並木道読書会Vol.43

  • 2023年12月30日

日 時:令和623日(土)午後3時~4
テーマ本:

  • ライオンのおやつ 小川糸/著 ポプラ社
  • 未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること 河合雅司/著 講談社

場 所:おどるスタジオ
定 員:10
申込み:中央図書館の窓口または電話・Eメールにて受付。
    Eメールでお申し込みの際は、氏名、連絡先(電話番号またはEメール)、
    どちらのテーマ本に参加するかをお知らせください。

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令和51210日(日)に中央図書館のシビックプライドライブラリーにて、今年度の人権イベント『もっと知ろう もっと語ろう 認知症』を開催しました。

講師には「認知症の人と家族の会」の敷島はるみさんをお招きしました。
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 敷島さんは、ご自身の祖父とお母様の認知症介護を経験されたそうですが、「介護の経験がなかったら、今感じている生きる喜びや人生の深い味わいは感じなかっただろう」と語られました。

 ご自身の祖父の介護の際は、出来ないことを叱ったり馬鹿にしたりせず、人生の先輩として接することで、自信を持ってもらい尊厳を守ることを大切にしていたそうです。「笑顔で接し、笑顔にする、ただそれだけで重くこじれてしまった認知症の症状が改善し、隠れていた力を取り戻していった。それがなによりうれしかった」と、当時を振り返られました。
 後半には、参加者の皆さんと認知症について語り合うフリートークを行いました。今回参加された方の中には、ご家族が認知症と診断され現在介護をされている方や、自分も将来もしかしたら認知症になるかもしれないと不安を抱いている方など、様々な境遇の方がいらっしゃいました。
 フリートークが始まると、岐阜市の認知症の方の支援策を確認したり、日々感じている悩みや不安を語り合ったりする場面もみられ、皆さん話が尽きないようでした。とあるグループでは、「認知症の人を介護する人も、付きっきりにならず自分の時間をもつことも大切」という話題が出ました。認知症の人の人権だけでなく、認知症の人を支える人たちの人権についても考えていかなければならないと感じました。
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 敷島さんが経験された介護は、決して楽なものではなく、つらいこともあったと思いますが、終始笑顔で楽しそうに話される姿が印象的でした。認知症は誰でもなり得る病気です。これからも理解を深めていければと強く思いました。

 また、「認知症の人と家族の会」では、認知症の方やそのご家族などのつどい「オレンジカフェ」を開催しています。気になる方は「認知症の人と家族の会」までお問い合わせください。

日 時:2024年1月5日(金)午前10時~午後3時(受付は午後2時30分まで)
会 場:みんなの森 ぎふメディアコスモス ドキドキテラス脇(岐阜市司町40番地5)
参加費:無料/当日受付

問い合わせ:岐阜市立中央図書館  岐阜市司町405   
      電話058-262-2924 E-mailmoushikomi@gifu-lib.jp

 

場 所:岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー
期 間:2023年12月27日(水)〜2024年2月4日(日) 午前9時~午後8時
    ※2023年12/31~2024年1/3、1/30は図書館休館日のためお休みします

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※2020年7月にオープンした「シビックプライド ライブラリー」は、岐阜の地で楽しく豊かに暮らしていくためのヒントとなる本を集めた特集本棚です。このスペースでは、講演や情報展示、ディスプレイ演出を行うなど、シビックプライドにフォーカスした知的空間への整備を進めています。

問合せ:岐阜市立図書館 事業係 TEL/058-262-2924

メインコレクション>「12月の新刊」コレクションから読みたい電子書籍をどうぞ。


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新たに、小説・エッセイが約80点、児童・YAが約140点と
約300点の新しい電子書籍が増えました。

『ことりっぷ』、『ココミル』といった旅の
ガイドブックが増えたほか、時代小説の『御宿かわせみ』、
『マンガ三国志』などがおすすめです。

 お子さんや中高生の方は、
『13歳からの・・・』シリーズや『SDGsのきほん』といった
学べる電子書籍から『アナと雪の女王』、『トイ・ストーリー』のディズニー絵本もありますよ。

イソップやグリム童話のほか、宮沢賢治、谷崎潤一郎の作品を音で楽しむオーディオブックもお楽しみください。

図書館トップページの「電子図書館」バナーをクリックするか、
コチラからどうぞ。
                                『マンガ三国志1 劉備と諸葛孔明』
                                 吉川英治   飛鳥新社

※電子図書館のID/パスワードは、図書館利用カードと同じです。
 ご利用は、岐阜市在住・在学・在勤の方に限ります。
 お問い合わせは岐阜市立中央図書館へお願いします。

 

知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。第9期2回目を令和5年1129日に開催しました。

モーニング発祥の地・一宮市と喫茶消費額日本一の岐阜市、2つの市それぞれの喫茶文化はどのようにして生まれ、育っていったのか。造詣のあるゲストとともに、紐解いていきました。

 

一宮市では、市内の喫茶店が掲載されたマップを作成したり、地域の高校生が作成から販売まですべて行うオリジナルテイクアウトモーニングを行うなど、市と市民とが一体となって喫茶文化を盛り上げ、文化を守っていることがわかりました。新しい世代につないでいくサイクルができており、会場からも感心する声があがりました。

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では、岐阜市はどうでしょうか。山本さんと樋口さんから岐阜の喫茶店事情や歴史についてお話しいただきました。「近年コロナ禍で多くの喫茶店が閉店しており、岐阜の喫茶店はチェーン店に任せているイメージがある」と樋口さんは言います。地域一体となって取り組んでいる一宮の喫茶事情と比較し、岐阜市はまだまだこれから。どのように取り組んで行けばよいかゲスト同士で相談するような場面もありました。

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隣同士の岐阜と一宮でも、その土地によって喫茶文化に対する考え方や取り組み方が異なることを知ることができた良いきっかけとなりました。互いに話し合う場面がみられ、今後の展望が楽しみになりました。

動画はYoutubeでお楽しみいただけます(下記リンクでは新しい画面が開き、別サイトに移動します)
https://www.youtube.com/watch?v=FSClAiIBp5g

日 時:令和6121() 午後2時~330

場 所:ぎふメディアコスモス 1階 かんがえるスタジオ

講 師:NPO多言語多読 Katobushi氏(オンライン出演)

定 員:30名(先着順)

参加費:無料

申込み:令和5年12月23日(土)午前9時~、岐阜市立中央図書館の窓口、電話にて受付

1月のおはなし会の予定です。ぜひ遊びに来てください。

旗

中央図書館 ///////////////////////////////////
13日(土) 14:00~ 大きい子向け(4歳~小学生)
17日(水) 10:00~、10:30~ 小さい子向け(0歳~3歳)
5日(金)、12日(金)、19日(金)、26日(金)
10:30~ ミニおはなし会
20日(土) 14:00~ にゃんこカート にゃん吉のおはなし会
長良図書室 ///////////////////////////////////
13日(土) 10:30~ 0歳~小学生向け
東部図書室 ///////////////////////////////////
10日(水) 10:30~ 0歳~4歳向け
西部図書室 ///////////////////////////////////
19日(金) 10:30~ 0歳~3歳向け
長森図書室 ///////////////////////////////////
5日(金) 11:00~ 0歳~3歳向け
柳津図書室 ///////////////////////////////////
17日(水) 11:00~ 0歳~3歳向け


 今年度2回目となる本de子育てカフェを、11月25日(土)に児童編として開催しました。

 今回講師にお招きしたのは、オノマトペ研究者として様々なメディアで大活躍中の、藤野良孝先生。講座では、「ざあざあ」「きらきら」など、私たちの身のまわりに溢れているオノマトペを声に出して読んでみることで、脳や体にどんな効果があるのかを教えていただけるとのこと。スタッフも、ワクワクしながら開始を待ちました。
 開始時間が近づくと、会場には続々と参加者の方が。今回は、4歳~小学生のお子さまと保護者の方を対象としていましたが、おひとりで参加された方もいらっしゃいました。当日はメディアコスモスで別イベントがあったこともあり、お子さま連れのご家族が多く、ポスターや会場の中が気になる様子の方もたくさん見られました。また今回はなんと、参加してくれたお子さまに、藤野先生から小さな絵本のプレゼントが!お子さまたちは席についてからも熱心に絵本をながめていました。声に出して読んでくれている子もいましたよ。
 講座は、ありがたいことに当日キャンセルの方もおらず、にぎやかにスタート。藤野先生の穏やかな雰囲気と優しい語り口調で、参加者の皆さまもリラックスされている様子でした。
 スクリーンにはさっそく「音読が脳に与える効果」について脳の写真が映し出され、保護者の方々も真剣な表情で先生のお話に集中されていました。「のうがうんどうしているよ!」「おべんきょうがしやすくなるよ!」など、先生が子どもたちにも分かりやすい言葉でお話しされている姿が印象的でした。
 オノマトペクイズと題して、犬が吠えている絵や花火が打ちあがっている絵を見て、どんなオノマトペがピッタリか当てるゲームでは、子どもたちから「わんわん!」「ドーンかな?」と声が上がります。先生は、会場の子どもたちにマイクを向けながらコミュニケーションを取られ、どんな回答にも「すごい!すばらしい!」と全力でほめてくださるので、子どもたちも恥ずかしそうな、嬉しそうな、どこか誇らしげな表情に。見ているこちらも笑顔になってしまう瞬間でした。

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 音読のポイントとして、「とにかく楽しむこと」「間違いは気にしない!」「うまく読めなくても大丈夫」「すべてを肯定しよう」と、大切なことを教えてくださいました。
 特に印象に残ったのは、「マイナスことばは言い換えよう」という言葉。何か難しいことや不安なことに直面した時、「どうせ...」「でも...」「だって...」と、子どもだけでなく、大人の私たちでも、ついつい思ってしまうもの。そんな時は、「私はできる!」「きっとうまくいく!」「大丈夫だ!」など、ポジティブな言葉をうしろに付け加えてみよう、とのこと。声に出して、自分に言い聞かせてみることで、子どもたちにとっては最強の励ましに、保護者の方にとっても、前向きな気持ちになれる魔法のような言葉になるのではないでしょうか。
 さて、講座も中盤に差し掛かると、夏目漱石や宮沢賢治、草野心平など日本の有名作家が生み出したお話や詩、短歌などを実際に音読してみる、実践コーナーへ。
 手始めに、「にゃー」と言いながら前屈をすると、言わない時に比べて体が柔らかくなる、という実験を行いました。「にゃー」という言葉が持つ柔らかさが、声に出すことで体にまで影響するのだそう。席を立ってみんなで行い、子どもたちも気分転換になった様子でした。先生がさっそく会場の子どもたちを指名すると、勇敢にも壇上のマイクの前でしっかり音読してくれる子の姿が。緊張しながらも、おそるおそる前にでてきてくれる子もおり、会場のみんなで応援&拍手をしました。最初は恥ずかしがってなかなか席から離れられなかった子も、まわりのお友達に勇気をもらい、しっかりした声で発表する姿は、本当に素敵でかっこよかったです!

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 みんなが読んでくれた作品には、「じめじめ」「てくてく」「のそのそ」など、たくさんのオノマトペが登場しました。オノマトペが脳によく働きかけてくれるのは、その言葉ひとつに様々な意味・感情・イメージが隠されているからなんだそう。例えば、「ザーザー」という言葉からは、雨の勢い・激しさ・怖さ・冷たさなど、たくさんのイメージを受け取ることができますよね。そう考えると、オノマトペってとっても奥が深い!長年愛される名作にオノマトペがよく登場するのも、物語の世界をグンと広げてくれる、親しみやすい音だからなのかもしれません。
 最後には、保護者の方向けに、スマホが脳に与える影響や家庭での音読の効果的な方法などを教えてくださり、メモを取られている方も大勢いらっしゃいました。便利なスマホが身近にある今、なかなか手放すことは難しいですが、一日の中で少しの間だけでも画面を離れ、お子さまと本を楽しむ時間を持つことができたら良いですよね。

ここで、ご参加いただいた方からのお声を少し紹介したいと思います。
・本を読むことが好きな子どもも、音読、オノマトペ、言葉(文字)に対する興味が深まったようです。
・おうちでもおんどくします。にゃーってやったときがたのしかったです。
・子どもが、学校で教えられていなくても、ネコのなき声、心臓の音、ニワトリ、など、音だけでもわかって
 いたのがとてもすごいと思う。  などなど。

皆さんにとっても楽しいひとときになったようで、スタッフ一同も大変嬉しく思います!
藤野良孝先生、本当にありがとうございました。