定員に達したため、募集を終了しました。ご応募ありがとうございました。

日 時:令和6116日(火) ~本の選び方・読み聞かせの方法~
         23日(火) ~絵本を選んでみよう~
         両日とも午前1030分~1130
場 所:ぎふメディアコスモス1階 おどるスタジオ
講 師:東海学院大学短期大学部 杉山 喜美恵教授
対象者:お子さんとその保護者8組 先着順★定員に達したため募集終了
内 容:ご家庭での読み聞かせについて
参加費:無料
申込み:1215日(金)午前9時~
    岐阜市立中央図書館の窓口または電話にて受付

 

上映作品:「心の旅路」
     (1942年 アメリカ 126分) ※字幕・モノクロ
     マーヴィン・ルロイ/監督
     ロナルド・コールマン/出演

旅回りのショーガールであるポーラは、戦場で記憶を失い精神病院から抜け出してきた「スミス」という男と出会う。放っておけず匿うがスミスが起こした問題により、ポーラはショーを辞め2 人で田舎の村に移り住むことに。穏やかに暮らしていたある日、スミスは所用で数日リバプールに赴くことになったが、帰宅の予定の日が過ぎても彼がポーラの元に帰ってくることはなかった。

日時:1222日(金)午後2時~午後410
場所:ぎふメディアコスモス1階 みんなのホール
定員:200
※事前申込不要

岐阜市立図書館だより12月号を発行しました。
岐阜市立図書館の各館・室で配布中ですので、ぜひ手に取ってご覧ください。

岐阜市立図書館だより12月号 ダウンロード用PDFはこちら 児童版 岐阜市立図書館だより12月号 ダウンロード用PDFはこちら
2023.12月おたより一般.jpg サムネ児童版岐阜市立図書館だよりR5-12月号.jpg


12月の新着図書はこちらからご覧いただけます。
ぜひご利用ください。その中から一部をご案内いたします。

【児童】

あーっとかたづけ 絵本
まじょのすいぞくかん 絵本
赤いめんどり 物語(海外)
人間になりたかった犬 物語
きゅうきゅうばこの絵本 解説絵本

 
【一般】

本のタイトル
分類
また読んで欲しくなる読み聞かせ 0 総記
弥生時代ガイドブック 2 歴史
ばね指の悩みを解消する! 4 健康
ぼっちな食卓 4 食生活
女子とお金のリアル 5 家庭経済
日本の豪華列車史 6 鉄道
人間国宝という生き方 7 工芸
CARPE DIEM 9 エッセイ
青春をクビになって 9 小説
忘れながら生きる 群ようこの読書日記 0 読書 (文庫)

※本のタイトルをクリックすると、本の詳細ページをご覧いただけます。

場 所:岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー
期 間:2023年11月22日(水)〜12月25日(月)

※以下の時間帯はイベント使用のため、展示をお休みします。 あらかじめご了承ください。

・11月24日(金)16:00~20:00
・11月25日(土)17:00~20:00
・11月29日(水)16:00~20:00
・12月10日(日)正午~18:00
・12月15日(金)17:00~20:00
※追加、変更する可能性があります。

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※昨年7月にオープンした「シビックプライド ライブラリー」は、岐阜の地で楽しく豊かに暮らしていくためのヒントとなる本を集めた特集本棚です。このスペースでは、講演や情報展示、ディスプレイ演出を行うなど、シビックプライドにフォーカスした知的空間への整備を進めています。

問合せ:岐阜市立図書館 事業係 TEL/058-262-2924

 11月3日(金・祝)に、『もうあかんわ日記』『家族だから愛したのではなく愛したのが家族だった』など、家族をテーマにしたエッセイで話題の作家、岸田奈美さんをお招きして読書推進トークイベント『もうあかん日々の先に見えたもの』を開催しました。

 父親を早くに亡くされ、母親は病気で車いす生活に、そして弟はダウン症、と普通なら一生に一度あるかないか、というような"もうあかんわ"と言いたくなることが立て続けにおこる人生だったという岸田奈美さん。イベントではあたたかい家族の笑顔の写真とともに岸田さんの半生を振り返りながら軽快なトークが繰り広げられました。
 まだ一般家庭でのパソコンの普及率が高くなかった子ども時代にお父さんに与えられたiMacを使って8歳からネットの世界に親しみ「書いて想いを表現すること」の魅力にはまっていったこと、そのお父さんと大喧嘩したまま、死別してしまったこと、障害を持ったお母さんが生きていてよかったと思える世界を作りたいと、大学時代に仲間と起業したこと、ミャンマーやニューヨークを訪問した時に肌で感じた障害者への対応の違い...悲しいお話も大変なお話もありましたが岸田さんの口から出る言葉たちはユーモアたっぷり。何度も会場からは笑いが起こり終始あたたかい空気に包まれていました。
 岸田さんのご家族はグループホームなども駆使しながら現在、『戦略的一家離散』をしているそうです。自立というのは何でもかんでも自分で抱えて自分でやることではなく、頼れる先を増やすこと、家族を愛するために、愛することのできる距離感をはかることが大切なのだという言葉が印象的でした。

 図書館で今回のようなトークイベントをされるのが初めての経験だったという岸田さん。ご自身が『わたしたちのトビアス』というダウン症の兄弟について書かれた絵本に自分の思っていることを代弁してもらえた思いだったという経験を通して、「本という誰かの書いた言葉に自分の言いたいことを語ってもらうことで、救われることがある、自分もそんなふうに誰かの心が軽くなるような言葉が書けたら」と語ってくださいました。

 トークのあとの質問コーナーでは、次々に質問がされ、そのひとつひとつに丁寧に言葉を選びながら答えられる姿が印象的でした。その一部をご紹介します。

Q.もうちょっと、日本人がひとに優しくなるためには、何が必要でしょうか?

A.『ま』が大事。「ま、そういうこともある」「ま、あの人もなんかあったんやろう」など『ま』をつけることで少し余裕を持つことができる。人の事情を想像できる自分でいたいですね。

Q.岸田さん姉弟と同様、健常のお姉ちゃんとダウン症の弟という構成の子どもがいる。どんなふうに親として接してあげたらいいか、兄弟としてどんな風にしてほしかったか。

A.自分は姉として、以前に人として愛される存在だということだけ伝えてあげたらそれだけでいいと思う。私も「お姉ちゃんである前に奈美ちゃんやからね」と両親から言われて育った。愛された人は愛することができると思うので、そんなふうにお母さんが子どもたちのことを考えている時点で、もう大丈夫です。

  イベント後、受付でたくさんの方に「素敵な企画をありがとうございました。」と声をかけていただきました。岸田さんのお話がたくさんの人の心に届き明るく照らしてくださったようなイベントになったような気がします。また、岸田さんはイベント終了後は館内を時間をかけて見学してくださり、その感想や岐阜への思いをXに投稿してくださいました。岸田さんの投稿をきっかけに岐阜市立図書館を訪れてくださったり興味を持ってくださったりする方が増えるのではないかなとうれしく思います。

岸田さん、そしてイベントにご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
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 10月29日(日)に第9回ぼくのわたしのショートショート発表会を行いました。中高生たちが自作のショートショート作品を朗読、作家の朝井リョウさんにコメントしていただこうというこの企画。今年は岐阜県外からの応募と岐阜県内からの応募が半分半分、「偶然の、奇跡的バランスだった」と朝井さん。全体を通して「選びたいな」と思う作品が多く、8作品の選考にとても苦労されたそうです。

 発表会当日集まってすぐに、「みんなで自己紹介しませんか?」と提案してくれた子がいて、最初から和気あいあいとした楽しい空気感があった、発表者の8人。控室ではお菓子を食べながら自己紹介をしたりお互いの学校の話や本の話を楽しんでいました。それでも舞台袖に立つと並々ならぬ緊張感に心が折れそうになるほどドキドキが高まり、空気が張り詰めます。さらに発表会がすべて終わった後の朝井さんとの交流会でも朝井さんを前にしてまだまだほどけない固い雰囲気が、この日が彼らにとってどれだけ特別な1日なのかを物語っているような気がしました。

 発表会での朝井さんのコメントで、「毎日を過ごしていると受け止めるのが苦しくなってしまう出来事もあるかもしれないし、99人が気にならないことが気になってしまうことがあるかもしれない。でも『言葉』があればそういう思いをくるんでくれることもあるし、苦しみから引き出してくれることもある。言葉は薬だと思うのでどうか、言葉をそうやって使ってほしいですね」というお話がありました。その場にいた、書くことで自分の心の内にあるものを表現をしようとする中高生たちすべての胸にこの言葉が届いていたらいいな、朝井さんのこの言葉を彼らが聞いて少しでも気持ちが楽になっていたらいいなと心から思いました。

 開館当時から岐阜市立図書館で大切に開催してきたこの企画も、はや9回目。いまでは全国から腕に自信のある中高生世代からレベルの高い作品が多数送られてくるイベントに成長しました。「表現したい」という思いを持つ全国の中高生たちを応援する取り組みを、ここ岐阜から始めることができたこと、そして9年たった今も変わらず続けていられることをとてもうれしく思っています。これからもこの「ぼくのわたしのショートショート発表会」が中高生たちが切磋琢磨しあい、互いに刺激しあって彼らのうちにある思いを表現できる場でありたいと願っています。
ショートショート発表会①.jpgショートショート発表会②.jpg

並木道読書会 Vol.42

  • 2023年11月18日

日 時:令和51223日(土)午後6時~7

テーマ:『私の推し本大賞2023

定 員:10

申込み:中央図書館の窓口または電話・Eメールにて受付。Eメールでお申し込みの際は、氏名、連絡先(電話番号またはEメール)、持ち寄る予定の本が申し込み時点で決まっている場合はその書名もお知らせください。

問合せ:中央図書館  TEL/058-262-2924

12月のおはなし会の予定です。ぜひ遊びに来てください。

旗

中央図書館 ///////////////////////////////////
9日(土) 14:00~ 大きい子向け(4歳~小学生)
20日(水) 10:00~、10:30~ 小さい子向け(0歳~3歳)
1日(金)、8日(金)、15日(金)
10:30~ ミニおはなし会
16日(土) 14:00~ にゃんこカート にゃん吉のおはなし会
23日(土) 11:00~、13:30~、
14:30~
クリスマスおはなし会
分館 ///////////////////////////////////
23日(土) 10:30~ 0歳~3歳向け(クリスマスおはなし会)
23日(土) 13:30~ 4歳~小学生向け(クリスマスおはなし会)
長良図書室 ///////////////////////////////////
9日(土) 10:30~ 0歳~小学生向け
東部図書室 ///////////////////////////////////
6日(水) 10:30~ 0歳~4歳向け
西部図書室 ///////////////////////////////////
15日(金) 10:30~ 0歳~3歳向け
長森図書室 ///////////////////////////////////
1日(金) 11:00~ 0歳~3歳向け
柳津図書室 ///////////////////////////////////
9日(土) 10:30~ 4歳~小学生向け

10/1(日)、10/15(日)、10/29(日)の3日間、おどるスタジオにて「長良川大学講座 前田幸子先生と楽しく朗読しよう!」と題して、朗読教室を開催しました。

今回は『昨夜のカレー、明日のパン』(木皿泉/著 河出書房新社)に収録されている「山ガール」という短編を朗読しました。講師の前田幸子先生は岐阜出身のフリーアナウンサーです。明朗で快活、身振り手振りを交えて朗読の楽しさを教えてくれる様子に参加された皆さんからは自然と笑顔がこぼれ、和気あいあいとした雰囲気が広がっていました。

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当初はどこか緊張の表情を浮かべていた参加者の皆さんは1日目、2日目、3日目と回を重ねていくごとに、はきはきとした声色で作品の世界観を表現することを楽しんでいる様子でした。

前田先生は楽しく朗読ができることを第一に、テキストの中で「さらっと読むところと、情感を分けて読むところを分ける」ことや、「同じ文章を読むにしてもいくつかの読み方があること」、アクセントの特徴など実践的な知識も教えてくれました。前田先生の話を一生懸命聞いて、練習を続ける参加者の様子からは情熱が伝わってきました。

最終日には3つのグループに分かれての朗読発表がありました。地の文を読む人、登場人物を演じる人に分かれて息を合わせながらひとつの作品をつくりあげていきました。次の場面の人にアイコンタクトを交わしたり、作品の世界観を音に乗せてのびのびと伝える様子からは一緒に作品をつくる「楽しさ」が滲み出ていました。グループごとにそれぞれ登場人物が発したセリフの解釈が違ったり、同じ作品でも雰囲気が違っていて1つとして同じ朗読はないのが印象的でした。

今回の講座に参加していただいた皆さん、講師の前田先生、本当にありがとうございました!