第10期2回目の夜学を令和6年12月13日に開催しました。中部地域の戦後前衛美術やアートプロジェクト等の調査・研究をしている高橋さんと、アーティスト集団「幻想工房」結成し「場所」をキーワードにアート活動する野村さんが、岐阜で芽吹いた前衛芸術の軌跡に注目します。
「アンデパンダン」(indépendant)とは「自主的な、自立した、独立した」意のフランス語。アートの世界では無審査・無賞で誰でも参加できる展覧会を指し、保守・伝統的なサロンに対抗して開催された落選者展が起源といわれています。
無審査なので出展者が「表現の自由」を体現できるということから、若者たちを中心に多くの美術グループが興り、昭和22(1947)年に日本ではじめて「日本アンデパンダン展」(日本美術会主催)が、その後「読売アンデパンダン展」(読売新聞社主催)も開かれました。しかし回を重ねるごとに作品が過激さを増し、収集がつかなくなり中止を余儀なくされます。
これを機に東京中心だった展覧会を地方でも!という機運が高まり、岐阜では西尾一三、石原ミチオらが中心にVAVAという前衛芸術団体をつくり、「岐阜アンデパンダン」を自主展覧会として計画しました。
VAVAのメンバーは医者や公務員などで構成されていたことからスポンサー集めや会場使用の交渉、参加者へのケアなどをメンバーが得意を活かしてマネジメントをしました。政治・経済・民衆と芸術と場所がそれぞれうまく融合できていたことからまさに「共存と受容の思考」が体現された展覧会だったと高橋さんは指摘しています。
全国から「無審査」で多くの参加者が集い、長良川河畔や金公園、市民センターなどを会場に思い思いの前衛芸術を体現し楽しむ姿がありました。
保守が強いといわれる岐阜で前衛芸術の祭典が開催されていたこと、それをおおらかに見守る岐阜人の懐の深さは、いまも新しいことに挑戦しやすい土壌に受け継がれていることにうれしさを感じる夜でした。
後日おとなの夜学ホームページにてイベントの様子を記録した動画がアップ予定です。気になる方はぜひ動画をチェックしてみてくださいね。
おとなの夜Youtubeページ(別のページに移動します)
2月のおはなし会の予定です。ぜひ遊びに来てください。
中央図書館 /////////////////////////////////// |
1日(土) |
14:00~ |
大きい子向け(4歳~小学生) |
19日(水) |
10:00~、10:30~ |
小さい子向け(0歳~3歳) |
14日(金)、21日(金)、28日(金) |
10:30~ |
よみきかせタイム |
15日(土) |
14:00~ |
にゃんこカート にゃん吉のおはなし会 |
分館 /////////////////////////////////// |
22日(土) |
10:00~ |
0歳~3歳向け |
22日(土) |
13:00~ |
4歳~小学生向け |
長良図書室 /////////////////////////////////// |
8日(土) |
10:30~ |
0歳~小学生向け |
東部図書室 /////////////////////////////////// |
5日(水) |
10:30~ |
0歳~4歳向け |
西部図書室 /////////////////////////////////// |
21日(金) |
10:30~ |
0歳~3歳向け |
長森図書室 /////////////////////////////////// |
7日 |
11:00~ |
0歳~3歳向け |
柳津図書室 /////////////////////////////////// |
8日(土) |
10:30~ |
4歳~小学生向け |
日時:令和7年1月31日(金)午後6時30分~8時
定員:8名
テーマ:チャートで分かる!あなたへの「東野圭吾」!
申込み:中央図書館の窓口または電話、応募フォームにて受付(こちらから直接入力いただけます)
※読書会への参加はハードルが高い、という方は見学での参加も可能です。
窓口・電話の場合は「ギャラリー席への観覧参加」とお伝えください。
応募フォームの場合はQ1.申込の種類にて選択してください。
応募フォームQRコード |
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日 時:令和7年2月20日(木)午後7時~8時半
場所:岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー
ゲスト:赤野 裕文さん(株式会社Mizkan 食酢エキスパート)
小倉 ヒラクさん(発酵デザイナー、アートディレクター)
定 員:会場観覧 40名
Zoom観覧 500名
※Zoom観覧ご希望の方はおとなの夜学webサイトのオンライン配信予約欄よりご予約ください。当日オンライン配信URLをメールでお送りします。
申込み:令和7年1月20日(月)より、下記サイトまたは、中央図書館の窓口・電話にて受付
※2月3日(月)~8日(土)は中央図書館休館のため、おとなの夜学特設Webサイトからのみ受付できます
おとなの夜学特設Webサイト:https://otonanoyagaku.net/
TEL/058-262-2924
定員に達したため募集を締め切りました。たくさんのお申込みありがとうございました。
日時:令和7年2月1日(土)午後1時30分~3時
場所:岐阜市立中央図書館(ぎふメディアコスモス2階)シビックプライドライブラリー
ゲスト:平光 真彌さん(ヴァイオリニスト、中部フィルハーモニー交響楽団主席客演コンサートマスター)
伴奏:五島 史誉さん(ピアニスト)
定員:20名(定員に達したため募集終了)
受講料:無料
申込み:令和7年1月4日(土)午前9時より、応募フォーム、または中央図書館の窓口・電話にて受付。窓口・電話での申込みの際は、件名に「イベント名」、「申込者氏名」、「連絡先電話番号」を明記してください。
応募フォーム:外部サイト(LoGoフォーム)へ移動します
12月14日(土)、21日(土)に、長良川大学・朗読教室「なみ悟朗さんと楽しく朗読しよう!」を
開催しました。講師には、昨年に引き続き、劇団はぐるまでご活躍されているなみ悟朗さんをお招きしました。
今回朗読したのは、工藤直子さんの童話『ともだちは緑のにおい』(理論社、1988年)より、
「朝の光のなかで」、「おでこ」、「風になる」です。
第1回目は、まず、体のストレッチをしたり、「発声」の仕組みについて改めて考えてみたり。
朗読をするための基礎について教えていただきました。
第2回目は、本文を数行ずつ声に出して読み、なみさんにどうしたらより良い朗読になるかを1人ずつ指導していただきました。
なみさんが今回の朗読教室で何度も仰っていたのは、「朗読は"イメージすること"が大事」ということです。「この物語の舞台はどんな場所?」「自分が登場人物だったらどのようにこのセリフを言うだろう?」など、常にイメージしながら読むことが朗読の第一歩なのだそう。
朗読とは、ただ文章を読めばいいのではなく、物語の世界を理解して、自分なりに表現することが大切なのだと改めて感じました。
今回参加していただいた方の中には、普段から朗読や読み聞かせをしている方や、朗読は初心者の方もいらっしゃいましたが、みなさん楽しそうに朗読に挑戦してくださっていたのが印象的でした。
参加してくださった皆さん、講師のなみさん、本当にありがとうございました!
岐阜市立図書館では、蔵書点検(資料の点検)のため、下記の日程で中央図書館を休館いたします。この間、予約の受取り等ができません。ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。
2月3日(月)~8日(土) 中央図書館
休館中は、ブックポストへ返却をしていただけます。(視聴覚資料など一部ブックポストをご利用いただけない資料もございます。)
問い合わせ先:岐阜市立中央図書館 電話:058‐262‐2924
今月のテーマ「伊吹山」
岐阜市から西に見える伊吹山が白く輝く季節になりました。馴染み深い伊吹山にまつわる本を紹介します。
①『伊吹山レッドデータプランツ』 青木繁/監修 サンライズ出版
伊吹山には植物の固有種がたくさんあり、花の名山としても有名です。石灰岩や標高差、日本海に近く雪が多い環境等が、固有の植生を育みました。この本では季節ごとに見られる植物を紹介しています。 |
②『地形で謎解き!「東海道本線」の秘密』 竹内正浩/著 中央公論新社
東海道本線が大垣~関ケ原間を走り始めたのは、141年前の明治17年でした。この区間には高度差があるため、鉄道敷設の難所となりました。伊吹山のふもとで展開されたインフラ整備の様子が分かる一冊です。
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1月の新着図書はこちらからご覧いただけます。
ぜひご利用ください。その中から一部をご案内いたします。
【児童】
【一般】
※本のタイトルをクリックすると、本の詳細ページをご覧いただけます。