新しくシビックプライドライブラリーに入った本たちをご紹介します。

[若者たちのカウンターカルチャー]には、雑誌ACROSSが1980年から東京のファッションの移り変わりを定点観測してきた記録をまとめた『ストリートファッション1980-2020』が入りました。ファッションからは時代の空気感、若者たちの暮らしや生き方の移り変わりを感じ取れます。

[みんなでつくる未来のカタチSDGs]には、まちづくりと建物の関係を「建物の使い方・循環」から捉える新たな視点と実践を提案する『まち建築』が入りました。まちづくりでは新たな建物をつくることに注目が集まりやすいですが、既にある建物を使いこなす「営み」として考えていく切り口は、岐阜市のリノベーションスクールなどでも活かされています。

[岐阜で生きることの意味]には『社会科でまちを育てる』が入りました。小・中学校の社会科学習の中に、自分が住んでいる街を学ぶことを積極的に取り入れてきた岐阜県出身の著者による実践集です。子どもたちが「自分ごと」として街と向き合うことは「自分の街」としてシビックプライドを育みやすくなります。

 いまこの状況だからこそ、様々な視点を積極的に取り入れて「なにができるか」を考える足がかりにしていただけたら、と思います。

 ※シビックプライドライブラリーについては、コチラの記事もご覧ください。  
 シビックプライドについては、シビックプライドプレイスのホームページも合わせてご覧ください。

【シビックプライドライブラリー 新着図書リスト】

書名 著者名/ほか 出版社 棚の場所
1 オン・ザ・ロード
書物からみるカウンターカルチャーの系譜
ビートジェネレーション・ブック・カタログ
山路和広/監修・資料提供 マシュー・セアドー/執筆 ほか トゥーヴァージンズ 青02若者たちのカウンターカルチャー
2 ストリートファッション1980-2020 ACROSS編集室/編著 パルコ 青05若者たちのカウンターカルチャー
3 ニッポンの芸術のゆくえ 平田オリザ、津田大介/著 青幻舎 青08 3.11後の世界観
4 まち建築
まちを生かす36のモノづくりコトづくり
日本建築学会/編 彰国社 緑17みんなでつくる未来のカタチSDGs
5 リメイクしたらオンリーワンができました
その服捨てるのちょっと待った!
津田蘭子/著 JTBパブリッシング 緑18みんなでつくる未来のカタチSDGs
6 「お繕い」で服を育てる
ダメージは味方
堀内春美/著 主婦の友社 緑18みんなでつくる未来のカタチSDGs
7 社会科でまちを育てる 長瀬拓也/著 東洋館出版社 緑21岐阜で生きることの意味
8 d design travel11 富山2   D&DEPARTMENT PROJECT 緑21岐阜で生きることの意味
9 対岸の家事 朱野帰子/著 講談社 緑24自分らしく暮らす
10 ガールズ・メディア・スタディーズ 田中東子/編著 竹田恵子ほか/著 北樹出版 緑24誰のための社会
11 経営コンサルタントでワーキングマザーの私がガンにかかったら
─仕事と人生にプラスになる闘病記─
山添真喜子/著 東洋経済新報社 緑25自分らしく暮らす
12 イドコロをつくる
乱世で正気を失わないための暮らし方
伊藤洋志/著 東京書籍 緑25誰のための社会
13 食と農のプチ起業 小野 淳/著 イカロス出版 緑25なりわいを持つ
14 シェア空間の設計手法
49事例の空間構成
猪熊 純、成瀬友梨/責任編集 ほか 学芸出版社 緑27コミュニティデザイン
15 DIY MAGAZINE 日々をつくる DIY MAGAZINE se-chi/著 玄光社 緑34セルフビルド
16 メディアをつくる
「小さな声」を伝えるために
白石 草/著 岩波書店(岩波ブックレット) 緑35セルフビルド
17 野中モモの「ZINE」
小さなわたしのメディアをつくる
野中モモ/著 晶文社 緑35セルフビルド

 

日 時:2022年1月10日(月・祝)
    ①午前10時30分?
    ②午後1時30分?   各回30分
場 所:岐阜市立図書館 エントランス(みんなの森 ぎふメディアコスモス2階)
対 象:岐阜市に在住・在勤・在学の方
定 員:各回15名 当日参加もOKです
申込み:岐阜市立中央図書館窓口・電話
    Eメールでも受け付けます。Eメールの方は、
    件名に「電子図書館体験会希望」、本文に「名前・住所・電話番号」を明記してください。

    2021年12月18日(土)より受付開始

参加される方は新型コロナウイルス感染症対策へのご協力をお願いします。
なお、感染状況により中止の場合もあります。

当日お持ちいただくもの
・最新版の Chrome・Firefox・Safari・Edge がインストールされたタブレット、スマートフォン等
・図書館の利用カード
 利用カードを当日作成する場合、住所が確認できる身分証が必要です。時間に余裕を持ってお越しください。

定員に達しましたので、受付を終了しました。ご応募ありがとうございました。

YAの、YAによる、YAのためのおすすめ本リストを一緒に作りませんか?

『別冊ほんまるけVol.9』(令和4年6月発行予定)の作成に携わる編集委員を募集します。

日 時:令和4年1月15日(土)  午後2時~3時
    令和4年1月29日(土)  午後2時~3時
    場 所:みんなの森ぎふメディアコスモス1F 協働のへや
    対 象:中高生またはそれに該当する年齢の方

応募期間:令和3年12月18日(土)?定員に達し次第終了(先着5名)

申込は岐阜市立中央図書館の児童レファレンスカウンターおよび電話で受け付けます。
こちらのチラシ(PDF)をよくお読みのうえ、お申し込みください。
参加される場合は、こちらの承諾書(PDF)が必要です。
保護者の方が記入の上、イベント当日までにご提出ください。

承諾書.pdf

 11月28日(日)、この夏に養成講座を受講した子ども司書7期生と吉成信夫ぎふメディアコスモス総合プロデューサー(Pさん)との<ヒミツ会議>が行われました。その名の通り、詳細は7期生とPさんだけの「ヒミツ」なのですが、今日はその様子を少しだけご紹介いたします。

 子ども司書の主な活動のひとつに、「小さな司書のラジオ局」でのラジオ番組作りがあります。市民ラジオ<てにておラジオ>のなかに子ども司書の番組があり、2016年から毎月番組作りをしてきました。来月から、7期生もいよいよラジオ作りに加わるのです。ヒミツ会議では集まった7期生7人がPさんからラジオづくりをしていくことについてのお話を聞きました。養成講座が終わってからこの日が来るのをずっとずっと楽しみにしていました!といってくれる子もいて、7期生のわくわくする気持ちが伝わりうれしくなりました。からだをつかったワークショップでは一緒になってたくさん笑い、みんなの「こんなことやってみたい!」もいろいろ聞くことができました。

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 そして十分に期待が高まったところでこの日行われていたラジオ収録の見学へ。この日の収録では2期生から6期生までの子ども司書たち6名が21日に美殿町で行われたブックマーケットの取材レポートをしてくれました。写真やブックマーケットで出会ったおもしろそうな本の紹介・・・盛りだくさんな聴きごたえのある番組を、みんなで協力して作り上げました。7期生は見学をしてどんなことを感じたでしょうか。

"遊ぶように学び、学ぶように遊ぶ"が子ども司書のテーマ。来月から、7期生も一緒になってわくわくするような体験をしていけたらいいなと思っています。

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 1月4日(火)までで募集を終了しています

岐阜市では、子どもの人生がより豊かなものとなることを願い、すべての子どもが読書活動に取り組むことができる環境作りを図っていくことを目的とした、「第3次岐阜市子どもの読書活動推進計画」の策定を進めています。 つきましては、「第3次岐阜市子どもの読書活動推進計画」の素案を公表し、市民のみなさんのご意見を募集します。提出いただいたご意見を参考に令和4年3月までに「第3次岐阜市子どもの読書活動推進計画」をまとめる予定です。

◆募集期間 令和3年12月1日(水)~令和4年1月4日(火)(必着)

◆応募資格 次のいずれかに該当する人        
①市内在住、在勤、在学の人        
②市内に事務所・事業所を有する人(法人、その他の団体を含む)        
③本案件に利害関係を有する人

◆募集結果 お寄せいただいたご意見は、これに対する市の考え方とともに整理したうえで公表します。なお、ご意見をお寄せいただいた方に、直接回答はしませんのでご了承ください。

◆応募方法 住所・氏名・電話番号を記入して、郵送、FAX、Eメールまたは直接、中央図書館へ。 なお、市外の方は、市内に「在勤」・「在学」・「事務所・事業所を有する」、又は「本案件に利害関係を有する」(利害関係について簡単な記述も)をあわせてご記入ください。 提出していただいたご意見以外に、個人情報が公表されることはありません。また、提出していただいた書面などは返却しませんのでご了承ください。

第3次岐阜市子どもの読書活動推進計画(案)及び概要版はこちらのページからご覧いただけます。

 11月23日(火)、勤労感謝の日に俳優のサヘル・ローズさんをお迎えして、秋の読書推進トークイベント、「人生を切り拓く」を開催しました。困難とともに在りながら今を生きるサヘルさんの体験と、そこから彼女が見出してきた「人生の切り拓き方」についてお話をうかがいました。司会の紹介でサヘルさんが登場されるとパッとその場が華やぎ、明るくなります。華やかな印象のサヘルさんが語り始めたお話は、想像できないほど過酷なものもありましたが、彼女の優しい語り口に会場内は終始なごやかな雰囲気に包まれていました。

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○サヘルさんの半生

 7歳の時の養母との出会い、そしてその出会いによってもう一度「生まれた」ように感じたこと。日本に来てから中東の国々へのネガティブな印象のためにいじめを受けたこと。そして、自殺を決意した日にお母さんと交わした言葉。その半生は想像を絶するものでしたが、サヘルさんは淡々と、ひとつひとつのエピソードを丁寧に、時にユーモアを交えながら優しく語られる姿が印象的でした。
 トーク中はサヘルさんが自らのことを語りながら、常に、観客としてお話を聴いている私たちひとりひとりの「辛さ」にやさしく寄り添ってくださっているように感じていました。人は弱いもの。「笑顔」という名の"仮面"、「大丈夫」という名の"仮面"をつけながら日々を生きているだけで頑張っているのだから、強くならなくていいのだという言葉に勇気づけられた方はたくさんいたのではないでしょうか。また、サヘルさんの著書、「あなたと、わたし」という詩集に、「下を向いて歩く」ことについて書かれたものがあります。サヘルさんは、「上を向いて歩こう」「前を向こう」とよく言うけれど、それってしんどいよなあ、と感じていた時期があったそうです。そんなとき、下をふと見ると自分の影があり、それが生きている実感につながった。苦しい場所で耐えなくてもいい、自分に合う靴を見つけて下を向き、地に足をつけ歩いていけばいい、といわれ心が軽くなりました。
 幼少期より図書館っ子で、本は時に自分の感情の受け皿になるものであり、本がいつも自分を見つけてくれていたように感じていた、本や図書館は自分にとって大切な存在だったと語る、サヘルさん。そうやって本を読んで身に着けてきた言葉は人を傷つけることも、殺すこともできる。だから投げ捨てるのではなく、大切に渡していかなければとおっしゃいます。そんなサヘルさんの言葉だから、すっと胸に入ってきてじんわりとしみわたるのだなと感じました。
 
○おせっかいについて
 ひとは一人で生きることはできませんが、なかなか自分の辛さや弱い部分というのは人に見せるのが難しいものです。サヘルさんも、いじめられていたときや生活が苦しかったとき、「辛いから助けてほしい」とはなかなか言えなかったそうです。お母さんにすら、「勉強ができて友達がいて学校が楽しいサヘルちゃん」を演じていた、と語られました。子どもはSOSを出せません、お子さんがいる方、子どもとかかわる機会がある方は子どもの様子がいつもと違うなと思われたら、「どうしたの?」と声をかけ、彼らの目を見てあげてください。誰かの目に映ることで、人は初めて生きることができます、どうぞ"おせっかい"をしてあげてください、と強いメッセージをくださいました。日本には他人に気配りをしたり、相手を敬う気持ちをもつ余白がある、それはとても素晴らしいことだとサヘルさんはいいます。かつてと比べるとご近所づきあいなども少なくなって他人に干渉することはよくないことではないかなと思ってしまうことがあります。また、なんでも自分で解決しなくちゃ、私が頑張らなくちゃと考えがちで、時間ができたらついスマホに目を落としてしまいますが、その"余白"をみんなが少しずつ互いを思いやる「おせっかい」に使えたら、よいのかなと感じました。

○「支援」すること
 ご自身がいまライフワークとして取り組まれている活動についてもお話しくださいました。その中で、「支援」に対する考え方が印象的でした。私たちは、「支援する」というとき、金銭的な支援や、モノを渡すことで支援しようと考えがちです。でも、お金はなくなればまた貧しい元の生活に戻ってしまう。そういった一時しのぎの支援ではなく、これからその人が長い人生を「生きていく」ための支援が必要だと語られました。それは学び方や働き方、自身で人生の舵を取る方法を伝えること。支援者が去った後もその人が自ら道を切り開いていけるようにしなければならないと話されたのです。そして、私たちがすぐにでも始めることのできる支援としては、「知る」ことがあります。「知らないこと」は悪いことではないけれど、「知ろうとしないこと」はよくない。今回サヘルさんが「忘れ去られがちなひとたちの姿」や中東の国の歴史を代弁してくださって初めて知ったことがたくさんあり、まずは私も関心をもつことから始めたいと感じました。
 また、「自分の人生の舵を切っているのは自分」だから、ご自身も自分のやりたいことやかなえたい夢は必ず口に出すようにしているそうです。言葉にだすことで誰かに伝っていく、かなわないこともあるけれどアクションを起こした自分に誇りを持つことができる、自分を信じることが自分の土台を作っていく、という言葉にサヘルさんの生き方が投影されているような気がしました。

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 サヘルさんの、「サヘル・ローズ」というお名前は孤児院から新しい家族のもとへいってからつけられたそうですが、「砂漠の中のバラ」という意味だそうです。その名前のように凛とした彼女の生き方に魅了された濃密な時間でした。観覧された方からも、サヘルさんの生き方や言葉に感銘を受けられ勇気づけられたという声がたくさんアンケートに残されていて、このようなイベントを開催できたことを図書館としてもうれしく思います。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

 また、図書館では年内いっぱい、サヘルさんが日々発信されているメッセージから感じた、「あなた」へ伝えたいメッセージを抱えた本を展示グローブにて展示しています。「自分」ってなんなのか、「普通」ってなんなのか、年末の慌ただしい時期だからこそ少し立ち止まって振り返るきっかけになればと思っています。ぜひそちらもご注目ください。

岐阜市立図書館だより12月号を発行しました。
岐阜市立図書館の各館・室で配布中ですので、ぜひ手に取ってご覧ください。

岐阜市立図書館だより12月号 ダウンロード用PDFはこちら
児童版 岐阜市立図書館だより12月号 ダウンロード用PDFはこちら
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ボランティア茶話会 を11月10日(水)14:00~15:00に協働のへやにて開催しました。
 緊急事態宣言で臨時休館になり、予定していた日からだいぶ遅れての開催となりましたが、今年は4名の方が参加してくださいました。コロナ禍の開催で、今年もお茶をお出しすることができず、お話だけの場になってしまったのが残念でした。来年こそ、お茶を飲みながら楽しくお喋りしたいですね!
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 CDジャケットやメッセージカードを切ったり、おすすめ本の話などをしたりと、有意義な時間を過ごせたと思います。ボランティア活動時の苦労話など、皆さんが「うんうん」とうなずく場面が多くあり、活動日時が違えど感じていることは同じなんだなぁと思いました。
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最後に。
ボランティアの皆さんの活動のおかげで、心地よい図書館の空気ができあがっています。
これからも活動や交流会への参加をお待ちしています!!

場 所:岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー

※昨年7月にオープンした「シビックプライド ライブラリー」は、岐阜の地で楽しく豊かに暮らしていくためのヒントとなる本を集めた特集本棚です。このスペースでは、講演や情報展示、ディスプレイ演出を行うなど、シビックプライドにフォーカスした知的空間への整備を進めています。

問合せ:岐阜市立図書館 事業係 TEL/058-262-2924