が大切なんだなとお話を聞いて改めて思いました。
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 参加された方は40代以上が占めていましたが、わかりやすい言葉に置き換えてお話ししてくださり、とても楽しく聞けました。来年、コロナが今よりも収まっていたらもっと大勢の方に参加していただきたいなあと思います。

 3月末までSNSの展示は続きますので、ぜひ、展示グローブをご覧くださいね。
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