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日 時:平成28年10月27日(木)午後6時30分~午後8時30分

テーマ:岐阜の発酵をデザインする-鮎とたまりと発酵トーク-
    
出 演:泉善七氏(泉屋物産店5代目/川原町泉屋)
    ×小倉ヒラク氏(発酵デザイナー/アートディレクター)
    ×山川晃生氏(山川醸造株式会社3代目)

・・・・・・・講師 プロフィール・・・・・・・・・・・

【泉 善七】泉屋物産店 /川原町泉屋
岐阜の老舗土産物屋・泉屋の5代目。平成15年に鮎料理専門店『川原町泉屋』をオープン。全国からファンが訪れる。

【小倉 ヒラク】発酵デザイナー /アートディレクター
1983年東京生まれ。発酵デザイナーの定義は、「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにするひと

【山川 晃生】山川醸造株式会社
創業70余年のたまり醤油メーカー3代目。職人が木桶で2年かけて仕込むスタイルを頑なに守り続ける。ユニークな発想で新商品を次々と生み出している。
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場 所:みんなの森 ぎふメディアコスモス1階 かんがえるスタジオ

定 員:50名(先着順)

受講料:無料

申込み:中央図書館総合カウンター、電話またはおとなの夜学専用ページにてお申込みください。

問合せ:岐阜市立中央図書館(司町40番地5)
      ℡ 058-262-2924


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T:いよいよまもなく10月ということで、今回は秋をテーマにします!担当は、前回に引き続き大学生インターンシップ生のTとNです。
N:お願いしまーすー。
T:前回は「食欲の秋」が話題になりましたが、他に秋と聞いてイメージするものはありますか?
N:うーん、芸術?
T:確かに芸術の秋って言うよね~。でも、正直美術館とか行こうとはならない。
N:まぁ確かにね~。私は映画ぐらいしか興味ないかも。
T:映画といえば、最近アニメの実写化が多いですよね。
N:うんうん!そういえばTさん、アニメとか漫画とか好きって言ってたけど、ファンからしたらどうですか?
T:んー...実写化についてはいろいろと思うところがありますよ(苦笑)
N:と、言うと?(笑)
T:やっぱり作品を好きであればあるほどキャラクターのイメージとか世界観に対するこだわりを持っているだろうし、
  実写で再現するなら相当完成度高めないと...イケメンとか可愛い子を使えばいいってもんじゃないんですよ!!!!(熱意)
N:あ~わかります!私、福士君のファンですけどBLEACHの実写化は大丈夫なのかなって思いましたもん。
T:黒崎一護のオレンジ髪の再現は厳しいです。(キッパリ)
N:いくらイケメンでも厳しいものがありますよね~。でもやっぱりかっこいいに越したことはない(小声)
T:それはわかる。(激しく同意)じゃあ、ほかに好きな芸能人はいますか??
N:私の趣味だと三浦翔平とかが最高に素敵です!!!
T:ああ!!あのくしゃっとした笑顔!!!やさしそうな瞳!!!お兄ちゃんに欲しい。
N:あんなお兄ちゃんがいたら間違いなくブラコンになりますね!Tさんは、好きな芸能人いますか?
T:私は、ジャニーズ、塩顔、俳優、ジュノン等いろいろ好きなんですけど←、千葉雄大の可愛さは反則だと思います。
  あれでアラサーとかおかしい。驚愕。
N:千葉君は目がクリックリですよね~。男子であのかわいさは妬ましいです。
T:なんか、目のクリクリさといい行動のあざとさといい、人懐っこい感じが子犬っぽく感じます。あっ三浦翔平は犬系、猫系、どっちだと思う??
N:うーん......つかめない感じは猫っぽい気もするし...でも、あの優しい笑顔は犬っぽい気もする...。難しい。決められない...。でも、すごく個人的には、ちょっと犬系な気がしますね!
T:それは...犬猫両方の良さを兼ね備えた最高形態じゃないですか!!!すごいなあ三浦翔平。←誰目線
N:現実にはそんな完璧な人はなかなかいませんが、いつか出会えたら素敵ですね~!頑張って探します(笑)
T:未来への希望は捨てずに頑張っていきましょう(笑)
N:それでは、2回に渡って私たちがお送りしてきましたが、そろそろお別れの時間です。
T&N:ありがとうございました~!!

※本来なら赤白コンビが担当するのですが、今回のあとがきはピンクとイエローがお送りします。
赤:あぁぁぁ~これは困った~眩しすぎる~。芸能人に疎いレッドは対処し切れません。
  ということでピンクとイエロー、二人に決めた。後は頼む!!
黄:すごい!何だかキラキラした話題がきましたよピンクさん!!
桃:私も月9でお二人見てますけど、確かにかっこいいですもんね!!ピンクはTさんとNさんより少し長く生きてますが、
  私も現実で最高形態の男性にまだ出会ったことありません。イエローさんは好みの俳優...?とかタレントさんとかいますか?
黄:お二人ともかっこいいですが、最近イエローは姉の影響でミュージカル俳優さんに関心があります!
桃:ミュージカル俳優!そちらもなかなかキラキラしてそうですね!
黄:TさんとNさんの希望あふれる前途を願っておりますぞ!がんばれ若人。(><)。
桃:次回はさわやかフレッシュな大学生ズから変わりまして、クールでファビュラスなブルーさんがお送りします。

9月16日(金)、第6回トークセッション「ゆっくり、のんびり。ぎふで暮らそう。」を開催しました。今回の対談のお相手はグラフィックデザイナーの田邊雅一さん。岐阜市出身のグラフィックデザイナーで、岐阜県美術館オープンポスター以来多数ポスターを制作されています。岐阜県文化顕彰、岐阜ふるさと文化賞を受賞されるなど、岐阜に大変ゆかりがある方で、長年岐阜を基盤に活動されてきました。デザイナーとして活動していく中で収集したデザインの資料を多数、岐阜市立図書館に寄贈いただいています。

第6回トークセッション①

 トークセッションは館長と田邊さんの出会いのエピソードからはじまり、田邊さんの作品の数々を解説していただきながら60年代後半から70年代当時の文化や時代背景についての思い出話を中心に、大変盛り上がりました。当時は時代の流れの中に「反逆」という言葉がキーワードとして色濃くあり、アートやデザインの世界でも常に変革していくこと、革新することが求められていたそうです。田邊さんは貧乏であったこと、学歴がなかったことなどご自身の境遇を振り返り、人と違うことを求めていかなければならない当時のグラフィックデザイナーの世界で、逆にそういった部分が大変プラスになったとおっしゃっておられました。
当時、時代の中心にあったのは東京、その中でも特に文化の解放区とされた新宿には多くの文化人が集まっていたそうです。田邊さんも金曜の夜に岐阜を発って東京へ向かい、週末は東京のさまざまな文化に触れ、また岐阜に戻って月曜日から仕事をする、という生活をされていましたが、岐阜を離れて東京へ活動拠点を移そうとしたことは一度もなかったそうです。田邊さんの、「言葉に力のある人とのコネクション、関係性があれば東京へ行かずとも地方から東京へ、世界へ発信をしていくことはできる」という言葉が印象的で、岐阜で生きるぴかっと光る存在にスポットを当てるこのトークセッションを通じて、岐阜でできることの可能性、また、岐阜にいるからこそできることを考えていくことの大切さについて改めて考えさせられたように思います。
トークセッションの後半はプロジェクターで田邊さんの作品を見せていただきながら制作時のエピソードなどをうかがい、パソコンがなかった時代に創意工夫でアートディレクションされてきたことなどをお話いただきました。ご自身が病気にかかり入院していた時に撮影したレントゲン写真が目に留まり、最終的にコラージュ作品を作ってしまったことなど、どのエピソードも大変興味深く、あっという間の1時間半でした。
参加者の方からも「先生の人柄が出ていて、とても興味深かった」「どんなところからもネタ(ヒント)を得るところに驚いた」との声をいただきました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!第6回トークセッション②

日 時:平成28年10月15日(土)
    午後6時~午後8時

場 所:みんなの森 ぎふメディアコスモス みんなの広場 カオカオ

参加費:無料

見られる天体:ベガ(こと座の1等星)、デネブ(はくちょう座の1等星)、
          フォーマルハウト(みなみのうお座の1等星)

来館者の方にいただいた岐阜のおすすめスポットのアンケートを基に作成した、「みんなのたからものMAP」。地元のみなさんのイチオシがつまったこのマップの第二弾を作成しました!
第一弾は「カフェ・喫茶・洋菓子編」でしたが、第二弾は「ランチ(和食)編」を作りました。メディアコスモスで過ごしてお腹が空いたときは、ぜひこのマップを参考にしてください。

みんなのたからものマップ第2弾

また、柳ヶ瀬のまちマップや観光マップ、地域のフリーペーパーなど、色々なところから出されているマップも一箇所に集めてみました。名付けて「ぎふマップコレクション」です。こちらにも色々な岐阜の街情報が載っていますので、観光や食事、買い物などをしたい方に、とても役に立つと思います。ぜひ見てみてくださいね!

ぎふーど

これらのマップは岐阜市立中央図書館の展示グローブに設置しています。すべて自由にお持ちいただけますので、ぜひマップを手に岐阜のまちに出かけてみてください!

T:みなさんこんにちは!はじめまして!インターンシップ第二段!!今週はTとNがYAブログをお送りします~!
N:よろしくお願いします!秋らしさが増してきましたねえ。秋といえば??
T:食欲の秋!!
N:いいですね~!私特に甘いものが好きです!むしろケーキとか季節関係なく食べたい(笑)
T:私、8月が誕生日だったんだけど、今年の誕生日はたくさんケーキもらいましたよ~(^-^)プレゼントだけじゃなくて、
  0時ぴったりにLINEとかも嬉しかったなあ。
N:わかるわかる!今はおめでとうスタンプもいろいろあるもんね!
T:スタンプって便利だよね~、でもLINEが流行りだしたのってわりと最近だよね??私たちが中高生のころって
  絶賛ガラケー、、、(時代を感じる)
N:ガラケーの時に誕生日といえば、せっせとデコメール作ってたわ~
T:えっと...今のYA世代にデコメール伝わるかな...(汗)
N:え...つらい......(気を取り直して)デコメールって言うのは、文字や背景の色を変えたり、動く絵文字とか使ってみ
  たり、メールにフレームをつけたりして、メールをデコることなのです!!
T:やばいめっちゃ懐かしいっ!自分が気に入る絵文字とかフレームをサイトから探して、保存して、組み合わせて使
  う...凝ったことしてたなあ。
N:今のYA世代はきっとメール使わないんだろうなあ...。今の流行りといえば、snowとか??
T:snowね!バイト先の高校生でLINEのアイコンにsnowで撮った写真使ってる子多いし、いまや女子大生も愛用し
  てるよねえ。
N:snowで撮れば盛れるというか、詐欺れるというか...
T:おっとそれは言わないお約束☆
N:静かにしときま~す(笑)
T:時代とともに携帯事情も変わってくんだなあ。置いてかれないようにしないと!
N:歳感じちゃいますね~。
T:ほんとそれ。もう自分が21歳なんて信じられない!信じたくない!
N:いやいや、私なんて4月生まれだから22歳が着々と近づいてますよ...(絶望)
T:まだ21、、されど21、、時の流れを感じます。(しみじみ)
YA世代のみなさん、10代なんてあっという間ですよ!!ほんとに!!切実に伝えたい!!←
N:今しかできないこと、たくさんあるから、楽しんでほしい!ほんとに!!今のうちにキラキラしてください!!
T:みなさんへのささやかな(?)メッセージをお伝えしたところで、今回はそろそろ終了です。
  ありがとうございました~!!
N:ありがとうございました~!!またお会いしましょう!

※あとがきはYA担当ホワイトとレッドでお送りします。
白:なんか、今回は一段とキラキラしてますね。若いな~。ここ一ヶ月間こんなことをずっと言ってる気がします。
赤:眩しすぎて対処方法がわからん。
白:先輩、落ち着いてください!ところで、デコメールとかガラケーとか懐かしい言葉出てきました。私はデコメール
  打ったことないんですけど、先輩したことあります?
赤:もちろんないです。ポケベル世代なめんな!
白:OH...。ポケベルってあの数字を言葉に見立ててメッセージ送るやつですか。
赤:で、SNOWってなんですの?
白:えーと、今人気の自撮りカメラアプリのことみたいです。かわいい、面白いスタンプで新しい自分に変身できる
  みたいですよ(棒読み)
赤:どういうこっちゃ。足の長さも伸びるとか。おそろしや~。
白:え~、姿形はアレですが中身は老いつつある私も分かりません...。まぁとにかく、日々若者の文化は進化して
  いるということが分かりましたね。流行とか追えないので、はやく隠居生活したいです。次回も清々しいブログ
  内容になってると思うので、心してみてくださいねー。それではそれでは。

K:再び登場の某大学3年生のKと
A:某大学3年生のAでお送りします。
K:前回は前置きが長かったので今回はサクッと行きます。
  ズバリ、「好きな異性のタイプ~!!!!」
A: いえーい(棒読み)。
K:もっと熱くなれよ!!!
A:(無視)
K:ムシ ダメ ゼッタイ
A:本題に入ろうか。また前置き長いって怒られるよ。
K:華麗なる切り替えしを受けましたがめげません!じゃあ、Aさんの理想のタイプは?
A: 安心感のある人(即答)。
K:わ~お。即答ですね、そのこころは?
A:一緒にいて緊張するのは嫌だから。家族みたいに沈黙があっても心地いい感じかな。
K:安心感のある人、だけでファイナルアンサー?
A:ファイナルアンサー。
K:これは要求レベルが高いのか低いのか分からんぞ・・・
A:私の話は置いておいて次はあなたの話です。
K:置いておくんかーい!
A:(無視)あなたの理想のタイプは?
K:Aさんとは友達だと思っていたのに・・・無視されてる・・・
A:友達ゆえの無視。ほら、愛だよ、愛。で、答えは?
K:身長の高い人!
A:ほー、理想の身長は?
K:175くらいですかね~。自分は155くらいなんで、+20で。
A:私がヒールはいたらそのくらいですね。
K:Aさん、イケメンやあ(突然の岐阜弁)
A:いややわぁ、ほめてもなんもでーへんで(突然の関西弁)
K:方言っていいよね(突然)。
A:方言男子いいよね。
K:この前、大学の飲み会で九州弁の年下男子がいたんですよ。
A:ほほう。
K:かわいいね、うん。年上だときっとかっこよく見えたんでしょうね。
  方言ってポイント高いと思います。2割り増しくらいには。
A:かわいかろう、かっこよかろう。 ポイント高ろう。
K:国文専攻が形容詞系で返してきたけど、それは萌えない。
A:さよか。
K:図書館には岐阜弁も含めた方言の本があるよ!
A:国語学の本もあるよ!日本語の勉強になるよ!
K:実際に高校の修学旅行で先輩が方言を使って告白成功していたから、役に立つよ!
A:これを機に方言を勉強して、気になるあの子に方言で告白しよう!
K:伝わらなかったら意味ないけどね!
A: 成功するかどうかの責任は負いません。
K:ではでは~
A:今回もお付き合いいただき
K とA:ありがとうございました~!!

※今回のあとがきもレッドとホワイトです。
白:先輩、なんかコンビみたいな扱いになってますけど。
赤:それは暗にNOといっているわけでは...ないですよね。いや、うれしさの裏返しという意味で取っておきます。
  ありがとう。くるしゅうないです。
白:ポディティブですね。そういうところ、嫌いじゃないですよ。
赤:同じ西日本組ではないですか、仲良くしましょう!
  今回のブログにある「方言で告白」ですが、白さんの地域でいうとどんな感じですか?
白:なんでしょうね、「好きじゃけえ、付き合ってください」でしょうか。
赤:私の地域では、世間のイメージでいうと「好きぜよ」ですが実際は使いません。「好きやき」とか「好きながよ」
  でしょうか。
白:渋い...。なんだか、渋いです。まぁ、方言はおいといて、真摯に気持ちを伝えたらどうにかなるんじゃないです
  かね~。(適当)若さあふれるインターンシップ生のブログまだまだ続きます。お楽しみに。

斉藤洋さん来館!

  • 2016年9月 8日

9月5日、作家の斉藤洋さんがぎふメディアコスモスに来館されました。現在映画も公開されている「ルドルフとイッパイアッテナ」をはじめ多くの本を出版されており、幅広い世代から愛されている作家さんです。
岐阜の方ならご存知の方も多いと思いますが、「ルドルフとイッパイアッテナ」のルドルフは岐阜出身。物語の中でも岐阜が大きなキーワードになっているということで、今回ご来館いただきました。

斉藤さんには中央図書館の児童コーナーを中心に見学していただきました。
先日岐阜市からルドルフに発行された特別住民票なども展示している「ルドルフが生まれ育ったまち・岐阜」のミニコーナーや、斉藤さんの著作本が並んだ本棚をご紹介しました。司書が作った小さな展示も写真に収めてくださり、喜んでいただけたようです。また、中央図書館名物のわんこカート「きらら」もかわいいとおっしゃっていただきました。
このときにいただいたサインを岐阜市立図書館の児童レファレンスコーナーに飾っていますので、ぜひご覧ください。

斉藤さん1 斉藤さん2

斉藤さん3

ルドルフシリーズの本も寄贈していただきましたが、岐阜市立図書館では、他にも斉藤さんの本をたくさん所蔵しています。ご本人にもご紹介しましたが、「ナツカのおばけ事件簿」シリーズや「白狐魔記」シリーズなども図書館では人気です。ぜひ色々な本を読んでみてくださいね!

ぎふライブラリークラブをご存知でしょうか。
ご存じなはずはありません。できたてホヤホヤの秘密クラブです。

ぎふメディアコスモスは「知の拠点」「文化の拠点」「絆の拠点」であると謳っておりまして、まさに図書館はこのうちの「知の拠点」の役割を主に担っています。ですが当館は欲張りなので「知の拠点」だけに留まるつもりは全くなく、ここで本を通して人と人がつながり交流し、市民を主役に何かが始まる、そんな場所にしていきたいと考えています。

こうした考えから発足したのが「ぎふライブラリークラブ」です。ぎふライブラリークラブは「市民が自主的かつ主体的に図書館関連事業の運営にかかわるための活躍の場」、つまりみなさんが「図書館でこんなことやりたいな」と思ったことを自分で実現できる場なのです。
市民のみなさんからクラブ会員を募集したところ、未成年の方から高齢者人生のベテランの方までたくさんの方から申し込みをいただきました。岐阜市の市民協働の場は他にもあると思いますが、やはり「図書館でやりたい人たち」が集まったのだと思います。

そんなぎふライブラリークラブの初めての企画会議を9月4日に行いました。
「(図書館の)よその人でありたくない」
「図書館に色々なことをやりたい人が集まって、そこで化学反応が起こると感じた」
自己紹介の時点で、参加された方たちの強い気持ちを感じます。

「それではみなさん、図書館でやってみたいことを提案してください」と言うと、まあ出るわ出るわ。雨後の筍。行政からは出てこなかったような発想がどんどん出てきました。仕事でやっている我々図書館員と、図書館が大好きでこういう場に来てくださるクラブメンバーでは視点が違うのかもしれませんね。だけど重なる部分もあります。
「図書館のお泊り会をやってみたい」
「好きな本の交換会がやりたい」
「大人のための絵本の読み聞かせがあってもいいのでは?」
どんどんアイデアがわいてきます。みなさん本や図書館が大好きなので、たくさんの「やりたいこと」が溜まっていたみたいです。「やりたいこと」を話している人の顔ってのは大抵笑顔ですね。新たな発見です。

近いうちに、このクラブから生まれた事業を市民の皆さんに届けられると思います。ご期待ください。

「私もこのクラブに入ってみたいぜ!」っていう方も、常時受け付けてますので是非ご連絡ください。

ぎふライブラリークラブ

8月25日(木)、第二期のみんなの図書館おとなの夜学がはじまりました。昨年からスタートしたこのイベントは、私たちの暮らす岐阜のまちがこれまで育んできた文化や歴史を図書館から発信しようというものです。岐阜ならではの異色な人々が集まり、「岐阜にいながら知らなかった岐阜のこと」を、対談やパネルディスカッション形式で語ります。

第二期の1回目のテーマは「岐阜から生まれたジャポニスム-岐阜の伝統工芸・前編 美濃和紙と岐阜提灯の今-」。対談するのは家田紙工株式会社の家田学さんと、株式会社浅野商店の浅野有誠さんです。美濃和紙を使った提灯用和紙の加工販売や絵付けを行う家田紙工さんと、そこから岐阜提灯を製造する浅野商店さんの対談という形になります。進行はこのイベントの企画・プロデュースを行ったNPO法人ORGANの蒲さんです。

会場は岐阜市立中央図書館の金華山テラス。屋外での講演会は初めてですが、風が気持ちよく、灯された提灯の明かりがいい雰囲気です。また、3人の頭には中央図書館にぶら下がるグローブを模した帽子が。こちらはメディアコスモスで行われる「メディコスアドベンチャー」というイベントで案内人が被るものなのですが、浅野商店さんにその提灯作りの技術を使って作っていただいたものということで、今回は3人で被って登場していただきました。

まずは蒲さんのジャポニスムと岐阜の伝統工芸についての説明からはじまります。「ジャポニスム」とは、明治頃にフランスを中心として流行した「日本趣味」のことです。この流行に乗った勅使河原直次郎という人物の尽力により、岐阜提灯が世界中の万博に出展されるなど海外進出を果たしたことや、技術的にも飛躍的に発展したことなどを説明していただきました。

次は浅野さんにご自身のお仕事についてお話していただきます。浅野商店は創業99年。それでも同業の方の中では決して老舗の部類ではないそうです。お店にある大正天皇ゆかりといわれる提灯なども見せていただきました。また、今はCADを使って設計したり、カッティングシートを使って家紋を入れたりと、伝統的な技術だけでなく最新技術も使っているとのこと。こうして効率を上げられるところは上げることも、生き残るために必要というお話をしていただきました。

続いては家田さんにお話していただきます。家田さんは和紙の加工をしていらっしゃいますが、こちらも伝統的な絵付け技術だけでなく、シルクスクリーンやパソコンを使った特殊加工などを行っていらっしゃるそうです。また、本美濃紙でアクセサリーや、水でガラスに張ることができる紙の飾りなども作っており、海外で販売している様子も見せていただきました。

次に、浅野さんにお持ちいただいた様々な提灯について解説していただきます。
手描きで作られたオーソドックスな大内提灯や、インクジェットで印刷し、値段的にも手頃で効率がいいけれど、手描きに比べると均一な印象になってしまうという提灯など、様々な提灯がありました。中でも真円の地球儀のような提灯がとても印象的でした。これを全て手作業で作るのは難しく、緻密なデータを作ることができるデジタルの力と、正確に張り合わせることができる熟練の技2つがあって初めてできるものだそうです。こちらは浅野さんと家田さんでお酒を飲んでいて思いついたものだそうで、その点でも面白い作品だと思いました。
また、提灯はあらゆる木工の技術を使って作られているそうで、普通の木工職人ではまず作ることが出来ないという話にも驚かされました。

最後に参加者の方からの質疑応答の時間を設けました。その中で美濃市出身の参加者の方から、「本美濃紙がユネスコ無形文化遺産に登録されたが、それはどの程度海外や岐阜以外の方に伝わっているのか。また、伝わっていないのであれば今後和紙や提灯をどう広め、売り出していこうと思っているか、今後の展望について教えてほしい」との質問があがりました。

家田さんは、やはりユネスコ無形文化遺産に登録されたことは世間的にはまだ浸透していないと感じているそうです。また、フランスでの展示会などで出展していて、プロの方は紙のまま買ってくれるけれど、一般の方は紙そのままでは買ってくれないとのこと。そこで、先ほどお話したアクセサリーや飾りなど、ライフスタイルに合うもの、美しい、かわいいと思うものを作っていくことで、持続的に和紙を提供し続けていきたいとのことでした。
浅野さんは定番の大内行灯が今も売り上げの半分以上を占めていることに触れ、これにすがりつくだけでなく、今のお客さんが何を望んでいるのかを常に考えることが大事だと考えていて、職人さんたちともそうした話をしていることをお話されました。

伝統的な技術を極めることはもちろんのこと、それにとらわれず、最新の技術も組み合わせて新しいものを作ろうとするお二人の姿がとても印象的でした。

参加者の方からも、「様々な技法や知識、素材が重なって奥の深い産業だと感じた」「こんなに旧くて新しいものが地元にあったことに改めて驚いた」「伝統工芸を若い職人が新しい感性で取り組んでいることが知れて、さらに関心がわいた」と好評でした。

このイベントの様子は図書館の資料としてアーカイブ化し、HPで公開します。ここで載せきれなかったたくさんのお話が聞けますので、ぜひご覧ください!

第1回夜学報告1 第1回夜学報告2
第1回夜学報告3 第1回夜学報告4

第1回夜学報告5