本を読むことを通して思ったことや生まれた気持ち。 それを自分の言葉で友達や家族や学校の先生、地域の人などまわりの人に楽しく伝えていってもらうために、子ども司書制度は生まれました。
活動を通して、"読書ってかっこいい!""読書ってわくわくする!"を伝えられる、『本と人とを結ぶリーダー』。それが岐阜市立図書館の子ども司書です。
子ども司書養成講座
毎年7月末から8月にかけて開催される、子ども司書養成講座を受講します。4日間全16講座中、14講座を受講すると、子ども司書として認定されます。※2020年、2021年はコロナウイルス感染症拡大防止のため、規模を2日間、全10講座に縮小して実施
講師を務めるのは、大学で司書課程を教えるアンドリュー・デュアーさんと、図書館で働く司書さんたち。
図書館で働く人の仕事や、図書館の仕組み、そして、岐阜市立図書館が期待する子ども司書の役割について学びます。
2015年の開始から現在まで180人の子どもたちが、子ども司書として認定を受けました。
受講資格
小学4年生~中学3年生(岐阜市在住者優先)
※2020年、2021年はコロナウイルス感染症拡大防止のため、小学4年生~小学6年生に対象を限定して実施。
今までの養成講座の様子
1期生(2015年)/2期生(2016年)/3期生(2017年)/4期生(2018年)/5期生(2019年)/6期生(2020年)/7期生(2021年)/8期生(2022年)/9期生(2023)/10期生(2024)
子ども司書養成講座で学ぶこと
子ども司書養成講座では、図書館の役割や本の分類について座学で学ぶほか、絵本の読み聞かせ、
レファレンス体験、ブックトーク、オリジナル絵本の制作など様々な体験を通して司書の仕事を学びます。
講座 | |
1日目 | オリエンテーション -子ども司書とは?- |
図書館の見学・探索 | |
基礎講座 -図書館と司書について- | |
司書の仕事体験 ① おはなし会の見学と実践 | |
2日目 | 基礎講座 -本の分類、テーマの決め方- |
司書の仕事体験 ② 本を分類してみよう | |
司書の仕事体験 ③ レファレンス体験 | |
手作り絵本の制作 ① | |
3日目 | インターネットの利用、取材、生涯教育 |
司書の仕事体験 ④ 本の修理 | |
司書の仕事体験 ⑤ 本の面白さを友達に紹介しよう | |
手作り絵本の制作 ② | |
4日目 | 子ども司書の仕事と今後の活動について |
司書の仕事体験 ⑥ ポップを作ろう | |
共読ワークショップ | |
認定式 |
※2020年はコロナウイルス感染症拡大防止のため、2日間のプログラムに変更して実施。
小さな司書のラジオ局
子ども司書による、子ども司書のためのラジオ番組です。
子ども司書がメディアコスモスで作るラジオ番組です。 番組では子ども司書が自由に楽しいことを考えたり、本を紹介したり、 取材したイベントの報告をしたりしています。 この「小さな司書のラジオ局」は、市民ラジオ「てにておラジオ」の中の1つのコーナーとして、 13分間の番組がFMわっちで放送されています。 2016年の5月から、子ども司書が番組作りをスタートさせました。 |
活動スケジュール
- 企画会議、台本作成(毎月第3日曜日) :その月の放送で何を話すかを決め、取材をしたり、ラジオでおはなしするための原稿を作ったりします。 番組でやりたいことをこの日までにそれぞれ考えてきて、みんなで意見を出し合います。
- 練習、収録本番(毎月第4日曜日) :ラジオの収録本番! 前の週に決めた内容について、メディアコスモスで収録を行います。
- 放送日(収録翌週の月曜日から金曜日) :収録した番組が、FMわっちで放送されます。
- これまでラジオで取り上げてきたこと これまでの「小さな司書のラジオ局」で子ども司書たちが取り上げたテーマはこちらからご覧いただけます。
「小さな司書のラジオ局」番組づくりの流れ
企画会議:
みんなでその月のラジオで何を取り上げるかネタを出し、話し合います。
取材:
テーマが決まったら原稿を書くために取材をすることもあります。
練習・収録:
原稿が書けたら、マイクの受け渡しなど、本番をイメージして練習を重ねます。そして、いざ収録へ。
2020年以降はコロナウイルス感染症拡大防止のため、ZOOMを使ってオンラインの企画会議を行うこともあります。
今月の子ども司書
今月は企画会議の日にメディコスで開催されたイベント、「フムドキワイワイ」に参加、みんなでいろんなブースをまわって取材をしてきました!
見聞きしてきたことや体験したことをまとめてラジオで紹介しましたよ♪
9期生は初めてのイベントの取材でした。自由テーマで1から作り上げていくテーマとはまたちがったおもしろさ、難しさがあったのではないでしょうか。
おもしろい楽しい体験だけでなく、"てんかん"や"認知症"などの難しいテーマも積極的にブースを回り真剣に話を聞いて取り上げようとしたのはとても驚きました。収録日には司会の2人としっかり打ち合わせをして、一問一答形式でわかりやすく伝えようとする工夫がよかったです。
子ども司書としてイベントに参加し、市民活動団体の取り組みを伝える、という大事な役割を果たせたのではないかな?と思います。みんなの頑張りで本番は内容の濃い、大事な情報をわかりやすく伝えられたラジオになりました。
これまでの小さな司書のラジオ局の番組作りの様子はこちらからご覧いただけます。