岐阜市立図書館だより4月号を発行しました。 岐阜市立図書館の各館・室で配布中ですので、ぜひ手に取ってご覧ください。

岐阜市立図書館だより4月号
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児童版 岐阜市立図書館だより4月号
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中高生向け ライブラリーレター4月号
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ファッションライブラリー通信4月号
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 3月16日(金)、中央図書館南東読書スペースにて、「ほん×まちトーク~まちの中に本棚を~」を開催しました。ゲストは山本佐太郎商店の山本 慎一郎さん、喫茶星時の樋口 尚敬さん、ビッカフェの堀江 俊宏さん、喫茶ヨジハン文庫の津田 芳子さんの4名。みなさん本のある空間で人と街をつなげる取り組みをされています。カンチョ―が聞き手をつとめました。

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 いま、本と近い距離で生活されているゲストのみなさんにとって、子どもの頃、「本」はどんな存在だったのでしょうか。まずはそれぞれのルーツを探るべく、「私と本」について語っていただきました。実家が書店だった津田さんは、本が近すぎて逆に遠い存在だったそうです。本というと楽しむためのものではなくて「家の手伝い」。忙しいときには本から離れたいという思いすら持っていました。星時の樋口さんも、小学生のころは活字に縁がなく、本を手にとっても、挿絵ばかり見ていたそうです。小学生の時はエルマーの冒険の挿絵に胸を躍らせました。年齢が上がるにつれてライトノベルを読むようになり、徐々に絵から文字を追うようになりました。柳ケ瀬倉庫で古本の販売とともにカフェも営む堀江さんは優しく物静かないでたちとは裏腹に、大学生までずっとサッカーをされていたそうです。山本さんが幼いころ夢中になったのはゲームブック。当時テレビゲームでRPGがはやっていて、謎解きをするような気持ちでワクワクしながらゲームブックを読んでいたと話してくださいました。

 意外にもそれほど本とは縁のある生活でなかった皆さんの子ども時代。では、どのようにして、今の形にたどり着いたのでしょうか。 今のお店を始めたときの思いや、それぞれのこだわりについてうかがいました。

 実家の書店をカフェに改装し、姉妹でお店をされている津田さん。店名の由来になったのは『よじはんよじはん』という、お使いの途中で寄り道する女の子の絵本。リビングルームのような空間でゆったりできる居心地のいい空間では、思わず寝てしまう人もしばしば。お店のレジではお店のキャラクター「よじにゃん」が迎えてくれます。

 リトルプレスをきっかけにカフェめぐりを始め、ついにお店も出してしまったという樋口さん。特徴的なのは、店内に所狭しと置かれたフリーペーパーや秘蔵のリトルプレスコレクション。古本の出張販売やイベントも行われていて、小さなお店には、毎日多様な人が集い、何かを生み出しています。もはや喫茶店の枠にとどまらない「情報を発信するひとつのメディア」ともいえるのではないでしょうか。

 常々「よくわからないこと」をやりたいと思っているという堀江さん。お店のコンセプトは『偶然と違和感』だそうです。映画監督を目指した学生時代から、図書館司書や古本販売などさまざまな経験を経て現在の柳ケ瀬倉庫のお店に落ち着きました。「もやもやして帰ってほしい」というその不思議な世界観は、いろいろな経験をしてこられた堀江さんの人生そのもののように感じました。

 岐阜で長年油屋を営む山本さん。文化の発信拠点でありたいと語ってくださった山本さんの言葉はいつも、岐阜への愛で満ち溢れています。全国から岐阜へ食べに来たくなるおかしも大事だけれど、自分は日持ちするお菓子を岐阜から全国に発信していきたいと、7年前から福祉施設で手作業で作られたかりんとうなどの販売も始めました。まちライブラリーの発起人でもあり、メディアコスモスが開館する際に図書館を図書館で終わらせない、図書館に来た人がまちにも足を運ぶ仕組みを作れないかと思いを巡らせた当時のお話も聞かせてくださいました。

 それぞれの方法で、本を通じてまちとひととをつなごうとするみなさん。図書館を拠点に、そうやってゆるやかにつながった人の道が、体中を巡る毛細血管のように岐阜のまち全体に広がっていけたら。そのために図書館は何ができるのか、考えていきたいと思いました。

4月のおはなし会の予定です。ぜひ遊びに来てください。

旗

中央図書館 
土曜日、日曜日、祝日 14:00~14:30 わんこカート きららのおはなし会
平日 10:30~10:50 よみきかせタイム
※下記の定例のおはなし会があるときは、わんこカートきららのおはなし会、  よみきかせタイムはおやすみです。
4日(水) 10:30~、11:00~ 0歳~3歳向け
18日(水) 10:30~、11:00~ 0歳~3歳向け
7日(土) 10:30~ 3歳~6歳向け
15日(日) 10:30~ 3歳~6歳向け
14日(土) 14:00~ 小学生向け
22日(日) 14:00~ 小学生向け
21日(土) 10:30~、11:00~ わらべうた
分館 
28日(土) 11:00~ 0歳~4歳向け
28日(土) 14:00~ 5歳~小学生向け
長良図書室 
14日(土) 10:30~ 0歳~小学生向け
東部図書室 
4日(水) 10:30~ 0歳~4歳向け
西部図書室 
第1土曜日のおはなし会はお休みです
20日(金) 10:30~ 0歳~3歳向け
長森図書室 
6日(金) 11:00~ 0歳~3歳向け
18日(水) 11:00~ 0歳~3歳向け
柳津図書室 
14日(土) 11:00~ 4歳~小学生向け
18日(水) 11:00~ 0歳~3歳向け

日 時:平成30年4月9日(月)~5月6日(日) ※4月24日(火)は図書整理日のため休館

場 所:岐阜市立図書館 分館 ファッションライブラリー

展示者:Les Amis du Soleil

入場料:無料

問合せ:岐阜市立図書館 分館
     TEL/058-268-1061

日 時:平成30年4月28日(土)午前の部 午前10時30分~午後0時30分   午後の部 午後1時30分~3時30分
    【定員に達したため、募集を締め切りました。】

場 所:岐阜市立図書館 分館 ファッションライブラリー

講 師:篠田 泰子さん(Les Amis du Soleil)

定 員:各回6名

持ち物:糸きりバサミ

受講料:無料(材費代:1,000円を別途負担)

申込み:平成30年4月9日(月)より分館の窓口または電話にて申込み。

問合せ:岐阜市立図書館 分館
     TEL/058-268-1061

並木道7-2_s.png日 時:平成30年4月21日(土)午前10時~11時15分

場 所:みんなの森 ぎふメディアコスモス 1階 おどるスタジオ

テーマ作品: 『シアター!』『シアター!2』 有川 浩/著
       『銀河鉄道の父』 門井 慶喜/著
        『柿の種』 寺田 寅彦/著

申込み:中央図書館の窓口または電話、E-mailにてお申し込みください。E-mailで申し込みの際は、氏名、テーマ作品、連絡先(電話番号又はE-mail) を明記してください。

その他:参加申し込みが少ない作品は、その作品についての話し合いは中止とさせていた だきます。

問合せ:中央図書館      
     TEL/058-262-2924      E-mail/library1@city.gifu.gifu.jp

BOOK3-2_s.png日  時:平成30年4月14日(土)午後1時30分~4時

場  所:みんなの森 ぎふメディアコスモス 1階 ドキドキテラス

出店条件:個人でもグループでも参加可。
       ※小学生以下のお子さんは保護者と一緒にご参加ください。

出店形態:机とブックスタンドを貸出ししますので、本を並べるだけです。 箱や布などを使用して、お店のように飾ると良いです。
       本がメインですが、CDやDVDも置けます。

申込期間:3月15日(木)~4月1日(日)まで

申込方法:中央図書館の窓口または電話・FAXにて受付

事前説明:4月2日(月)午後7時~  メディアコスモス 1F 協働のへや
      ※参加希望の方はなるべくご参加ください。

問 合 せ:中央図書館      
     TEL/058-262-2924  FAX/058-262-8754

 カンチョーがさまざまなテーマについて語る人気企画「カンチョーと語ろう」。

 第2回は岐阜新聞映画部員として連載を持つ"映画大好き"カンチョーが一目置く"映画好き"の岐阜市立女子短期大学学長・杉山寛行さんをゲストに迎え、「カンチョーとガクチョー」の映画トークです。 テーマは「男がさいごに泣く映画」。


「男が泣く」という言葉には、観ている自分が泣く、または物語の人物(男性)が泣く、どちらでもOK。IMG_1550_s.JPG
会場で「最後に泣く映画ベスト」を挙げてもらったところ、「シェーン」「秋刀魚の味」「ロッキー」「男はつらいよ」「アルマゲドン」「きみに読む物語」など40もの作品が出てきました。

 ガクチョーは、「泣く映画」について傾向があると言います。昭和30年代の日本映画では男女ともによく泣くけれど、アメリカ映画は西部劇やミュージカルなど案外泣かない作品が多いとのこと。
 マッチョな男性像が「強いアメリカ」の象徴として描かれることが多かったのですが、1960年代後半から「俺たちに明日はない」「卒業」など反体制運動やドラッグ問題などを採り上げ、「強いアメリカ」から「挫折」「弱さ」などを見せるようになります。

 虚弱体質だったガクチョーは、この変化に「男は強くなくてもいいんだ」と安心したそうです。「映画は自分自身と比べたり近づけたりするもの」とカンチョーの言うように、作品の登場人物たちの姿は当時の世相だけでなく、観る人自身を鏡のように映すこともありますね。

 カンチョーとガクチョーに触発され、客席からも当時の「映画館あるある」が飛び出しました。
 岐阜市にも最盛期は映画館が12館あり、席に座るところがないほどに賑わい、通路に座って観ていたほど。今のような完全入替制ではなく、1つの作品を繰り返し上映していたので途中から入場したり、何度も繰り返し観たりしていました。金曜や土曜の夜はオールナイトで上映したり、「アラビアのロレンス」といった3時間超えの長編映画では途中に休憩時間があったことなど、昔の映画スタイルならではの懐かしい話があふれ出てきます。

 ガクチョーは学生たちともよく映画の話をするそうですが、彼らは「ハッピーエンドでないと観たくない」と言うそうです。日本映画の方がよく男が泣くそうですが、その涙は最後に幸せにつながらないと、観ている自分も幸せになれないと不安に思うのかもしれませんね。

 カンチョー、ガクチョー二人ともに映画は独りで観る派。奥様とデートで一緒に映画を観に行ったものの、選んだ作品が合わなかったのか見どころがすれ違い、良さがわかってもらえなかったそうです。以来、家庭の平和を守るために映画は独りで観ているそうです。(ちなみに奥様と観たのは、カンチョーは「19歳の地図」。ガクチョーは「鬼畜」でした)

 大好きな映画の話のせいか客席との丁丁発止のやりとりも賑わい、時間を忘れてしまいそうになるほどでした。

 次回の「カンチョーと語ろう」もお楽しみに!

YAのYAなカンジ!?

  • 2018年3月 8日

毎月8日更新のYAブログ【YAなカンジ!?】。
3月です。こんにちは。 花粉がそろそろ猛威を振るう頃でしょうか。
敏感な人は、2月の時点ですでにムズムズ...。
出会っちゃったが最後、死に別れるまでお付き合いしていかねばならんのですね。 でも、暖かい春が目の前に来ています。
悲観せず、花粉症を愛おしく包んで出迎えましょう。


※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。 この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています

わんこカート「きらら」に新しいお友達が増えました! 今回仲間になったのは、かわいいにゃんこです。 でも、このにゃんこカートにはまだ名前がありません。そこで、みんなに名前(愛称)を付けてほしいのです。  カンチョ-と一緒にたくさんの学校を回ったり、わんこカートのおはなし会で大活躍の「きらら」。この「きらら」という名前も、みんなが応募してくれた1200件以上の候補の中から選ばれました。

 名前の募集は、3月11日(日)まで中央図書館で行っています。3歳から、小学生までのみなさんに名前を考えてもらいたいので、図書館の児童レファレンスカウンターに置いてある応募用紙に、考えたにゃんこの名前を書いて応募箱に入れてくださいね。

 11日までにみんなが考えてくれた名前の中から、後日決選投票をして、名前を決めたいと思います。たくさんのご応募待ってまーす。

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