隠れ○○を探せ!

  • 2017年9月26日

図書館を書棚の間を歩いていると、いろいろな手法を使った本の紹介を目にします。POPとともに紹介したり、季節に合わせた本を集めてみたり・・・。 その中でも、今回ピックアップするのはこちら!

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ウ、ウルトラマン登場!? 実はこれ、当館の所蔵する切り絵の本を参考に司書が作ったものなんです。大きさはタテ5センチほどでとっても細かい細工が施してあります。本を展示するだけでなく、手工芸関係の書籍などは、職員が実際に作ってみて紹介しているのです。プロではない人でもこんなものが作れるなんて、やってみたくなりませんか? 実物と本をぜひ探して見てみてくださいね。

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「まちづくり、下から見るか、横から見るか -『地理』と『景観』から岐阜市の誕生の謎に迫る-」
日 時:平成29年11月20日(月) 19時00分~20時30分
場 所:中央図書館 南東読書スペース 申込み:10月20日(金)より、中央図書館カウンターまたは電話、『おとなの夜学WEBサイト』にて受付開始

『おとなの夜学WEBサイト』 URL:http://otonanoyagaku.net

問合せ:岐阜市立中央図書館 事業係     電話/058-262-2924

10月のおはなし会の予定です。ぜひ遊びに来てください。

旗

中央図書館 
土曜日、日曜日、祝日 14:00~14:30 わんこカート きららのおはなし会
平日 10:30~10:50 よみきかせタイム
※下記の定例のおはなし会があるときは、わんこカートきららのおはなし会、  よみきかせタイムはおやすみです。
4日(水)
10:30~、11:00~ 0歳~3歳向け
18日(水) 10:30~、11:00~ 0歳~3歳向け
7日(土) 10:30~ 3歳~6歳向け
15日(日) 10:30~ 3歳~6歳向け
14日(土) 14:00~ 小学生向け
22日(日) 14:00~ 小学生向け
21日(土) 10:30~、11:00~ わらべうた
分館 
28日(土) 11:00~ 0歳~4歳向け
28日(土) 14:00~ 5歳~小学生向け
長良図書室 
14日(土) 10:30~
東部図書室 
4日(水) 10:30~ 0歳~4歳向け
西部図書室 
7日(土) 10:30~ 4歳~小学生向け
20日(金) 10:30~ 0歳~3歳向け
長森図書室 
6日(金) 11:00~ 0歳~3歳向け
18日(水) 11:00~ 0歳~3歳向け
柳津図書室 
14日(土) 11:00~ 4歳~小学生向け
18日(水) 11:00~ 0歳~3歳向け

私たちの暮らす岐阜のまちがこれまで育んできた文化や歴史を図書館から発信しよう、というこの「おとなの夜学」。岐阜ならではの異色な人々が集まり、「岐阜にいながら知らなかった岐阜のこと」を語ります。 2015年に第1期が始まってから変わらずたくさんの方が注目する、人気イベントで、今回で第3期目になります。今年も前期後期合わせて計8回開催の予定です。IMG_7864_s.JPG

8月28日(月)に開催された記念すべき第1回目のテーマは、「岐阜市民の胃袋を覗く食の大冒険-トキメキ!純喫茶団からガッテン!食堂団まで-」。岐阜はモーニングをはじめとした喫茶店文化や商店街が育てた食堂文化など独自の食文化をはぐくんできました。「こんなテーマを待っていました!」という方も多いのではないでしょうか? ゲストは岐阜市で141年続く老舗油屋「山本佐太郎商店」の山本慎一郎さんと、十六銀行の田代達生さん。夕暮れ時のいい雰囲気の中、金華山テラスで今年度のおとなの夜学がスタートしました。

週6日外食されるという山本さんから最初に紹介されたのは、外食支出額の統計データ。岐阜県の外食支出額は全国7位。中でも海のない岐阜が「お寿司」の支出額全国3位という結果に会場からもどよめきが起こっていました。そして何より、喫茶の分野では堂々の全国1位!やはりモーニングをはじめ喫茶文化がしっかり根付いていることが、数字でも改めて示されています。
  山本さんは岐阜市ならではの個性的かつ魅力的な喫茶店を紹介することを目的に活動を続ける『トキメキ純喫茶団』の一員。純喫茶の調査訪問活動を続けておられます。この日も「古き良き喫茶店」の数々をご紹介くださいました。お店の方の人情や、お客さん同士のコミュニケーション、今では建築するのが難しいのではないかと思われる形をしたお店など、手軽なチェーン店にはない風情が随所に感じられます。
 しかし、この5年ほどで喫茶店の数はぐっと減ってしまったそう。そのお店をこよなく愛し、うれしいことがあった日も悲しいことがあった日も変わらずそこに同じ味が待っているとお店に通ってきた方、そこで友と語り合う時間を楽しみにしてきた方にとって、お店の閉店はどういった意味を持つのでしょうか。そこでの友人との語らいがなくなること。でかける理由がなくなってしまうということ。いい日も悪い日も自分を迎えてくれる『いつもの場所』がなくなること。つまり喫茶店の閉店は「コミュニティの喪失」にもつながるのだという山本さんの言葉が心に残りました。
  田代さんは、十六銀行にお勤めです。銀行員がなぜ、このテーマのゲスト?と感じられた方もいらっしゃったかもしれません。営業のお仕事をされる傍ら、地元グルメ探究を続ける『ガッテン!食堂団』の一員。山本さん同様、岐阜のグルメに精通する方の1人です。お店の人とのふれあい、そしてなにより提供されるごはんのおいしいこと。ローカル食堂はそれらが詰まった、地域と文化の結晶だと熱く語られます。

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その地域への愛着や誇りを持つには、どうしたらいいのでしょうか。歴史を知ることも、その土地の名所旧跡、観光地を訪ねることもその土地を知り、好きになる手がかりになりますが、まずは好きな料理が食べられるお気に入りのお店を1つ見つけることだと、田代さんと山本さんはおっしゃいます。   常連客のリクエストからはじまり、今では柳ヶ瀬でなじみのある味となったメニューもあります。中華そばの上にエビの天ぷらという一見ミスマッチな組み合わせの「天ぷら中華」。大正末期から昭和初期にかけて柳ヶ瀬に登場した天ぷら中華は、現在まで多くの人に愛されています。「B級グルメ」のようにまったく新たなものをその土地の「グルメ」として発信していくことが一般的ですが、岐阜には昔から愛されてきた味が今もしっかりとこの地に根付いています。既存の中にこそ食文化がある!という田代さんの力強い言葉が印象的でした。また、天ぷら中華を出すお店をマップ化してみたところ、川沿いにお店が点在していることがわかりました。いつも川の流れとともにあった岐阜市民の食と暮らしが垣間見えたように思いました。

対談の後半には、会場にスペシャルゲストも登場!「冷やしたぬき」の名店、更科の代表取締役で3代目、水野さんです。更科の「冷やしたぬき」はまさに岐阜市民が昔から慣れ親しみ、食べてきた『常食』ではないでしょうか。昭和3年に日ノ出町で創業、現在までご家族でお店を切り盛りされて来ました。今では更科の代名詞ともなった「冷やしたぬき」ですが、水野さんの子どものころはまだ中華そばなどが中心の、定食屋に近い店だったとのこと。昭和40年ごろから冷やしたぬきが出始め、いつしか看板メニューへと育っていきました。また、冷やしたぬきに欠かせない独特の甘いお揚げの仕込みは、家族で担当しており、実は日によって仕込む人が違うそうです。なじみの味の裏話に、会場は大盛り上がりでした。時が流れても変わらないその土地の素敵な『何か』。おとなの夜学は確かに存在する『それ』をゲストのおはなしの中に見出し、そしてそれらを残していく役割を図書館は担っていきたいのです。

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身近な食をきっかけに地元へのつながり、歴史へのいとなみへと繰り広げられた今回のトークはまさに、「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」2時間でした。おとなの夜学では、このあとも、さまざまな岐阜の姿をユーモアと知性を交えてお届けします。次回は9月19日。テーマは「7時だよ!神仏習合!-信長公とカミホトケ-」です。お楽しみに!

講 師:小澤昔ばなし研究所所長 小澤 俊夫氏
対 象:4歳~小学生のお子さんを持つ保護者
定 員:80名(事前申込・先着順)
参加費:無料 申込み:9月25日(月)午前9時より中央図書館のカウンター または電話にて受付
問合せ:中央図書館  TEL/058-262-2924

岐阜市立図書館では、蔵書点検(資料の点検)のため、下記の日程に臨時休館をいたします。
ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。

10月 2日(月)~ 4日(水) 分館
10月 4日(水)~ 6日(金) 柳津図書室
10月24日(火)~26日(木) 西部・長森図書室     

休館中は、ブックポストへ返却をしていただけます。
(視聴覚資料など一部ブックポストをご利用いただけない資料もございます。)

ショートショート裏_s.jpg出演者:朝井 リョウさん(小説家)、作品を発表する中高生
定 員:200名(事前申込・先着順)
申込み:9月15日(金)より中高生とその同行者10月1日(日)より一般申込みを中央図書館カウンターまたは電話・Eメールにて受付
※イベント開始までに入場されない場合は、席をキャンセルする場合があります。
問合せ:岐阜市立中央図書館  電話/058-262-2924  Eメール/fb-kouhou@gifu-lib.jp

講 師:日経メディアマーケティング担当者
定 員:10人(事前申込・先着順)
受講料:無料 申込み:9月18日(月)午前9時より中央図書館のカウンター
    または、電話・FAX・Eメール(件名に「日経テレコン21講習会」/本文に住所、氏名、電話番号を明記)にて受付
問合せ:中央図書館
    電話/058-262-2924 FAX/058-262-8754、 Eメール:library1@city.gifu.gifu.jp

子どもの 読書活動推進計画

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岐阜市では、子どもの人生がより豊かなものとなることを願い、すべての子どもが読書活動に取り組むことができる環境づくりを図っていくことを目的として「第2次岐阜市子どもの読書活動推進計画」を策定しました。
下記リンクより各種概要版および計画書の閲覧およびダウンロードができます。

子どもの読書活動推進計画(一般).pdf
(PDF:1.81MB)
子どもの読書活動推進計画(小学生).pdf
(PDF:718KB)
子どもの読書活動推進計画(中学生版).pdf
(PDF:1.66MB)
子どもの読書活動推進計画(計画書).pdf
(PDF:5.44MB)

8月26日~27日にかけて、ぎふメディアコスモスで全国子ども司書研究大会が行われていました。子ども司書の養成に携わる人が全国から集まり、語り合いました。

その大会の2日目、岐阜市立図書館のカンチョ―と子ども司書11名がみんなのホールで話し合い、これまでの活動を振り返り発表を行いました。 当日事前にしたことといえば、会場の「みんなのホール」の下見をみんなで行い、座る位置を決めたり、写真を見てこんなことがあったよね、という振り返りを簡単にしただけ。普段のみんなの姿を見てもらおう、ということで「何をどういう段取りで話そう」「あなたがこの話をしてね」というような発表に向けた細かい打ち合わせはほとんどしていません。大きな舞台での発表を前にしても打ち合わせの部屋で移動の直前までお菓子を食べ、おしゃべりを楽しんでいるみんなを見ながら、「普段通り過ぎる!」とちょっと笑ってしまいました。

時間が来て、いよいよ出番です。ステージにあがり、まずはカンチョ―がスクリーンにうつった写真を見せながらこれまでの活動について簡単に説明をした後、子ども司書とのトークが始まりました。 「図書館の中でみんなが一番落ち着く場所、気持ちいいはどこ?」 みんな、テラスやころんとごろんの中、など普段の自由な図書館での過ごし方について語ってくれます。本棚と本棚の間にいる自分を、「宇宙にいる感じがする」と表現した素敵な言葉にはハッとさせられました。

それから、岐阜市立図書館の子ども司書の大きな活動の一つである子ども司書によるラジオ番組「小さな司書のラジオ局」の制作秘話や2周年記念イベントで目黒実さんと角野栄子さんにインタビューを行った際に心に残った言葉について。子ども司書の家出計画で家出に持っていくならいろんな使い方ができるから辞書がいい!と盛り上がったこと。「きのこの山」と「たけのこの里」のお菓子な戦いでさまざまなリサーチに基づいた攻防が繰り広げられたこと。角野さんは永遠の18歳で少女のようにかわいらしく、目黒さんはとってもファンキーだったこと。勉強も大事だけど遊びが必要だっていうこと。時間が経ってもみんなの中にはしっかりといろいろなエピソードや言葉が残っていて、とてもいきいきと語ってくれました。

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カンチョ―から子ども司書のみんなへ、最後のお題は、「子ども司書として活動する原動力は?」でした。毎月企画会議を行い、取材やリサーチを行い、原稿の準備をして公開収録に臨む。なぜ、とても大変なプロセスに取り組もうと思えるのか一人ずつ、自分の言葉で話します。 「ラジオは緊張するけど、みんなに会うのが楽しみで、毎月来ている」「みんなとラジオで何を話そうか、お菓子を食べながら話すのが楽しい」「最初は人見知りだったけど、チラシ配りや来館者へのアンケートも楽しくなってきた」「無茶なアイディアをだしあうのがおもしろい」「子ども司書だけど本を読むばっかりじゃない、強制じゃなく遊びに行く感覚で楽しくてやっている」 「・・・ひまつぶしです。」という言葉には思わず脱力。会場からも笑いが起こりました。それぞれいろんな思いをもって、毎月集まってくる子ども達です。

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これまでの活動を振り返って、まさにそれが岐阜市の子ども司書なんだよね!ということを、飾らないいつもの言葉で語ってくれたことをうれしく思いました。子ども司書たちが発信してくれた言葉は、今後の全国の子ども司書活動の展開にきっとよい動きをもたらすことができたのではないかと、感じています。