11月5日(土)、「地域よみきかせボランティア育成講座 ~みんなを笑顔にする!絵本と紙芝居の魅力的な演じ方~」が開催されました。

 今回の講師は、愛知県北名古屋市で「こども古本店」の代表取締役をしていらっしゃる、中島英昭さん。「こども古本店」は、全国的にも珍しい、子どものための古本専門店です。

"あたらしいより、あたたかい"をコンセプトに、きれいで安心のリサイクル絵本を届けている中島さんは、子どもたちに絵本の読み聞かせもされています。今回は読み聞かせのコツを教えてくださるため、かわいらしいお店のエプロンに身を包み、颯爽とぎふメディアコスモスに来てくださいました。

 講座では、絵本と紙芝居の演じ方のポイントをスライドにまとめてくださり、実演をまじえてとても分かりやすく教えてくださいました。

紙芝居の舞台は小さな劇場であり、"世界を切り取る窓"ですとおっしゃっていた中島さん。舞台の扉を開ける順番についても教えてくださいました。なぜその順が良いとされているのか、理由をふまえ実際にやって見せてくださると、参加者の皆さんも納得の様子で見入っていました。舞台の開け方はあまり気にされないこともある部分かもしれませんが、そういったところに、子どもたちをお話の世界に誘うコツが隠されているのかもしれないですね。

このほかにも絵本と紙芝居の魅力的な演じ方について、ユーモアたっぷりに詳しく教えてくださった中島さん。参加者の皆さんも積極的にメモを取られている姿が印象的でした。

 質疑応答の時間では次々と質問が飛び出し、参加者の皆さんの意識の高さと熱心さが強く伝わってきました。「子どもを引き付けるコツ・技術・ポイント等がとてもわかりやすかった」「読み聞かせ始めることになってとても不安だったが、最初にこの講座を受けられて本当によかった」などのお声もいただきました。

講座の最後には参加者の方々から記念撮影をお願いされ、快く応じてくださった中島さん。笑顔のあふれる、
楽しい講座となりました。ありがとうございました。
 
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日  時:令和4年12月23日(金)午後2時から(午後1時40分開場)
定  員:70名(先着順)
申  込:11月22日(火)より中央図書館の窓口・電話・メールにて受付。
     メールの場合、件名に「みんなの図書館シアター」、本文に氏名と電話番号を明記。
入 場 料:無料
そ の 他:感染症対策のため入場時の検温、アルコール消毒、イベント中のマスクの着用にご協力をお願いします。体調がすぐれない方、対策にご協力いただけない方のご入場をお断りする場合がございます。また、状況により開催を中止する場合があります。

①    12/15(木)

13:30~15:00

『〈岐阜文壇〉の輝き
―小木曾旭晃と雑誌『地方文化』―』

②    12/22(木)

13:30~15:00

『〈少国民文化〉の創生
―木村小舟と「岐阜通俗圖書館」―』

定 員:120名
申 込:11月22日(火)午前9時から
     中央図書館窓口、電話にて受付
受講料:無料
講 師:林 正子氏(岐阜大学特任教授)

 10月30日(日)、岐阜県出身の直木賞作家、朝井リョウさんをお招きして『めざせ直木賞作家!ぼくのわたしのショートショート発表会』をみんなのホールにて開催しました。8回目となる今年は過去最多の171作品が集まりました。たくさんの応募作品から事前に朝井さんに選ばれた8作品を、作者の中高生自身の朗読で発表し、朝井さんから1人ずつコメントをいただくという企画です。今年の応募作品の半数が公募サイトなどからこのイベントを知った岐阜県外からの参加者でした。「この場所が創作をする若者たちが切磋琢磨し、互いのレベルを高め合う登龍門のような、いい作品が集まるものに育ってきている、始まった当初はここまでになるとは思っていなかった」、と朝井さん。

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8名の中高生が発表した作品名と、朝井さんからのコメントの一部をご紹介します。

①    メダカ町
 メダカを飼っていて、そのメダカを主人公にしたらどんな物語になるかな、というところから書き始めたそうです。生まれて初めて書いた作品と聞いて、『気持ちのいいオチのついた王道のショートショートだね、完成度が高い!』と朝井さんも驚いていました。

②    五百文字タイムトラベラー
 ひねりがあって作中にしかけが重なっていることでオリジナリティが出ている作品。『緊迫した中に滑稽さもあってそれが不気味さを募らせているね』、と朝井さん。朗読を聴くとざらりとした怖さが増すような気がしました。非常に緻密な「五百文字」のしかけにご注目!

③    山蛍
 『文章表現や描写力が優れていてそのセンスは宝物!』と朝井さん。読んでいると世界観に引き込まれ想像力が広がります。作者のこだわりが全編通して感じられ、選ばれた8作品の中でも他のどれとも違う、不思議な雰囲気のある作品です。

④    宇宙人
 なんと締め切り日になって慌てて書かなきゃ!と仕上げた作品なんだとか。何気なく持っていた「宇宙人の日常」というメモから発想を膨らませて書かれたそうです。『短い文の中でキャラクターを愛おしく思わせるように書けるのがすごい!』という朝井さんのコメントどおり、なんだかかわいげのある、ちょっと不思議な宇宙人のおはなしでした。

⑤    丸眼鏡
 大人が書いたような落ち着きのある雰囲気の文体。なんと作者は中学1年生でした。国語は苦手で、本を読む習慣もなかった、と語る彼はこれが初めて書いた作品。自分の書いた作品を「作文」と言う感じが新鮮で印象的でした。『"ちょっとおかしなこと"がずっと真剣に書かれているのがおもしろいよね。新たな視点をくれる作品は自分の中でも印象に残るけど、この作品にはそれがありました』、と朝井さん。

⑥    朝のグラウンドは優しい
 『朝の野球部のグラウンド、晴れた空。この年齢じゃないとこのテーマをこんな風に鮮明には書けない、場面場面の解像度の高さが印象的』と朝井さん。朝井さんも創作を長く続けていく中で、「もうそれをテーマに選べなくなっている自分」を感じてしまうことがあるそうです。

⑦    嫌いなこの子
作品を読んで、「作者は女子」と思い込んでいたので、登場した作者を見てとても驚きました。登場人物が「僕」や「俺」だと恥ずかしくなっちゃって、女子の目線の物語にしました、ということだそうです。『この短さでこの"嫌な雰囲気"を出すのは難しいのにうまい!』と朝井さんも驚かれていましたよ。

⑧    きっと左利きでAB型で2月29日生まれな君へ
ショートショートなのに、長編を1本読んだような錯覚を覚える余韻のある作品。朝井さんも『いろんな気づきを膨らませて物語を紡げる人だね。巧みだな~』と感心されていました。全編にわたって『チョコレート』が表現に効いています。『AB型で、左利きで、2月29日生まれの人に会ってみたいな』という思いから生まれた作品なのだそう。

 8作品、どれも魅力的で、作者の声を通して味わうとまた想像力が掻き立てられます。発表をした8名の結束も強く、舞台袖では発表者同士互いに「がんばって!」と励まし合う姿も見られ、みんなでつくった『ぼくわた』。図書館としても第1回で作品の発表者だった高校生が、岐阜市立図書館の司書となり今年は発表する中高生をサポート。彼らの姿を見ながら8年の歳月が流れたことを実感し、感慨深いものがありました。
 発表者の皆さん、そして会場で、Zoomを通して、彼らを見守ってくださったみなさま、ありがとうございました。今回応募された全ての作品は作品集にまとめられており、図書館で借りていただくこともできます。ぜひ手に取ってみてください。

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 11月3日(木・祝)文化の日にメディコスで行われた秋のゆったりカルチャーマルシェにて、ぎふべんクイズラリーを行いました。
 当日は気持ちのいい晴天に恵まれ、小さなお子さんから年配の方まで、たくさんの方がメディアコスモスを訪れていました。カオカオ広場に出していたクイズラリーのブースにも200名以上が来てくださり親子で、友達同士で、カップルで岐阜弁クイズにチャレンジ!
図書館内6か所に貼られた「岐阜弁」がどんな意味の言葉なのか?館内を巡りながら該当する言葉のシールを回答用紙に貼っていきます。
 毎日話しているのに、知らないことや発見がいっぱい。奥が深くって面白い。それが岐阜弁。主催した図書館も準備の段階から岐阜出身者と他府県出身者で「岐阜弁わからんかったエピソード」で盛り上がり、たくさんの会話が生まれていましたが、イベント当日も家族や友達同士でも意見が分かれたり、思いのほか白熱しているようでした。
 ずっと岐阜に住んでいる人も、最近岐阜に来たばかりの人も。性別も年齢も関係なくみんなで楽しめる、言葉を交わすきっかけになる。それが「ことば」のおもしろいところかもしれません。クイズをきっかけに図書館を歩き回り、ここおもしろいな、居心地いいな、と思っていただけていたら嬉しいです。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
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 この日はいつもメディアコスモス1階に設置してある移動本棚ぶっくらぼ(まちライブラリー@メディコス)も屋外のカオカオ広場へ。本棚に座って絵本を読む親子連れなどの姿がたくさん見られました。晴れた日に外で読書、気持ちがいいですね。
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 このぶっくらぼに置いてある本にはすべて、「この本を誰かに読んでほしい!」と思っている本のオーナーがいます。本についているオーナーさんからのコメントを読んでみてください。貸し出しは1人1冊まで、ノートに本のタイトルと名前を書いていただけばどなたでも借りられます。ゆるーくやっていますので図書館のようなきっちりとした返却期限やペナルティはありませんが、読み終わったらコメントカードに感想を書いて、だいたい2週間程度で返していただければ嬉しいです。オーナーさんも時々コメントカードをチェックして読者とのやり取りを楽しんでいますよ。

 1冊ずつに挟まっているしおりを裏返せば、すてきな言葉に出会えるかも!?図書館とはまた違う、読書の形をお楽しみください。

並木道読書会Vol.36

  • 2022年11月 9日

日 時:令和4年12月11日(日)午前10時~11

テーマ:
  ①中島みゆきさんの歌詞
  ②サード・キッチン 白尾悠/著 河出書房新社

申込み:中央図書館の窓口または電話・Eメールにて受付。

Eメールでお申し込みの際は、氏名、連絡先(電話番号またはEメール)、参加したいテーマを明記。

※参加申し込みが少ない場合や新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、イベントの開催を中止またはZoomでの開催に変更することがあります。当日はマスクの着用、検温、アルコール消毒にご協力ください。

 

問合せ:中央図書館 
 TEL/058-262-2924  Eメール/moushikomi@gifu-lib.jp

 今年2回目の茶話会は、6名と多くの参加がありました。ありがとうございます。
今回は、本のページ取れや破れの修理体験と、音声資料用のCDジャケット切りを行いました。

 岐阜市立図書館では、のりをメインに使って修理を行っているため、初めて修理をする皆さんは「テープを使って修理するのかと思っていた」とびっくりされていました。作業されていく中で、自宅で本を修理する時には、どういうものを使って行えばいいのかと質問があり、「本の修理」への関心が高まってくれたなぁと感じました。
ボランティア_s.jpg 後半は、ジャケット切りを行いながら、軽いお話や活動中に困ったことなどを話し合いました。日頃の活動で、疑問に思ったことがなかなか解消できないままの方も多いので、こういった場でお話ができ、良かったと感じました。今後のボランティア活動に繋げていただけたらと嬉しいです!

今後も不定期に、皆さんが交流できる場を増やしていきたいと思います。
これからもご参加をお待ちしています!

令和4年12月3日(土)午前10時~正午

場 所:ぎふメディアコスモス 1階  協働のへや

テーマ「シビックプライドライブラリーでやってみたいこと」
    新企画のアイデア持ち込みも大歓迎!

要申込・先着順 / Zoom参加もできます。

申込み:中央図書館の窓口または電話、E-mailにて受付

問合せ:中央図書館 TEL/058-262-2924 E-mail/moushikomi@gifu-lib.jp

◆日 時 令和4年12月6日(火)午後6時30分~午後8時
◆場 所 ぎふメディアコスモス(司町40-5)1階かんがえるスタジオ
◆講 師 国立印刷局官報部官報サービス 担当
◆定 員 15人
◆受講料 無料
◆申 込 
  令和4年11月8日(火)9時より受付、電話(058-262-2924)、ファックス(058-262-8754)、Eメール(moushikomi@gifu-lib.jpにて件名に「官報情報講習会」、本文に氏名、電話番号を明記)、または中央図書館のカウンターまで。