益田ミリさんの新作「今日の人生」と、朝井リョウさんの新作「風と共にゆとりぬ」に、岐阜市立図書館が紹介されました。

益田ミリさんは昨年、岐阜市立中央図書館に通うために岐阜市に滞在されました。  中央図書館の合言葉「ここにいることが気持ちいい」「ずっとここにいたくなる」「何度でも来てみたくなる」をほのぼのと心地よく体感され、図書館からホテルへの帰り道に歌を口ずさみながら自転車をこいでしまうほど気持ち良い図書館ライフを過ごされたようです。よかった!

一方の朝井リョウさんは、ショートショート発表会に毎年ゲストとして参加いただいています。もちろん今年も10月28日(土)に開催しますよー。  「未来の書き手」と題されたエッセイには、中高生の新鮮な物語との出会いと楽しみがあった発表会の様子とともに、今出版業界で危機感が持たれている「読み手を増やす」ことに対し、「未来の書き手が新しい世代の読み手を連れてくるはず」と、この発表会に期待する朝井さんの熱き想いが語られていました。  今年の発表会では、朝井さんを揺さぶる新たな「未来の書き手」が現れるのでしょうか。

「今日の人生」 益田 ミリ 著/ミシマ社 [914.6 マ]

「風と共にゆとりぬ」 朝井 リョウ 著/文藝春秋 [914.6 ア]

参加費:無料
見られる天体:土星、アルタイル(わし座の一等星)、デネブ(はくちょう座の1等星)
問合せ:岐阜市立中央図書館  TEL/058-262-2924

8/30から展示グローブにて、FC岐阜の展示を行ってます。
選手の皆さんが選んでくれたオススメの本を紹介しているだけでなく、
FC岐阜ファンからのあついメッセージもみれますよ~。
興味のある方、ぜひ見に来て下さい。

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※更新日時はYA(や)の日ということで、毎月 8 日です。

YA(ヤングアダルト)とは!?

12歳から18歳までの子どもでも大人でもない微妙な年頃を指す。
この図書館では、中高生向けの本を寄り集めています。

岐阜市出身の絵本作家、わかやまけんさんが2015年にお亡くなりになっていたことが、先日明らかにされました。
岐阜市立中央図書館では、わかやまけんさんの追悼展示「わかやまけんのせかい こぐまちゃん、しろくまちゃんありがとう! 」を児童のグローブにて行っています。
わかやまけん2_s.JPG わかやまけんさんの作品はたくさんありますが、「こぐまちゃんえほん」シリーズは特に人気で、長年多くの方に愛されてきたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 私も「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んでもらったあとに母と作って食べるホットケーキは特別おいしく感じ、幸せな気持ちになりました。表紙は鮮やかではっきりとした色合い。こぐまちゃんとしろくまちゃんの姿かたちはシンプルだけどその表情は絵本を眺めるときの気分でいつも違った表情にも見えました。こぐまちゃん絵本を手に取ると思い出す子どもの頃の光景がいくつもあります。

 

 また、わかやまけんさんの功績をふりかえるプロフィールやたくさんの絵本や紙芝居を展示するとともに、こぐま社から提供された印刷見本や「こぐま社50年のあしあと」展で使用されたパネルの縮小版など、ほかではなかなか見られない貴重な資料も見ていただけます。 発売当時の絵本と現在発売されている絵本では、少しずつ絵柄が違っている部分もあって見比べてみると新たな発見ができ、時代の流れを感じることもできます。

もちろん、こぐまちゃんシリーズ以外の絵本や書籍も並び、わかやまけんさんのさまざまな姿を知ることができる、ささやかながら見ごたえがある展示になっています。「わかやまけんのせかい」は9月25日まで児童のグローブにて展開中!ぜひ、足を運んでみてください。

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小学生のみなさん、岐阜市立図書館が配っている「本のお宝帳」は使ってくれていますか?本のお宝帳をたくさん使うと、使った冊数によって称号とバッチがもらえるのは、知っているでしょうか?はじめにもらえる称号は「サブリーダー」で、本のお宝帳を3冊使いおわるともらえます。

 そのサブリーダーだけが参加できる『サブリーダーの集い』を、8月19日(土)に行いました!3回目となる今回は、6人のサブリーダーさんが参加してくれました。

 最初は、みんなで自己紹介。好きな給食、嫌いな給食をきいたりして、楽しく交流しました。夏休み中とあって、みんなに夏休みの宿題の進み具合もきいてみたところ、「もうちょっとでおわる」という子がほとんど。なかには、もうおわった!という子もいました。

自己紹介のあとは、おすすめの本を紹介するPOP(ポップ)作り。さすが、本をたくさん読んでいるサブリーダーだけあって、選ばれたのは面白い本ばかりです。本の紹介文を、ちょっと悩みながら書き進める子も、かわいいイラストを添える子もいて、それぞれ個性的なPOPができあがりました。

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 みんながPOPを書いている間に、館長と司書はみんなが書きためた「本のお宝帳」をちょこっと見せてもらいました。すてきなイラストがたくさんあったり、正直な本の感想(「つまらなかった」とか!)が書いてあったり。みんなが「本のお宝帳」を使っているところを見せてもらうことができて、館長も司書も感激でした。

 完成したPOPをもって記念撮影したあとは、図書館のエントランスグローブに自分たちの手でかざりました。これらのPOPは、9月18日(月)まで飾ってありますので、ぜひ見にきてくださいね。

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 集いの最後には、館長から記念プレゼントが一人一人に手渡されました。なかなか手に入らない、図書館オリジナルの特別なものです。いろんな場所で、大切に使ってもらえるとうれしいです。

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ぎふライブラリークラブイベント「並木道読書会Vol.4」チラシ

テーマ作品
『桐島、部活やめるってよ』  朝井 リョウ/著
『90歳。何がめでたい』  佐藤 愛子/著
『BUTTER』  柚木 麻子/著
『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』  松岡 圭祐/著
『関ヶ原』  司馬 遼太郎/著

定 員:45名(事前申込・先着順) 
申込み:中央図書館カウンターまたは、電話・E-mailにてお申し込みください。
     E-mailで申し込みの際は、氏名、テーマ作品、連絡先(電話番号又はE-mail)、年代を(30代など)明記してください。
その他:各作品の読者が5名に満たない場合は、その作品についての話し合いは中止とさせていた だきます。
問合せ:岐阜市立中央図書館  TEL/058-262-2924  E-mail/ library1@city.gifu.gifu.jp

岐阜市立図書館だより9月号を発行しました。 岐阜市立図書館の各館・室で配布中ですので、ぜひ手に取ってご覧ください。

岐阜市立図書館だより9月号
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児童版 岐阜市立図書館だより9月号
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中高生向け ライブラリーレター9月号
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ファッションライブラリー通信9月号
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8月11日(金)、中央図書館の児童のグローブにて、「子どもと本と遊ぶ日 スペシャル! ―数と人間のたくさんのふしぎ―」を開催しました!

ゲストは、数学を研究している、独立研究者の森田真生さんです。
今回は、小学校3年生から高校生までを対象に、「数と人間のふしぎ」についてお話ししてくださいました。

会場となった、メディアコスモス2階の「児童のグローブ」でトークイベントを開催するのは今回が初めてです。大きなグローブの下、丸いオレンジ色の絨毯の上に小学生を中心に約50人の子どもたちが集まりました!その周りには、中高生や保護者の方も集まっています。 さて、どんなお話が始まるのでしょうか?

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最初に森田さんは、スクリーンに映し出された図を見せて「白い丸と黒い丸はどっちが多い?」と質問。
子どもたちが多いと思った方に手を挙げます。 答えはというと...白い丸も黒い丸も同じ数でした。(笑)

人は真ん中にあるものの方が多いと感じるそうです。また、人はぱっと見ただけではそこにあるものの個数がわからないそうです。
言われてみるとそうですね。ローマ数字もただ棒の数だけが増えていったらわからなくなるから形を変えて表現しているのだとか...。

「数というのは、人間が作った約束事です。」 と森田さん。

「『5個』のリンゴはあっても、『5』そのものはどこにもない。」
『1』そのもの『2』そのもの『数』そのものは目には見えません。 それでも、『数』の概念はわたしたちにあります。

「数学とは、この世のどこにも無い「数」について研究することです。―― 数学者はそもそも『数』とは何なのか?を考える仕事で、みんながいつも使っているのに存在しないものについて研究しています。」

もりたさん3_s.JPGそして話はまだまだ続きます。
目に見えないけど確かにあるものは、『数』だけではないようです。
「うれしいとか、かなしいという感情はどこにあるのでしょうか?―― 心はどこにあるのでしょうか?」という森田さんの問いかけに、参加した子から 「心は体のどこにでもあるっ!」という答えが!鋭い感性の答えに森田さんも驚いていました。

「うれしそうにしているお母さんのいるそこで僕もうれしくなる。かなしい人といっしょにいて、自分もかなしくなるからかなしいがわかる。」
心は、移動したり、外からやってきたり、通いあったり、本当は心はすごく大きいのかもしれません。
「僕には僕しか感じることの出来ない世界があってこの世界の見え方も人それぞれ全く違うのではないか。――もし、この世界をアリのからだを通して見たら全然違う「数学」が見えるのではないか? 」

そこで、植物の葉にたまった雫を両手で抱えるアリの写真が映し出されました。

「アリは一度に一個の食べものしか持てない。 アリの概念に『2』や『3』がなかったら『1』もないのではないか? 」
大きな水滴を抱えるアリの体験は、一つの大きな『1』を体験しているようにも見えます。もしかしたら、アリにはアリの世界の『数』があるかもしれません。

森田さんの1時間のトークはあっと言う間で、子どもたちからは自由に声が上がり、森田さんと子どもたちの心の距離はとても近く感じられました。

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森田さんは『数』は心と同じように、ふしぎで美しいものだと考えているのだと伝わりました。

今回は、数の世界のふしぎのお話でしたが、身の回りには、まだまだ「たくさんのふしぎ」があります。子どもたちには「たくさんのふしぎ」を見つけて、興味を持って、楽しんでほしいです。
世界にあるふしぎに目を向けると好奇心でいっぱいになります。 自分を取りまく世界がこんなにもふしぎに満ちているんだと知ると、楽しくなってきちゃいますよね。


みなさんはメディアコスモスで定期的に開催されている読書会をご存知ですか?
その名は「並木道読書会」。
窓から「テニテオ並木」を眺めながら、同じ本をテーマに「感想」や「作品に対する想い」を自由に語り合う会です。
このイベントは「ぎふライブラリークラブ」という、図書館大好き委員会が企画・運営しています!
8月6日(日)、3回目となる並木道読書会が開催されました。

今回のテーマ本はこうの 史代さんのコミック『この世界の片隅に』と池井戸 潤さんの小説『空飛ぶタイヤ』です。9名の参加者が集まりました。

最初に、全体で簡単な自己紹介。「メディコスや図書館が好きでよく来ている。今回このイベントを知ってはじめて参加してみた。」「身近でバスのタイヤが外れる事件があり、人ごととは思えず『空飛ぶタイヤ』を読んだ。」「前回の並木道読書会で『3月のライオン』を知って読んだ。また色々な本をおすすめしてもらいたい。」「岐阜で開催されている読書会を調べていたら見つけた。」など、みなさんが参加された理由も紹介されました。その後2つのグループにわかれて、それぞれのテーマ本について語り合いました。

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『この世界の片隅に』は昨年アニメーションの映画化もされ、ロングランヒットで話題の作品です。
-主人公すずは、広島から軍港の呉に嫁ぎ、戦争で配給物資がだんだん減っていく中でも、工夫を凝らして毎日の暮らしを積み重ねていました...-
「戦争と日常の境目がない。日常と戦争が繋がっているこわさ。」、「ささやかな日常をきっちり描くことで、戦争で無くしていったものがわかる。」「日本の昔からの美しい風景が描かれている。」「戦争・原爆を題材にした作品は手に取りにくいけど、この本は絵が柔らかく読みやすい。」「夢と現実が混ざり合っているところがあって、ファンタジーでもある。」などと会話が弾んでいました!

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『空飛ぶタイヤ』は、-走行中のトレーラーのタイヤが突然外れて歩いていた親子を襲った。車の整備不良ではなく自動車会社のリコール隠しを疑い、戦い続ける運送会社の社長・赤松...。- 
「エッセイには池井戸 潤は小さいころから本が好きで、江戸川 乱歩が特に好きだったと書かれていた。」「『下町ロケット』で直木賞を受賞した。」「読み始めたら面白かった。良い本に出会えた。」「池井戸作品は逆転勝利がポイント。安心感がある。」など...。他にも好きな登場人物や好きなシーンについて話が膨らみました。

みなさん思い入れたっぷりに語り、聞き、テーマ本の話にだけでなく、関連した本や映画の紹介もされるなど大いに盛り上がりました。

本の読後感を誰かと語り合うことは、新たな発見があって驚いたり、共感してうれしくなったりするなど、一人では生まれることのない、さまざまな感情を味わうことができます。

次回の並木道読書会は、10月1日(日)午前10時~11時30分 ぎふメディアコスモス1F おどるスタジオにて開催します!
・『桐島、部活やめるってよ』 朝井 リョウ / 集英社 
・『九十歳。何がめでたい』 佐藤 愛子 / 小学館
・『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 松岡 圭祐 / 講談社
・『BUTTER』 柚木 麻子 / 新潮社
・『関ヶ原』 司馬 遼太郎 / 新潮社
第4回のテーマは上記の5作品です。どれかを読んだことがあればどなたでも参加できます。お気軽にお申込みください。第4回の読書会は、9月28日(木)17時 申込締切です。

平成29年8月4日(金)と8月9日(水)に、夏休み調べもの講座「君が読みたい本はどこ?めざせ図書館マスター!」を開催しました。両日とも、元気な子どもたちが参加してくれました。

前半1時間程度はテキストを使って、本の分類方法や並び方、OPAC(蔵書検索機)から出すレシートの見方について勉強しました。クイズや問いかけに、皆さん積極的に応えてくれました。
後半はいよいよ本を探しに出発です!

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OPACから出したレシートを1人3枚ずつ配り、そのレシートに書かれている本を持ってきてもらいます。全て終わった子にはクイズ形式でお題を出し、今度はそれに当てはまる(または答えの載っている)本を探してきてもらいました。

・星座のことが書いてある本を読みたい!
・世界にはどんな楽器があるのか知りたい!
・「モーリス=ルブラン」さんが書いた本(小説)を読みたいな!
など比較的簡単なものから、
・もぐらってどんな顔をしているの?
・岐阜県の県章(シンボルマーク)はどんなかたち?
などちょっと難しいものも。

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テキストに載っている「かんたん分類表」と館内の地図を使って本がありそうな場所を予想し、実際に棚に行き、本を探し出す!この流れができたらもう、立派な図書館マスターです。
低学年・中学年の子が多かったにも関わらず、ほとんどの子が本を見つけ出すことができました。30分の本探索を終え、最後に図書館マスターの「認定証」と「認定シール」をお渡しして、講座を終えました。

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2時間という短い時間でしたが、子どもたちに楽しみながら図書館の使い方を学んでいただけたと思います。
また、子どもたちから「もっと探したい!」や「来年も来たい!」など嬉しい言葉もいただきました。お手紙を書いて投稿してくれた子もいます。ありがとう。うれしかったです。
私たち司書にとっても、この2日間はとても楽しい時間となりました。この講座が子どもたちの夏休みの良い思い出になると共に、今後の図書館利用に少しでも役立てばと思います。

参加してくれた皆さん、またいつでも遊びに来てくださいね。